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日経平均株価
38,236.07 -37.98 05/02
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2,728.53 -0.87 05/02
マザーズ
642.96 -3.29 05/02
NYダウ平均
38,225.66 +322.37 05/03
ナスダック総合
15,840.96 +235.48 05/03


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    今週は、軟調展開となった。
    前週末の米国株安が嫌気され、日経平均は週明け19日に300円を超える下落。20日、21日は連日で上昇したが、22日は半導体株が下げを主導して300円を超える下落となった。この日に足元で人気化していたソシオネクストがストップ安まで売られたほか、新興グロース株にも大きく売られる銘柄が多かったことから、市場は相場の変調を意識した。23日は買いが先行したものの失速して下げに転じると、売りが加速して400円を超える下落。節目の3万3000円を大きく割り込んだ。
    日経平均は週間では約924円の下落となり、11週ぶりに反落。週足でも11週ぶりに陰線を形成した。
     
     
    来週(26−30日)の日経平均株価の年金などの月末リバランス(資産の再配分)売りが警戒される一方、調整を狙って買い遅れた向きの押し目買いが期待される。
     
    6月最終週で金曜30日が月内最終日。5月最終日の5月31日が440円安(3万0887円)と大きく下げたことは記憶に新しい。今振り返ればこの時の下げは買い場であったわけだが、下げの特異日かもしれない日を週末に控える中では、腰の入った買いは期待しづらいだろう。
     
    国内最大の年金資金であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は保有する金融資産に占める日本株の比率の目安を25%としており、直近までの株価上昇によってオーバーした分を処分する必要がある。大和証券では日経平均が高値を形成する過程にあった14日時点で、GPIFの日本株ウエートが27.4%に高まっていたと推計(16日付リポート)。
    国内年金は外国人とは対照的に売り越しを続けてきたものの、その余地はGPIFに国家公務員共済連合会などの3共済を合わせて依然「3.7兆円かそれ以上」だと指摘している。米国など海外の年金も同様の調整に動いている可能性があり、特に6月末に大規模なリバランスが生じるとみられている。
     
    ただ、これまでの急激な上昇に取り残されてきた投資家は少なくない。リオープン(経済活動再開)に加え、企業のガバナンス改革が進むなど、日本株を取り巻くファンダメンタルズは変わっていない。今後も年金の売りが上値の重荷として意識される一方、円安も輸出企業の業績に有利に働く中で下値の買いニーズは強いと考えられる。
     
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(23日現在)
     
    35848.91  ボリンジャー:+3σ(13週)
    35238.63  ボリンジャー:+3σ(25日)
    34868.99  ボリンジャー:+3σ(26週)
    34207.60  ボリンジャー:+2σ(25日)
    33951.12  ボリンジャー:+2σ(13週)
    33347.83  6日移動平均線
    33176.57  ボリンジャー:+1σ(25日)
    33174.23  均衡表転換線(日足)
    32798.35  ボリンジャー:+2σ(26週)
     
    32781.54  ★日経平均株価23日終値
     
    32506.78   新値三本足陰転値
    32165.52  均衡表基準線(日足)
    32145.54  25日移動平均線
    32053.33  ボリンジャー:+1σ(13週)
    31114.51  ボリンジャー:-1σ(25日)
    31007.28  均衡表転換線(週足)
    30727.70  ボリンジャー:+1σ(26週)
    30155.54  13週移動平均線
    30083.48  ボリンジャー:-2σ(25日)
    29717.39  均衡表基準線(週足)
    29681.15  均衡表雲上限(日足)
    29630.41  75日移動平均線
    29052.44  ボリンジャー:-3σ(25日)
    28778.75  均衡表雲下限(日足)
    28657.06  26週移動平均線
    28257.75  ボリンジャー:-1σ(13週)
    28172.90  200日移動平均線
     
    下降2日目の5日移動平均線や節目の3万3000円を下回り、ローソク足は大陰線で終了。パラボリックが売りサインを点灯し短期下落トレンドの開始を示唆した。週足では11週ぶりの陰線を引き、今週陰線の胴体部分が前週陽線の胴体部分の大半を覆う「かぶせ線」で下落基調への転換を示唆しており、来週への調整圧力の持ち越しが警戒される。
     

    【大引け概況】


    23日の日経平均株価は続落し、前日比483円34銭(1.45%)安の3万2781円54銭で終えた。終値で3万3000円を下回るのは12日以来。
     
    本日のマーケット動画
    時間:00:00:54 容量:11.78M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    前日の米株式市場では、NYダウが小幅に下落したものの、ハイテク株は堅調でナスダック指数は上昇した。為替も1ドル=143円台へ円安が進行した。これを受け、東京株式市場も朝方は買いが先行する展開、日経平均株価は一時200円を超える上昇となった。
    しかし、買い一巡後は売りに押されマイナス圏に下落。月末にかけて年金基金のリバランス(資産の再配分)に伴う売りなどで需給悪化が警戒されるなか、株価指数先物に手じまい売りが広がった。日経平均への寄与度の大きい主力株や、このところ上昇の目立っていた商社株をはじめ幅広い銘柄が下落した。午後には689円ほど下落する場面もあった。
     
    これまで株高を主導してきた銘柄群の下げが目立ち指数を押し下げ、日経平均は節目の3万3000円を割り込んだ。日経平均の日中値幅(高値と安値の差)は957円91銭と今年最大となり、2022年1月27日(1149円07銭)以来の大きさだった。
     
    この時期特有の需給要因で月末にかけての調整局面入りを予想する声があるうえ、相場のボラティリティー(変動率)も上昇しているとあって、押し目待ちの買いも積極的には入りにくかった。東エレクなど一部を除けば、買いの対象は医薬品や内需株などディフェンシブ銘柄が中心だった。
     
    市場では、ノルウェー中銀や英中銀など海外中銀による大幅利上げを受けて、マーケットのリスクオフムードが高まったとの指摘があった。海外の機関投資家などによる半期の決算を意識したポジション調整が出たとの意見が聞かれたほか「6月末を控えて年金のリバランスに絡んだ売りも出ているのではないか」との見方が示された。
     
    一方、日本株を取り巻く環境が急速に悪化したわけではなく、調整が一巡した後は底堅い展開を見込む意見も聞かれた。「目先2カ月程度の日経平均は足元の3万2800円近辺を中心として、3万1000―3万3500円程度で推移するのではないか」という。
     
     

    東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落し、前日比31.77ポイント(1.38%)安の2264.73で終えた。
     
    東証プライムの売買代金は概算で4兆4312億円。売買高は15億8845万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1456と、全体の約8割を占めた。値上がりは325銘柄、横ばいは52銘柄だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は卸売業、非鉄金属、輸送用機器の下落率が大きかった。上昇は電気・ガス業、食料品の2業種。
     
    個別では、前日ストップ安まで売られたソシオネクストが乱高下の末に続落した。序盤は堅調だったアドバンテストやディスコの半導体株も小幅ながら下落となった。これまで強かった三菱商事、丸紅、三井物産の商社は軒並み大幅安。ソフトバンクグループ(SBG)、ソニーG、ファーストリテ、ダイキン、信越化学の値がさ株のほか、神戸製鋼所、住友鉱山、コマツ、INPEX、三菱UFJ、デンソー、川崎重工の景気敏感株、TDK、イビデン、ファナックなどのハイテク株が全般安い。インフォマート、ベイカレント、インソースのグロース株は大幅安となった。ダイキンが下落した。
     
    一方、レーザーテック、東エレクの半導体株の一角が上昇。7&I−HD、エーザイ、JAL、JR東日本などディフェンシブ系の一角は堅調。柏崎刈羽原発の再稼働を巡る報道を受けて東京電力HDが大幅高となり、九州電力は目標株価引き上げが材料視された。明治HD、ヤマトHDが上昇した。力の源HDは国内証券の新規買い推奨が手掛かりとされ急伸した。


     


     
    東証スタンダード市場は高値警戒感がくすぶる中、買いの勢いが鈍ったことで利益確定の売りが強まり、幅広い業種の銘柄が値を下げた。スタンダードTOP20は小反落。出来高2億9113万株。値上がり銘柄数434、値下がり銘柄数844と、値下がりが優勢だった。
     
    個別ではクボテック、平賀がストップ高。美樹工業、東洋精糖、サイネックス、ヒューマンホールディングス、フュートレックなど77銘柄は年初来高値を更新。ニチリョク、Abalance、リバーエレテック、フルハシEPO、クラウディアホールディングスが買われた。
     
     一方、オービーシステムがストップ安。クシム、オールアバウト、ユタカフーズ、三ツ知、オーベクスなど11銘柄は年初来安値を更新。イメージ ワン、TBグループ、ライフドリンク カンパニー、北川精機、守谷輸送機工業が売られた。
     
     


     
    東証グロース市場は利益確定売りが優勢の展開。東証マザーズ指数、グロースCoreは続落。東証マザーズ指数の終値は前日比14.98ポイント(1.77%)安い830.29だった。日経平均株価の下落を受け、新興市場でも利益確定や換金目的の売りが広がった。主力銘柄の一角が売られたほか、直近の新規株式公開(IPO)銘柄の大幅な下落が目立った。朝方は前日の米ハイテク株高を支えに高く始まったが、買いは続かなかった。
     
    東証グロース市場では、プログリットやABEJA、ビジョナルが下落した。一方、セルシードやサイフューズ、レナは上昇した。
    値上がり銘柄数165、値下がり銘柄数335と、値下がりが優勢だった。
    市場関係者は「全体と一緒になって利食い圧力を消化した」(と指摘。東証株価指数(TOPIX)につれ安したとみていた。
     
    22日に東証グロース市場に上場したアイデミーは上場2日目のきょう、午後に公開価格(1050円)の5.3倍にあたる5560円で初値を付けた。終値は制限値幅の下限(ストップ安水準)となる初値比1000円(18.0%)安の4560円で配分された。
     
    23日に東証グロース市場に上場したARアドバンは終日買い気配のまま推移し、売買は成立しなかった。大引け時点の気配値は公開価格(1260円)の2.3倍にあたる2898円だった。
     
    個別では、ネクストジェン、アイ・パートナーズフィナンシャルがストップ高。インターネットインフィニティーは一時ストップ高と値を飛ばした。イオレ、アールプランナー、クリアル、海帆、rakumoなど16銘柄は年初来高値を更新。セルシード、Waqoo、クックビズ、フューチャーリンクネットワーク、アクリートが買われた。
     
     一方、アイデミーがストップ安。シーユーシーは一時ストップ安と急落した。クラウドワークス、サインド、ステラファーマ、リアルゲイト、デコルテ・ホールディングスなど6銘柄は年初来安値を更新。プログリット、ブレインズテクノロジー、ABEJA、インフォネット、イメージ・マジックが売られた。
     




    「相場八策(令和五年年6月版)」

    (1)相場は常に進化する

    (2)「騒がない、慌てない。そして諦めない」は高値圏でも通用する

    (3)株式市場には「叡智と大義あるいは志」がある

    (4)所詮相場は去来、往来、徘徊

    (5)銘柄は流行に乗り、相場分析は流行に雷同しない

    (6)変化は机上でなく現場で起きている

    (7)銘柄を見るときはまず虚心坦懐に

    (8)明日は今日の中にある

    『付録』

    〇解った気で済ますのではなく、変なことは変、解らないことをわからないままにしない。

    〇「なんくるないさー。
    相場は時として上にも下にも爆発するもの」。

    〇「誰かが言っている」という報道ではなく「自分はどう考えるか」

    〇消化と咀嚼こそが重要

    〇相場観は「場況を疑う」ことから始まる

    〇漠然とで出なく具体的に=何事も原典を確認する

    〇原因と結果を逆にした論理にすると市場はもっともらしく解釈する場所。
    所詮「他人の解釈は他人の思惑」。
    「大切なのは批評や評論ではなく明確な現実認識」という教えもある。

    〇ボールゾーンでバットを振るから凡打になる。
    ストライクが来るのを待てば良い。
    しかもじっくりひきつければ長打やホームランが打てる。
    この選球眼が必要。

    〇株式市場の解釈に大切なのはその日代表的な動きをした銘柄を探し出すこと。
    そしてそれを自分で決めること。
    データや資料を集めることも猫でもできる。
    しかそれらを基にしての相場観測は自分でしかできない。

    〇目標を明確にする。
    計画シートにすることで無駄なものが見えてくる。
    おかしなものも見えてくる。
    本質だけを抽出して進むことだ。

    〇「大勇は怯なるがごとく、大智は愚なるがごとし」(蘇軾の「賀欧陽少師致仕啓」)。
    真に勇気ある人は、むやみに人と争うようなことはしないから、一見臆病者に見える。
    まことの賢者は、知識や知恵をむやみにひけらかさず賢いところを見せようとはしない。
    だから、かえって愚か者のように見える。
    「弱気は賢く聞こえ強気は愚かに聞こえる」に通じる。


    〇高邁と低俗。
    市場では高邁な意見が尊重されるが、知的で格好良いだけでほとんど役に立たない。
    欲望に素直に直結したドロドロとした低俗な相場観は敬遠されるが実はこれが本質。
    市場は高級感という鎧でおおわれているが本当は欲望の塊の世界だからだ。

    〇市場は勉強や学習が大好き。
    しかい体験や経験、実務こそが大切なのは言うまでもない。
    知識や理論が先行し、無知と空理空論、究極的には床屋政談の世界になる。
    そこに果実はなく時間の浪費だ。
    「市場では頭でっかち尻すぼみでなく現実と実務にマッチョに」。
    テネシー・ウィリアムズ の有名な戯曲は「欲望という名の電車」。
    言い換えれば「市場は欲望という名の電車に皆が乗っている」を避けてはいけない。


    〇相場は誰もが見ている指標やデータを使って正々堂々ちと推理を行う場所。
    言い換えればポピュリズムの世界だ。
    実は市場は大衆優先の社会ということ。
    エリート優先=専門家の場ではない。
    そこにシャーマニズム(巫術)を持ち込んだところで「変人のたわごと」としか聞こえない。
    だから誰もが知っていることで会話することが大切になる。

    〇銘柄を見るときはまず虚心坦懐に。
    企業や市場が描く未来像ではなく自分が未来像を描いてみることが大切。
    重要なのは細かいことにこだわらず自由な発想で見ること。
    現在の延長線上でしかない作文チックな中長期計画などにとらわれてはいけない。

    強気相場は悪夢の中で生まれ、
    「気を付けましょう」の言葉で成長し、
    「持たざる恐怖」の言葉で成熟し
    「相場は明日もある」の言葉で消えていく。

    「株式市場の鐘の声、諸行無常の響きあり。
    ストップ高にテンバーガー、盛者必衰の理をあらはす。
    奢れる高値も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
    ダブルバーガーの夢も遂にはほろびぬ、ひとへに売り板の前の塵におなじ」。



    今日から八専(はっせん)。
    陰暦で、壬子みずのえねの日から癸亥みずのといの日までの12日間のうち、
    丑・辰・午・戌の4日を間日と呼んで除いた残りの8日。
    1年に6回あり、雨の日が多いという。
    仏事などを忌む。
    因みに昨年は
    21年12月30日終値28791円→1月7日28791円安値28293円。
    2022年2月25日26476円→3月9日安値24681円。
    4月28日26847円→5月10日安値25773円。
    6月27日終値26872円→7月1日25841円。
    8月26日28641円→9月7日安値27260円。
    10月25日終値27250円→11月4日安値27032円。
    12月23日終値26235円→1月4日安値25661円。

    1月は498円安、2月は195円安、4月は1074円安、6月は1030円安、
    8月は1381円安、10月は218円安、12月は574円安。
    今後の八専
    4月24日→5月5日
    6月23日→7月4日
    8月22日→9月2日
    10月21日→11月1日
    12月20日→12月31日



    (櫻井)。


     
    23日午前の日経平均株価は続落し、前日比542円55銭(1.63%)安の3万2722円33銭で前場を終えた。節目の3万3000円をあっさり下回った。
    東証株価指数(TOPIX)は34.37ポイント安の2262.13と、ともに大幅に下落して午前の取引を終えた。
     
    前日の米国市場でNYダウは下落したが、ハイテク株は堅調でナスダック指数は上昇した。為替の円安進行も好感し、日経平均株価は朝方上昇してスタートした。一時200円を超える上昇となったが、買い一巡後は売りに押される展開。月末にかけて年金基金のリバランス(資産の再配分)に伴う売りなどが想定されるなか、株価指数先物への先回り的な売りが主導して現物株を押し下げた。ハイテク株などに売りが膨らみ、午前10時過ぎには下げ幅が拡大し一時570円強の下落となった。
     
    日中値幅(高値と安値の差)は前引け時点で839円90銭とすでに今年最大だ。目立った売り材料は指摘されていないが、市場では「来週はリバランスに伴う売りで相場の上値が重くなる可能性が高く、先物に手じまい売りが膨らみやすかった」という声が出ていた。相場の過熱感を警戒した個人投資家からの売りも、下げに拍車をかけたとみられる。
     
    ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)など主力銘柄を中心に下げた。アドテストには買いが先行したが次第に売りが優勢となった。
     
    月末にかけてこれからリバランス売りが強まることを狙った短期筋による先物主導での仕掛け的な売りが原因と推察される。一方、前引け時点での東証プライム市場の売買代金は既に2兆4000億円を超えており、現物にもまとまった売りは出ているようだ。
     
    需給以外の観点からは、昨日の当欄「景気敏感株が主役に代われるのか?」で指摘したように、世界景気のオーバーキルに対する懸念が強まっていることも株価下落の背景として挙げられる。すなわち、主要中央銀行による過度な金融引き締めが経済をソフトランディング(軟着陸)でなくハードランディングへと導いてしまう恐れだ。
     
     

    前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆4006億円、売買高は8億5818万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1585と、全体の約86%を占めた。値上がりは208銘柄、横ばいは40銘柄だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は卸売業、非鉄金属、輸送用機器、鉄鋼の下落率が大きかった。上昇は電気・ガス業のみ。
     
    個別銘柄では、三菱商事や丸紅、三井物産といった商社株が安く、アドバンテストやルネサスエレクトロニクスなど半導体関連株も軟調。ソフトバンクグループやファーストリテイリング、ダイキン、信越化、TDKも値を下げた。
     
    半面、レーザーテックやセブン&アイ・ホールディングス、日本航空、エーザイ、宝HLD、イオンは高い。JAL、JR東などディフェンシブ系の一角が堅調。柏崎刈羽原発の再稼働を巡る報道を受けて東京電力HDが大幅高となり、九州電力は目標株価引き上げも材料視された。力の源HDは国内証券の新規買い推奨が手掛かりとされ大幅に上昇した。


     


     
    東証スタンダード市場は上値の重さが見られたことで、利益確定の動きが強まり、株価を押し下げた。スタンダードTOP20は小幅安。出来高1億9195万株。
    値上がり銘柄数315、値下がり銘柄数925と、値下がりが優勢だった。
     
    個別ではクボテックがストップ高。美樹工業、東洋精糖、サイネックス、ヒューマンホールディングス、フュートレックなど65銘柄は年初来高値を更新。リバーエレテック、フルハシEPO、シダー、Abalance、ポプラが買われた。
     
     一方、オービーシステムがストップ安。クシム、オールアバウト、三ツ知、オーベクス、サイバーステップなど8銘柄は年初来安値を更新。TBグループ、イメージ ワン、ジャパンエンジンコーポレーション、北川精機、ライフドリンク カンパニーが売られた。

     


     
    東証グロース市場は東証マザーズ指数、グロースCoreは大幅続落。
    東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比20.31ポイント(2.40%)安い824.96だった。前日の米ハイテク株高を支えに朝方は高く始まったが、日経平均株価の下落に歩調をあわせ、次第に利益確定目的の売りが優勢となった。ビジョナルなど主力銘柄の下落が指数を押し下げた。
     
    東証グロース市場では、プログリットやABEJA、ウェルスナビが下落した。一方、サイフューズやマイクロアド、レナは上昇した。
     
    きょう東証グロース市場に上場したARアドバンは買い気配のまま前場の取引を終えた。前引け時点の気配値は公開価格(1260円)の1.7倍にあたる2142円だった。
     
    22日にグロース市場に上場したアイデミーは、上場2日目も買い気配が続いている。前引け時点の気配値は公開価格(1050円)の3.9倍にあたる4145円だった。
     
     
    値上がり銘柄数99、値下がり銘柄数403と、値下がりが優勢だった。
     
     個別ではインターネットインフィニティーが一時ストップ高と値を飛ばした。イオレ、アールプランナー、クリアル、海帆、rakumoなど14銘柄は年初来高値を更新。セルシード、jig.jp、Waqoo、ビズメイツ、colyが買われた。
     
     一方、シーユーシーが一時ストップ安と急落した。クラウドワークス、サインド、ステラファーマ、リアルゲイト、デコルテ・ホールディングスなど6銘柄は年初来安値を更新。プログリット、ABEJA、ブレインズテクノロジー、Globee、インフォネットが売られた。
     
     
     

    【寄り付き概況】

    23日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比193円47銭高の3万3458円35銭。

    前日の米株式市場は、NYダウは4ドル安と小幅に4日続落したが、ナスダック指数は上昇とまちまちだった。ただ、足もとでは1ドル=143円台前後へ円安が進行するなか日経平均株価は上昇してスタートした。
    輸出関連株などに買いが先行している。

    前日の米株式市場での半導体関連株高も東エレク、アドテストなどの買いを誘い、相場全体を押し上げている。前日に急落したソシオネクスは荒い値動きとなっている。

    東証株価指数(TOPIX)は上昇している。

    寄り付き時点で業種別では33業種中、29業種が高く、値上がりは小売り、電気機器、精密、空運、機械、陸運など。値下がりは鉱業、非鉄など。

    個別では、ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、安川電が高い。一方、バンナムHD、トレンド、NTTデータが安い。

     

    「手口から見れば昨日の先物売りはアジアの短期筋」
     
    「VIX指数は12.91(前日13.20)」
     
    木曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。
    NASDAQはアマゾン、アップル、マイクロソフトなどモメンタム株主導で1%近く上昇。
    S&P500も反発した。
    航空機部品のスピリット・エアロシステムズが9.4急落。
    ボーイングが3.1安。
    3市場合算出来高は約96億株と低調。
    5月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比0.2%増の430万戸。
    コンドミニアム販売の小幅増が寄与し、3カ月ぶりにプラスに転じた。
    一戸建て住宅販売は385万戸で、4月からほぼ変わらず。
    前年同月比では20%減。
    コンドミニアム販売は4.7%増の45万戸。
    前年比では24%近く減少した。
    販売価格の中央値は前年同月比3.1%下落し39万6100ドル。
    前年比ベースでの下落としては2011年以来最大。
    第1四半期の経常収支の赤字額は2193億ドル。
    22年第4四半期の2162億ドル(改定値)から小幅に拡大した。
    経常赤字の拡大は4四半期ぶり。
    市場予想は2175億ドルの赤字だった。
    週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は26万4000件。
    前週から横ばい。
    2021年10月以来1年8カ月ぶりの高水準を維持した。
    市場予想は26万件だった。
    新規失業保険申請件数は1969年以来の低水準を記録した昨年9月から約45%増加した。
    イングランド銀行は政策金利を4.5%から5.0%に引き上げ。
    利上げ幅は市場予想を上回った。[nL4
    2年国債と10年国債の逆イールドは一時マイナス1.013%まで拡大した。
    10年国債利回りは3.796%。
    2年国債利回りは4.790%。
    ドル円は143円台後半。
    WTI原油先物8月限は前日比3.02ドル(4.2%)安の1バレル=69.51ドル。
    ビッドコインは110ドル高の30370ドル。
    SKEW指数は138.75→133.72→136.15。
    (5月31日が158.30)。
    恐怖と欲望指数は78→80(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。
     
    木曜のNYダウは4ドル(0.01%)安の33946ドルと4日続落。
    高値34003ドル、安値33835ドル。
    サイコロは7勝5敗。
    騰落レシオは113.68%(前日105.77%)。
    NASDAQは168ポイント(0.95%)高の13630ポイントと4日ぶりに反発。
    高値13631ポイント、安値13441ポイント。
    サイコロは8勝4敗。
    騰落レシオは103.77%(前日102.40%)。
    S&P500は16ポイント(0.37%)高の4381ポイントと4日ぶりに反発。
    高値4382ポイント、安値4351ポイント。
    サイコロは8勝4敗。
    騰落レシオは114.52%(前日110.03%)。
    ダウ輸送株指数は58ポイント(0.40%)高の14797ポイントと続伸。
    SOX指数は20ポイント(0.57%)高の3569ポイントと5日ぶりに反発。
    VIX指数は12.91(前日13.20)。
    NYSE出来高は8.82億株(前日9.75億株)。
    3市場の合算売買高は96億株(前日は106.2億株。過去20日平均は113.77億株)。
    木曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比275円高の33445円。
    ドル建ては大証日中比335円高の33505円。
    ドル円は143.11円。
    10年国債利回りは3.796%。
    2年国債利回りは4.790%。
     
    「週足陽線基準は33370円」
     
    木曜の日経平均は寄り付き137円安。
    終値は310円(▲0.92%)安の33264円と3日ぶりに反落。
    3日ぶりに陰線。
    SQ値32018円38銭に対して10勝0敗。
    TOPIXは1.49ポイント(△0.06%)高の2296ポイントと続伸。
    プライム市場指数は0.76ポイント(△0.06%)高の1181.77と続伸。
    東証スタンダード指数は10日ぶりに反落。
    東証マザーズ指数は19.50ポイント(▲2.25%)安の845.27と5日ぶりに反落。
    プライム市場の売買代金は4兆0941億円(前日は3兆8954億円)。
    30日連続で3兆円超。
    値上がり800銘柄(前日1119銘柄)。
    値下がり970銘柄(前日648銘柄)。
    新高値251銘柄(前日270銘柄)。
    109日連続で3ケタ。
    新安値4銘柄(前日6銘柄)。
    プライム市場の騰落レシオは109.59(前日111.18)。
    NTレシオは14.49倍(前日14.63倍)。
    30日連続で14倍台。
    16日が14.65倍で21年7月12日以来の高水準だった。
    サイコロは7勝5敗で58.33%。
    TOPIXは7勝5敗で58.33%。
    マザーズ指数は8勝4敗で66.66%。
    上向きの25日線(32066円)からは△3.74%(前日△5.06%)。
    50日連続で上回った。
    上向きの75日線は29569円。
    62日連続で上回った。
    上向きの200日線(28149円)からは△18.17%(前日△18.83%)。
    61日連続で上回った。
    下向きの5日線は33461円。
    2日ぶりに下回った。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.039%(前日▲17.714%)
    買い方▲4.344%(前日▲3.653%)。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.466%(前日▲10.617%)。
    買い方▲14.549% (前日▲13.000%)。
    空売り比率は40.8%(前日38.7%、2日ぶりに40%超)。
    空売り規制なしの銘柄の比率7.8%(前日8.0%)。
    3月10日が18.4%だった。
    日経VIは20.24(前日20.23)。
    2月16日の安値は14.63。
    日経平均採用銘柄のPERは15.27倍(前日15.26倍)。
    前期基準では15.61倍。
    EPSは2178円(前日2200円)。
    5月10日は2005円まで低下。
    11月15日の過去最高準は2238円。
    225のPBRは1.37倍(前日1.37倍)。
    BPSは24280円(前日24507円)。
    10年国債利回りは0.370%(前日0.370%)。
    日経平均の予想益回りは6.55%。
    予想配当り利回りは1.94%。
    プライム市場の予想PERは15.63倍。
    前期基準では16.12倍。
    PBRは1.33倍。
    プライム市場の予想益回りは6.39%。
    配当利回り加重平均は2.24%。
    プライム市場の単純平均は12円安の2661円。
    プライム市場の売買単価は2818円(前日2976円)。
    プライム市場の時価総額は821兆円(前日820兆円)。
    ドル建て日経平均は234.49(前日236.63)と反落。
    木曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比275円高の33445円。
    高値33595円、安値33110円。
    水曜の大証先物夜間取引終値は大証日中比260円高の33430円
    気学では「転換注意日。高安共に足取りに付け」。
    月曜は「戻り売り」。
    火曜は「押し込むと跳ね返す日。突っ込み買いで駆け引きせよ」。
    水曜は「上寄りすると押し込む日」。
    木曜は「前日より安きは極力変え」。
    金曜は「足取りについて駆け引きする日」。
    ボリンジャーのプラス1σが33121円。
    プラス2σが34175円。
    週足ボリンジャーのプラス1σが32145円。
    プラス2σが34098円。
    6月23日に始まる「八専」は7月4日に終わる。
    週足陽線基準は33370円。
     
    《今日のポイント6月23日》
     
    (1)木曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの動き。
       10年国債利回りは3.796%。
       2年国債利回りは4.790%。
       ドル円は143円台後半。
       SKEW指数は138.75→133.72→136.15。
       (5月31日が158.30)。
       恐怖と欲望指数は78→80(2月1日が82、4月18日が70、3月15日が22)。
     
    (2)ダウ輸送株指数は58ポイント(0.40%)高の14797ポイントと続伸。
       SOX指数は20ポイント(0.57%)高の3569ポイントと5日ぶりに反発。
       VIX指数は12.91(前日13.20)。
       NYSE出来高は8.82億株(前日9.75億株)。
       3市場の合算売買高は96億株(前日は106.2億株。過去20日平均は113.77億株)。
       木曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比275円高の33445円。
     
    (3)プライム市場の売買代金は4兆0941億円(前日は3兆8954億円)。
       30日連続で3兆円超。
       値上がり800銘柄(前日1119銘柄)。
       値下がり970銘柄(前日648銘柄)。
       新高値251銘柄(前日270銘柄)。
       109日連続で3ケタ。
       新安値4銘柄(前日6銘柄)。
       プライム市場の騰落レシオは109.59(前日111.18)。
       NTレシオは14.49倍(前日14.63倍)。
       30日連続で14倍台。
       16日が14.65倍で21年7月12日以来の高水準だった。
       サイコロは7勝5敗で58.33%。
     
    (4)上向きの25日線(32066円)からは△3.74%(前日△5.06%)。
       50日連続で上回った。
       上向きの75日線は29569円。
       62日連続で上回った。
       上向きの200日線(28149円)からは△18.17%(前日△18.83%)。
       61日連続で上回った。
       下向きの5日線は33461円。
       2日ぶりに下回った。
     
    (5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.039%(前日▲17.714%)
       買い方▲4.344%(前日▲3.653%)。
       マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.466%(前日▲10.617%)。
       買い方▲14.549% (前日▲13.000%)。
     
    (6)空売り比率は40.8%(前日38.7%、2日ぶりに40%超)。
       空売り規制なしの銘柄の比率7.8%(前日8.0%)。
       3月10日が18.4%だった。
       日経VIは20.24(前日20.23)。
       2月16日の安値は14.63。
     
    (7)日経平均採用銘柄のPERは15.27倍(前日15.26倍)。
       EPSは2178円(前日2200円)。
       5月10日は2005円まで低下。
       11月15日の過去最高準は2238円。
       225のPBRは1.37倍(前日1.37倍)。
       BPSは24280円(前日24507円)。
       10年国債利回りは0.370%(前日0.370%)。
     
    (8)プライム市場の単純平均は12円安の2661円。
       プライム市場の時価総額は821兆円(前日820兆円)。
       ドル建て日経平均は234.49(前日236.63)と反落。
     
    (9)ボリンジャーのプラス1σが33121円。
       プラス2σが34175円。
       週足ボリンジャーのプラス1σが32145円。
       プラス2σが34098円。
       6月23日に始まる「八専」は7月4日に終わる。
       週足陽線基準は33370円。
     
    今年の曜日別勝敗(6月22日まで)
    月曜16勝7敗
    火曜18勝5敗(火曜4連勝中)
    水曜13勝11敗(水曜2連勝中)
    木曜12勝11敗
    金曜18勝5敗(金曜7連勝中)
     
    6月第2週(6月12日─6月16日)の週間海外投資家動向。
    現物6414億円億円買い越し(12週連続で買い越し)。
    12週累計買越額は6兆1756億円。
    先物3878億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
    合計2535億円買い越し(12週ぶりに売り越
    個人は現物5777億円売り越し(2週連続)。
    先物104億円買い越し。
    合計5672億円の売り越し。
    2週連続で売り越し。
    信託銀行は現物821億円売り越し(12週連続で売り越し)。
    11週連続での売り越し額は2兆1879億円。
    先物1528億円買い越し。
    合計707億円買い越し(11週ぶりに買い越し)。
     
     
    6月第1週(6月5日─6月9日)の週間海外投資家動向。
    現物9854億円買い越し(11週連続で買い越し)。
    11週連続買い越しは2013年1月以来10年5か月ぶり。
    11週累計買越額は5兆5342億円。
    その前の記録は2011年3月第1週の18週連続買い越し。
    先物73億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
    合計9928億円買い越し(10週連続で買い越し)。
    10週間の買越額は累計で5兆9325億円。
    個人は現物4819億円売り越し(2週ぶり)。
    先物4819億円売り越し。
    過去11週は2兆7873億円の売り越し。
    合計4201億円の売り越し。
    3週ぶりに売り越し。
    信託銀行は現物535億円売り越し(11週連続で売り越し)。
    11週連続での売り越し額は2兆1058億円。
    先物484億円買い越し。
    合計51億円売り越し(10週連続で売り越し)。
     
    昨日の先物市場で日経225期近では日産証券が売り越しトップ。
    ABNクリアが買い越しトップ。
    売り方の日産の自己か委託かは不明だか国内機関投資家の売りではなかろう。
    あるいはアジア系短期投資家の売りとも推測できる。
    一方、TOPIX期近ではJPモルガンが売り越しトップ。
    ゴールドマンが買い越しトップ。
    この両社はレポートなどによる強弱感そのままの売買と映る。
     
    ストボのメルマガで岩本さん。
    プライム市場で33銘柄が上場来高値を更新。
    そのうち14銘柄はPBR1倍割れだった。
    太平電業、双日、三井化、インフロニア、牧野フ、豊田織機、ひろぎん、
    蝶理、ニチモウ、立花エレ、芙蓉リース、みずほリース、ジャックス、渋沢倉庫。
    「上場来高値でも解散価値以下とは、何とも理解しにくい」と。
    「ハイテク株売りの金融株買い。
    リバランスによって割安・出遅れへと低位・安定感のあるところにマネー流れていった」。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    萩原工業(7856)・・・動兆
     
    ブルーシートなど樹脂繊維製品のほか機械部門も持ち原糸からの一貫生産に強み。
    インドネシア、中国でも生産
    コンクリート補強繊維が好調。
    機械製品はリサイクル関連機器が拡大。
    14円増配。
    中南米など海外展開拡大。


    (兜町カタリスト櫻井)


    [株価材料]
     
    ■設備投資、最高31兆円 今年度16.9%増 本社調査、EV・電池けん引

    ■政府、サイバー対策で米基準義務付け 委託先1000社超に

    ■東電HD<9501>
    柏崎刈羽テロ対策「来月に」、規制委「適格性」再確認へ

    ■ダイヤモンド、2年ぶり安値 直近高値の2割安

    ■ローソン<2651>
    ローソン銀、店舗バイト向けローン検討

    ■伊藤忠<8001>
    ファミマ、事業利益最高 3-5月に220億円 4割増

    ■セブン&アイ<3382>
    西武池袋本店の改装案提示 低層階にヨドバシ入居

    ■マツダ<7261>
    11年ぶりロータリーエンジン搭載車量産 PHV「MX-30」

    ■住友商事<8053>
    生成AIで売り場改善 商品感想を分析

    ■ワタミ<7522>
    剰余金配当の源泉徴収に誤り

    ■DRAM価格横ばい 5月大口、市中在庫減少の見方

    ■ツルハHD<3391>
    香港オアシスが株主提案公表 会長廃止求める

    ■トヨタ<7203>
    有価証券報告書の提出を延期 1週間程度

    ■株、海外投資家が12週連続で買い越し 先物合算では売り越し 6月第2週

    ■村田製作所<6981>
    シリコンキャパシターの生産能力3倍に

    ■パナソニック<6752>
    空調生産を国内回帰 草津工場に100億円投資


     


    23日の東京株式市場は反発後、上値が重い展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、3万3200円−3万3600円を想定。(22日終値3万3264円88銭)
    米国株はまちまち。ダウ平均が下落した一方、S&P500とナスダックが上昇。ダウ平均は4ドル安の33946ドルで取引を終えた。

    日経平均株価はきのう22日に大幅反落した反動から、買い優勢スタートとなりそう。
    きのう売り込まれた半導体株がしっかり切り返すことができるかが焦点となる。強い戻りがみられるようなら、指数は前日の下げ分(310円安)を取り戻す展開も期待できる。一方、戻りが甘いようなら、高く始まった後に値を消す展開も想定される。

    為替相場は、ドル・円が1ドル=143円トビ台(22日は141円78−80銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の後半(同155円88−92銭)と円安に振れていることから、輸出関連銘柄に物色の矛先が向かうとみられる。
    ただ、買い一巡後は、手がかり材料に乏しいなか、週末要因も重なり、模様眺めムードが広がることも想定される。

    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所清算値比275円高の3万3445円だった。




    【好材料銘柄】 

    ■FRONTEO <2158> 
    日本毒性学会学術年会で「自然言語処理AIを使った仮説生成の薬剤性肝障害に対する新規影響因子探索への応用」をテーマにポスター発表。

    ■FHTホールディングス <3777> 
    インフラテック事業を開始。EV充電器設置工事と太陽光発電所リニューアル案件を受注。

    ■ネクストジェン <3842> 
    エクシオグループ <1951> と「ServiceNow」に音声DXを連携した電話応対業務の自動化ソリューションを発表。

    ■リバーエレテック <6666> 
    発行済み株式数(自社株を除く)の4.63%にあたる40万株(金額で2億8000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月23日から12月22日まで。

    ■SHINKO <7120> 
    中期経営計画を策定。26年3月期に営業利益11.2億円(23年3月期実績は7.5億円)を目指す。

    ■広済堂ホールディングス <7868> 
    発行済み株式数(自社株を除く)の5.64%にあたる161万株(金額で34億8000万円)を上限に、6月23日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。

    ■アニコム ホールディングス <8715> 
    発行済み株式数(自社株を除く)の2.4%にあたる200万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月3日から9月29日まで。


    【主な経済指標・スケジュール】


    23(金)
    【国内】
    5月全国消費者物価指数(8:30)
    5月全国百貨店売上高(14:30)
    《決算発表》
    ツルハHD

    【海外】
    米6月製造業PMI(22:45)


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     


    22日のNYダウ工業株30種平均は小幅に4日続落し、前日比4ドル81セント安の3万3946ドル71セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化し、景気が悪化することへの懸念が重荷となった。半面、ディフェンシブ株やハイテク株に買いが入り、下値は限られた。

    FRBのパウエル議長は22日の上院銀行委員会で証言し、連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の大多数が年末までに2回の利上げが適切だと考えていると改めて言及した。この発言を受けて相場が下がったものの、「追加利上げは7月の金融政策会合で終了」との見方が根強いため、その後は買い戻された。

    利上げのペースを巡り、パウエル議長は引き締めが行き過ぎないよう「注意深いペース」で行うと説明。市場関係者は「経済指標を見ながら3カ月に1回のペースになる」との受け止めが広がり、過度な景気後退懸念は和らいだ形だ。

    欧州では、英イングランド銀行が22日、市場予想を上回る0.5%の利上げを決定。スイスとノルウェーの中銀も政策金利を引き上げた。世界的に金融引き締めが続く中で、「米国も再利上げは避けられないだろう」との声が聞かれた。市場の一部に残るFRBの利上げ打ち止め観測が後退し、米株の売りにつながった面がある。

    ダウ平均の構成銘柄では、IT(情報技術)のIBM、石油のシェブロンが安い。部品会社のストライキで生産への懸念が出た航空機のボーイングの下げも目立った。

    一方、前日に下げが目立ったハイテク株は全般に買い直された。ソフトウエアのマイクロソフト、顧客情報管理のセールスフォースが買われた。ディフェンシブ株の一角にも買いが入り、製薬のメルクや医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンが上昇した。ダウ平均はプラス圏で推移する場面もあった。

    ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発した。前日比128.410ポイント(1.0%)高の1万3630.609で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムが4%高だった。電気自動車のテスラも上げた。

     

    【シカゴ日本株先物概況】

    22日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前日比120円安の3万3445円で終えた。同日の東京市場で水準を切り上げていた日経平均株価が下落し、米市場ではNYダウ工業株30種平均は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が追加利上げの可能性に改めて言及する中、横ばいで取引を終えた。
    日経平均先物にも利益確定の売りが波及した。


    シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
    33445 ( +275 )
    シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
    33505 ( +335 )
    ( )は大阪取引所終値比




    【欧州株式市場】


    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7502.03(−57.15)

    22日のFTSE100種総合株価指数は4日続落した。前日に比べ57.15ポイント(0.76%)安の7502.03で取引を終えた。イングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会は22日、政策金利を0.5%引き上げると発表した。0.5%の利上げは3会合ぶり。0.25%幅を予想していた市場参加者も多かった中、大幅な利上げが英経済の減速を招くことが警戒された。金融やエネルギー、素材など景気敏感銘柄が売られた。
    個別では、通信大手エアテル・アフリカが5.19%安と下落率トップ。流通大手テスコは3.75%安、水道サービス会社ユナイテッド・ユーティリティーズ・グループは3.42%安と続いた。一方、米アマゾン・ドット・コムなどによる買収の可能性を報じられたオンライン食品販売大手オカドは32.05%高と急騰した。



    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 15988.16(−34.97)

    22日のドイツ株価指数(DAX)は4日続落した。前日に比べ34.97ポイント(0.22%)安の1万5988.16で取引を終えた。欧州の各国主要中央銀行が22日、政策金利の引き上げを発表し、この先も金融引き締めを継続する考えを示した。引き締め継続による景気減速懸念が重荷だった。消費財や金融、資本財などの景気敏感銘柄に売りが出た。
    個別では、自動車が売られ、商用車大手ダイムラー・トラックは3.25%安、独自動車大手メルセデス・ベンツは2.3%安となった。日用品大手ヘンケルは1.9%安だった。他方、製薬会社サルトリアス(4.72%高)や通販大手ザランド(3.91%高)などが買われた。



    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 7203.28(−57.69)

    フランスCAC40種指数は0.79%安だった。
    英イングランド銀行(中央銀行)による予想を上回る利上げを背景に、広範囲で売りが優勢となった。


     

06月23日 毎日コラム
櫻井英明の株式辞典【ま行】
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