日経平均株価 | 39,528.96 | -457.37 | 07/02 |
TOPIX | 2,820.77 | -11.30 | 07/02 |
マザーズ | 722.80 | -10.85 | 07/02 |
NYダウ平均 | 44,494.94 | +400.17 | 07/02 |
ナスダック総合 | 20,202.89 | -166.84 | 07/02 |
20日のNYダウ工業株30種平均は前日比913ドル21セント安の1万9173ドル98セントと大幅反落。2016年12月以来、約3年4カ月ぶりの安値で終えた。
各国当局が打ち出した景気支援策を好感し、続伸して取引を開始。しかし、新型コロナウイルス問題への市場の懸念は根強く、その後はプラス圏とマイナス圏を行き来する展開となった。先物やオプションなど四つの満期が重なる「クアドラプル・ウィッチング」に当たったことも不安定な値動きを誘った。
ダウ平均は週間で17.3%下落した。下落率は金融危機時の08年10月の18.2%以来の大きさとなった。
カリフォルニア州が19日夜に原則として外出を禁じる命令を出し、ニューヨーク州も20日午前に必要不可欠な業種以外の出勤を禁止した。新型コロナの感染拡大が続けば、さらに多くの州が外出禁止措置を出す可能性がある。米経済活動の大幅な縮小が避けられなくなった。
午後に入って原油先物相場が18年ぶりに1バレル20ドルを割り込むと市場心理の悪化し、株売りに拍車が掛かった。エクソンモービルなどが売られたほか、米景気見通しの悪化を手がかりに、金融など景気敏感株の下げも目立った。
午前中には上げる場面もあった。主要国の中央銀行が相次いで金融緩和や資金供給を拡充していいるうえ、トランプ米政権による1兆ドルを超える経済対策が早期に議会で可決されそうなことも好感された。ただ、その後に米景気を巡る悪材料が相次ぎ、買いの勢いは続かなかった。
セクター別では電気通信サービス、家庭・パーソナル用品が大きく下落した一方、消費者サービスやエネルギーは上昇。
ナスダック総合株価指数は同271.06ポイント(3.8%)安の6879.52と2019年1月上旬以来の安値で終えた。
20日のFTSE100種総合株価指数は続伸した。前日の終値に比べ39.17ポイント高の5190.78で引けた。
FT指数は高寄りし、一時5400台を回復。しかし、その後は上げ幅を削る展開となり、結局この日の安値圏で引けた。米株価がマイナス圏に沈んだことで地合いが悪化していった。
政府の景気対策によって経済の冷え込みがいくらか和らぐとの期待感が広がった。
英国のスナク財務相は20日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染対策で就業できない被雇用者の賃金の一部を政府が支払う方針を発表した。中小企業向けの追加支援策を検討していることも明かした。
個別銘柄では、旅行大手カーニバルが20.2%高。英小売JDスポーツファッションは18.7%高、英格安航空大手イージージェットは18.3%高、英ホテル大手インターコンチネンタルホテルズグループは15.4%高、英産業用ソフトウエアのアベバグループは14.4%高などの上昇が目立った。
一方、英金融大手M&Gは12.2%安、英中古車販売サイトのオートトレーダー・グループは11.8安、英不動産サイト大手ライトムーブは11.4%安とふるわなかった。
20日のフランクフルト株式市場で、ドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前日と比べて318.52ポイント(3.7%)高の8928.95だった。
世界の中央銀行が相次ぎ金融緩和策を打ち出し、政府が財政出動に動いている。一連の政策効果で景気の悪化が和らぐとの期待感が追い風となった。
個別では、フォルクスワーゲン(VW)やルノーなど自動車株が買われた。保険のアリアンツやBNPパリバなど金融株も上昇した。
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「投資のチカラ八策」其の五 |