【市況一覧】
日経平均株価
39,762.48 -223.85 07/02
TOPIX
2,826.04 -6.03 07/02
マザーズ
714.01 -19.64 07/02
NYダウ平均
44,494.94 +400.17 07/02
ナスダック総合
20,202.89 -166.84 07/02


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    30日の日経平均が反落。終値は前日比108円安の2万556円だった。
    為替が円高に振れたことやマザーズ上場のサンバイオ急落の影響を受けて軟調に推移。米FOMC(金融政策見通し)や米中貿易協議の結果も気になり積極的な買いは見送られた。
    一方、下値を売り込む力も弱く日経平均は2万500円のフシ目をキープしている。
     
    サンバイオはかなりのネガティブインパクトとなったが、米アップルが決算後に時間外で買われるというポジティブなニュースもあっただけに、物足りない動き。
    今晩の米国市場ではアップルの決算を受けてハイテク株に買いが入るかが注目される。
     
    中国懸念を払しょくできるかという点ではボーイングの決算からも目が離せない。さらにFOMCの結果発表も予定されている。株式市場にネガティブな話は出てこないだろうとの見方が強まっているため、FRBがこの期待に応えられるかどうかは蓋を開けてみなければ分からないが、好感される内容であれば、グローバル市場でリスク選好ムードが強まる展開も期待できる。
     
    サンバイオはあすも売り殺到が予想され、新興市場を中心に中小型株にはまだ厳しい展開が想定される。
    信用の投げ売りなどにより、短期的には値持ちの良かった銘柄ほど売りに押される可能性もある。
    落ちて自律反発を待つしかないだろう。

    マザーズ指数が8.1%下げたのに対して、日経平均は0.5%安と崩れてはおらず、大型株の大半は戻り基調が継続している。現状は米国株頼みの側面はあるが、過度に悲観に傾く局面ではないと考える。


    ■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
     
    22153.89  200日移動平均線
    21968.10  均衡表雲上限(週足)
    21882.55  26週移動平均線
    21855.32  ボリンジャー:+1σ(13週)
    21698.33  均衡表基準線(週足)
    21684.43  均衡表雲下限(週足)
    21673.69  均衡表雲下限(日足)
    21631.47  ボリンジャー:+3σ(25日)
    21436.37  75日移動平均線
    21195.62  ボリンジャー:+2σ(25日)
    21006.19  13週移動平均線
    20987.92  新値三本足陽転値
    20823.69  均衡表転換線(週足)
    20759.77  ボリンジャー:+1σ(25日)
    20688.30  ボリンジャー:-1σ(26週)
    20649.45  均衡表転換線(日足)
    20635.35  6日移動平均線
     
    20556.54  ★日経平均株価30日終値
     
    20323.92  25日移動平均線
    20157.06  ボリンジャー:-1σ(13週)
    20139.47  均衡表基準線(日足)
    19888.08  ボリンジャー:-1σ(25日)
    19494.05  ボリンジャー:-2σ(26週)
    19452.23  ボリンジャー:-2σ(25日)
    19307.93  ボリンジャー:-2σ(13週)
    19016.38  ボリンジャー:-3σ(25日)
     

    【大引け概況】
    30日の日経平均株価は反落し、前日比108円10銭安の2万0556円54銭で終えた。
    本日のマーケット動画
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    朝方の買い先行後、値を消したが、午後になると下げ幅を縮小した。
    米金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表のほか、米中の閣僚級通商協議が31日まで開催されることもあり、売り買いは手控え気味だった
     
    29日の米市場終了後に2018年10〜12月期の決算を発表した米アップルの株価は時間外取引で上昇。安心感につながったものの、関連の電子部品株が上昇したことを除けば、決算発表を受けた個別株に買いが入る程度で、指数を押し上げるほどの勢いはなかった。
     
    また、サンバイオなどバイオ関連株の下落を受けた東証マザーズ指数の急落で個人投資家の心理が悪化し、東証1部の銘柄にも売りが広がった。
    ただ、相場全体で一方的に下げる展開にはならなかった。2018年4〜12月期決算や米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言などの内容を見極めたいとして、様子見姿勢を強める投資家も多かった。内需株の一角には海外勢と見られる買いも入り、相場の下値を支えた。
     
    JPX日経インデックス400は小幅反落した。終値は前日比37.82ポイント安の1万3781.41だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、6.33ポイント安の1550.76で終えた。

    東証1部の売買代金は概算で2兆4801億円。TOPIX構成銘柄の組み入れ比率調整で商いが膨らむとの思惑が出ていた武田とSBの売買代金はそれぞれ1633億円、1211億円と東証1部で1位、2位となった。
     
    東証1部の売買高は14億3896万株。値下がり銘柄数は1730と、全体の約8割を占めた。値上がりは351、変わらずは47銘柄だった。
    業種別株価指数(33業種)では、証券・商品先物取引業、その他金融業、電気・ガス業の下落が目立った一方、鉄鋼、石油・石炭製品、化学が上昇した。
     
    個別では、ソフトバンクが値を下げ、任天堂も売りに押された。ファーストリテイリング、ダイキン、スズキ、テルモ、ユニファミマが下落した。ソニー、トヨタ自動車も安い。大日本住友製薬はストップ安となり、曙ブレーキ工業も大幅安に売り込まれた。コムチュア、サンワテクノス、Gunosyなども大きく下落した。
     
    半面、武田薬品工業がしっかりだったほか、村田製作所、太陽誘電、東京エレクトロン、信越化学工業など電子部品や半導体関連に高いものが目立った。アサヒグループホールディングスが上昇、リクルート、オービックも値を飛ばした。アイネス、アルトナーが急伸、栄研化学も物色人気に。タツタ電線、コメリなども買いを集めた。
     
    東証2部株価指数は前日比29.25ポイント安の6624.83ポイントと反落した。
    値出来高5539万株。上がり銘柄数は120、値下がり銘柄数は284となった。
     
    個別では、岡野バルブ製造が昨年来安値を更新。デュアルタップ、ショクブン、RVH、DNAチップ研究所、Abalanceが売られた。
     
    一方、エスティックが昨年来高値を更新。ウイルコホールディングス、櫻島埠頭、アピックヤマダ、グローバルダイニング、マルゼンが買われた。
     

     日経ジャスダック平均株価は30円72銭安の3359円57銭と続落した.
    バイオ医療関連銘柄が見切り売りなどに押されて軒並み安となり、新興企業市場の株価指数を押し下げた。
    市場では「サンバイオ株は大量の売り注文を残して比例配分で終了しており、明日も同様にサンバイオ株の急落は続きそうで、サンバイオ株が下げ止まるまではバイオ関連銘柄への売りは止まらないのではないか」との指摘が聞かれた。
    また、サンバイオの急落で、信用取引を行う個人投資家にとっては追い証が発生しており、追い証を支払うための換金売りが他の新興市場銘柄に出てくる可能性もありそうで、当面、需給悪化懸念は拭えないだろう。一方、決算発表を前に好業績への期待感や個別に好材料を発表した企業など一部の銘柄に投資資金が向かうに留まり、全般は軟調な展開にとどまっていた。
     
    ジャスダック市場では売買代金が概算で437億円、売買高は8043万株だった。
    値上がり銘柄数は165、値下がり銘柄数は433となった。

     
    個別では、日本エマージェンシーアシスタンスがストップ安。ジェイホールディングスは一時ストップ安と急落した。シベール、ハウスコム、フィスコ、プリントネット、エージーピーなど6銘柄は昨年来安値を更新。テセック、北川精機、ラクオリア創薬、カルナバイオサイエンス、スリー・ディー・マトリックスが売られた。
     
    一方、チエル、愛光電気がストップ高。ホリイフードサービスは一時ストップ高と値を飛ばした。タカギセイコー、東映アニメーションは昨年来高値を更新。ニッパンレンタル、ディーエムソリューションズ、三東工業社、ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング、伊豆シャボテンリゾートが買われた。

     

    東証マザーズ指数が大幅は、11日以来の900ポイント割れと反落した。
    終値は前日比77.80ポイント安の883.39で1営業日の下落率としては2018年2月6日以来、約1年ぶりの大きさだった。マザーズ指数が暴落して25日移動平均線も割り込んだ。
    サンバイオが主力開発薬の臨床試験評価未達を発表してストップ安となり、1銘柄で指数を33ポイント押し下げた。バイオ株に不安が感染。投資家心理が一気に悪化し、メルカリやUUUMなど非バイオ銘柄にも売りが広がった。
    サンバイオは信用取引の買い残も多かったため、「個人投資家の評価損率は再び悪化したのではないか」という。
    値上がり銘柄数は19、値下がり銘柄数は252となった。
     
    個別ではケアネット、サンバイオがストップ安。イグニス、アクアラインは昨年来安値を更新。オンコリスバイオファーマ、ジェネレーションパス、メドレックス、ブライトパス・バイオ、ジーンテクノサイエンスがり率上位に売られた。
     
    一方、トレンダーズが一時ストップ高と値を飛ばした。リネットジャパングループ、Kudanは昨年来高値を更新。クックビズ、夢展望、サンワカンパニー、アイペット損害保険、SOUが買われた。
     

    [概況]

    30日の東京外国為替市場は、豪ドル円の上昇が目立った。
    本日発表された豪州の消費者物価指数の結果が予想を上回ったことを好感したようで、豪ドル円は一時78.690円まで上昇した。
    この後の豪ドル円をテクニカル的な視点から予想すると、20日移動平均線が上向きに転じてきていることから、基調は上昇に向かっていると言えそうか。
    まずは、1/18高値79.110円を突破できるかどうかだろう。

    この後の注目イベントは、FOMCの結果発表が挙げられる。
    今回は政策金利の据え置きがほぼ確実視されており、声明で今後の利上げについて言及されるかが焦点となるだろう。

    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    【後場寄り付き概況】

    30日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比81円32銭安の2万0583円32銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、3.69ポイント安の1553.40で始まった。
    米中閣僚級協議など重要日程を控えて様子見となり、利益確定売りが優勢だった前場の流れを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)はいずれも安値もみ合い。値がさ株の一角には買いが入っている。
     
    外国為替市場では、1ドル=109円40銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。
     
     
    個別では、ソフトバンクG、ファーストリテが下げ渋り。ソフトバンクは値を下げている。任天堂、トヨタ、ソニーは弱含み。武田は軟調となっている。
     
    半面、村田製、信越化、SUMCOが堅調。太陽誘電は高値もみ合い。ファナック、東エレク、キーエンスは強含み。アサヒが買いを集めている。
     
    日経平均は日中値幅こそさほど小さくないが、日足チャートで見ると1月半ばから2万400-2万900円レンジでのもみ合いが続いている。
    下値は堅いものの、積極的に上値を追う動きも乏しい。まだ10-12月期の決算発表は始まったばかりだが、本日も信越化、アルプスアルの値動きに見られるように、決算内容は各社で強弱が分かれている。
     
    一方、新興市場では「サンバイオショック」、東証マザーズ市場で群を抜く時価総額を誇っていたサンバイオが、再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とする臨床試験で「主要評価項目を達成できなかった」と29日引け後に発表、これを嫌気して同社株はストップ安ウリ気配となっており、この流れがバイオベンチャー株全般に波及している。バイオ関連株の影響が大きく反映されやすいマザーズ指数も前引け時点で7.3%安に売り込まれている。
    個人投資家のマインドや需給悪化は避けられないだろう。まずは落ち着きを取り戻すのを待ちたいところだ。
     
    ランチバスケットは9件、138.80億円、170億買い越し。


     

    「ネガ祭り」
     
    サンバイオに大日本住友製薬。
    マザーズ指数先物のサーキットブレーカーを巻き込んでストップ安。
    市場では「大化け株の暗転」という見方だ。
    相場にブレーキとなったのは曙も一緒。
    「事業再生ADRに関する報道」を嫌気しての下落。
    一方で、アップルは決算を通過し夜間取引で6%程度の上昇。
    村田などアップル関連は堅調な展開だ。
    そう考えると、サンバイオの値動きは象徴的とも言えよう。
    大化け株としてマザーズ売買代金の4割を巻き込んで1万円達成。
    治験の結果でサーキットブレーカーの要因。
    時代の変化や材料の変化の象徴と見ることもできるかもしれない。
    市場からの声。
    「きょうは4銘柄のお祭り。
    サンバイオ(4592)と大日住薬(4506)。
    指数イベントの武田(4502)とSB(ソフトバンク、9434)。
    これでお祭りは終わりなのかな・・・」。
    ま、シーンとしているよりネガとはいえ場に賑わいがある方が良いかも知れない。
     
    中国は来週から春節。
    2001〜18年の間の春節休場直前の10日間・
    上海総合指数が上昇した年は15回。
    下落は3回だけだった。
    休場明け後の10日も上昇13回、下落5回)。
    それなりに「勝率」が高い。
    例年この時期はご祝儀ムードで相場が盛り上がっていたことがわかる。
    休場前に指数が下落した3回は01年、16年、18年。
    16年は「人民元ショック」後で相場が不安定な時期。
    18年2月は休場前の10日で8%あまり下落。
    「VIXショック」による世界的な株安だった。
    今年は休み前の10日のうち7日を通過した1月29日の時点で0.1%安。
    仮にこのままなら直近4年中で3回下落することになる。
    しかも・・・。
    「過去の中国株式市場。
    2月の紅包行情の後は3月初めの全人代開幕に向けて政策恩恵期待が高まるのが常だった。
    しかし今年は全人代直前の3月1日に米中貿易交渉の期限がやってくる」。
    立ち位置やスタンスで相場の見方は180度変わるものである。
     
     
    【2月】(9勝5敗で2位、陽線確率64.3%)
     
    日銀金融政策決定会合、米FOMC、ECB理事会ともに2月はなし
     
    1日(金)日・EU経済連携協定(EPA)が発効、有効求人倍率、10〜12月のGPIF運用実績米雇用統計、ISM製造業景況感、上げの特異日、ドンキがパン・パシフィック・インターナショナルに社名変更、QBハウスが値上げ
    3日(日)米・第53回スーパーボウル(AFCペイトリオッツ対NFCラムズ)
    4日(月)中国が春節(〜10日)変化日
    5日(火)ISM非製造業景況感
    8日(金)景気ウォッチャー調査、オプションSQ、鬼宿日
    9日(土)日本維新の会が党大会
    10日(日)自民党大会
    11日(月)建国記念の日で休場
    14日(木)GDP速報値、上げの特異日
    15日(金)ミュンヘン安全保障会議、変化日
    18日(月)米市場休場(プレジデンツデー)
    21日(木)下げの日、変化日
    22〜23日 東証IRフェスタ2019
    24日(日)政府主催の天皇在位30周年記念式典
    25日(月)「モバイル・ワールド・コングレス」(バルセロナ〜28日)
    28日(木)変化日
     
    【3月】(8勝6敗で6位、陽線確率57.1%)
     
    1日(金)米中貿易協議の期限(合意できなければ米が関税引き上げ)
    3日(日)東京マラソン
    5日(火)中国全人代、ジューネーブ国際自動車ショー、変化日
    8日(金)鬼宿日
    10日(日)バブル後最安値から10年
    13日(水)変化日
    14日(木)日銀金融政策決定会合(〜15日)
    16日(土)JR西日本が大阪と奈良を結ぶ「大阪東線」を全線開業
    19日(月)米FOMC(〜20日)
    20日(水)米大リーグ開幕戦(21日まで都内)、上げの特異日
    21日(木)EU首脳会議、春分の日で休場、大幅高の日
    22日(金)変化日
    26日(火)上げの日
    28日(木)変化日
    29日(金)英国がEUを離脱、プロ野球開幕
    31日(日)ウクライナ大統領選
     
    月内:公示地価発表、日本IT団体連合会が「情報銀行」の認定開始、
    総務省が大手携帯キャリアに「5G」の電波割当


    (櫻井)

     
    30日午前の日経平均株価は反落し、前日比109円51銭安の2万0555円13銭で前場を終えた。
    朝方は買いが先行したが、主力株が売りに押されると日経平均株価はすぐに値を消した。指数寄与度の高いファーストリテやソフトバンクGが売られたことで軟調な値動きを強いられた。
     
    米国市場の取引終了後に減収減益の2018年10〜12月期決算を発表した米アップル株は時間外取引で株価が上昇。悪材料出尽くしとの見方から東京株式市場でもアップル関連の電子部品銘柄が連れ高となり、相場を支えた。
    ただ、村田製や太陽誘電といった米アップル関連銘柄は前場中ごろまでは上昇が目立ったが、次第に伸び悩んだ。前日に業績下方修正を発表したアルプスアルは朝高後、下げに転じた。
     
    また、東証マザーズ市場上場のサンバイオと大日本住友製薬が29日、慢性期脳梗塞を対象として米国で開発中の再生細胞医薬品「SB623」のフェーズ2b臨床試験で、主要評価項目を達成できなかったと発表した。これを受け、将来の業績向上期待が剥落したとの受け止めから、大日住薬の株価は前日比700円ストップ安の3065円と急落している。
     
    市場では「他の国内主要企業の決算発表はこれからで、悪材料が出尽くしたとして株価が上昇基調に転じるほど市場全体の雰囲気は強くない」と決算に対する慎重な見方が依然強く、買いを見送る投資家が多かった。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に下げた。
    前引けの東証1部の売買代金は概算で8875億円、売買高は5億7178万株と低調だった。東証1部の値下がり銘柄数は1366と、全体の6割強を占めた。値上がりは667、変わらずは92銘柄だった。

    業種別株価指数(33業種)では、証券・商品先物取引業、その他金融業、電気・ガス業の下落が目立った一方、鉄鋼、石油・石炭製品、卸売業が上昇した。
     
    個別銘柄では、午前9時30分ごろ、29日付で産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続(事業再生ADR手続)の正式な申請を行い、同日付で受理されたと発表した曙ブレーキ工業が急落した。
    防衛省に納入した航空機部品で代金を過大に請求した例が見つかったと発表した住友精密工業とKYBがともに売られている。19年3月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気されたアルプスアルパインは3日続落した。このほかに、ファストリ、ソフトバンクグループ、ダイキン、日東電、オリックス、大和証券グループ本社、KLab、ソースネクストが軟調な推移となっている。
     
    半面、東エレク、村田製作所、SUMCO、信越化学工業、太陽誘電の電子部品・半導体関連の主力銘柄が買われている。このほかに、花王、三菱商、栄研化学、オービック、アサックス、アサヒグループホールディングス、ラウンドワン、ゼンリン、コメリも堅調な推移となっている。
     
    東証2部株価指数は前日比21.82ポイント安の6632.26ポイントと反落した。
    出来高3446万株。値上がり銘柄数は129、値下がり銘柄数は253となった。
     
    個別ではデュアルタップ、RVH、Abalance、DNAチップ研究所、ショクブンが売られた。
     
    一方、エスティックが昨年来高値を更新。ウイルコホールディングス、グローバルダイニング、平和紙業、セキド、旭コンクリート工業が買われた。

     


    日経ジャスダック平均株価は23円63銭安の3366円66銭と続落した。
    マザーズ市場のサンバイオは新薬候補の治験結果に失望した投資家から売りが膨らみ、気配値が大きく下落して指数を押し下げた。他のバイオ銘柄にも売りが波及した。
    ジャスダック市場の午前の売買代金は概算265億円、売買高は4990万株だった。
    値上がり銘柄数は146、値下がり銘柄数は412となった。
     
    個別では、シベール、フィスコ、エージーピー、中央経済社ホールディングスが昨年来安値を更新。テセック、カルナバイオサイエンス、医学生物学研究所、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、ラクオリア創薬が売られた。
     
    一方、チエル、愛光電気がストップ高。タカギセイコー、東映アニメーションは昨年来高値を更新。SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ、伊豆シャボテンリゾート、三東工業社、ブロードバンドタワー、ディーエムソリューションズが買われた。

    東証マザーズ指数が大幅に反落した。
    午前終値は前日比70.09ポイント安の891.10だった。サンバイオは新薬候補の治験結果に失望した投資家から売りが膨らみ、気配値が大きく下落して指数を押し下げた。他のバイオ銘柄にも売りが波及した。
    マザーズ市場でサンバイオの取引が成立せず、気配値はストップ安水準となっている。創薬ベンチャーであるそーせいやオンコリスが大幅安となった。
    値上がり銘柄数は26、値下がり銘柄数は242となった。
     
    個別では、イグニス、アクアラインが昨年来安値を更新。オンコリスバイオファーマ、ヘリオス、メドレックス、ジーンテクノサイエンス、アンジェスが売られた。
     
    一方、トレンダーズが一時ストップ高と値を飛ばした。リネットジャパングループ、Kudanは昨年来高値を更新。夢展望、バリューゴルフ、アクトコール、クックビズ、アイペット損害保険が買われた。
     

    【寄り付き概況】
     
    30日寄り付きの日経平均株価は、前日比36円98銭高の2万701円62銭と続伸してスタート。
    29日NYダウが反発した一方、ナスダックは続落するなど、まちまちの動きだった。ただ、通常取引終了後、アップルが18年10-12月の決算を発表。時間外取引で同社株が上昇していることなどから、買いが先行したようだ。
    ただ、前日に大きく下げた電子部品株を中心に買い戻しの動きが先行する一方、主力株が売りに押される展開となっている。
     
    午前9時時点の東京外国為替市場では、1ドル=109円40銭台での推移。
     
    寄り付き時点で業種別では、値上がり上位に鉄鋼、石油・石炭、海運、電機、非鉄など。値下がりで目立つのは精密機器、電気・ガス、証券商品先物、小売り、水産・農林、食品などとなっている。
     
     
    個別では、ソニーが売られ、トヨタは小幅安。武田、ファーストリテ、任天堂、ソフトバンクG、KDDIは軟調。三井住友が弱含み、オリックスはさえない。中部電が値を下げ、日水は反落。
    半面、SUMCO、信越化が値を上げ、東エレクは反発。村田製、太陽誘電は大幅高。ファナック、アルプスアル、ホンダが買われ、JXTG、ANA、アサヒが高い。
     
    225先物はGS・JP・バークレイズ・パリバ・松井・モルスタ・ソジェンが買い越し。
    アムロ・メリル・野村・ドイツ・SBIが売り越し。
    TOPIX先物はみずほ・大和・バークレイズ・JPが買い越し。
    GS・モルスタ・野村・メリル・アムロが売り越し。
     
    テクニカル的には、コシダカ(2157)、デジア(2326)、神戸物産(3038)、トウキョウベース(3415)、フォスタ(6794)、マイクロニクス(6871)、FPG(7148)が動兆。
    ようやく銘柄数が増えてきた。
     
     


     
    「磨く」
     
    NY株式市場で主要指数はマチマチの動き。
    NYダウは反発。
    一方、今週の決算発表を控えてアマゾン、フェイスブック、マイクロソフトなどハイテクセクターは軟調。
    NASDAQとS&P500は反落。
    「FOMCの結果や雇用統計の発表も控え、誰も積極的な投資をしたくはないだろう」との指摘。
    3市場の売買高は約67億株と減少した。
    引け後に決算を発表したのがアップル。
    10〜12月のEPSは4.18ドル、1〜3月期の売上高は550〜590億ドルの見通し。
    場中の株価は軟調だったがネガティブではなかった印象。
    CB消費者信頼感指数は120.2で着地。
    2017年7月以来1年半ぶりの低水準となった。
    市場予想は124.7で前月は126.6だった。
    期待指数は87.3と大統領選前の16年10月以来の低水準。
    これを受けて10年国債利回りは2.70%水準まで低下した。
    英議会は「安全策(バックストップ)の代替と合意なき離脱の拒否」を盛り込んだ修正案を可決。
    EUのトゥスク大統領は「再交渉しない」としながらも「仮に将来の連携関係を巡る英国の考えが進化すれば、EUは提案を再検討。
    内容や政治宣言の熱意の水準を調整する用意を整える。
    英側が根拠のある延期要請を行えば、加盟27カ国は検討の上、全会一致で決める意向だ」とコメント。
    ドル円は109円台前半で推移。
     
     
    火曜の日経平均は後場切り返しての反発。
    寄り付き94円安で一時240円安からのプラ転となった。
    もっとも終値で15円高。ファーストリテの上昇寄与度15円。
    そのおかげでの上昇という考え方もある。
    「日銀のETF買い期待が市場に芽生え、実際に買い出動(704億円購入)したから」という声もある。
    日経平均は終値20664円で5日線(20651円)を上回った。
    東証1部の売買代金は2兆1157億円と2兆円復活。
    値上がり1143銘柄、値下がり894銘柄。
    新高値4銘柄、新安値21銘柄。騰落レシオは92.48に上昇。
    25日線(20346円)はサポート。
    週足陽線基準は月曜終値20649円。
    NT倍率は13.27倍。
    25日線からは1.6%のプラスかい離。
    200日線からは6.8%のマイナスかい離。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲7.545%。
    買い方▲12.963%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.457%。
    買い方▲13.428%。
    空売り比率は47.4%で35日連続40%超。
    1月25日時点の信用買残は112億円増の2兆4636億円。
    同信用売り残は151億円増の7609億円。
    日経HVは21.1、日経VIは20.06。
    日経平均採用銘柄のPERは11.98倍。EPSは1724円。
    PBRは1.09倍。
    シカゴ225先物終値は大証日中日10円安の20620円。
    高値20740円、安値20385円。
    勝手雲は31日に20249円レベルで白くねじれている。ボリンジャーのプラス1σは20807円だ。
    TOPIX構成銘柄の変更でソフトバンク(SB)と武田薬の大引け商いが高まる日。
    気学では「前後場歩調を異にして動く日」。
    木曜は「相場の放れを注意して駆引きする日」。
    金曜は「後場高の日。始め安ければ買い狙い良し」。
    足を引っ張るのはサンバイオと曙?
    しかしサンバイオに連れやすしたアンジェスは興味深い。
     
    昨日の朝。
    「1月権利配当落ち日だが影響は少なかろう。
    蛇の生殺しのような展開は避けたいところだ。
    下げ渋るなら上を目指す可能性もある」と書いた。
    たった数行だけの一文だが相場は後場高でプラ転。
    昨日は間違えなかったが、毎日は難しいのが相場だ。
    後講釈では「29日は変化日だった」とも言える。
    今朝は「ブレグジットの修正案を東京で評価できるかどうか。
    明日の勝手雲の白いねじれの前哨戦。
    続伸で21000円という期待はある」だろうか。
    アップルの夜間取引上昇を好感。
    景気敏感と内需という論点で相場を見ると間違えそう。
     
    人類は悪い方向へ進まないというのが相場観の大前提。
    もし相場が悪化し株価が下落するとしたら、それは次のステップのための準備。
    そんな思考法は間違っていないだろう。
    そうでなければ、地球そのものあるいは人類社会は進化しない。
    そういう壮大な相場勘も必要だろう。
    今日とか明日だけを考えるというか見るから、しばしば相場予測は間違う。
    あるいは先のことを見ていても、その結果をなかなか深く考えない傾向。
    経済指標の発表スケジュールには詳しくても中身は吟味しない傾向。
    しかもその経済指標そのものの信頼性は薄い。
    中国のGDPや米雇用統計、あるいは厚労省の不適切統計などが代表例だろう。
    そこに相場動向の根拠を持ってくるから見間違えるのだ。
    そうではなく、リズムを感じることのほうが大切だろう。
    あるいは信用動向、裁定動向などのキャッシュの動きの方が重要だ。
    ただ投機筋の動向などを追い求めるのではなく、市場指標の公表数字だけを見つめること。
    市場指標は統計ほどいい加減ではない筈。
    そしてたとえ週間遅れの数字でもそこに真実はある筈だ。
    個々人、各機関投資家の動いた軌跡が市場の売買動向や指標。
    何を考えこの結果になったのか。
    そしてこれからどう考えるのか。
    日夜これを考えることで相場観は磨かれてくるに違いない。
     
    1月の月例経済報告は「景気回復が戦後最長となった可能性がある」との指摘。
    市場からは「最長かつ最弱」という声が聞こえる。
    たしかに多くの指標はほとんど伸びていない。
    目立つのはマネタリーベースが138兆円から504兆円と3.7倍になったこと。
    日銀がマネーという点滴を注入し続けた結果の成長にほかならないということだ。
    結果として円安トレンドが継続したから輸出関連産業が一息つけたことになる。
    年平均成長率は1.2%。
    1965年〜70年のいざなぎ景気は11.5%。
    86〜91年のバブル景気は5.3%。
    02〜06年の小泉郵政選挙相場の時は1.6%だった。
    もともと成長率は鈍化しているので仕方はないだろう。
    可処分所得が抑えられているから消費が伸びないという議論がある。
    しかし一方で金融資産とくに預貯金は伸びている。
    「将来が不安だから」と片付けられるが、実際は「買いたいものがない」ということかも知れない。
    企業の経常利益は83.6兆円と伸びているが、稼ぎは海外。
    国内の潜在的需要には答えていないと言えるだろう。
    その証拠に10万円超の電気釜や1万円のトースターは売れているのが現実だ。
    高級店に長蛇の列というのもあるし、人気のディズニーランドだって安くはない。
    それでも買うということは、欲しいものがあれば消費するということ。
    給与の低さを嘆くのではなく、欲しいものを作るという創意工夫。
    これがあればまだまだ日本の未来はあるはずだ。
     
    NYダウは51ドル高の24579ドルと反発。
    NASDAQは57ポイント安の7028ポイントと続落。
    S&P500は3ポイント安の2640ポイントと続落。
    ダウ輸送株指数は45ポイント高の9967ポイント。
    SOX指数は1.45%の下落。
    VIX指数は19.31。
    3市場の売買高は67億株と減少。
    CME円建ては大証日中比10円安の20620円。
    ドル建ては大証比変わらずの20630ポイント。
    ドル円は109.33円。
    10年国債利回りは2.706%。
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    イトーキ(7972)・・・動兆
     
    イトーキに注目する。
    同社はオフィス家具大手。
    働き方改革によるオフィス環境への関心の高まりが追い風。
    業績復調。
     


    (兜町カタリスト櫻井)

    [概況]

    東京時間に当日安値109.115円まで下げたドルは其の後値を戻し、NY市場序盤に今度は当日高値109.555円まで反発した。しかし発表された11月ケースシラー住宅価格は予想を下回ってドルは売られ、NY株式市場が反発して始まるとドルは買い戻されたが、続いて発表された1月コンファレンスボード消費者信頼感指数も予想を下回ってドルは再び売られた。
     
    其の後はNY株式市場の上昇にドルも109円半ば近くまで反発したが、ダウのマイナス圏落ちなどに終盤にNY市場安値109.260円まで下げ、最後は前日比+2銭高の109.345円と前日とほぼ変わらずで引けた。
     
    ドル以外の主要通貨は高安マチマチで、FOMCや米中貿易協議などの重要イベントを控えた様子見姿勢が目立ち、ドルは上限高安の差だ44銭と50銭にも満たない小幅なものだった。イベントの結果待ちの相場が続きそうだ。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    30日の東京株式市場は続伸後、堅調な展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万600円-2万800円。 
     
    29日のNYダウが反発した一方、ナスダックが続落するなど、まちまちの動きだった。
    ただ、通常取引終了後、18年10-12月決算を発表したアップルやAMDなどが、時間外取引で上昇している。東京株式市場はこれを先取りする格好で買いが優勢になると予想する。
     
    ハイテク関連銘柄に見直しの動きが進みそうで、指数を支える格好となりそう。
    ハイテク関連は、エヌビディアの急落を受けて昨日大きく下げたものが多く、幅広く買い戻しが入る展開が期待できる。
    全体もきのう外需が厳しい下げとなった中でも底堅く推移しており、過度な警戒ムードが和らぐことで、しっかりした地合いが続くだろう。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の前半(29日終値は109円23-24銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円前後(同124円90-94銭)と小動き。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比10円安の2万620円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■アサックス<8772>
    株主優待制度を再開。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、クオカード2000円分を贈呈する。4-12月期(3Q累計)経常は微減益も対通期進捗は過去平均を超過。
     
    ■平和不動産 <8803>
    今期最終を9%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額。
     
    ■信越化学工業 <4063>
    4-12月期(3Q累計)経常が32%増益で着地・10-12月期も25%増益。
     
    ■CIJ <4826>
    上期経常は34%増益で上振れ着地。
     
    ■日本車輌製造 <7102>
    今期経常を40%上方修正。
     
    ■リミックスポイント<3825>
    金融商品取引法に基づく証券事業への参入を目指し、子会社スマートフィナンシャルを設立。
     
    ■プラマテルズ<2714>
    4-12月期(3Q累計)経常が7%増益で着地・10-12月期も21%増益。
     
    ■ジェクシード<3719>
    前期経常を50%上方修正。
     
    ■ムラキ<7477>
    4-12月期(3Q累計)経常は19%増益・通期計画を超過。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    30(水)
    12月商業動態統計(8:50)
    1月消費動向調査(14:00)
    《決算発表》
    キヤノン、NEC、シャープ、積水化、大東建、ヒューリック、邦ガス、大正薬HD、四国電、きんでん、M&A、宝HD、MonotaRO、ミツコシイセタン、NRI、サイバエージ、ファンケル、タカラバイオ、大特鋼、日立建、マキタ、オムロン、アンリツ、TDK、アドバンテ、スタンレ電、メディパル、トプコン、PALTAC、新生銀、JR東日本、JR西日本、JR東海、ヤマトHD、東北電、王将フード、OLC、マンダム、ディスコ、スクリン、東電力HD、特殊陶、三住トラスト
     
    【海外】
    FOMC結果発表
    米中通商協議(〜1/31 ワシントン)
    米1月ADP全米雇用リポート(22:15)
    米10-12月期GDP速報値(22:30)
    《米決算発表》
    フェイスブック、マイクロソフト、クアルコム、マクドナルド、AT&T、ボーイング、フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ、ヘス、ジェネラル・ダイナミクス、ADP、Visa、PayPal
     
    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

    [株価材料]
     
    ■富士通<6702>
    電力需給精緻に調整するシステム開発
     
    ■ローム<6963>
    系列が低コスト通信のエリア拡張できるソフト開発
     
    ■京セラ<6971 >
    研究員配置見直し 5倍に拡大へ
     
    ■三菱重<7011>
    系列が輸送用冷凍機事業を独合弁会社を軸に強化へ

     


    29日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比51ドル74セント高の2万4578ドル96セントで終えた。
     
    米主要企業の2018年10〜12月期決算が佳境に入る中、好決算企業には個別の買いが入り、29日の相場を支えた。朝方発表された米工業・事務製品大手スリーエム(3M)の決算は、中国事業の減速で2019年の業績見通しを下方修正したものの、市場は10〜12月期の1株当たり利益が市場予想平均を上回ったことを好感した。3M株1銘柄でダウ平均を25ドル押し上げた。
    また、製薬大手ファイザーの1株当たり利益は市場予想をわずかに上回っただけだったが、同社首脳が新薬候補に自信を示したことで買いが入った。ダウは構成銘柄である両社株の上昇でプラス圏を維持した。
    決算が嫌気され前日に急落した建機のキャタピラーなど、中国関連とされる銘柄の一角が買い直された。
     
    ただ、週内には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や米中の閣僚級の貿易協議など重要イベントが続く。結果を見極めたいとのムードも強く、買い一巡後は上値が重くなった。ダウ平均は小安くなる場面もあった。
     
    また、29日の取引終了後に発表されるアップルの決算を控え、様子見ムードも強かった。中国経済の減速を受けてアップルは今月2日に10〜12月期の売上高見通しを下方修正済み。主力ハイテク株の業績への警戒感は強く、今週に決算を発表するフェイスブックやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトにも売りが出て、ナスダック指数は軟調に推移した。
     
    ナスダック総合株価指数は続落し、同57.395ポイント安の7028.290で終えた。前日に業績見通しを引き下げ株価が急落したエヌビディアなど半導体株への売りも続いた。
     
    セクター別では資本財や素材が上昇する一方で電気通信サービスや半導体・半導体製造装置が軟調。
     
     
    個別では、バイクメーカーのハーレー・ダビッドソン(HOG)は、貿易摩擦に起因したコスト増などを理由に、冴えない決算と慎重な2019年の業績見通しを示し下落した。通信のベライズン(VZ)は、決算で売上高が予想を下回ったことが嫌気され軟調推移となった。
    ビデオゲーム小売のゲームストップ(GME)は、身売りを断念したことを明らかにして急落。
    一方で化学製品メーカーのスリーエム(MMM)は予想を上回る決算を発表して上昇した。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    24,579.96+51.74
    S&P500種
    2,640.00−3.85
    ナスダック
    7,028.290−57.395
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,303.10+5.00
    NY原油(ドル/バレル)
    53.27+1.28
    円・ドル
    109.39 - 109.40+0.16

     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は小幅反発した。
    3月物は前日比45円高の2万0620円で引け、29日の大取終値を10円下回った。
    米株式市場で企業の好決算を背景にNYダウ工業株30種平均が反発し、相場を支えた。
    今週は30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、30〜31日の米中貿易協議を控え、市場には結果を見極めたいムードが広がった。
    この日の3月物高値は2万0740円、安値は2万0385円。
     
    シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
    20620 ( -10 )
    シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
    20630 ( 0 )
    ( )は大阪取引所終値比


    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 6833.93(+86.83)
    FTSE100種総合株価指数は6営業日ぶりに大幅反発した。前日の終値に比べ86.83ポイント高の6833.93で引けた。
     
    英国の欧州連合(EU)からの離脱修正案の議会採決を29日夜に控え、離脱延期に対する期待感が広がった。ただ、米国株の乱高下を眺めて、引けにかけて伸び悩んだ。指数構成銘柄全体の約8割が上昇した。幅広い銘柄が買いが広がるなか、たばこと資源株の値上がりが株価指数の上げに大きく影響した。
     
    個別銘柄では、過去数日にわたり下落傾向にあったブリティッシュ・アメリカン・タバコは、アナリストによる投資判断引き上げなどを受けて5.7%と大幅高となった。商品相場の上昇を背景に、リオ・ティントなど鉱業株やBPなど石油株が買われた。包装のDSスミスも大幅高。
     
    半面、金融サービスのハーグリーブス・ランズダウンは6%超下落した。軟調な金融市場を背景に、2018年12月までの上半期の管理資産が減少したことが響いた。旅行のTUIと航空のイージージェットも売られた。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 11218.83(+8.52)
    ドイツ株式指数(DAX)は小反発した。終値は前日と比べて8.52ポイント高の11218.83だった。下がって始まったものの、その後上昇に転じた。
     
    個別では、世界景気の先行き不透明感からディフェンシブ銘柄が買われ、電力のエーオンとRWEの値上がりが目立った。工業用ガスのリンデも上昇した。
     
    一方で、第4四半期の決算を発表したIT(情報技術)のSAPは大幅下落した。タイヤのコンチネンタルも軟調だった。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 4928.18(+39.60)
     
     

01月30日 毎日コラム
株式投資は定年退職が無い
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