日経平均株価 | 37,934.76 | +306.28 | 04/26 |
TOPIX | 2,686.48 | +22.95 | 04/26 |
マザーズ | 644.61 | +4.49 | 04/26 |
NYダウ平均 | 38,085.80 | -375.12 | 04/26 |
ナスダック総合 | 15,611.76 | -100.99 | 04/26 |
前日の米株式市場では、NYダウが239ドル高と反発し、ナスダック指数は最高値に上昇した。ただ、アップルやアマゾンの決算がさえずNYダウ先物が下落して推移したことから、東京市場も軟調にスタートし、一時前日比300円を超す下落となる場面があった。しかし、下値には買いが入り後場にはプラス圏に切り返した。もっとも、31日の衆院選を控え神経質な値動きとなり、後場に入り一進一退状態となった。
ただ、キーエンスやソニーGなど好決算を発表して買いが入る銘柄も多く、日経平均の下値は堅かった。衆院選投開票をまたいで週明けまでポジションを持ち越したくない投資家が多いなか、午後は売り方による買い戻しが進んで日経平均は前日終値を上回る水準で推移した。
週末の衆院選投開票に加えて来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)も控えるため中長期の投資家は様子見姿勢を強めている。短期筋の売りと買い戻しが一巡したあとは日経平均は前日終値近辺で小幅な動きとなった。
市場からは「短期筋による先物売買に振らされているとしか言いようがない。売り仕掛けても下値は限定され、さりとて上を買う材料もない。中・長期的な上昇トレンドは保たれているが、きっかけ1つで調整入りの可能性もある」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日続落。東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発し、前日比1.52ポイント高の2001.18で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆5317億円。売買高は15億6498万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1026、値下がりは1052と拮抗した。変わらずは106銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は海運業、パルプ・紙、鉄鋼などが上昇。金属製品、証券・商品先物取引業、小売業などは下落した。
個別銘柄では、好業績発表が評価されキーエンスが買われ、ソニーグループが値を上げた。ソフトバンクグループやファーストリテイリングは高く、東京エレクトロンや任天堂が上昇した。富士電機やオムロンも高い。昼休み時間に業績の増額修正と増配を発表した商船三井が急伸し、日本郵船や川崎汽船も大幅高に買われた。
半面、株式売り出しの受渡日を迎えた日本郵政は売り優勢で軟調。レーザーテックやアドバンテスト、ルネサスエレクトロニクスが値を下げた。三井住友フィナンシャルグループや三菱UFJフィナンシャル・グループといった銀行株も安い。パナソニックやベイカレント・コンサルティング、ZOZOが売られた。
東証2部株価指数は前日比21.51ポイント安の7659.04ポイントと3日続落した。
出来高1億5287万株。値上がり銘柄数は154、値下がり銘柄数は233となった。
個別では中小企業ホールディングス、大盛工業、STIフードホールディングス、パシフィックネット、日創プロニティなど15銘柄が年初来安値を更新。田岡化学工業、サイオス、キーウェアソリューションズ、ファインシンター、ニッチツは値下がり率上位に売られた。
一方、マーチャント・バンカーズがストップ高。鉄人化計画、東邦金属は一時ストップ高と値を飛ばした。カンロ、オーウイル、ウェルス・マネジメント、高砂鐵工、テクノスマートなど11銘柄は年初来高値を更新。日本アビオニクス、セントラル総合開発、玉井商船、ダイトーケミックス、スーパーバッグは値上がり率上位に買われた。
28日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比239ドル79セント(0.7%)高の3万5730ドル48セントで終えた。市場予想を上回る決算を発表した銘柄が買われ、指数を押し上げた。引け後に決算を発表したスマートフォンのアップルなどにも先回りの買いが広がり、ハイテク株が多いナスダック総合株価指数は1カ月半ぶりに過去最高値を更新した。
米建設機械大手キャタピラー、米ケーブルテレビ(CATV)最大手コムキャスト、米製薬大手メルクが朝方発表した2021年7〜9月期決算はいずれも増収増益となった。キャタピラーは、純利益が前年同期から倍増。メルクは21年通期の調整後1株当たり利益と売上高を上方修正した。
2銘柄でダウ平均を85ドル押し上げた。
米主要企業の好決算発表が相次いだことを受け、市場では業績見通しに楽観的な見方が広がり、米株相場は全面高の展開となった。業種別では、不動産や資本財、一般消費財などが全体をけん引した。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、前日夕に通期見通しの引き上げを発表した自動車のフォード・モーターが9%上昇した。供給網の混乱が企業収益を圧迫するとの懸念が薄れ、景気敏感株への買いにつながった。ダウ平均の構成銘柄では機械のハネウェル・インナーナショナル、化学のダウが高い。
28日の債券市場では前日に大きく低下した長期金利が上昇し、JPモルガン・チェースなど金融株の買い直しを誘った。米原油先物相場が反発し、石油のシェブロンも買われた。
バイデン米政権の看板政策である子育てや教育支援、気候変動対策の具体化を期待した買いも入った。大統領と上院民主党が当初の半分の規模である1兆7500億ドルの歳出・歳入法案で合意したと28日に伝わった。
ナスダック総合株価指数は4日続伸し、前日比212.280ポイント(1.4%)高の1万5448.118と9月7日以来ほぼ1カ月半ぶりに過去最高値を更新した。アップルのほか、ネット通販のアマゾン・ドット・コムにも好決算を期待した買いが入った。アナリストが目標株価を引き上げた電気自動車のテスラが4%上昇。社名を「メタ」に変更すると発表した交流サイトのフェイスブックも高い。
S&P500種株価指数は反発し、44.74ポイント(1.0%)高の4596.42と過去最高値を更新した。
28日のFTSE100種総合株価指数は小幅に続落した。前日の終値に比べ3.8ポイント(0.1%)安の7249.47で引けた。上昇と下落の銘柄数は拮抗した。引けにかけて下げ幅を縮めた。
原油価格の下落や予想を下回る決算などを背景に石油株が下落し、株価指数を押し下げた。ただ、米国株の堅調な寄り付きを眺めて下げ幅を縮小した。
7〜9月期の米GDP速報値が市場予想を下回ったが、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測がやや後退し、株式相場を下支えした。
個別では、石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルが安かった。28日に発表した2021年7〜9月期決算で最終損益が赤字に転じたことが響いた。銀行株もロイズ・バンキング・グループ以外は下落した。アナリストが目標株価を引き下げた携帯電話サービスのボーダフォン・グループの下げも目立った。
広告大手のWPPグループは大幅高で引けた。決算が好調で売上高の見通しを再度引き上げたことが材料になった。医薬品株も上昇した。
28日のドイツ株式指数(DAX)は小幅に続落した。終値は前日と比べて9.48ポイント(0.1%)安の1万5696.33だった。
個別では、自動車のフォルクスワーゲン(VW)の下げが目立った。28日に発表した2021年7〜9月期決算が減益となり、市場予想も下回ったため売りが膨らんだ。不動産サービスのドイチェ・ボーネンは安かった。同社は同業のボノビアによる買収に伴い29日付でDAX指数の銘柄外となる。
一方、医療機器のザルトリウスや半導体のインフィニオンテクノロジーズは高かった。
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