【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
16日のFTSE100種総合株価指数は5日続伸した。前日に比べ14.46ポイント(0.19%)高の7642.72で取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めを続けるなか、業績が景気の影響を受けにくい日用品や医薬品、公益事業などディフェンシブ銘柄に買いが入った。一方、週末を前に目先の利益を確定させる売りが出て、上値は重かった。
個別では、オンライン食品販売大手オカド・グループが前日に続いて大きく買われ、7.42%高で上昇率トップ。エネルギー小売り大手セントリカが2.81%高、セメント大手CRHが2.62%高、不動産大手ブリティッシュ・ランドが2.48%高で続いた。一方、通信大手エアテル・アフリカは3.55%安、投資会社ハーグリーブス・ランズダウンは1.75%安、金融大手M&Gは1.72%安だった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
16日のドイツ株価指数(DAX)は反発した。前日に比べ67.51ポイント(0.41%)高の1万6357.63で終え、2日ぶりに過去最高値を更新した。16日のアジア株高で運用リスクを取りやすい雰囲気が広がった。中国の追加の景気刺激策への期待が根強く、資本財や消費財、金融など景気敏感銘柄に買いが入った。
個別では、防衛大手ラインメタルが4.93%高、通販大手ザランドが3.53%高、医療機器のザルトリウスが2.92%高と買われた。
半面、半導体大手インフィニオンは1.78%安、化学大手BASFは1.41%安、ドイツ銀行は1.32%安だった。
■フランス・パリ株価指数
フランスCAC40種指数は1.34%高(同2.43%高)だった。
米欧中央銀行の追加利上げ観測で景気の先行きに警戒感が広がる中、ヘルスケアや公益などディフェンシブ銘柄を中心に買いが入った。