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【市況一覧】
日経平均株価
37,068.35 -1011.35 04/19
TOPIX
2,626.32 -51.13 04/19
マザーズ
638.74 -21.13 04/19
NYダウ平均
37,775.38 +22.07 04/19
ナスダック総合
15,601.50 -81.87 04/19


11月01日 マーケットコメント

11月02日 マーケットコメント

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11月12日 マーケットコメント

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11月15日 マーケットコメント

11月16日 マーケットコメント


     
    17日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、2万9688円(前日比119円安)引け。
    朝方は、16日の米国株式が上昇した流れを受け、一時100円超上昇した。
    その後は利益確定売りに下げに転じた。株価指数先物売りを交えて軟化し、下げ幅は一時180円を超えた。一巡後は押し目買いを支えに下げ渋ったが、戻りは限定された。一部では「3万円を前に上げこじれが続くようだと、上値の重さが強く印象付けられる」との指摘もあった。
     
    あす18日の日経平均株価は上値の重い展開か。
    17日の日経平均株価は、前日に続き一時2万9900円台に乗せたが、心理的なフシ目となる3万円を前に再びハネ返された。大台に近づくと利益確定売りが出やすい状況に変わりなく、当面はインパクト材料が浮上するのを期待したいところ。
    市場では、「決算が終わり、腑抜け状態のなか、手掛かり材料難で買いたくない」、「米国株高頼みで、国内は材料がなく方向感が出にくい」など前向きな声は聞かれない。ただ、政府が19日にまとめる経済対策や、新型コロナウイルス感染の沈静化傾向による経済正常化への期待もあり、売り込みにくい面も続いている。
     
    終値(2万9688円)では5日線(2万9632円、17日時点、以下同じ)を上回っている。前日の16日に直近高値は上回っており、この先に5日線を割り込んだとしても、その下に控えた25日線(2万9196円)はサポートとして期待できる。節目(今回は3万円)を前にもたつくのは、今に始まったことではない。
     
    ■本日のポイント
     
     1.日経平均は5日ぶり反落、米株高も利食い圧力に押される
     2.米小売売上高は事前予想を上回り好感、米長期金利は上昇
     3.円安進行は輸出株に追い風も、企業の輸入コスト増を警戒
     4.資源、海運など買われたが、業種別は33業種中28業種下落
     5.値下がり銘柄数は1700を上回り、東証1部全体の8割が安い
     
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
     
    30602.14  ボリンジャー:+2σ(26週)
    30492.24  ボリンジャー:+3σ(25日)
    30089.86  ボリンジャー:+1σ(13週)
    30060.45  ボリンジャー:+2σ(25日)
     
    29688.33  ★日経平均株価17日終値
     
    29682.51  ボリンジャー:+1σ(26週)
    29628.65  ボリンジャー:+1σ(25日)
    29544.64  6日移動平均線
    29500.51  均衡表転換線(日足)
    29261.23  13週移動平均線
    29196.86  25日移動平均線
    29106.78   新値三本足陰転値
    28977.20  均衡表基準線(日足)
    28911.56  200日移動平均線
    28875.30  均衡表雲上限(日足)
    28875.30  均衡表基準線(週足)
    28854.12  均衡表転換線(週足)
    28821.96  75日移動平均線
     
    ローソク足は上ヒゲが3.29円と極端に短い「陰の寄り付き坊主」に似た形状で終了。前日の陽線の胴体部分が本日の陰線の胴体部分に収まる抱き線を示現して強い売り圧力を窺わせた。一方、5日移動平均線や25日線に加えて一目均衡表の基準線が上向きをキープしており、短中期的な上昇トレンド継続を示唆している。
     

    【大引け概況】
    17日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、前日比119円79銭安の2万9688円33銭で終えた。
     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:28 容量:13.07M


    過去のマーケット動画はこちら
     
    前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が揃って堅調だったこともあって、寄り付きは買いが先行したが、その後は一方通行で売りに押される展開となり日経平均は前日終値を下回る水準での推移を余儀なくされた。前日までの4営業日で700円ほど上昇した後とあって、幅広い銘柄に利益確定の売りが出た。
     
    米長期金利の上昇を背景に外国為替市場で円相場は4年8カ月ぶりの円安・ドル高水準まで下落した。輸出関連銘柄の一部では支援材料として意識された半面、原材料などの輸入コストの増加が業績の悪化につながるとの懸念から、鉄鋼やガラス土石製品、パルプ・紙など素材関連や空運の売りにつながった。
    しかし、一方で輸入コストの上昇が企業業績に与える影響などが上値を押さえる要因となった。
     
    午前に発表された9月の機械受注統計では、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比で0.0%減だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値(1.8%増)を下回り、機械など設備投資関連の一部が下げた。アジア株式市場では香港のハンセン指数が軟調に推移し、国内の投資家心理を冷やした面もある。日経平均の下げ幅は180円を超える場面があった。
     
    市場からは「日経平均3万円は近いようで遠い。米国株高頼みで、国内は材料がなく方向感が出にくい。当面は一進一退とみられるが、いずれは上抜けか下抜けかどちらかの動きが出るだろう」との声が聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに5営業日ぶりに反落。TOPIXは前日比12.49ポイント(安の2038.34で終えた。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆7424億円。売買高は11億7339万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1706と、全体の約8割弱を占めた。値上がりは410、変わらずは67だった。
     
     


    業種別株価指数(33業種)は空運業、サービス業、水産・農林業などが下落。上昇は鉱業、精密機器、海運業などだった。
     
    個別では、リクルートホールディングスが大きく値を下げたほか、任天堂も軟調、ファーストリテイリングも売られた。富士通、日立製作所などが安く、ダイキンとKDDIも売られた。テモナが急落、日本エアーテック、シンプレクス・ホールディングスなども大幅安。大平洋金属、トリドールホールディングスも下落した。
     
    半面、断トツの売買代金をこなしたレーザーテックが1600円を超える大幅高、東京エレクトロン、アドバンテストも上昇した。キーエンスがしっかり、日東電、INPEX、スズキも買われた。クロスキャットが値を飛ばし、アトラエも大幅高。トレックス・セミコンダクター、ダブル・スコープ、長野計器も買われた。
     
    東証2部株価指数は前日比21.14ポイント安の7694.15ポイントと6日ぶり反落。
    出来高2億8250万株。値上がり銘柄数は151、値下がり銘柄数は249となった。
     
    個別では、エスビー食品、ストリーム、北日本紡績、日創プロニティ、朝日印刷など15銘柄が年初来安値を更新。理経、シャルレ、スーパーバッグ、東京衡機、カクヤスグループが売られた。
     
     一方、セコニックがストップ高。クリヤマホールディングス、メタルアート、タカトリ、テラプローブ、南海プライウッドなど7銘柄は年初来高値を更新。ゼット、FDK、マーチャント・バンカーズ、日本エコシステム、鉄人化計画が買われた。

     



    日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。終値は前日比4円31銭高い4027円15銭だった。
    主要株価3指数が揃って上昇した米株式市場を受け、ジャスダック平均は上昇してスタート。ただ、日経平均が寄り付き直後に失速し、マイナス圏に転落するとジャスダック平均も上げ幅を縮小、前日終値付近でのもみ合い展開となった。その後は、日経平均の戻りが鈍く上値の重さが強烈に印象付けられる形となる中、幕間つなぎの物色が集まり、再度上げ幅を拡げる展開となった。
    シンバイオやフェローテク、ウエストHDが上昇した。半面、ハーモニックやMipox、アンビスHDは下落した。
    騰落銘柄数では値下がりした銘柄の方が多かったが、個人投資家から人気の高い少数の銘柄に買いが集まり、株価指数は底堅かった。
    市場関係者は「東証1部の大型株は上値が重く、値動きの軽い新興企業株に個人の資金が集まっている」と指摘していた。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で893億円、売買高は9408万株だった。値上がり銘柄数は233、値下がり銘柄数は366となった。
     
    個別ではトレードワークス、シンバイオ製薬、CAPITA、ムラキ、GFAがストップ高。サンオータスは一時ストップ高と値を飛ばした。ウエストホールディングス、湖池屋、LAホールディングス、ランドネット、エスイーなど21銘柄は年初来高値を更新。壽屋、ガーラ、田中化学研究所、CSSホールディングス、セレスポが買われた。
     
    一方、オールアバウト、エフティグループ、ナフコ、ジェーソン、オーシャンシステムなど33銘柄が年初来安値を更新。イー・ロジット、セプテーニ・ホールディングス、Mipox、KYCOMホールディングス、プロルート丸光が売られた。
     
     


    東証マザーズ指数は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比0.11ポイント安い1175.62だった。午前は大型株に比べて値動きの軽い新興市場の中小型株に個人投資家の物色が向かって高く推移していたが、後場に入り下げに転じた。
    取引開始直後に付けた1189.00ポイントを本日の高値に失速。朝方上昇して始まった日経平均が3万円手前で失速し早々にマイナスに転換したことも、投資家心理に影響した。
    マザーズでは主力のメルカリが最高値を更新する上昇で指数をけん引した。ただ、徐々に売りが先行し、後場にはマイナスとなった。
    市場では「決算シーズンを終え、手掛かり難とみる投資家もいたようだ」との指摘があった。アスタリスクやJTOWER、INCが下落した。半面、エネチェンジやフロンテオ、CCTが上昇した。
    マザーズの売買代金は2259億円となり、2月以来の高水準。値上がり銘柄数は131、値下がり銘柄数は252となった。
     
    個別では、ベルトラがストップ安。フルッタフルッタ、トラストホールディングス、パルマ、ソフトマックス、バリューデザインなど25銘柄は年初来安値を更新。ジモティー、Kaizen Platform、ビザスク、KIYOラーニング、くふうカンパニーが売られた。
     
    一方、FRONTEO、リアルワールド、グローバルウェイ、リビン・テクノロジーズ、エスユーエスなど6銘柄がストップ高。夢展望は一時ストップ高と値を飛ばした。ユナイテッド、アズーム、霞ヶ関キャピタル、プラスアルファ・コンサルティング、ENECHANGEなど23銘柄は年初来高値を更新。コアコンセプト・テクノロジー、プロジェクトカンパニー、中村超硬、ニューラルポケット、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスが買われた。
     
     

    「五黄の寅」

    2022年は「五黄の寅」
    九星の「五黄土星」と十二支の「寅年」が重なる年だから36年に1回やってくる。
    その36年前は1986年(昭和61年)。
    プラザ合意以降の急激な円高に対処するため、財政政策は拡張路線に転じた。
    政府は公共事業の拡大、所得減税、政策金利である公定歩合引き下げによる金融緩和を実行。
    緩和マネーは土地と株式に集中し、企業は本業よりも「財テク」に走った。
    土地は値下がらないもの、という土地神話が投機を助長した。
    大発会13130円だった日経平均は8月に18996円まで上昇。
    10月の15000円台まで調整し年末は18701円。
    年間上昇率は42.61%。
    因みに過去最大は1952年の118%、次いで2013年の56.72%。
    1960年が55%、1958年が40.46%。
    1971年が41.46%。
    60年前の1962年は▲13.58%だった。
    当時は金融テクノロジーの発展が目覚まし資産運用のニーズが多様化。
    株価指数に連動した先物をはじめ、金融派生商品が生まれたのはこの時期。
    日経平均の先物も86年にシンガポールの取引所で売買が開始。
    大阪、シカゴへと拡大した。

    寅=虎=獅子(ライオン)だ。
    もう一つは「壬寅(みずのえとら)」。

    「壬」は、ゆったりと曲がりながら流れる大河の水。
    一方で寅は、決断力と才知の意味。
    この2つの性質を併せ持つ壬寅は「安定していておおらか」という特徴を持つ干支。
    決断の「寅」と「悠然さ」の「壬」。
    「壬」は十干の9番目。
    生命の循環で言えば終わりの位置に近く次の生命を育む準備の時期。
    「壬」の文字の意味は「妊に通じ、陽気を下に姙」。
    厳冬を耐えて内に蓄えた陽気で次代の礎となること。
    土の下で芽が膨んで土がぐんと盛り上がっている様子、
    もしくは生き物が子孫を残すための繁殖期」。
    「壬」は、厳冬、静謐、沈滞。
    「寅」は十二支の3番目で、生命の循環で言えば初めの位置に近く誕生を表している。
    「寅」の文字の意味は「?(ミミズ)に通じ、春の発芽の状態」。
    豊穣を助けるミミズが土の中で動き、芽吹きが始まった状態。
    暖かくなって虫たちが動き出し、春の胎動を感じさせるイメージ。
    「寅」は陰陽五行説では「木の陽」。
    五行の「木」は成長、発育、誕生、春の象徴。
    つまり「寅」は、強く大きく成長する。
    「壬」と「寅」の関係は「水生木」の「相生」と呼ばれる組み合わせ。
    これは水が木を育み、水が無ければ木は枯れる。
    「壬」が「寅」を補完し強化する関係となる。
    結論は2022年の干支「壬寅」は「陽気を孕み、春の胎動を助く」。
    冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれることを表している。

    過去の寅年をみてみると、
    2010年 10,654.79→10,228.92円(▲3%)
    1998年 14,956.84→13,842.17円(▲7%)
    1986年 13,136.87→18,701.30円(△42%)
    1974年 4,259.20→3,817.22円(▲10%)
    1962年 1,425.30 →1,420.43円(△0.3%)

    アノマリー追加。
    イスラム暦6月(2022年は1月5日ー2月2日)と
    イスラム暦10月上旬(2022年は5月3日ー5月31日)は日米株とも共通して下落しやすい。
    米国株はイスラム暦8月上旬(2022年は3月5日ー4月2日)は上昇しやすい。

    ☆リズム

    3月上昇→5月下落、3月下落→5月上昇(3月と5月は逆相関)。
    4月上昇→8月下落、4月下落→8月上昇(4月と8月は逆相関)。
    9月下落→10月下落、9月上昇→10月上昇(9月と10月は正相関)。
    7月上昇→12月上昇、7月下落→12月下落(7月と12月は正相関)。
    10月上昇→翌年2月上昇、10月下落→翌年2月下落(10月と翌年2月は正相関)。

    ★1月ロケットスタート=1月効果
    株価が上昇した翌年の大発会は株高
    大納会が上昇した翌年の大発会は株高
    TOPIXは「小寒」の頃に安値を付け安い=統計上の大底は1月12日。

    ★2月薄商い:私鉄株は3月の地価公示価格発表前の2月に買うといい。

    ★3月:3月初めの「啓蟄 (けいちつ)」の頃相場は上昇

    3月の中旬から3月21日にかけて、
    市場が大きく揺れる、”春分の日”のジンクス

    ★4月:日本株は上がりやすい

    ★5月:立夏の頃にTOPIXは高値を付けやすい
        鯉のぼりが過ぎたら株は売り=セル・イン・メイ

    ★6月:息切れの月
        米金利トレンド変化が起こりやすい

    6/29は10/16、11/4と並んで過去10年間でTOPIXが上昇しているんだそうです

    ★7月:サマーラリー、サプライズの月
        小暑の頃にTOPIXは高値をつけやすい

    ★8月:『お盆の閑散相場』
        アメリカ国債の利払い(8/15)で円安

    ★9月:パフォーマンス悪くキャッシュ優先の月

    9月に株を買ってはいけない→2015年は間違った

    ★10月:安値反転の月
        ハロウィーン効果

    ★11月:クリスマスへの挑戦・ブラックフライデー
         中間決算発表
         感謝祭(アメリカでは11月の第4木曜日)の前日と翌日の日経平均は騰がることが多い。

    11月の最終週は株高
    11月の3連休明けは高い
    なぜか高い!? ブラックフライデー前後

    ★12月:第2週までが動きのいい時間
         株価が上昇する年の大納会は株高 

    ゴールドマン・サックス証券のリポート。
    TOPIXの1年先の見通しは2250ポイント。
    3カ月先の予想は2225→2180と引き下げ。
    背景は岸田政権の政策スタンスに対する市場の懸念が予想よりも強いこと。
    国内企業の21年4〜9月期決算が予想ほど強くなかったこと。
    短期的な目標値は引き下げた。
    しかし「潜在成長率を上回る健全な国内成長や大規模な財政出動など、日本株を支える環境は今後も続くと確信している」。
    日本株に強気な見方を維持しTOPIXに10%のアップサイド余地があるとみる。
    22年には「外国人投資家が主な買い手になると予想している」。
    世界経済は減速しつつも、トレンドを上回る健全な成長が期待される。
    内需主導で国内経済は加速する。
    「当社の為替ストラテジストは、中期的に若干の円高を見込んでいる。
    円建てのTOPIXの上昇を見込まれる。
    ドル建てのTOPIXのパフォーマンスが改善。
    海外投資家の資金流入が見込まれる」。
    2020年2月の新型コロナウイルス感染拡大以降、外国人投資家は現物株を2兆1000億円、
    先物を4兆8000億円の売り越しを続けている。
    「経済再開に向けてパンデミックからの回復が見込まれる。
    海外投資家のニュートラルなポジションへの復帰が見込まれる。
    同時に、更なる資金流入のためには、岸田政権の成長戦略やコーポレート・ガバナンスの一層の充実が必要であると考える」。





    (櫻井)。


    17日午前の日経平均株価は反落し、前引けは前日比133円38銭安の2万9674円74銭だった。
    前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って堅調だったことを受け、朝方は日経平均がプラスでスタートしたが、その後は一貫して売りがかさむ展開で急速に値を消しマイナス圏に沈んだ。前場後半に日経平均は180円以上下げる場面もあった。前日まで4日続伸で目先筋の利益確定の動きが反映された。アジアでは香港株市場などが軟調な値動きで、これも買い手控えムードを助長した。
     
    取引開始前に発表された9月の機械受注統計が市場予想を下回ったことも重荷だった。下げ幅は180円を超える場面があった。
     
    9月の機械受注統計では、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比で0.0%減だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値(1.8%増)を下回り、ファナックやオークマなどの機械株の一部で売り材料視された。
     
    外国為替市場では円相場が一段安となり、原材料の輸入コストが増加するとの懸念から、ガラス土石製品や鉄鋼などの下げが目立った。アジア株式市場で、香港ハンセン指数が下げて始まったことも、日本株の売りを促した。
     
    朝方は前日の米株式市場で、主要3指数がそろって上昇したことから、日経平均は上昇して始まった。心理的な節目となる3万円が意識され、幅広い銘柄が次第に利益確定の売りに押されていった。
     
    市場からは「日経平均3万円を前にハネ返され、利食い売りに押された。決算が終わり、腑抜け状態のなか、手掛かり材料難で買いたくない。ただ、売り崩す投資家はおらず、当面は新規材料待ちでもみ合い相場になるのではないか」の声が聞かれた。

    JPX日経インデックス400は反落。東証株価指数(TOPIX)も反落し、0.51%安だった。

    前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3502億円、売買高は5億9028万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1517と、全体の約7割を占めた。値上がりは535、変わらずは122だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は空運業、サービス業、医薬品、ガラス・土石製品などが下落。上昇は鉱業、精密機器、金属製品など。
     
    個別では、SOX指数高を背景にレーザーテックが大幅高となり、連日で上場来高値を更新。東エレクも上場来高値を更新し、スクリンやアドバンテストなどの他の半導体製造装置銘柄に加え、HOYA、SUMCOなど半導体材料銘柄でも大きく上昇しているものが目立つ
    INPEXも買い優勢の展開。チェンジも活況高。モバイルファクトリー、ビジネス・ブレークスルー、アトラエなどが急騰した。
     
    一方、リクルートHDが短期的な出尽くし感から本日も大幅に下落。任天堂、ファーストリテイリング、ダイキンが売られ、アステラスやエーザイも下げた。富士通が売られ日立製作所も軟調。シンプレクス・ホールディングスが急落、トリドールホールディングスも大幅安となっている。
     
    東証2部株価指数は前日比11.60ポイント安の7703.69ポイントと6日ぶり反落した。
    出来高は1億6206万株。値上がり銘柄数は137、値下がり銘柄数は241となった。
     
    個別では、ストリーム、日創プロニティ、広栄化学、昭和化学工業、フマキラーなど9銘柄が年初来安値を更新。スーパーバッグ、理経、シャルレ、東京衡機、大和は値下がり率上位に売られた。
     
     一方、クリヤマホールディングス、タカトリ、テラプローブ、南海プライウッド、AMGホールディングスが年初来高値を更新。ゼット、マーチャント・バンカーズ、松尾電機、鉄人化計画、メタルアートが買われた。
     


    日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前引けは前日比46銭高い4023円30銭となった。
    個別材料銘柄や半導体を中心としたハイテク株に買いが先行している。
    シンバイオやフェローテク、ウエストHDが上昇した。半面、Mipoxやハーモニック、セプテニHDは下落した。
    ジャスダック市場の売買代金は概算で574億円、売買高は5457万株。
    値上がり銘柄数は219、値下がり銘柄数は346となった。

    個別では、トレードワークス、ムラキ、サンオータスがストップ高。ウエストホールディングス、湖池屋、LAホールディングス、エスイー、三ツ知など18銘柄は年初来高値を更新。GFA、CAPITA、シンバイオ製薬、壽屋、ガーラが買われた。

     一方、オールアバウト、ナフコ、大木ヘルスケアホールディングス、ほぼ日、ソフトウェア・サービスなど21銘柄が年初来安値を更新。イー・ロジット、セプテーニ・ホールディングス、アルファクス・フード・システム、グローバルインフォメーション、アンビスホールディングスが売られた。


    東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比3.98ポイント高い1179.71だった。日経平均株価が軟調に推移するなど大型株が上値の重い展開となるなか、値動きのいい中小型株へ物色が向かった。
     
    15日に2022年3月期(今期)の連結業績予想を上方修正したフロンテオが制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇した。メルカリが上場来高値を更新したほか、エネチェンジも買われた。一方で、アスタリスクやJTOWER、ベイシスは下落した。
    値上がり銘柄数は141、値下がり銘柄数は237となった。
     
    個別ではFRONTEO、エスユーエスがストップ高。夢展望は一時ストップ高と値を飛ばした。ユナイテッド、霞ヶ関キャピタル、プラスアルファ・コンサルティング、ENECHANGE、コアコンセプト・テクノロジーなど19銘柄は年初来高値を更新。中村超硬、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス、ニューラルポケット、グローバルウェイ、GA technologiesが買われた。
     
     一方、ベルトラがストップ安。フルッタフルッタ、トラストホールディングス、バリューデザイン、クリーマ、フィーチャなど17銘柄は年初来安値を更新。KIYOラーニング、ジモティー、Kaizen Platform、ビザスク、INCLUSIVEが売られた。

     

    【寄り付き概況】

     
    17日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比98円56銭高の2万9906円68銭だった。
    主力ハイテク株をはじめ広範囲に買いを引き寄せる形で全体相場の上値指向が継続している。前日の米国株市場ではNYダウなど主要3指数が揃って上昇。発表された10月の米小売売上高が事前の市場コンセンサスを上回ったことで消費回復が順調に進んでいるとの見方が広がり強気優勢の地合いとなった。
     
    東京株式市場では、前日まで日経平均が4日続伸と上値追いが続いていることから目先利益確定の動きも想定されるが、足もと外国為替市場で1ドル=114円台後半まで急速に円安が進んでいることは、輸出採算の改善期待からハイテクセクターにはポジティブ材料となる。企業の決算発表を通過したことで、好決算銘柄中心の物色からテーマ買いの動きへと投資対象の幅も広がりそうだ。
     
    業種別では、INPEX、石油資源などの鉱業株、オリンパス、HOYAなどの精密機器株が上昇。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株も高い。ソニーG、キーエンスなどの電機株や、郵船、商船三井などの海運株も上げている。


     
    17日の日経平均株価は、堅調展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万9700円−3万円を想定。
    NYダウ平均は54ドル高の36142ドルで取引を終えた。
    注目の小売指標が強かったこと、それに対して米国株もしっかり買いで反応したことから、日本株も連れ高の展開を予想する。
    きのう16日の日経平均株価は、一時、心理的なフシ目の3万円に迫る場面がみられたものの、戻り待ちの売りに押される動きだった。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=114円台の後半(16日は114円26−28銭)と円安方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の後半(同130円02−06銭)とやや円高に傾いている。
    シカゴ日経平均先物は小高い程度で3万円は抵抗になるかもしれないが、米国の年末商戦への期待が高まる中では売りは出しづらい。ドル・円が115円に接近していることは、外需企業の買い安心感を高める。押し目があれば買いは入りやすく、しっかりとした動きが続くと予想する
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比55円高の2万9825円だった。
     
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■サンバイオ <4592>
    米国再生医療企業のD&P BioinnovationsとMSC2細胞を利用した食道再生インプラントの開発および商業化で業務提携。
     
    ■Fast Fitness Japan <7092>
    東証1部への市場変更を申請。
     
    ■ALBERT <3906>
    SBI証券と協業し、顧客属性に応じてマーケティングを最適化するAIモデルの開発を開始。
     
    ■鎌倉新書 <6184>
    東京スター銀行と業務提携。東京スター銀の顧客に終活ワンストップサービスを提供する。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
     
    17(水)
    【国内】
    10月貿易収支(8:50)
    9月機械受注(8:50)
     
    【海外】
    米10月住宅着工件数(22:30)
    米20年国債入札
    《米決算発表》
    ロウズ、ターゲット、エヌビディア
     


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

    [株価材料]
     
     
    ■ガソリン170円超で補助金 政府、元売りに1リットル5円上限案
     
    ■政府 EV電池の国内生産後押し 工場建設に補助1000億円
     
    ■iPhone販売、年末4000万台想定 過去最多
     
    ■すかいらーく<3197>
    年末年始の営業短縮 店舗9割で
     
    ■中外製薬<4519>
    拠点整備に2000億円 省エネ化、企業価値向上へ
     
    ■ZHD<4689>
    ヤフーが記事配信料に読者評価を反映
     
    ■楽天G<4755>
    7〜9月の投信販売、楽天証券が首位
     
    ■クボタ<6326>
    農機シェアリング拠点 10カ所に増設
     
    ■オムロン<6645>
    京都・綾部工場の人手搬送ゼロに 自律移動ロボ活用
     
    ■アシックス<7936>
    大会登録サイト運営の豪企業を買収
     
    ■新生銀<8303>
    旧村上ファンド系 株式保有比率引き上げ 6.3%に
     
    ■みずほ<8411>
    メルカリ<4385>と連携 商品発送業務、金融も視野
     
    ■NTT<9432>
    世界100社と連携へ 6G向け次世代通信基盤
     


    16日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比54ドル77セント(0.2%)高の3万6142ドル22セントで終えた。
    米商務省が朝方発表した10月の小売売上高は前月比1.7%増となり、市場予想(1.4%増)を上回った。米国ではインフレ率上昇が懸念されているが、米GDPの7割を占める個人消費が堅調なことを示し、景気回復を後押しするとの見方が広がった。
     
    クレジットカード大手マスターカードによると、米年末商戦の幕開けとなる11月下旬の小売売上高は前年同期比1割増と予想されている。「年末商戦は好調なスタートとなる。好調な労働市場や家計の過剰貯蓄が個人消費を加速させる」との期待が相場を押し上げた。
     
    スポーツ用品のナイキや映画・娯楽のウォルト・ディズニーが高い。ホーム・デポは6%上昇し、1銘柄でダウ平均を約140ドル押し上げた。ダウ平均の構成銘柄以外でもホームセンターのロウズやディスカウントストアのターゲットなど幅広い小売株が買われた。
     
    ゴールドマン・サックスは16日、S&P500種株価指数が22年末時点で5100まで上昇するとのリポートを公表した。16日終値を8%上回る。企業業績の伸びに加え、名目金利から期待インフレ率を引いた実質金利のマイナスが続き、株式に資金が流れやすい状況が続くと説明した。
     
    ダウ平均は上値が重くなる場面もあった。前日に大幅に上昇した航空機のボーイングが売られ、指数の重荷となった。小売りの中でも、減益の四半期決算が嫌気されたウォルマートは下落した。
     
    ナスダック総合株価指数は反発し、前日比120.009ポイント(0.8%)高の1万5973.855で終えた。スマートフォンのアップルなど主力ハイテク株が買われた。ソフトウエアのマイクロソフトは上場来高値を更新した。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やクアルコムなど半導体関連株の一角も上昇した。
     
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    36,142.22+54.77
    S&P500種
    4,700.90+18.10
    ナスダック
    15,973.855+120.009
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,854.10−12.50
    NY原油(ドル/バレル)
    80.58−0.30
    円・ドル
    114.78 - 114.84+0.52
     
     

    【シカゴ日本株先物概況】


    16日のシカゴ日経平均先物は続伸した。12月物は前日比105円高の2万9825円で引け、16日の大取終値を55円上回った。
    NYダウは、良好な小売り企業の決算を好感し、寄り付き後、上昇。また、11月小売売上高や住宅市場指数、10月製造業指数などが予想を上回ったため経済の強い回復期待も手伝い終日堅調に推移した。米企業の決算や経済指標を手掛かりに景気回復への期待が広がり日経平均先物は、米株とともに買われた。
     
    シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
    29825 ( +55 )
    シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
    29840 ( +70 )
    ( )は大阪取引所終値比
     
     


    【欧州株式市場】

     
    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7326.97(−24.89)
    16日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前日の終値に比べ24.89ポイント(0.3%)安の7326.97で引けた。ポンド高を嫌気して売りが優勢となり、指数構成銘柄の約6割が下落した。
     
    個別銘柄では、時価総額の大きい医薬品のアストラゼネカが4%下落するなど、医薬品株の下落が株価指数に大きく影響した。サイバーセキュリティのダークトレースも売られた。
     
    一方、携帯電話サービスのボーダフォン・グループは5%近く上げた。2022年3月期通期の利益見通しを引き上げたことが好感された。不動産投資信託(REIT)のランド・セキュリティーズも上昇した。21年4〜9月期の税引き前利益が黒字回復し、買い材料となった。
     
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 16247.86(+99.22)
    16日のドイツ株式指数(DAX)は5日続伸した。終値は前日と比べて99.22ポイント(0.6%)高の1万6247.86と、終値ベースで連日の最高値更新となった。欧州の利上げ観測の後退などが買いを誘った。
     
    個別では、分子診断のキアゲンは4%超上昇した。米企業によるM&A(合併・買収)の可能性が伝わり買いが広がった。料理宅配大手のデリバリーヒーローも買われた。航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズは下げた。
     
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 7152.60(+23.97)
    フランスの株価指数CAC40の終値は前日に比べて0.3%上昇した。

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