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【市況一覧】
日経平均株価
37,934.76 +306.28 04/26
TOPIX
2,686.48 +22.95 04/26
マザーズ
644.61 +4.49 04/26
NYダウ平均
38,085.80 -375.12 04/26
ナスダック総合
15,611.76 -100.99 04/26


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    15日の日経平均は108円安。直近3日間で800円超上昇しており、そこまで驚くような下げではないが、前場は安値引けで後場も下値模索と、印象の悪い売られ方であった。
    米国の対中制裁関税(昨年9月発動分以外)は大統領選後まで維持される可能性が高いとの報道を受け、利益確定売りが先行した。
    円伸び悩みで持ち直す場面もあったが、その後は再度軟化し、下げ幅は一時150円近くに達した。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。
     
    明日16日の主要株価指数はもみ合い展開か。
    買い上がる材料にも売り込む材料にも乏しいとの声が多い。
    明日は、米中貿易協議の第1段階の合意の署名を受けた米国市場の反応が注目されるところである。対中関税は11月の米大統領選挙が終わるまで維持される可能性が高いと伝えられているが、一先ず貿易戦争は休戦となるため、安心感につながろう。
     
    きょうは地合いが悪い中、値持ちの良かった銘柄に値を崩すものが散見された。材料株ではなく、成長ストーリーがあって上昇が続いていた銘柄に関しては、この押し目は買い場になると考える。ここで弱気に傾く必要はない。個別株戦略としては屈伸運動の伸びるタイミングを意識しながら仕込み場を考える感覚でよいと思われる。
     
     
    ■テクニカル・ポイント(15日現在)
     
    25928.20  ボリンジャー:+3σ(26週)
    24763.93  ボリンジャー:+2σ(26週)
    24647.77  ボリンジャー:+3σ(13週)
    24497.77  ボリンジャー:+3σ(25日)
    24257.70  ボリンジャー:+2σ(13週)
    24229.72  ボリンジャー:+2σ(25日)
    23961.68  ボリンジャー:+1σ(25日)
     
    23916.58  ★日経平均株価15日終値
     
    23867.62  ボリンジャー:+1σ(13週)
    23718.78  6日移動平均線
    23693.64  25日移動平均線
    23599.66  ボリンジャー:+1σ(26週)
    23521.15  均衡表基準線(日足)
    23505.52  均衡表転換線(日足)
    23477.55  13週移動平均線
    23425.59  ボリンジャー:-1σ(25日)
    23408.92  均衡表転換線(週足)
    23238.01  均衡表雲上限(日足)
    23157.55  ボリンジャー:-2σ(25日)
    23141.55   新値三本足陰転値
     

    [概況]

    15日、東京外国為替市場の米ドル円は一時109.805円まで下落し、その後も大台110円付近では上値が重い展開となった。米中関税について、11月に予定されている大統領選まで継続するとの観測が一部報道により伝わったことなどから米ドル円はやや上値が重く大台110円を再び割れた推移となっている。

    現在、欧州時間に入り米ドル円は109.940円付近で推移。この後、米中通商合意に関する署名などが控えていることから、合意内容などが確認されるまでは米ドル円は109円台後半付近で膠着状態となる可能性も考えられそうだ。その他、12月生産者物価指数(予想:前年比1.3% 前回:前年比1.1%)など米経済指標の発表なども予定されている。

    テクニカル的には米ドル円は下方に控える5日移動平均線(109.787円)などがサポートとなるか注目したい。

    [提供:カネツFX証券株式会社]

    【大引け概況】
    15日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比108円59銭安の2万3916円58銭で終えた。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:06 容量:10M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    相場全体を押し上げる材料に乏しい一方、中国・上海株や時間外取引の米国株先物の値下がりが嫌気され、前日までに値上がりした銘柄を中心に売りが多かった。
     
    米中貿易協議に対する楽観的な見方がやや後退し、利益確定売りが優勢だった。海外ヘッジファンド勢をはじめ短期志向の投資家が株価指数先物の売りに動き、現物株の重荷になった。半面、個人投資家などによる押し目買いは相場全体を支えた。
    日経平均は前日に2万4000円の節目を終値で約1カ月ぶりに回復し、短期的な達成感も意識されやすかった。
     
    香港や上海などアジア株が総じて軟調に推移したことも下押し要因となり、日経平均は午後に下げ幅をやや広げる場面があった。一方、投資余力のある個人は押し目買いに動きやすくなっているとの見方も多く、下値を一段と探る展開にはならなかった。
     
    市場からは「米現地15日に米中両国は貿易協議『第1段階の合意』の署名を行うが、いったん材料出尽くしの可能性がある。中国の出方次第で新たな進展も期待されるが、現状では長引きそうだ。ただ、押し目買い、戻り売りの流れに変わりはない」との声が聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比89.93ポイント安の1万5493.98だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、9.47ポイント安の1731.06で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆168億円。売買高は11億2253万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1256と、全体の6割弱を占めた。値上がりは781、変わらずは122銘柄だった。
     
     

    業種別株価指数(全33業種)は、電気機器、情報・通信業、銀行業、小売業などが下落し、ゴム製品と鉄鋼は上昇した。
     
    個別では、売買代金トップのソニーが軟調、トヨタ自動車も値を下げた。ソフトバンクグループ(SBG)や村田製作所、東京エレクトロンなども売り優勢だった。ダイキンやファナック、アドテスト、日立製作所、キーエンスも売られた。安川電機も安い。コーセーアールイーが急落、古野電気、Gunosyも大幅安となった。日本国土開発が大きく下値を探り、東宝の下げも目立った。
     
    半面、ファーストリテイリングが上昇、オリンパス、パナソニック、エーザイも買い優勢だった。花王、スズキが上昇した。太陽誘電もしっかり。ジェイリースが値上がり率トップに買われ、ベイカレント・コンサルティングとセラクはストップ高、クリエイト・レストランツ・ホールディングスも大幅高に買われた。IDOM、ダブル・スコープなども物色人気となった。

     
    東証2部株価指数は前日比38.29ポイント高の7475.25ポイントと4日続伸した。
    出来高8941万株。値上がり銘柄数は237、値下がり銘柄数は192となった。
     
    個別では、サイバーステップ、JMACS、光陽社がストップ高。Abalance、西菱電機は一時ストップ高と値を飛ばした。高田工業所、YE DIGITAL、ファーマフーズ、川本産業、情報企画など22銘柄は昨年来高値を更新。恵和、東海ソフト、オーウエル、田岡化学工業、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートが買われた。
     
    一方、小島鉄工所、リテールパートナーズが昨年来安値を更新。アイケイ、JESCOホールディングス、レオクラン、三谷商事、セコニックが売られた。

     


    日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比12円70銭高い3925円57銭で高値引けとなり、2018年6月21日以来、およそ1年7カ月ぶりの水準に上昇した。
    模様眺めムードが強く小幅なレンジ内の動きにとどまった。本日の東京株式市場では、前日に日経平均が2万4000円台を回復したことによる達成感から、目先の利益を確定する売りが優勢となり、個人投資家のセンチメントもやや萎縮した。

    ただ、昨日、上昇が目立った値がさハイテク株などが売られる中、内需関連銘柄が多いジャスダック市場は比較的底堅く推移した。
    東証1部の主力銘柄に比べ、成長期待が高くて値動きの軽い新興株に短期志向の投資家の資金が流入した。

    ジャスダック市場は「好決算銘柄や最近動意付いている銘柄に買いが入り、比較的しっかりしていた」といい、日経ジャスダック平均は連日で昨年来高値を付けた。ただ、好材料株が出て値上がりした銘柄も、いったん買いの勢いが鈍ると利食いが強まるなど、資金の出入りは激しく、値もちはあまり良くなかった。

    ジャスダック市場の売買代金は概算で682億円、売買高は9678万株だった。
    値上がり銘柄数は362、値下がり銘柄数は266となった。
     
    個別では、大日光・エンジニアリング、京写、シー・エス・ランバー、ヤマト・インダストリーがストップ高。ファンドクリエーショングループ、タカギセイコー、朝日ラバー、東京貴宝、日本フォームサービスなど6銘柄は一時ストップ高と値を飛ばした。日本電技、シード平和、ドーン、佐藤食品工業、WDIなど54銘柄は昨年来高値を更新。ウルトラファブリックス・ホールディングス、菊池製作所、フューチャーベンチャーキャピタル、山大、両毛システムズが買われた。
     
    一方、エスエルディー、メディアリンクス、トミタ電機、倉元製作所、光・彩が売られた。


    東証マザーズ指数は小幅に続落した。終値は前日比0.46ポイント安い887.00だった。
    急ピッチで回復していた日経平均株価も昨日に2万4000円台を回復した達成感から利益確定売りが優勢となった。こうした中、幕間繋ぎ的な形で、マザーズ市場では直近IPO銘柄や決算を受けた個別株物色が盛んとなったが、こうした銘柄には指数インパクトがなく、一方で指数寄与度の高いところでは、主力級銘柄の明暗が分かれたため、方向感が定まらずに、結局、3日続落となった。
    値上がり銘柄数は172、値下がり銘柄数は128となった。
     
    個別では、ユニフォームネクスト、ウォンテッドリー、トゥエンティーフォーセブン、INCLUSIVE、スポーツフィールドが昨年来安値を更新。シェアリングテクノロジー、UUUM、クックビズ、霞ヶ関キャピタル、ティーケーピーが売られた。
     
     一方、リックソフト、シンメンテホールディングスがストップ高。手間いらず、ソケッツ、ドリコム、Jストリーム、Link−Uなど11銘柄は昨年来高値を更新。チームスピリット、SOU、ロコンド、シリコンスタジオ、メタップスが買われた。
     
     

    【後場寄り付き概況】

    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比130円76銭安の2万3894円41銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、11.31ポイント安の1729.22で始まった。
    前場に続き、輸出関連株などに当面の利益を確保する売りが続いている。日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)はいずれも軟調となっている。
     
    外国為替市場では、1ドル=109円90銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
    ランチバスケットは24件、353.94億円、売り買いほぼ同金額。
     
    個別では、村田製、キーエンスがじり安。ソニー、東エレク、アドバンテスもさえない。ルネサスが値を下げている。スクエニHDが売られ、任天堂は弱含み。トヨタは甘い。良品計画が下押し、ソフトバンクGも軟調。三菱UFJは小幅安となっている。
    半面、パナソニック、太陽誘電、オリンパスが堅調。WSCOPEは値を飛ばしている。ファーストリテもしっかり。
     
    足元でNT倍率も再び拡大基調となっており、225型銘柄優位の地合いである点は否めず、東証1部市場での物色の広がりには期待はしにくいだろう。
    一方で、日経JASDAQ平均は前引け時点でプラス圏を確保しているほか、東証マザーズ指数も前引け前にプラスに転じる場面があった。
    短期資金は活発に動いているとみられており、全体相場の身動きが取りにくい分、外部環境に左右されにくいとされる内需・ディフェンシブ銘柄のほか、新興市場へとより関心が向かいやすくなりそうだ。
     

    「月足GC?」
     
    「今月にも12カ月移動平均と24カ月移動平均のゴールデンクロスが達成され長期の強気シグナルが点灯する」との指摘。
    今月中の達成には日経平均株価が24510円以上で終えることが必要条件。
    もっとも今月中に日経平均が24000円近辺で推移した場合でも、2月の終値が21500円以上であればゴールデンクロス発生。
    長い目で見れば楽しみになってきた。
     
     
    ★大和証券予想、1月TOPIX−FFW見直しに伴う売買インパクト(一部抜粋)
     
    ●ウエート差上位銘柄
               銘柄略称    売買代(百万円)   売買インパクト(日)
      6920  レーザーテク         4198               0.44
      7203  トヨタ                2254               0.07
      1414  ショーボンド         2080               3.86
      3267  フィルカンパニ       1559               4.99
      4382  HEROZ             1538               2.13
      3148  クリエイトSD        1496               8.11
      6758  ソニー                1301               0.03
      8306  三菱UFJ              1038               0.04
      9984  ソフトバンクG        986               0.01
      9432  NTT                  973               0.07
    ●ウエート差下位銘柄
               銘柄略称    売買代(百万円)   売買インパクト(日)
      4508  田辺三菱            -43846             -10.20
      4307  NRI               -14690             -3.48
      7532  パンパシHD         -9339             -2.89
      9627  アインHD           -1876             -2.16
      3549  クスリのアオキ     -1695             -1.71
      6728  アルバック           -1645             -0.79
      6571  QBネットHD       -1226             -4.70
      3632  グリー                 -916              -3.71
      8155  三益半                 -626              -2.20
      2168  パソナG              -524              -2.35
     
     
    ★みずほ証券予想、1月TOPIX−FFW見直しに伴う売買インパクト
    ●ウエート変化トップ5
     
               銘柄略称    売買代(百万円)   売買インパクト(日)
      6920  レーザーテク         4130               0.46
      7203  トヨタ                  2164               0.07
      1414  ショーボンド         2001               3.47
      4382  HEROZ               1486               1.48
      3267  フィルカンパニ       1464               3.31
     
    ●ウエート変化ボトム5
               銘柄略称    売買代(百万円)   売買インパクト(日)
      4508  田辺三菱            -42151             -12.49
      4307  NRI                 -14246             -4.43
      7532  パンパシHD         -9076             -3.23
      9627  アインHD            -1799             -2.47
      3549  クスリのアオキ     -1611             -0.96
     
    大和証券のシミュレーション
    「流通時価総額をベースにシミュレーション
    現TOPIXから新TOPIXへ移行した際には、流出よりも流入銘柄の規模が大きく、
    資金捻出のため、現行のTOPIX構成銘柄は薄く売られる可能性がある」との指摘。
    試算では、東証一部全体の流通時価総額が520兆4000億円となる一方で、
    東証二部やジャスダック(JQ)スタンダードを含んだ、プライムとスタンダード市場で浮動株時価総額で100億円のしきい値上回る銘柄の浮動株時価総額は525兆3000億円。
    東証一部全体を上回ったという。
    現TOPIXが浮動株時価加重型であるため、単純比較は難しいものの、新TOPIXへの移行は流出よりも流入銘柄数が大きく、
    資金捻出のために現行TOPIX銘柄が売られる可能性があるとしている。
    また、現行のTOPIXから流通時価総額加重の新TOPIXへ移行した場合に、
    買いインパクトが生じやすいと考えられるウエイト差上位銘柄として
    東芝(6502)、リクルート(6098)、 ファーストリテイ(9983)、デンソー(6902)、OLC(4661)、ワークマン(7564)などを指摘した。
    一方で、売りインパクトが生じやすいと考えられるウエイト差下位銘柄として、
    NTT(9432)、NTTドコモ(9437)、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、武田(4502)などを指摘した。
    「特定の主体によって集中して保有されるのを避け、投資家の裾野を広げることで指数用時価総額が高く評価される可能性がある。
    特定の主体による集中した保有を避けるためには、親子上場の解消などのスキームも有効だろう」との指摘。
     
     
    《兜町ポエム》
     
    「パプリカ」
     
    曲がりくねりはしゃいだ道
    兜の森で駆け回る
    考えまくり売り買いの町
    相場が呼んでいる
     
    買いが来る売りが立つ相場は出来上がる
    見つけたのはストップ高
    明日も晴れるかな
     
    兜町花が咲いたら
    晴れた空に種を撒こう
    ハレルヤ夢を描いたなら
    お金遊ばせ天まで届け
     
    売り燻り板は陰り
    引け後に泣いていたのは誰
    一人ひとり慰めるように
    相場が呼んでいる
     
    喜びを数えたら銘柄でいっぱい
    塩漬けたちを照らしたのは
    材料の影法師
     
    兜町花が咲いたら
    晴れた空に種を撒こう
    ハレルヤ夢を描いたなら
    お金遊ばせ天井届け
     
    飛んで行くよシコリを抜けて
    売りを払って
    手にはいっぱいの株を抱えて
    らるらりら
     
    兜町花が咲いたら
    晴れた空に種を撒こう
    ハレルヤ夢を描いたなら
    お金遊ばせ天井届け


    (櫻井)

    15日午前の日経平均株価は反落し、前日比110円29銭安の2万3914円88銭で前場を終えた。
    朝方は弱含みで取引が始まり、寄り付きの売買が一巡した後も売りが続いた。日経平均株価は午前の取引終了まで前日比マイナス圏で推移した。
     
    米ブルームバーグ通信が「米国は発動済みの対中追加関税を大統領選後まで維持する」と伝え、米中貿易協議に対する楽観的な見方がやや後退した。値がさ株のほか、このところ上昇の目立っていた電機や半導体関連銘柄などに売りが優勢となった。
     
    日経平均は前日に心理的節目の2万4000円を終値で約1カ月ぶりに回復し、短期的な達成感が意識されやすかった。15日には米中協議の「第1段階」合意調印を控え、早めに目先の利益を確定しようとする投資家が多かった。
     
    軟調なアジア株の推移を受け、前引けにかけては売りがやや増えたが、日経平均は下げ渋る場面も目立った。足元で米中関係に対する過度な警戒感は広がっておらず、相場全体の下値は堅いとみた個人投資家などが押し目買いに動いたようだ。
    新興企業向け株式市場では日経ジャスダック平均が堅調で、個人の投資余力は高まっているとの見方が多い。医薬品や日用品など景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株の一角に買いが入り、相場の下値を支えた。
     
    市場では「きょうの下落はスピード調整の範囲内」との声が出ている。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。
    前引けの東証1部の売買代金は概算で9049億円、売買高は5億2584万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1417と、全体の約66%を占めた。値上がりは614、変わらずは125銘柄だった。
     
     

    業種別株価指数(全33業種)は、電気機器、その他製品、銀行業、情報・通信業などが下落し、ゴム製品と精密機器は上昇した。

    個別では、ソニーが軟調、東京エレクトロンも値を下げた。トヨタ自動車も売りに押された。スクウェア・エニックス・ホールディングス、TDK、安川電機、ソフトバンクグループ(SBG)なども安い。コーセーアールイーが急落、Gunosyも大幅安となっている。
     
    半面、ファーストリテイリングが上昇し、オリンパスも堅調。日ハム、アステラス、花王、イオンが上昇した。ベイカレント・コンサルティングがストップ高、クリエイト・レストランツ・ホールディングス、IDOM、ダブル・スコープなども値を飛ばした。
     
    東証2部株価指数は前日比26.12ポイント高の7463.08ポイントと4日続伸した。
    出来高5982万株。値上がり銘柄数は211、値下がり銘柄数は178となった。
     
    個別では、サイバーステップ、JMACS、光陽社がストップ高。YE DIGITAL、ファーマフーズ、情報企画、いい生活、キーウェアソリューションズなど16銘柄は昨年来高値を更新。Abalance、高田工業所、オーウエル、東京衡機、恵和が買われた。
     
    一方、小島鉄工所が昨年来安値を更新。JESCOホールディングス、ギグワークス、三谷商事、理経、レオクランが売られた。


     
    日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比9円88銭高い3922円75銭となった。手掛かり材料に乏しく模様眺めムードの強い展開のなか決算発表などを受けた個別物色となったほか、「成長期待の高い銘柄への資金流入も続いた」という。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で396億円、売買高は5702万株。
    値上がり銘柄数は336、値下がり銘柄数は250となった。
     
    個別では、タカギセイコー、朝日ラバー、京写がストップ高。ファンドクリエーショングループ、東京貴宝、日本フォームサービス、光・彩は一時ストップ高と値を飛ばした。日本電技、ドーン、佐藤食品工業、WDI、内外テックなど43銘柄は昨年来高値を更新。ヤマト・インダストリー、ソレキア、菊池製作所、イメージ ワン、日本ユピカが買われた。
     
     一方、エスエルディー、トミタ電機、ジェイホールディングス、ニューテック、テクノ・セブンが売られた。
     


    東証マザーズ指数は前日比1.21ポイント安の886.25ポイントと続落。
    目立った買い材料が見当たらない中、当面の利益を確保する売りが先行した。マザーズ市場に影響を及ぼす時価総額上位銘柄などには積極的な買いが期待できていない。
    マネフォやメルカリ、UUUMといった主力級銘柄が下落している。
    値上がり銘柄数は156、値下がり銘柄数は147となった。
     
    個別ではユニフォームネクスト、トゥエンティーフォーセブン、INCLUSIVE、スポーツフィールドが昨年来安値を更新。シェアリングテクノロジー、UUUM、クックビズ、霞ヶ関キャピタル、エードットが売られた。
     
    一方、シンメンテホールディングスがストップ高。手間いらず、ソケッツ、ドリコム、大泉製作所、テラプローブなど7銘柄は昨年来高値を更新。SOU、リックソフト、チームスピリット、ALiNKインターネット、メタップスが買われた。

    【寄り付き概況】
     
    15日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比101円69銭安の2万3923円48銭。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落している。
    前日の米国株市場では、米中協議に対する楽観的な見方がやや修正される形となり、NYダウはプラス圏を確保したものの、ハイテク株比率の高いナスダック指数は小幅ながら反落となった。
    取引開始直後には下げ幅を100円超に広げる場面があった。「米国が、発動済みの対中追加関税を大統領選後まで維持する」という米ブルームバーグ通信の報道が利益確定売りを誘っている。15日の米中貿易協議の「第1段階」合意調印を控え、市場に広がっていた米中関係の改善期待がやや後退した。
     
    前日に日経平均株価はフシ目の2万4000円台に乗せたものの、一段と上値を買い進む勢いはない。2万4000円トビ台では戻り売り圧力も強く、買いが手控えられやすい傾向がある。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、高いのは精密機器、鉄鋼、医薬品の3業種のみ。値下がりで目立つのは海運、非鉄、機械など。
     
    個別では、ソフトバンクグループ(SBG)、野村やTDK、アドテスト、スクリン、安川電、ソニー、トヨタ、ホンダが安い。
     
    一方、ファナックやアステラス、日ハム、日産自、サインポストが堅調。資生堂も高い。
     
    テクニカル的には、積水ハ(1928)、ヤマト(1967)、山パン(2212)、カルビー(2229)、キューブシ(2335)、いちご(2337)、ぐるなび(2440)、ヨシムラ(2884)、野村不(3231)、セブンアイ(3382)、プロパティA(3464)、電算シス(3630)、デジハ(3676)、GMOPG(3769)、アイル(3854)、gumi(3903)、ニーズウェル(3992)、クレハ(4023)、信越(4063)、群栄化(4229)、アステラス(4503)、テルモ(4543)、日オラクル(4716)、Dガレ(4819)、アジュバン(4929)、小林製薬(4967)、タカラバイオ(4974)、JFE(5411)、大平金(5541)、住友鉱(5713)、富士ダイス(6167)、SMN(6185)、アトラエ(6194)、ナブテスコ(6268)、SANKYO(6417)、グローリー(6457)、ミネベア(6479)、THK(6481)、山洋電(6516)、サクサ(6675)、サンケン(6707)、パナ(6752)、アルプス(6770)、ユニデン(6815)、カシオ(6952)、ホトニクス(6965)、エコス(7520)、インタアク(7725)、スクリン(7735)、バンナム(7832)、紅(8002)、Fマート(8028)、内田洋行(8057)、東京産(8070)、松井(8628)、JPX(8697)、マネ(8698)、三井不(8801)、総合メディ(9277)が動兆。
     


     
    「鮮烈な」
     
    NY株式市場でNYダウは続伸、NASDAQとS&P500は反落とマチマチの動き。
    各指数は一時過去最高値を更新。
    ただ「米国が11月の米大統領選後まで対中関税を維持する見通し」との報道を受けて軟調になった。
    「過去最高値圏のS&P500の予想PERは約18倍。
    アルゴリズムの売買システムなどがこの報道を売り材料と受け止めた」という解釈だ。
    「中国は向こう2年間に米国で製造された製品の購入を2017年比で約800億ドル増やす。
    エネルギー関連で500億ドル強、サービスで約350億ドル、農産品で約320億ドルそれぞれ購入を拡大。
    農産品の購入拡大は1年あたりおよそ160億ドル。
    17年実績の240億ドルと合算するとトランプ米大統領が目標としていた400億ドルとなる」というのが第一次合意の骨子とされる。
    しかし市場の見方は「第1段階合意が文章通り履行されることを疑問視」ということだ。
    2月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.2%上昇。
    市場予想は0.3%上昇だった。
    変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.1%上昇と前月から減速。
    10年国債利回りは1.812%。
    2年国債利回りは1.570%。
    ドル円は110円をはさんで推移。
    恐怖と欲望指数は90→91に上昇。
     
     
    3連休明けの日経平均は寄り付き119円高、終値174円高。
    NY高とドル円の110円台が追い風となった。
    今年初の3日続伸で日足は3日連続の陽線。
    今年になってから6日連続で3ケタの変動だ。
    終値ベースでは12月17日(24066円)以来の24000円台回復。
    その先は2018年10月2日の終値ベースの高値24270円(ザラバ24448円)。
    いずれも火曜日だった。
    1月SQ値23857円を上抜け12月メジャーSQ値23985円も上抜けた。
    東証1部の売買代金は2兆3629億円。
    オプションSQの金曜より約2000億円増加した。
    値上がり860銘柄。値下がり1216銘柄。
    新高値141銘柄(前日162銘柄)と3日連続の3ケタ。
    新安値21銘柄。
    騰落レシオは102.10(前日99.63)と上昇。
    NTレシオは13.80倍と上昇(10月28日が13.87倍)。
    サイコロは7勝5敗で58.3%。
    25日線(23662)からは1.53%のプラスかい離。
    200日(21936円)からは9.52%のプラスかい離。
    5日線(23679円)は6日ぶりに右肩上がり。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲15.861% 。
    買い方▲5.708%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.984%。
    買い方▲12.820%。
    空売り比率は40.4%で3日ぶりの40%超。
    空売り規制なし銘柄の比率は5.4%。
    日経HVは16.9、日経VIは14.16。
    日経平均採用銘柄のPERは14.53倍。
    EPSは1653円。
    PBRは1.17倍。
    BPSは20534円。
    225先物採用銘柄の益回りは6.88%。
    ドル建て日経平均は218.29(12月13日が219.64)。
    東証単純平均株価は0.55円安の2338円。
    (2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
    シカゴ225終値は大証日中比20円安の23980円。
    高値24025円、安値23840円。
    気学では「上寄りすると押し込む日」。
    木曜は「逆向かいの日。大いに高きは売り、安きは買い」。
    金曜は「一方に偏して動く日。足取りにつくべし」。
    勝手雲の上限(23886円)がサポート。
    ボリンジャーのプラス1σが23947円、プラス2σが24232円。
    鬼門の水曜をしのげるかどうかが課題だ。
     
    NYダウは32ドル高の28939ドルと続伸。
    NASDAQは22ポイント安の9252ポイントと反落。
    S&P500は4ポイント安の3283ポイントと反落。
    各指数ともザラバの過去最高値を更新した。
    ダウ輸送株指数は101ポイント安の11164ポイント。
    SOX指数は0.20%上昇。
    VIX指数は12.40。
    3市場の売買高は73億株(直近20日平均70億株)。
    225先物CME円建ては大証日中20円安の23980円。
    ドル建ては大証比日中比変わらずの24000円。
    ドル円は109.97円。
    10年国債利回りは1.812%。
    2年国債利回りは1.570%。
     
     
    興味深い出来事はトランプ政権の経済指標の発表についての新たな手順の導入計画。
    これにより「報道機関が情報解禁前に事前に記事を作成することが難しくなる」という。
    現在、アメリカの報道機関の記者は政府が通信を管理している部屋内で発表前に記事を作成。
    経済指標を正確に配信できる仕組み。
    今回の変更で報道機関が利用している政府内の部屋からコンピューターが取り除かれる可能性がある。
    早ければ今週にも発表される予定。
    もともと発表と同時にコメントが登場するのは変だった。
    日本も含めて世界的規範となればマッスルトレードも減ることだろう。
     
    妙に印象に残った日経朝刊「春秋」で引用された芥川賞作家の開高健氏の言葉。
    「作品には鮮烈な一言半句を求めるだけだ」。
    作品に限らずこれは結構多くの場面で求められることだろう。
    相場の解釈でも、IRの説明でも同様だと思う。
    多くの言葉を費やして説明されても全く心に響かないこともある。
    逆に、たった一言で多くを理解できることもある。
    「鮮烈な」という形容詞がすべてを物語っているに違いない。
     
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    ユーグレナ(2931)・・・動兆
     
    ユーグレナに注目する。
    同社は微細藻ミドリムシを活用した機能性食品、化粧品を販売。
    バイオジェット燃料に期待感。
     

    (兜町カタリスト櫻井)

     
    15日の日経平均株価はもみ合い展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万3800円-2万4100円を想定。
    14日のNYダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、前日比32ドル高の2万8939ドルで終えた。きょうは米国と中国が通商協議「第1段階」合意に関する署名式を行う予定。そのため、基本的にはこの結果を見極めたいとの見方から動きづらい展開を予想する。ネガティブなニュースも出てきたが、米国株、為替とも小動きで、売り込むまでの材料には乏しい。上値は重そうだが下値も堅いとみる。
     
    日経平均は前日に約1カ月ぶりに心理的な節目となる2万4000円台を回復しただけに、利益確定売りも出やすいだろう。市場では2万3850円が下値メドになるとの声があった。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所終値比20円安の2万3980円だった。外国為替市場で円相場は1ドル=110円ちょうど近辺と、前日17時時点から横ばい圏で推移している。
     
    日程は、国内では日本工作機械工業会が2019年12月の工作機械受注額(速報値)を発表する。海外では、米地区連銀経済報告(ベージュブック)のほか、1月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数などが発表になる。またゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカなどが19年10〜12月期決算を発表する。
     
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■プロパスト <3236>
    上期経常は2.2倍増益・通期計画を超過。
     
    ■ファンドクリエーショングループ <3266>
    今期経常は2.1倍増益へ。
     
    ■クリエイト・レストランツ・ホールディングス <3387>
    3-11月期(3Q累計)税引き前は49%増益。2月29日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。また、株主優待制度を拡充。
     
    ■サイバーステップ <3810>
    上期経常は黒字浮上で着地、初配当10円を実施へ。
     
    ■テラスカイ <3915>
    3-11月期(3Q累計)経常は9.8倍増益・通期計画を超過。
     
    ■シンメンテホールディングス <6086>
    3-11月期(3Q累計)経常は34%増益・通期計画を超過。2月29日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
     
    ■JMACS <5817>
    3-11月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地・9-11月期は4.4倍増益。
     
    ■IGポート <3791>
    上期経常は黒字浮上・通期計画を超過。
     
    ■セラク <6199>
    9-11月期(1Q)経常は5.6倍増益・上期計画を超過。
     
    ■ベイカレント・コンサルティング <6532>
    今期税引き前を39%上方修正・最高益予想を上乗せ。
     
    ■ALiNKインターネット <7077>
    3-11月期(3Q累計)経常は2.9億円で着地。通期計画の2.9億円に対する進捗率は99.7%となった。
     
    ■IDOM <7599>
    3-11月期(3Q累計)経常は2.9倍増益・通期計画を超過。
     
    ■シー・エス・ランバー <7808>
    今期経常を38%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額。
     
    ■アルテック <9972>
    前期経常が上振れ着地・今期は2%増益へ。発行済み株式数(自社株を除く)の3.04%にあたる50万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施する。
     
    ■エスプール <2471>
    今期経常は22%増で5期連続最高益、1.3円増配へ。
     
    ■パルグループホールディングス <2726>
    2月29日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。3-11月期(3Q累計)経常が19%増益で着地。
     
    ■北の達人コーポレーション <2930>
    3-11月期(3Q累計)経常が50%増益で着地・9-11月期も57%増益。
     
    ■ハブ <3030>
    3-11月期(3Q累計)経常が10%増益で着地。発行済み株式数(自社株を除く)の2.2%にあたる25万株(金額で2億7225万円)を上限に、1月15日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
     
    ■チームスピリット <4397>
    9-11月期(1Q)経常は4.8倍増益で着地。
     
    ■ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス <4433>
    9-11月期(1Q)経常は27%増益で着地。
     
    ■Link−U <4446>
    NHK出版と語学学習アプリを共同開発・運営する。
     
    ■メドレックス <4586>
    米国で開発中の帯状疱疹後の神経疼痛治療薬MRX-5LBTについて、米国食品医薬局から要求されている臨床試験の一つである運動による影響を観察する臨床試験を実施。発汗を伴う運動時においても十分な貼付力を示す結果を得た。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】

    【国内】
     
    15(水)
    12月マネーストック(8:50)
    12月工作機械受注(15:00)
    5年国債入札
    地域経済報告(さくらレポート)
    第3回自動運転 EXPO(東京ビッグサイト、〜1/17)
    《決算発表》
    不二越、ニッケ、シリコンスタシオ、川口化、川崎地質、アクトコール、マルカ、ノダ
     
    【海外】
    米12月生産者物価指数(22:30)
    米1月ニューヨーク連銀景気指数(22:30)
    ベージュブック
    米中通商協議「第1段階」合意の署名式予定
    《米決算発表》
    ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、ユナイテッド・ヘルスグループ
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

    [株価材料]
     
    ■ウィンドウズ7のサポート終了 まだ国内に1390万台

    ■インド「OYO」不動産賃貸 大阪・名古屋から撤退
     
    ■大成建設<1801>
    高圧水で石綿除去 ビルの解体工期短縮
     
    ■日本ハム<2282>
    植物肉 3月から参入 健康志向で需要増
     
    ■東ソー<4042>
    営業益2割減 4〜12月 ウレタン原料の価格下落
     
    ■ダイセル<4202>
    ビジネスユニットへ来年度移行 顧客ニーズ対応型に
     
    ■タカラバイオ<4974>
    iPS細胞の「黒子」が創薬で表舞台へ
     
    ■日本精工<6471>
    自動ブレーキ向け部品の生産倍増
     
    ■ホンダ<7267>といすゞ<7202>
    水素トラック開発 FCV普及へ弾み
     
    ■JR東系<9020>
    新幹線で鮮魚輸送 定期販売を開始へ
     
    ■ソフトバンクG<9984>
    支援のコロンビア新興企業が人員削減 米提訴にも直面
     

     
     
    14日のNYダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、前日比32ドル62セント高の2万8939ドル67セントで終えた。
     
    この日好決算を発表した企業JPモルガン・チェースなど米銀行大手の好決算を受け、買いが優勢となった。NYダウ、ナスダックとも一時取引時間中の最高値を更新した。ただ、午後に入り、米政府が発動済みの対中制裁関税が今秋の米大統領選後まで維持される公算が大きいと報じられると、米中関係や米経済への影響を嫌気した売りで小幅に下げに転じる場面もあった。
     
    JPモルガンの2019年10〜12月期決算は、1株利益や純営業収益が市場予想以上に増えた。同業のシティグループの決算も市場予想を上回り、株価は過去1年(52週)高値を更新した。デルタ航空も米国内の旅客増で好決算となった。米企業業績への楽観論につながり、ダウ平均は上げ幅を一時147ドルまで広げた。
     
    午後に入ると相場が軟調になる場面があった。米ブルームバーグ通信が、米中が貿易協議の「第1段階」の合意文書に署名しても「米政府は大統領選後までは追加関税を引き下げない」と報じた。13日に米政府が中国の「為替操作国」の指定を解除し、両国の対立が和らぐとの期待が広がっていただけに、米中摩擦の不透明感が意識された。
     
    最近の相場上昇をけん引してきたハイテク株は利益確定売りに押された。GAFA(アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)は軒並み1%前後下げた。ソフトウエアのマイクロソフト、半導体のエヌビディアも安い。
    また、訴訟関連費用が重しとなったウェルズ・ファーゴは1株当たり利益が市場予想を下回り、売りを浴びた。
     
    市場関係者は「報道を受けて今後の米中協議進展への懸念が広がったほか、この日発表された決算もまちまちだったため、上値が重かった」と指摘した。
     
    セクター別では、耐久消費財・アパレルや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器やソフトウェア・サービスが軟調。
     
    ナスダック総合株価指数は反落し、前日比22.603ポイント安の9251.329で終えた。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    28,939.67+32.62
    S&P500種
    3,283.15−4.98
    ナスダック
    9,251.329−22.603
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,550.60−9.50
    NY原油(ドル/バレル)
    58.10+0.02
    円・ドル
    109.98 - 109.99±0.00


     

    【シカゴ日本株先物概況】

     
    シカゴ日経平均先物は小幅続伸した。
    3月物は前日比40円高の2万3980円で引け、同限月物終値ベースで約1カ月ぶりの高値をつけた。14日の大取終値を20円下回った。
    米銀行の好決算を手掛かりにNYダウ工業株30種平均が続伸し、日経平均先物に買いが波及した。午後に入り伸び悩んだ。
    米メディアが米国は対中追加関税を大統領選後まで維持すると伝えたため、15日の米中貿易協議の「第1段階」合意調印を前に強まっていた米中関係の改善観測がやや後退した。この日の3月物高値は2万4025円、安値は2万3840円。
     
     
    シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
    23980 ( -20 )
    シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
    24000 ( 0 )
    ( )は大阪取引所終値比
     



    【欧州株式市場】

     
    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7622.35(+4.75)
    14日のFTSE100種総合株価指数は小幅続伸した。前日の終値に比べ4.75ポイント高の7622.35で引けた。上昇、下落の銘柄数は拮抗した。
     
    上昇して始まったあと、石油株の売りなどで一時下落する場面があった。米中貿易協議の「第1段階」合意署名を控え、米国が中国を「為替操作国」から解除し、米中対立の緩和に期待感が広がった。ただ、ポンド高もあって上値は重かった。
     
    個別銘柄では、NMCヘルスは午後に入り上げ幅を広げ、10%超高で引けた。同社は昨年12月中旬以降から株価の変動が激しく、この日は米金融大手ゴールドマン・サックスが1月にNMC株の保有比率を引き上げたと伝わったことなどを手掛かりに買われた。
    住宅建設株も軒並み上げた。好調な決算を発表したテイラー・ウィンピーが高く、他の銘柄にも買いが波及した。
     
    半面、石油株と鉱業株の一角に売りが出た。なかでもロシアの鉄鋼大手エブラズが4.2%安と値下げが目立った。広告大手WPPも2.2%安保険株と銀行株も売りに押された。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 13456.49(+4.97)
    14日のドイツ株式指数(DAX)は小幅ながら3営業日ぶりに反発した。終値は前日と比べて4.97ポイント高の13456.49だった。
     
    個別では、前日に続きオンライン決済サービスのワイヤーカードが大幅上昇した。ドイツ銀行や医薬・化学大手のメルクは値ごろ感から買われた。
     
    一方で医療機器のフレゼニウスの下げが目立った。最高経営責任者(CEO)が2020年の利益見通しに慎重な姿勢を示したことが響いた。電力のRWEは利益確定の売りで下落した。自動車のダイムラーとBMWは続落した。
     
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 6040.89(+4.75)
     

01月15日 毎日コラム
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