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【市況一覧】
日経平均株価
38,236.07 -37.98 05/02
TOPIX
2,728.53 -0.87 05/02
マザーズ
642.96 -3.29 05/02
NYダウ平均
38,225.66 +322.37 05/03
ナスダック総合
15,840.96 +235.48 05/03


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    29日の日経平均株価は、前日比40円15銭高の3万3234円14銭と続伸した。前場には、きのう28日の強地合いや円安を背景に一時330円を超える上げをみせた。ただ、後場には、積極的に買い進む動きが限られるなか、戻り待ちの売りに押され、下げに転じる場面もみられるなど、不安定な値動きとなった。
     
    東京証券取引所が引け後に発表した、6月第3週(19−23日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は3604億円の売り越しで、13週ぶりに売り越し。個人投資家は3446億円の買い越しで、3週ぶりに買い越しとなった。
     
     
    30日の日経平均株価は、軟調な展開か。
    四半期末、月末、週末が重なることから、模様眺めムードが強まりそう。ETF(上場投資信託)の分配金をねん出する売りが警戒されるなか、値動きが粗くなる可能性もあり、注意したい。
    あす30日は月内最終日と重なる金曜日。5月最終日は440円安(3万0887円)と大幅安となっており、後場に入って下げ幅を広げた。今週は水・木と後場の値動きが大きくなっており、あすも値幅が出るとみておいた方が良い。32781.54円を上回って終えれば週間上昇を達成し、3万2647.08円を上回って終えれば週足が陽線となる。また、終値で3万3706円08銭(6/16)を上回れば年初来高値を更新する。今週、ここまでは良い流れとなっていることから、大崩れすることなく6月を締めくくることができるかに注目したい。
     
    市場では「買い一巡後に上値が重くなるなど、戻り待ちの売りに抑えられ、当面は日柄調整の動きを強いられそう」との声が聞かれた。
     
    3万3500円を突破したことで戻り待ちの売りなども控えていたようだ。
    一方、チャート面では14日から23日まで3万3200円程度が下値支持ラインとして意識されていただけに、この水準を上回って引けたことで、日経平均は再び上値追いの動きにつながると先行きを期待する声も聞かれる。
     
    ただ、来週は3日に日銀の全国企業短期経済観測調査(短観)、米国ではISM製造業・非製造業景況指数、雇用統計といった重要経済指標の発表が控えるだけに、短期筋の動向にらみの展開が続きそうだ。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
     
    36424.05  ボリンジャー:+3σ(13週)
    35480.57  ボリンジャー:+3σ(26週)
    35167.20  ボリンジャー:+3σ(25日)
    34467.69  ボリンジャー:+2σ(13週)
    34268.47  ボリンジャー:+2σ(25日)
    33369.74  ボリンジャー:+1σ(25日)
    33297.60  ボリンジャー:+2σ(26週)
     
    33234.14  ★日経平均株価29日終値
     
    33039.94  均衡表転換線(日足)
    32951.95  6日移動平均線
    32511.33  ボリンジャー:+1σ(13週)
    32506.78  新値三本足陰転値
    32471.01  25日移動平均線
    32165.52  均衡表基準線(日足)
    31572.28  ボリンジャー:-1σ(25日)
    31352.35  均衡表転換線(週足)
    31114.63  ボリンジャー:+1σ(26週)
    30673.55  ボリンジャー:-2σ(25日)
    30554.97  13週移動平均線
    30105.68  均衡表雲上限(日足)
    29872.34  75日移動平均線
    29774.82  ボリンジャー:-3σ(25日)
    29717.39  均衡表基準線(週足)
    28992.73  均衡表雲下限(日足)
    28931.66  26週移動平均線
    28598.61  ボリンジャー:-1σ(13週)
    28276.10  200日移動平均線
     
     
    ローソク足は小陰線を引いて上値での売り圧力の強さを窺わせた。しかし、5日移動平均線は下降角度が縮小し、明日30日は上向き転換ラインが本日終値比452.59円安の32781.55円に下がり、5日線反転の確度が増すことから、本日は短期的なスピード調整完了に期待をつなぐ形となった。
     
     

    【大引け概況】


    29日の日経平均株価は続伸し、大引けは前日比40円15銭(0.12%)高の3万3234円14銭だった。
     
    本日のマーケット動画
    時間:00:00:50 容量:11.38M

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    朝方買いが先行して始まり、その後は先物を絡め日経平均は一時330円以上水準を切り上げる場面があった。前日の米国株市場では金融引き締めに対する警戒感が再燃しNYダウが冴えない動きで反落したが、ナスダック総合株価指数は続伸した。また、米国株市場に先立って取引が行われた欧州株市場が全面高に買われていたこともあり、東京株式市場でも取引開始時はリスク選好ムードが強かった。
    しかし、前場取引終盤に先物主導で急速に上げ幅を縮小し、後場に入っても上値の重い展開に。前日に日経平均は先物主導で急伸をみせていたことで、目先筋の利益確定の動きが表面化し、引け際に小幅ながら下げに転じる場面もあった。結局、プラス圏に切り返して着地したが、値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回った。
     
    半導体メモリー大手の米マイクロン・テクノロジーが発表した2023年3〜5月期の決算で、売上高などが市場予想ほど落ち込まなかったのを受け、東京市場でも半導体株に買いが波及。東エレクは年初来高値を更新した。外国為替市場で円相場が1ドル=144円台半ばまで下落するなか、輸出採算の改善期待を背景とした精密機器株や電気機器株の上昇も目立った。

    日経平均は前場終盤に先物主導で上げ幅を縮める場面があった。特段悪材料が出た訳ではなく、短期筋による動きが主体との見方が多い。また、節目の3万3500円を突破したことで戻り待ちの売りなども控えていたようだ。一方、チャート面では14日から23日まで3万3200円程度が下値支持ラインとして意識されていただけに、この水準を上回って引けたことで、日経平均は再び上値追いの動きにつながると先行きを期待する声も聞かれる。ただ、来週は3日に日銀の全国企業短期経済観測調査(短観)、米国ではISM製造業・非製造業景況指数、雇用統計といった重要経済指標の発表が控えるだけに、短期筋の動向にらみの展開が続きそうだ。

     


     
    東証株価指数(TOPIX)は反落し、終値は前日比2.35ポイント(0.10%)安の2296.25だった。
     
    東証プライムの売買代金は概算で3兆8030億円。売買高は16億8655万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は762と、全体の約4割にとどまった。値下がりは990銘柄、変わらずは75銘柄だった。

    業種別株価指数(33業種)では銀行業、精密機器、電気機器などが上昇した。下落はパルプ・紙、食料品、海運業など。
     
    個別では、レーザーテック、ソシオネクスト、アドバンテスト、東エレクの半導体株が軒並み大きく上昇。イビデン、芝浦メカなどハイテクの一角も高い。米銀のストレステストが健全な結果だったことなどを追い風に三菱UFJは年初来高値を更新した。三井住友も買われた。為替の円安を受けてSUBARU、スズキ、マツダの自動車が上昇し、日産自、三菱自は仏ルノーとの新会社出資などを巡る協議進展が好感され大幅高だった。
    トリケミカル、フジミインコなど半導体材料株で高いものが目立ち、グローバルニッチトップの中小型株に関する一部報道が材料視された酉島製作所、旭有機材は大幅高。決算が好感されたハローズ、レーティング格上げが手掛かりとなったデクセリアルズも大きく上昇した。
     
    一方、川崎汽船、郵船、商船三井の海運が続落。JAL、ANAHDの空運も下落。新薬の開発中止を受けて前日まで2日連続でストップ安比例配分となっていたそーせいGが急落。決算で出尽くし感が先行したJフロント、配当権利落ちのJT、AGC、洋インキHD、日本カーボン、株式分割権利落ち日で利食い売りが膨らんだNTTなどが大きく下落した。

     


     
    東証スタンダード市場は米半導体大手が公表した決算が市場予想より良かったことが手掛かりとなり、半導体関連株が買われた。為替の円安進行も好感され、輸出株の支えとなった。ただ、上値では利益確定売り圧力も強かった。スタンダード市場の売買代金トップはマクドナルド。同株は12月一括配当銘柄だが、6月末の株主優待を狙った個人の買いが入っていたとみられ、権利落ちとなった29日も商いが膨らんだ。スタンダードTOP20は小幅高。出来高2億3617万株。
    値上がり銘柄数708、値下がり銘柄数535と、値上がりが優勢だった。
     
    個別ではfonfunがストップ高。エリッツホールディングス、誠建設工業は一時ストップ高と値を飛ばした。キャンディル、KHC、オーテック、マサル、巴コーポレーションなど93銘柄は年初来高値を更新。ニチリョク、ヘリオス テクノ ホールディング、ホクシン、ゼネテック、ASAHI EITOホールディングスが買われた。
     
    一方、ディーブイエックス、アトムリビンテック、データ・アプリケーション、エスケー化研、トーヨーアサノなど9銘柄が年初来安値を更新。アイ・ピー・エス、自重堂、エヌジェイホールディングス、伊豆シャボテンリゾート、ディー・エル・イーが売られた。
     
     


     
    東証グロース市場は、米長期金利が低下するなど、新興企業市場を取り巻く環境はおおむね良好で、東証グロース市場は値上がり優勢の展開となった。グロースCore、東証マザーズ指数は小幅に続伸して終わった。東証マザーズ指数の終値は前日比4.38ポイント(0.54%)高の810.65だった。
    前日の米国市場では小型株で構成されるラッセル2000が相対的に強く、マザーズ指数も前場中盤まではじり高歩調となった。ただ、買いが一巡すると利益確定売りや戻り待ちの売りが出て、指数の上値を抑えた。
    グロース市場の売買代金上位には直近上場銘柄が並んでおり、新規株式公開(IPO)に対する個人投資家の関心は依然強い。IPOが続くため、一つの銘柄の上昇の勢いは長続きしないが、「需給にしこりがなく値動きが軽いので、売りが一段落すると再度物色されるなど、IPO銘柄の売買は活発だ」という。
     
    東証グロース市場では、エレメンツやワクーが上昇した。一方、シーユーシーやアクリートは下落した。
    値上がり銘柄数296、値下がり銘柄数210と、値上がりが優勢だった。
     
    29日に東証グロース市場に新規上場したWTOKYOは公開価格(3000円)の2.3倍にあたる7000円で初値を付け、終値は6700円だった。
     
    個別では、ELEMENTSがストップ高。ブリッジコンサルティンググループは一時ストップ高と値を飛ばした。ツクルバ、LAホールディングス、クリアル、バルニバービ、アズームなど19銘柄は年初来高値を更新。Waqoo、AnyMind Group、グローバルセキュリティエキスパート、YCPホールディングス(グローバル)リミテッド JDR、データセクションが買われた。
     
     一方、ZUU、トライアイズ、ノイルイミューン・バイオテック、リアルゲイト、アイデミーなど8銘柄が年初来安値を更新。シーユーシー、ジャパン・ティッシュエンジニアリング、プロディライト、クオリプス、ソーシャルワイヤーが売られた。
     

    「もろもろ」

    いわゆるアノマリー。

    《7月》
    7月初旬に天井。
    7月後半の大阪天神祭ごろに底入れする「七夕天井」・「天神底」というアノマリーがある
    国内ETFの決算シーズン
    4〜6月期決算の発表が始まるため業績に関心が向かいやすい
    7月18日は日経平均株価が下落しやすい特異日
     
    《8月》
    中旬には4〜6月期決算が出そろう
    お盆前の持ち高整理に注意
     
    《9月》
    9月末は中間配当の権利確定日が集中
    9月下旬に株価が底入れしやすい「彼岸底」のアノマリーがある
    5月同様、9月も長期休暇を挟んだ売買に注意
    2008年9月11日にリーマン・ショックが発生
    「株は5月に売れ、しかし9月に戻ってくるのを忘れるな」という「sell in may」というアノマリーが有名
     
    《10月》
    月初めに中国の国慶節(建国記念日)
    中旬から日本企業の4〜9月期決算の発表が始まる
    中旬は海外ヘッジファンドの決算が多いとされる11月末の「45日前」。
    需給の転換点になりやすい
    アメリカのミューチュアルファンドが決算(10月末)に向けて利益確定売り、節税目的の売りを出す
    1987年10月19日にブラックマンデー(暗黒の月曜日)の暴落があった
    10月20日は日経平均株価が上昇しやすい特異日
    「株を10月末に買って4月に売る」戦略
    通称「ハロウィーン効果」というアノマリーがある
     
    《11月》
    海外ファンドの持ち高整理の売りが続く可能性に注意
    中旬には日本企業の4〜9月期決算が出そろう
    3月期通期業績に対する過度な不安が後退し、割安に放置されていた株が動きだすことも
    金融機関各社が来年の相場見通しを公表し始める
    後半から米年末商戦(クリスマス商戦)が始まる。内容によって米国景気への見方が変わる可能性も
    11月7日は日経平均株価が下落しやすい特異日
     
    《12月》
    12月は日経平均株価が月間で上昇しやすい月
    海外投資家が24日ごろから年始にかけてクリスマス休暇
    海外勢の需給が細りやすい
    個別株には確定申告に向けた税金対策の売りが出やすい
    年内最終取引日「大納会」に向けて株価が上昇する「掉尾(とうび)の一振」というアノマリーがある。
    大納会の数営業日前から年内の課税対象となる売買ではなくなるため、
    節税を目的にした損失確定売りがなくなることが一因
    来年の干支にちなんだ相場の見通しなども出てきやすい

    ちょうど7年前に書いていたこと。

    電子端末では「ポケモノミクス、ベテランのため息」。
    任天堂の活況の裏側で、個別株を語れないし、興味もない若手証券マンの多さが嘆かれているという。
    投資家からは「物足りない」という評価が多いという話も紹介されている。
    「値動きの大きさから証券マンは推奨をためらう。
    一方、スピード優先の短期筋は玉石混交の情報を基に資金をつぎ込む。
    そして市場は過熱に包まれている」。
    確かにかつて辿った道は「相場破れて相場あり」みたいな死屍累々。
    業界は懲りたのかどうか、株ではなく投信や保険、外債の販売にシフト。
    小賢しげな資産形成アドバイスと闘う姿勢満載の株情報。
    どちらがいいのかは結論は出ないのだろう。
    ただ、少なくとも歌を忘れたカナリアや闘う姿勢のない虎などなんの成長もない。
    そして「今回の上昇に乗り遅れた」というベテランの声。
    市場関係者は動いている株ばかりを語り動きが止まると語らない習性。
    ただ個人的には「今回は指数ではなく個別株」と言っていたくせに任天堂も見つけられず。
    しかも日経平均は大幅な戻り。
    株を語らぬ証券マンを揶揄するよりも、見通しを間違えた自分を反省するときなのだろう。



    (櫻井)。


     
    29日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比154円50銭(0.47%)高の3万3348円49銭だった。
     
    きょう前場は買い優勢の地合いで、日経平均株価は先物を絡め上げ足を加速し、一時300円以上水準を切り上げる場面があった。前日の米国株市場はNYダウが軟調だったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸しており、外国為替市場で1ドル=144円台前半の推移と円安傾向にあることも追い風となった。ただ、取引終盤は先物への大口売りを契機に急速に上げ幅を縮小した。戻り売り圧力も強く、先物主導で不安定な値動きとなっている。
     
    米半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジーが28日発表した2023年3〜5月期の決算で、売上高などが市場予想ほど落ち込まなかったのを受け、半導体市況の底入れへ期待が高まった。29日の東京株式市場では東エレクが年初来高値を更新するなど、値がさの半導体関連銘柄が買いを集めた。
     
    先物主導の展開を映し、指数寄与度の高い半導体関連銘柄やファストリの上げが目立った。外国為替市場では1ドル=144円台前半まで円安・ドル高が進んだ。輸出採算が改善するとの見方から精密機器株や電気機器株にも買いが入った。
     
    一方、11時ごろから日経平均は伸び悩んだ。特段目立った悪材料は出ておらず、市場では「前日から先物主導で上げが続いてきたため、まとまった売りが出た」との声が聞かれた。
     
    前日の後場から力強い展開となり早々に3万3000円を回復。本日も前日の米株高を受けて値幅を伴って続伸している。前日は権利付き最終売買日だったため、権利取りを狙った売買が活発したもよう。
    また、3月末に権利確定した配当金の支払いも概ね一巡してきたとみられ、配当金を受け取った投資家の再投資の動きなども支えになったと考えられる。日経平均をはじめ日米ともに主要株価指数が25日移動平均線まで下落したことで、テクニカル要因でも押し目買いが入りやすかったとみられる。こうした背景が、四半期末に伴う年金基金のリバランス(資産配分の調整)目的の売りが意識されるなかでの株式の意外高につながったと思われる。
     
    6月が終わり、四半期末に伴うリバランスが終わったとしても、7月には日米の金融政策決定会合があり、その前には重要なインフレ・雇用関連の指標も控える。また、さらにその先には日米主力企業の4−6月期決算が控えている。製造業を中心に経済指標の減速が続くなかで欧米中銀の利上げは続いており、こうした影響が今後、時間差を伴って実体経済に表れてくる可能性もある。こうした中、上記イベントを確認・消化する前に、新しい四半期末に入ったからといって早々に再び積極的に株式の持ち高を積み上げてくるとは考えにくいだろう。投資戦略としては、引き続き景気敏感株やハイテク株は避け、景気・為替の影響を受けにくい内需系企業を選好すべきと考える。

     
     
    東証株価指数(TOPIX)は続伸した。午前終値は前日比0.62ポイント(0.03%)高の2299.22だった。16日に付けた年初来高値(2300.36)を上回る場面も多かったが、前引けにかけて伸び悩んだ。
     
    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9170億円、売買高は8億8145万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は854と、全体の約47%にとどまった。値下がりは912銘柄、横ばいは61銘柄だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は精密機器、銀行業、電気機器などが上昇した。下落はパルプ・紙、海運業、食料品など。
     
    個別では、レーザーテック、ソシオネクスト、アドバンテストなどの半導体関連主力株が商いを伴い高い。三菱UFJフィナンシャル・グループも値を上げた。楽天グループが買い優勢、日産自やテルモ、オリンパスも高い。ハローズが大幅高、酉島製作所も値を飛ばした。トリケミカル研究所も買われた。
     
    半面、そーせいグループが大商いのなか急落した。JTが軟調、NTTも利食われた。J.フロント リテイリングが安く、王子ホールディングス、JTも値を下げた。

     


     
    東証スタンダード市場は、為替が円安に進み、米半導体大手の決算が市場予想を上回ったことも好感され、電機株などが買われた。日経平均株価の上げ幅は一時300円を超えた。一方、前引けにかけては利益確定売りも出て伸び悩んだ。スタンダードTOP20は弱含み。出来高1億5902万株。値上がり銘柄数666、値下がり銘柄数548と、値上がりが優勢だった。
     
     個別ではfonfun、誠建設工業がストップ高。KHC、オーテック、マサル、巴コーポレーション、三晃金属工業など81銘柄は年初来高値を更新。エリッツホールディングス、ニチリョク、大谷工業、ホクシン、ヘリオス テクノ ホールディングが買われた。
     
     一方、アトムリビンテック、エスケー化研、トーヨーアサノ、オービーシステム、TVEが年初来安値を更新。自重堂、アイ・ピー・エス、エヌジェイホールディングス、築地魚市場、エーワン精密が売られた。


     
    東証グロース市場は、グロースCoreは小幅安。東証マザーズ指数はしっかり。東証マザーズ指数の前引けは前日比4.30ポイント(0.53%)高い810.57だった。前日の米株式市場でハイテク株が堅調だった流れを引き継ぎ、新興のグロース(成長)株に買いが入った。
    東証グロース市場では、データセクやバルニバービが上昇した。一方、ノイルやBRUNOは下落した。
    値上がり銘柄数276、値下がり銘柄数211と、値上がりが優勢だった。
     
    きょう東証グロース市場に上場したWTOKYOは買い気配のまま午前の取引を終えた。気配値は公開価格(3000円)を2100円上回る5100円に切り上げた。
     
     別ではELEMENTS、ブリッジコンサルティンググループがストップ高。ツクルバ、LAホールディングス、クリアル、バルニバービ、アズームなど15銘柄は年初来高値を更新。データセクション、グローバルセキュリティエキスパート、YCPホールディングス(グローバル)リミテッド JDR、AnyMind Group、Waqooが買われた。
     
     一方、ZUU、ノイルイミューン・バイオテック、リアルゲイト、アイデミー、プロディライトなど6銘柄が年初来安値を更新。BRUNO、フィードフォースグループ、Globee、ソーシャルワイヤー、ispaceが売られた。
     

    【寄り付き概況】

    29日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比112円85銭高の3万3306円84銭。

    前日の欧州株市場は全面高様相となったが、米国株市場ではパウエルFRB議長のECB金融フォーラムでのタカ派的発言を受けて、FRBの金融引き締め姿勢に対する警戒感が重荷となりNYダウは終始軟調な展開だった。

    ただ、ナスダック総合株価指数は続伸していることで、これを受け東京株式市場でも日経平均が強含みで始まった。日経平均は前日に5日ぶりに反発したが、先物買いが主導し取引終盤に上げ足を加速しており、やや行き過ぎに買われた分の反動が出やすい面もある。


    29日午前の外国為替市場では円相場が1ドル=144円台前半まで円安・ドル高が進んでいる。28日のニューヨーク市場では144円62銭と、2022年11月以来の円安・ドル高水準を付ける場面があった。輸出採算が改善するとの期待も機械など輸出関連株の買いを誘っている。

    東証株価指数(TOPIX)も続伸で始まり、16日に付けた年初来高値(2300.36)を上回って推移している。

    個別では、オリンパスや富士通、住友電が上昇している。第一三共やテルモも高い。一方、JTやAGC、キリンHDは下落している。

     

    「6月権利配当落ち日」

    「パウエル議長の追加利上げ欲望を市場は信用せず」

    水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。
    NASDAQは続伸。
    NYダウとS&P500種は続落。
    FRBのパウエル議長が「米国のインフレ率の2%回帰は2025年以降」とコメント。
    7月FOMCで追加利上げを実施する可能性を否定しなかった。
    アップルが場中に最高値を付け、終値も2日連続で最高値を更新。
    テスラ、マイクロソフト、アルファベットが上昇。
    ネットフリックスは、オッペンハイマーが目標株価を引き上げたことを受けて3%上昇。
    一方、エヌビディアは1.8%下落。
    米国が中国へのAI向け半導体の輸出規制を導入する可能性があるとの報道を警戒した。
    FRBの年次健全性審査(ストレステスト)結果発表を控えS&P銀行株指数は0.5%下落。
    5月の財(モノ)貿易赤字は前月比6.1%減の911億ドル。
    「輸入減少が赤字縮小につながった」との解釈。
    5月の財の輸入は2.7%減の2540億ドル。
    「輸入額の減少は国内需要が軟化していることを示した」との見方。
    国債利回りは低下。
    パウエルFRB議長などは金融引き締め維持とのスタンスでほぼ一致した。
    しかし市場ではこれらの発言を疑問視す声もある。
    「欧州の成長鈍化が世界的な金利に対する下押し圧力になり得る。
    特にドルがアウトパフォームし米金利が比較的高い水準。
    米債に資金が流入しやすく米債がますます魅力的な資産クラスになる」という指摘もある。
    FRBの7月FOMCでの利上げ確率は81.8%に上昇。
    10年国債利回りは3.713%。
    2年国債利回りは4.711%。
    ドル円は144円台半ば。
    WTI原油先物8月限は前日比1.86ドル(2.8%)高の69.56ドル。
    ビッドコインは595ドル安の30110ドル。
    SKEW指数は140.09→140.56→138.37。
    (5月31日が158.30)。
    恐怖と欲望指数は75→77(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

    水曜のNYダウは74ドル(0.22%)安の33852ドルと反落。
    高値33903ドル、安値33755ドル。
    サイコロは4勝8敗。
    騰落レシオは110.67%(前日106.61%)。
    NASDAQは36ポイント(0.27%)高の13591ポイントと続伸。
    高値13654ポイント、安値13495ポイント。
    サイコロは7勝5敗。
    騰落レシオは97.13%(前日98.83%)。
    S&P500は1ポイント(0.04%)安の4376ポイントと反落。
    高値4390ポイント、安値4360ポイント。
    サイコロは6勝6敗。
    騰落レシオは108.62%(前日111.61%)。
    ダウ輸送株指数は118ポイント(0.77%)高の15411ポイントと3日続伸。
    SOX指数は32ポイント(0.90%)安の3609ポイントと4日ぶりに反落。
    VIX指数は13.43(前日13.74)。
    NYSE出来高は8.76億株(前日8.51億株)。
    3市場の合算売買高は98.9億株(前日は101.68億株。過去20日平均は115.7億株)。
    水曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比100円高の33240円。
    ドル建ては大証日中比155円高の33295円。
    ドル円は144.46円。
    10年国債利回りは3.713%。
    2年国債利回りは4.711%。

    「6月権利配当落ち日」

    水曜の日経平均は寄り付き269円高。
    終値は655円(△2.02%)高の33193円と高値引けで5日ぶりに反発。
    上昇幅は今年2番目。
    33000円台回復は6月23日以来。
    日足は2日ぶりに陽線。
    終値ベースでは4日間合計で1036円安だから半値戻り。
    6月16日のザラ場高値33706円→昨日の32538円の下落幅は1167円。
    655円高は戻り率56.1%。
    TOPIXは44.79ポイント(△1.99%)高の2298ポイントと4日ぶりに反発。
    日経平均同様に高値引けだった。
    プライム市場指数は23.05ポイント(△1.99%)高の1182.85と4日ぶりに反発。
    東証スタンダード指数は5日ぶりに反発。
    東証マザーズ指数は7.61ポイント(△0.95%)高の806.27と5日ぶりに反発。
    プライム市場の売買代金は3兆9037億円(前日は3兆4388億円)。
    34日連続で3兆円超。
    値上がり1733銘柄(前日701銘柄)。
    値下がり89銘柄(前日1049銘柄)。
    新高値162銘柄(前日36銘柄)。
    3日ぶりに3ケタ。
    新安値12銘柄(前日48銘柄)。
    プライム市場の騰落レシオは113.04(前日102.46)。
    NTレシオは14.44倍(前日14.44倍)。
    サイコロは6勝6敗で50.00%。
    TOPIXは6勝6敗で50.00%。
    マザーズ指数は6勝6敗で50.00%。
    上向きの25日線(32373円)からは△2.53%(前日△0.82%)。
    54日連続で上回った。
    上向きの75日線は29804円。
    66日連続で上回った。
    上向きの200日線(28248円)からは△17.51%(前日△15.30%)。
    65日連続で上回った。
    下向きの5日線は32895円。
    5日ぶりに上回った。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.312%(前日▲15.549%)
    買い方▲5.678%(前日▲6.894%)。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.889%(前日▲5.405%)。
    買い方▲19.805% (前日▲19.195%)。
    空売り比率は41.5%(前日42.6%、5日連続で40%超)。
    空売り規制なしの銘柄の比率8.8%(前日8.9%)。
    6月23日時点のQuick調査の信用評価損率は▲8.65%(前週▲7.34%)。
    4週ぶりに悪化。
    昨年12月23日が▲12.47%。
    6月23日時点の裁定売り残は235億円減の732億円。
    2週連続で減少。
    同裁定買い残は1345億円増の1兆5123億円。
    6週連続で増加。
    当限は売り残が235億円減の732億円。
    買い残が1347億円増の1兆4965億円。
    翌限以降は売り残が0億円。
    買い残が2億円減の158億円。
    日経VIは20.19(前日20.00%)。
    2月16日の安値は14.63。
    日経平均採用銘柄のPERは15.31倍(前日15.00倍)。
    前期基準では15.67倍。
    EPSは2168円(前日2169円)。
    5月10日は2005円まで低下。
    11月15日の過去最高準は2238円。
    225のPBRは1.38倍(前日1.35倍)。
    BPSは24053円(前日24102円)。
    10年国債利回りは0.385%(前日0.375%)。
    日経平均の予想益回りは6.53%。
    予想配当り利回りは1.94%。
    プライム市場の予想PERは15.65倍。
    前期基準では16.15倍。
    PBRは1.34倍。
    プライム市場の予想益回りは6.38%。
    配当利回り加重平均は2.24%。
    プライム市場の単純平均は49円高の2659円。
    プライム市場の売買単価は2788円(前日2802円)。
    プライム市場の時価総額は822兆円(前日806兆円)。
    ドル建て日経平均は230.63(前日226.51)と5日ぶりに反発。
    水曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比100円高の33240円。
    高値33315円、安値32585円。
    水曜の大証先物夜間取引終値は大証日中比90円高の33230円
    気学では「前日より安きは極力買え」。
    金曜は「足取りについて駆け引きする日」。
    ボリンジャーのプラス1σが33315円。
    プラス2σが34256円。
    週足ボリンジャーのプラス1σが32504円。
    プラス2σが34456円。
    6月23日に始まった「八専」は7月4日に終わる。
    アノマリー的には「上げの特異日」そして「変化日」。
    月足陽線基準は31148円。
    5月末終値は30887円。
    6月権利配当落ち日。

    《今日のポイント6月29日》

    (1)水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。
       10年国債利回りは3.713%。
       2年国債利回りは4.711%。
       ドル円は144円台半ば。
       SKEW指数は140.09→140.56→138.37。
       (5月31日が158.30)。
       恐怖と欲望指数は75→77(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。

    (2)ダウ輸送株指数は118ポイント(0.77%)高の15411ポイントと3日続伸。
       SOX指数は32ポイント(0.90%)安の3609ポイントと4日ぶりに反落。
       VIX指数は13.43(前日13.74)。
       NYSE出来高は8.76億株(前日8.51億株)。
       3市場の合算売買高は98.9億株(前日は101.68億株。過去20日平均は115.7億株)。
       水曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比100円高の33240円。

    (3)プライム市場の売買代金は3兆9037億円(前日は3兆4388億円)。
       34日連続で3兆円超。
       値上がり1733銘柄(前日701銘柄)。
       値下がり89銘柄(前日1049銘柄)。
       新高値162銘柄(前日36銘柄)。
       3日ぶりに3ケタ。
       新安値12銘柄(前日48銘柄)。
       プライム市場の騰落レシオは113.04(前日102.46)。
       NTレシオは14.44倍(前日14.44倍)。
       サイコロは6勝6敗で50.00%。

    (4)上向きの25日線(32373円)からは△2.53%(前日△0.82%)。
       54日連続で上回った。
       上向きの75日線は29804円。
       66日連続で上回った。
       上向きの200日線(28248円)からは△17.51%(前日△15.30%)。
       65日連続で上回った。
       下向きの5日線は32895円。
       5日ぶりに上回った。

    (5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.312%(前日▲15.549%)
       買い方▲5.678%(前日▲6.894%)。
       マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲4.889%(前日▲5.405%)。
       買い方▲19.805% (前日▲19.195%)。

    (6)空売り比率は41.5%(前日42.6%、5日連続で40%超)。
       空売り規制なしの銘柄の比率8.8%(前日8.9%)。
       6月23日時点のQuick調査の信用評価損率は▲8.65%(前週▲7.34%)。
       4週ぶりに悪化。
       昨年12月23日が▲12.47%。
       6月23日時点の裁定売り残は235億円減の732億円。
       2週連続で減少。
       同裁定買い残は1345億円増の1兆5123億円。
       6週連続で増加。
       当限は売り残が235億円減の732億円。
       買い残が1347億円増の1兆4965億円。
       翌限以降は売り残が0億円。
       買い残が2億円減の158億円。
       日経VIは20.19(前日20.00%)。
       2月16日の安値は14.63。

    (7)日経平均採用銘柄のPERは15.31倍(前日15.00倍)。
       EPSは2168円(前日2169円)。
       5月10日は2005円まで低下。
       11月15日の過去最高準は2238円。
       225のPBRは1.38倍(前日1.35倍)。
       BPSは24053円(前日24102円)。
       10年国債利回りは0.385%(前日0.375%)。

    (8)プライム市場の単純平均は49円高の2659円。
       プライム市場の時価総額は822兆円(前日806兆円)。
       ドル建て日経平均は230.63(前日226.51)と5日ぶりに反発。

    (9)ボリンジャーのプラス1σが33315円。
       プラス2σが34256円。
       週足ボリンジャーのプラス1σが32504円。
       プラス2σが34456円。
       6月23日に始まった「八専」は7月4日に終わる。
       アノマリー的には「上げの特異日」そして「変化日」。
       月足陽線基準は31148円。
       5月末終値は30887円。
       6月権利配当落ち日。
      
    今年の曜日別勝敗(6月28日まで)

    月曜16勝8敗
    火曜18勝6敗
    水曜14勝11敗(3連勝中)
    木曜12勝11敗
    金曜18勝6敗

    6月23日時点のQuick調査の信用評価損率は▲8.65%(前週▲7.34%)。
    4週ぶりに悪化。
    昨年12月23日が▲12.47%。
    6月23時点の信用売り残は181億円減の1兆3億円。
    3週ぶりに減少。
    同信用買い残は2212億円増の3兆4688億円。
    5週連続で増加。
    2021年12月以来1年半ぶりの高水準。
    信用倍率は3.47倍(前週3.19倍)。
    6週連続で3倍台。
    6月23日時点の裁定売り残は235億円減の732億円。
    2週連続で減少。
    同裁定買い残は1345億円増の1兆5123億円。
    6週連続で増加。
    当限は売り残が235億円減の732億円。
    買い残が1347億円増の1兆4965億円。
    翌限以降は売り残が0億円。
    買い残が2億円減の158億円。

    ◇━━━ カタリスト━━━◇

    ラクーン(5802)・・・動兆

    衣料・雑貨の企業間電子商取引「スーパーデリバリー」運営。
    掛け売り決済代行や売掛債権保証が拡大。
    海外は北米の高水準続き、中国も復調。
    今期減益見通しながら来期最終の中計の数字を追求。
    9月から無料会員制度を開始しトップラインの増加を狙く。
    すくみの時は変化の時。


    (兜町カタリスト櫻井)


    [株価材料]
     
    ■日産自<7201>
    内田社長に権限集中 株主総会 ルノーと最終契約「早く」

    ■東京きらぼし<7173>
     SBIHD<8473>とデジタルで提携

    ■F&LC<3563>
    スシロー、中国・重慶に進出 内陸部で成長めざす

    ■三菱自<7211>
    や広州汽車 合弁に最大370億円融資へ 資金不足に備え

    ■JDI<6740>
    透明の反射板 5G届きやすく 窓ガラスへの設置容易に

    ■サントリーBF<2587>
    など5社、食品ロス削減へ協業

    ■トヨタ<7203>
    京大発新興と曲がる太陽電池開発へ EV屋根に搭載めざす

    ■ホテル稼働率低下、5月72.6% 新規客室の供給増

    ■KDDI<9433>
    訪日客30万人の人流分析 ナビタイムと連携

    ■旧村上ファンド系、リョーサン<8140>株を5%強取得

    ■アマダ<6113>
    加工機の欧米生産拡大 300億円投じ供給網強化

    ■日本電解<5759>
    米工場で銅箔生産が停止 電気設備故障で

    ■みずほFG<8411>
    週内に生成AI利用開始 社員から提案募り本格活用へ

    ■スギHD<7649> 
    3-5月純利益21%増、化粧品が好調

     


    29日の東京株式市場は、堅調な展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、3万3000円−3万3400円を想定。(28日終値3万3193円99銭)
    米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が下落し、ナスダックが上昇。ダウ平均は74ドル安の33852ドルで取引を終えた。

    日経平均株価はきのう28日に大幅反発した動きが継続し、買い優勢のスタートとなりそう。
    日経平均はきのう5日ぶりの反発が600円を超える大幅上昇となった。下値不安が後退しており、売りを出しづらい地合いが醸成される公算が大きい。直近で大きく売られた銘柄を中心に押し目買いが活発となり、場中もしっかりとした動きが続くと予想する。

    為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(28日は144円07−09銭)、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ば(同157円79−83銭)と、円安方向に振れている。引き続き、輸出関連銘柄には支えとなりそう。

    ただ、米ウォール・ストリート・ジャーナルは28日、米バイデン政権がAI(人工知能)向け半導体の対中輸出で新たな規制を検討していると報じており、半導体関連には重しとして意識される場面も想定され、注意したい。

    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比100円高の3万3240円だった。



    【好材料銘柄】  

    ■CAICA DIGITAL <2315>
    暗号資産「カイカコイン」の新たなビジョンとしてブロックチェーンにおけるゲームコインを目指すことを決定。

    ■バルニバービ <3418>
    株主優待制度を変更。新制度では毎年7月末時点で100株以上を保有する株主に対し、保有株数に応じて3000〜3万円の電子チケット(お取り寄せサイトの割引コードまたはオリジナル商品との組み合わせ選択式)を贈呈する。また、1年以上継続保有する株主を対象に年4回の応募式抽選会を開催する。

    ■ヘッドウォータース <4011>
    東証が29日売買分から信用取引の臨時措置を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。

    ■住友大阪セメント <5232>
    上期最終を一転黒字に上方修正、通期も増額。

    ■技研製作所 <6289>
    三井物産 <8031> と共同応募した「ブラジル国インフラ事業における超低振動・超低騒音な圧入工法のビジネス化実証事業」がJICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業に採択。

    ■アールビバン <7523> 
    発行済み株式数(自社株を除く)の1.37%にあたる15万株(金額で1億5000万円)を上限に、6月29日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。



    【主な経済指標・スケジュール】


    29(木)
    【国内】
    5月商業動態統計(8:50)
    2年国債入札
    《決算発表》
    高島屋、ナガイレーベ、FフォースG、銚子丸

    【海外】
    米1-3月期GDP確報値(21:30)
    米5月NAR仮契約住宅販売指数(23:00)
    EU首脳会議(〜6/30)
    《米決算発表》
    ナイキ


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     


    28日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前日比74ドル08セント(0.2%)安の3万3852ドル66セントで終えた。
    高インフレや米連邦準備理事会(FRB)の利上げが続くとの見方が消費関連株の一角やディフェンシブ株の重荷となった。一方、ハイテク株の一部は買われ、相場を下支えした。

    パウエル議長はこの日、ポルトガルで開かれた会合で、今後の利上げについて「検討から外していない」と発言し、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)以降の追加引き締めに含みを持たせた。また、現在の金利水準が物価安定の達成に向け「十分景気抑制的でないかもしれない」とも述べ、市場では利上げにより景気が圧迫される可能性が意識された。

    「インフレが消費を圧迫するとの見方が意識されやすい」といい、ホームセンターのホーム・デポなど消費関連株が売られた。利上げ継続観測から保険のトラベラーズや医療保険のユナイテッドヘルス・グループといったディフェンシブ株なども軟調だった。

    半導体関連株が総じて下落するなか、インテルが安かった。バイデン米政権が人工知能(AI)に使う半導体の中国向け輸出で新たな規制を検討していると伝わり、AI半導体を手掛けるエヌビディアが下落。他の関連株の売りに波及した。米中の緊張が高まるとの懸念も投資家心理の重荷となった面があった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.9%下げた。

    ダウ平均は一時170ドル安となったが、引けにかけて下げ渋った。20ドル安前後まで下げ幅を縮めるなど、方向感を探る場面もあった。

    米長期金利の低下などを受け、高PER(株価収益率)のハイテク株の一角に買いが入った。顧客情報管理のセールスフォースが上昇し、スマートフォンのアップルは上場来高値を更新した。原油高を受けて石油のシェブロンも高かった。

    ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比36.077ポイント(0.3%)高の1万3591.750で終えた。27日にスウェーデンのボルボ・カーが電気自動車のテスラの北米充電網に加わると明らかにし、テスラが買われた。アナリストが目標株価を引き上げた動画配信のネットフリックスも高い。

     

    【シカゴ日本株先物概況】


    28日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比440円高の3万3240円で終えた。
    同日は米ダウ工業株30種平均は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げ再開を示唆したことが嫌気され、反落した。
    一方、日経平均株価は大幅高で終えるなど日本株の先高観が根強く、日経平均先物には買いが優勢だった。


    シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
    33240 ( +100 )

    シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
    33295 ( +155 )
    ( )は大阪取引所終値比



    【欧州株式市場】


    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7500.49(+39.03)

    28日のFTSE100種総合株価指数は続伸した。前日に比べ39.03ポイント(0.52%)高の7500.49で取引を終えた。底堅い米経済指標の発表が続き、米景気悪化への懸念が後退する中、前日の米株高が投資家心理を改善させた。商業・専門サービスや消費者サービスといった消費関連や金融、エネルギーなど幅広いセクターに買いが広がった。

    FTSE100の構成銘柄では、会計ソフト大手セージが5.11%高で上昇率トップ。投資信託スコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラストが3.88%高、投資持ち株会社パーシングスクエア・ホールディングスが2.86%高で続いた。一方、オンライン食品販売大手オカド・グループは5.02%安、自動車保険のアドミラル・グループは3.32%安、鉱業大手アングロ・アメリカンは1.86%安となった。



    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 15949.00(+102.14)

    28日のドイツ株価指数(DAX)は続伸した。前日に比べ102.14ポイント(0.64%)高の1万5949.00で取引を終えた。米景気悪化の懸念が後退し、投資家心理の改善につながった。DAX指数を構成する40銘柄のうち35銘柄が上昇するなど、幅広いセクターが買われた。

    欧州中央銀行(ECB)主催の国際金融会議で、主要な中央銀行総裁によるパネル討議が28日、開かれた。市場では金融引き締めにさらに前向きになるタカ派発言が出るとの警戒感が高まっていたが、タカ派姿勢を一段と強めるような発言は聞かれなかった。重要イベントで大きな波乱がなかったことから、株式を買い直す動きも出た。

    個別では、エネルギー大手シーメンス・エナジーが6.74%高、医療機器のザルトリウスが3.77%高、防衛大手ラインメタルが2.59%高だった。半面、通販大手ザランドは5.76%安、素材化学大手コベストロは3.27%安、総合電機大手シーメンスは3.07%安と売られた。

     

    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 7286.32(+70.74)

    フランスCAC40種指数は0.98%高だった。前日発表された米経済指標が強い内容だったことから、米景気後退懸念が和らぎ、金融株や工業株などを中心に買いが入った。


     

06月29日 毎日コラム
櫻井英明の株式辞典【ゆ行】
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