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日経平均株価
37,934.76 +306.28 04/26
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2,686.48 +22.95 04/26
マザーズ
644.61 +4.49 04/26
NYダウ平均
38,085.80 -375.12 04/26
ナスダック総合
15,611.76 -100.99 04/26


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    [概況]

    28日、東京外国為替市場の米ドル円は一時110.345円まで下落し軟調な展開となった。

    年末にかけた調整的な米ドル売りが優勢となっている模様。現在、米ドル円は110.365円付近で推移している。

    この後は11月米小売在庫【速報】(予想:前月比0.5% 前回:前月比0.8%)や12月シカゴ購買部協会景気指数(予想:60.3 前回:66.4)など米経済指標の発表が予定されている。

    結果次第では12/25安値109.990円付近を目指す可能性も考えられそうか。

    [提供:カネツFX証券株式会社]

    2018年最後の取引となる本日の日経平均は3日ぶりに反落。
    終値は前日比62円安の2万14円だった。前日の米国株は続伸したが不安定な動き。日経平均もその流れを受けて手じまい売り先行の展開となった。
     
    さて、今週は大荒れの展開となった。
    下げ止まらない米国株を嫌気して、連休明け25日の日経平均は1010円安と4桁の下落となり、節目の2万円を割り込んだ。
    そこからさらに1万9000円も下回ったが、クリスマス休場明けの米国株が歴史的な大幅高となったことで一転して強い買いが入り、2万円台を回復した。
    大納会は米国株の上昇を好感できずに下落するなど、不安定な地合いが続いた。
    日経平均は週間では約151円の下落となったものの、週足では長い下ヒゲをつけた陽線を形成した。
     
    2018年の年間騰落率を見ると、日経平均が-12.1%(約2750円の下落)、TOPIXが-17.8%、2部指数が-14.3%、マザーズ指数が-34.1%、ジャスダック平均が-18.7%と、株式は惨敗となった。
    NT倍率は12月中旬にピークをつけた後、大きめの下落となっており、12月の月足は上に長いヒゲをつけた。2019年はTOPIX優位の様相が強まる可能性がある。
     
    来週は波乱含みの展開か。
    国内の営業日は大発会の1月4日のみ。そのため、休場の間に何らかの材料が出てくるかといった点や、海外市場の動向に大きく振らされる展開となるだろう。
     
    ただ、12月に関しては、FOMCが株価の反転材料にならなかった時点で、見切り売りなども相当出たものと想定される。また、トランプ大統領の発言なども警戒材料となる中、年をまたぐリスクは相当強く意識されたものと思われる。年が変わり買い手控え要因がなくなるという点では、年初にかけては、強めの動きが出やすいと予想する。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
     
    21684.43  均衡表雲下限(週足)
    21341.45  ボリンジャー:-1σ(26週)
    21272.70  25日移動平均線
    20987.92  新値三本足陽転値
    20837.26  ボリンジャー:-1σ(13週)
    20823.69  均衡表転換線(週足)
    20823.69  均衡表基準線(日足)
    20400.22  ボリンジャー:-2σ(26週)
    20364.14  ボリンジャー:-1σ(25日)
    20255.93  均衡表転換線(日足)
     
    20014.77  ★日経平均株価28日終値
     
    19859.04  ボリンジャー:-2σ(13週)
    19855.66  6日移動平均線
    19458.98  ボリンジャー:-3σ(26週)
    19455.59  ボリンジャー:-2σ(25日)
    18880.81  ボリンジャー:-3σ(13週)
    18547.03  ボリンジャー:-3σ(25日)
     
     
    ■東証主体別売買動向:12月第3週、外国人は現先合計5400億円と3週連続売り越し
     
    東京証券取引所が28日発表した12月第3週(12月17〜21日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が3263億6404万円と6週連続の売り越しとなった。前週は1613億8542万円の売り越しだった。
     
     なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は2137億円の売り越し。現物・先物の合計では5400億円と3週連続の売り越し(前週は6004億円の売り越し)だった。
     
    現物では、個人投資家は1065億9040万円と3週ぶりの売り越し。事業法人は185億7620万円と11週連続の買い越し。信託銀は1120億5597万円と5週連続の買い越しだった。なお、この週の日経平均株価は終値ベースで6.3%下落している。
     
     

    【大引け概況】
    2018年の大納会となった28日の日経平均株価は反落し、終値は前日比62円85銭安の2万0014円77銭だった。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:06 容量:9.25M

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     前日に日経平均株価が750円高と急上昇した反動で、戻り売りが優勢だった。「米国株が乱高下したため警戒感が強い」とされ、地合いは良くなかった。「大納会で仕事納めとなる国内の機関投資家は動きが鈍い」とみられ、年末特有の薄商い相場となった。日経平均は7年ぶりに前年の終値を下回った。
    大引けにかけては2万円の節目を意識したとみられる断続的な買いが入り、大台を維持して終えた。
     
    ロイター通信が27日、トランプ米大統領が米国企業に対し安全保障上重大な脅威となる外国企業の通信機器の使用を禁じる大統領令を出す検討に入ったと報じた。米中貿易摩擦の激化懸念が再び台頭し、東京市場でもハイテク株の一角が売られ、相場全体の重荷となった。サクソバンク証券の倉持宏朗チーフマーケットアナリストは「東京市場が年末年始でしばらく休場となるため、米中関係などでどのような材料が出るか分からず、積極的に買いは入りにくかった」と指摘していた。
     
    日経平均は年間の下落幅が2750円(12%)となり、11年以来7年ぶりの年間下落となった。「アベノミクス相場」が始まった12年以降では初の下落で、下落幅もリーマン・ショックが発生した08年(6448円)以来の大きさ。12月の月間下落幅(2336円)は08年10月以来の大きさだった。
     
    JPX日経インデックス400は3日ぶりに下落し、終値は前日比73.94ポイント安の1万3253.37だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、終値は7.54ポイント安の1494.09だった。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆293億円。売買高は11億9506万株だった。18年の東証1部売買代金は累計で641兆円と、07年(688兆円)以来の高水準だった。東証1部の値下がり銘柄数は1186、値上がりは891、変わらずは72だった。
     
     
    業種別株価指数(33業種)では、医薬品、小売業、石油・石炭製品の下落が目立った。上昇は非鉄金属、鉄鋼、倉庫・運輸関連業など。
     
    個別では、業績見通しが保守的との市場の受け止めでニトリホールディングスが3日ぶり反落。さらに、19年5月期業績予想を下方修正したファーストコーポレーションは大幅安。また、東証が27日、28日付で特設注意市場銘柄に指定したと発表したことでディー・エル・イーはストップ安。このほかに、リクルートホールディングス、ユニー・ファミリーマートホールディングス、ホシザキも軟調推移となった。ZOZOはアパレル大手オンワードホールディングスの事業会社であるオンワード樫山がアパレル通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」へ出品を取りやめたと一部で報じられ、後場一段安に売られた。
     
    半面、ファナックや京セラ、TDKは上昇した。好調な18年3〜11月期の累計決算を発表したDCMホールディングスが大幅続伸し年初来高値を更新。スター精密、古河電気工業、オークマ、三井金属、ファナックも堅調な値運びとなった。
     
    東証2部株価指数は前日比68.46ポイント高の6233.61ポイントと3日続伸した。
    出来高4064万株。値上がり銘柄数は214、値下がり銘柄数は226となった。
     
    個別では、富士ソフトサービスビューロが一時ストップ高と値を飛ばした。金下建設、キクカワエンタープライズは年初来高値を更新。ラピーヌ、ビットワングループ、エスティック、TONE、トーヨーアサノが買われた。
     
    一方、カネヨウ、ニーズウェル、大和重工、トリニティ工業、マルヨシセンターなど8銘柄が年初来安値を更新。北日本紡績、さいか屋、ショクブン、リミックスポイント、ファーマフーズが売られた。






     


    日経ジャスダック平均株価は小幅高となり3日続伸した。終値は前日比2円76銭高い3210円13銭だった。売り買いが交錯し、相場全体の方向感は定まらなかった。日経平均株価が午後に下げ幅を縮小し、投資家のリスク許容度が午前より高まった。好材料を発表した銘柄を中心に買いが入った。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で421億円、売買高は7322万株と、いずれも11月20日以来の薄商いだった。
    値上がり銘柄数は304、値下がり銘柄数は340となった。
     
    個別では、ラクオリア創薬、サン電子がストップ高。ヒビノは年初来高値を更新。第一商品、アズジェント、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、リーダー電子、アイフリークモバイルが買われた。
     
    一方、岩塚製菓、夢の街創造委員会、ハイパー、NKKスイッチズ、ソレキアが年初来安値を更新。オプトエレクトロニクス、ぱど、ムラキ、アイビー化粧品、日本エマージェンシーアシスタンスが売られた。

     

    マザーズ指数が3日ぶりに反落。大納会の東京市場は利益確定売りが先行しており、新興市場上場銘柄も上値の重い展開となった。指数寄与度の大きいサンバイオが大幅安となり、日経平均株価の下落率より下げ幅が大きかった
    値上がり銘柄数は94、値下がり銘柄数は175となった。
     
    個別では、インタースペース、ユナイテッド&コレクティブ、Amaziaが年初来安値を更新。リンク、イオレ、エニグモ、ユーザベース、アドベンチャーが売られた。
     
    一方、ロジザードが一時ストップ高と値を飛ばした。EduLab、自律制御システム研究所、旅工房は年初来高値を更新。ブライトパス・バイオ、ユーザーローカル、オンコリスバイオファーマ、ZUU、メドレックスが買われた。
     
     
     
     

    大納会にあたり、今年もありがとうございました。
    戊戌の年はこれで終わり。
    己亥の年へと橋を渡ります。
    相場では記録も記憶も大切。
    その1ぺージが閉じようとしています。

    今年も「捨てる勇気と拾う勇気」が問われた1年でした。
    見えない影に怯えることばかりの日々。
    重要なのは「自分で確認し、自分で考え、体でリズムを感じること」。
    2019年のテーマになります。

    昨年も「人真似でなく、独自の視点を磨くと少しは感動に出会える」と書きました。
    「驚きがあるからこそ株式市場は人とマネーを惹き付けてきました。
    株式市場は欲望のぶつかりあいの場、欲望の血圧計です。
    それよりも投資家さんが重要視されるのは「相場で常に主人公、主役であること」。
    そして「株式投資は生き様」。
    ココだけは変わらない心理でしょう。
    相場には酷寒の日も酷暑の日もあります。
    でも小春日和や春眠だって巡ってくるもの。
    厳しい気候を嘆かず明るい日を待てば良いだけのこと。
    この時間軸も必要でしょう」。

    来る年も驚きと感動を求めて方向し咆哮し芳香を探ろうと考えています。
    まさに「相場は変わり、世界が変わる」。
    第5次産業革命だってその先触れは相場の世界からの初陣。
    良い戌年をお迎えください。

    そして今年の大納会。
    昨日考えたままです。
    「相場は人生の縮図。
    晴れの日も雨風の日もある。
    晴れ続けないし振り続けない。
    僅かな進歩を反復しながらそれでも成長し老いていく。
    後退は滅多にしないものだ。
    そういう視点で相場を見れば、たとえ一歩前進二歩後退でも進んでいる。
    だから騒がない、慌てない。
    そして諦めない。
    一日一日の積み重ねの集大成が人生であるならば相場もまた同じ。
    一日一日を頭に刻みながら、年月を振り返り年月の先を類推していく。
    重要なのは負けないマインドと志だ。
    それが大切だと思う」。
    良いお年をお迎えください。

    10〜12月に日経平均が下落したのは91年以降10回。
    (91年、92年、93年、96年、97年、2000年、02年、07年、08年、11年)。
    そのうち翌年前半に下落したのは3回。
    (91年、2000年、07年)。
    7回は上昇していた。
    ここに希望を見出したいところ。

    年足陽線基準は23506円。
    昨年比プラス基準は22764円。
    いずれも下回っており7年ぶりのマイナスの年。
    戌笑うどころではなく犬咆哮して彷徨する年となった。
    週足陽線基準は19155円。
    前週比プラス基準は20166円。
    終値で19957円を上回れば3日連続の日足陽線だ。
    NYはクリスマスラリー(年内5営業日と年明け2営業日)の株高アノマリー。
    日経平均は12月の最終売買日(今年は28日)を含む週は週間で陽線になる確率も高いアノマリー。
    月足用線基準は22574円。
    「3日新甫は荒れる」の今月の日経平均の値幅は約3300円。
    やはり荒れた。
    1月、4月、6月、7月、8月、9月、11月がプラス。
    7勝5敗が今年の成績だ。
    「戌の年は寄り付き天井」のアノマリーもほぼ成立してしまった。
    何気なく年初に書いていたが、まさか実現するとは思わなかった。
    「年足で見ると、戊(つちのえ、西暦末尾が8の年)は年足が陽線だと年初が安値。
    陰線だと年初が高値になることが多い。
    寄り切り線、寄り付き坊主と言われる足で、出現以降も方向感が続きやすいとされる」。
    シマッた。
    「己(つちのと)」相場の日経平均は「日経平均は年末に向けて概ね一貫上昇となったケースが目立つ」。
    と大和のレポート。

    ITバブルの1999年。
    日経平均が最高値を記録した1989年のバブルの天井。
    歴史的な大相場となった年もある。
    米国では米大統領の政権3年目には米国株が上昇する確率が非常に高いことが知られている。


    ★今年の曜日別勝敗。
    負け越しは水曜だけ。
    結局火曜高の水曜安の動きは変わらなかった。

    月曜23勝20敗
    火曜31勝20敗
    水曜22勝28敗
    木曜26勝25敗
    (ココまで確定)
    金曜26勝23敗

    スケジュールを見てみると・・・

    28日(金):大納会、失業率、鉱工業生産、米シカゴ購買部景気指数、中古住宅仮契約
    週末:バングラディッシュ総選挙、米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP11)が発効
    31日(月):大晦日、中国製造業PMI
    1日(火):元日、カタールがOPECから脱退、フランスがデジタル課税を導入
    2日(水):
    3日(木):米ADP雇用レポート、ISM製造業景況感
    4日(金):大発会、米雇用統計
    7日(月):天皇陛下在位30周年、マネタリーベース、新車販売台数、国際観光旅客税導入、
          米ISM非製造業景況感
    8日(火):消費動向調査、米貿易収支、消費者信用残高
    9日(水):毎月勤労統計、米FOMC議事録、ユーロ圏失業率
    10日(木):景気動向指数、さくらレポート
    11日(金):オプションSQ、家計調査、景気ウォッチャー調査、米消費者物価、財政収支


    【1月】(6勝8敗で11位。月足陽線確率30%)

    1日(火)休眠預金を社会事業に活用開始、ECB銀行監督委員長にエンリア氏が就任、NY・LD休場
    3日(木)米国議会開始
    4日(金)大発会、米雇用統計、ISM製造業景況感、
    6日(日)新月、部分日食、
    7日(月)国際観光旅客税がスタート、天皇陛下即位30周年、天王星順行
    8日(火)米ジョージア州決戦投票、下げの日
    9日(水)ECB理事会
    11日(金)SQ、米消費者物価、変化日、
    14日(月)成人の日で休場(本来は上げの特異日)
    16日(水)機械受注、米小売売上高
    17日(木)米ベージュブック、変化日
    21日(月)NY市場休場(キング牧師生誕記念日)トランプ大統領就任から2年、満月
    22日(火)日銀金融政策決定会合(〜23日)変化日
    23日(水)ダボス会議(〜25日)トランプ大統領出席
    24日(木)米製造業PMI
    25日(金)米耐久財受注
    29日(火)変化日
    30日(水)米GDP速報値
    31日(木)鉱工業生産

    まもなく大納会。
    仕事納めと大納会の同居というのは久しぶり。
    現役証券マンの頃は、チョー待ち遠しかった記憶がある。
    相場も立たずゆっくり休める日が6日もあるなんて天国のような1週間。
    ただ当時は土曜の半日立ち会いがあった。
    27日(土)大納会、5日(月)大発会というのが最長で8連休まで。
    新人の1980年がそうだった。
    今は最大9連休。
    しかも来年のGWは10連休。
    ずいぶん働き方改革は進んだものだ。
    しかし、どうせなら大納会と大発会は半場というのが古の証券人の思いだろう。
    ただし半場だったので申告した手数料を埋めるのにヒーコラした記憶もある。
    先日、新人として初めて仕えた当時の京都支店の営業課長さんから電話。
    「誕生日おめでとう」。
    毎年頂戴しているが、メールでなく電話なのが嬉しい。
    場中は片時も電話を耳から離さない方だった。
    ぬるま湯のような窓口から営業課に移ったときに「ようやく戦場にきたな」と言われたことを記憶している。
    日経平均は6000円台だった。

    夕刻は虎ノ門のIT関連企業の納会。
    サンキューいっぱいを大きく感じたいところ。
    良いお年を・・・。

    (櫻井)。

    【後場寄り付き概況】

    28日午後の寄り付きの日経平均株価は、前営業日比107円78銭安の1万9969円84銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、10.23ポイント安の1491.40で始まった。
     
    前日に急騰した反動や、年末の持ち高調整で利益確定売りが広がっている。日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに軟調。
      
    外国為替市場では、1ドル=110円60銭台での推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調な値運びとなっている。

    個別では、任天堂、ソフトバンクG、ファーストリテが売られ、ユニー・ファミマ、リクルートHDは大幅安。武田が値を下げ、JTは弱含み。三井住友は軟調。トヨタが緩み、ソニー、キーエンスは安い。ホシザキは急落した。
     
    半面、資生堂が締まり、日ハムはしっかり。SUMCO、昭和電工、ファナックが買われ、東エレクは強含み。住友鉱が上伸し、新日鉄住、郵船は堅調。古河電は大幅高となっている。
     
    東京株式市場が年末年始の休暇中に海外発の悪材料と株安が生じるのでは、との投資家の警戒感は根強く、後場の日経平均も上値の重い展開が続きそうだ。年間騰落率が7年ぶりにマイナスとなることは避けられず、2万円台を維持できるかが注目される。
     
    各種指標が「売られすぎ」を示していても、米中の対立や英国の欧州連合(EU)離脱などに翻弄される世界経済の先行きが見通せなければ、本格的な水準訂正は期待しづらい。2019年の株式相場も荒い値動きとなることに備えておく必要がありそうだ。

    ランチバスケットは270億円、差し引き10億円の売り越しとの観測。
     


    28日大納会前場の日経平均株価は、前営業日比94円91銭安の1万9982円71銭で終了した。東証株価指数(TOPIX)は、9.67ポイント安の1491.96で終了した。
     
    27日のNYダウ工業株30種平均は乱高下し、一時600ドル超下落した後、終値では260ドル高となった。主要な株価指数は総じて上昇したものの、「高いボラティリティーへの警戒感が強い」ため、東京株式市場では上値を追う動きにつながらなかった。
     
    いったん持ち直して上げに転じる場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。対ドルでの円強含みあって前場後半には一時1万9900円04銭(前日比177円58銭安)まで下げ幅を広げた。その後の戻りは限定され、前引けにかけてさえない展開となった。
     
     
    市場からは「年内最終商いで持ち高を整理し、現金化する動きもあるだろう。米国株は乱高下し、ボラティリティー(価格変動性)が高く、機械的な売買を中心に上げ下げが大きくなっており、注意が必要だ。日経平均2万円を維持できるか注目されるが、当面は落ち着きを待つところだろう」との声が聞かれた。
     
    東証1部の出来高は5億4350万株、売買代金は8764億円。騰落銘柄数は値上がり777銘柄、値下がり1278銘柄、変わらず74銘柄。
     
    業種別株価指数(33業種)では、石油・石炭製品、電気・ガス業、小売業の下落が目立った。上昇は海運業、非鉄金属、鉄鋼など。
     
    個別では、業績見通しが保守的との市場の受け止めでニトリホールディングスが3日ぶり反落。ユニファミマやリクルート、ソフトバンクグループの下げが目立つ。中外薬、アステラスといった医薬品株が下げているほか、原油安を受けて出光興産などの石油関連株も安い。さらに、19年5月期業績予想を下方修正したファーストコーポレーションが売られている。また、東証が27日、28日付で特設注意市場銘柄に指定したと発表したことでディー・エル・イーがストップ安となっている。
     
    一方、ファストリやファナックは高く、日経平均を下支えしている。
    好調な18年3〜11月期の累計決算を発表したDCMホールディングスが大幅続伸し年初来高値を更新。スター精密、古河電気工業、オークマ、三井金属も堅調な値運びとなっている。
     
    東証2部株価指数は前日比57.11ポイント高の6222.26ポイントと3日続伸した。
    出来高2382万株。値上がり銘柄数は187、値下がり銘柄数は238となった。
     
    個別では、富士ソフトサービスビューロが一時ストップ高と値を飛ばした。金下建設は年初来高値を更新。ビットワングループ、ラピーヌ、ジャパンエンジンコーポレーション、サンユウ、日本製麻が買われた。
     
    一方、カネヨウ、ニーズウェル、大和重工、ネポン、アサガミなど6銘柄が年初来安値を更新。北日本紡績、ショクブン、工藤建設、さいか屋、リミックスポイントが売られた。

     


    日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。前引けは前日比5円75銭安い3201円62銭となった。日経平均株価が下落したことで、新興市場でも投資家のリスク回避姿勢が強まった。好材料が出た銘柄は大きく上昇したが、時価総額の大きい銘柄を中心に売りが広がった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で262億円、売買高は4695万株。
    値上がり銘柄数は252、値下がり銘柄数は346となった。
     
    個別では、夢の街創造委員会、NKKスイッチズが年初来安値を更新。オプトエレクトロニクス、日本エマージェンシーアシスタンス、アイビー化粧品、ツクイスタッフ、SDエンターテイメントはが売られた。
     
    一方、ラクオリア創薬がストップ高。第一商品、テラ、アイフリークモバイル、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、地域新聞社が買われた。
     

    東証マザーズ指数は前日比15.15ポイント安の811.54ポイントと3日ぶり反落。
    前日の米国株の乱高下など外部環境の先行き不透明感などを映して、模様眺めムードが広がっている。外部環境が不透明ななか、ポジションを保有したまま越年することに対する警戒感は依然として根強いとみられ、持ち高調整の動きもでている。
    値上がり銘柄数は64、値下がり銘柄数は202となった。
     
    個別ではAmaziaが年初来安値を更新。ユーザベース、イオレ、Mマート、アドベンチャー、串カツ田中ホールディングスがり率上位に売られた。
     
    一方、ロジザードが一時ストップ高と値を飛ばした。EduLab、旅工房は年初来高値を更新。ブライトパス・バイオ、ZUU、ギフト、Delta-Fly Pharma、ユーザーローカルが買われた。


     


    【寄り付き概況】

    28日大納会の日経平均株価は、前日比119円74銭安の1万9957円88銭と3日ぶりに反落してスタート。
     
    前日のNYダウ平均株価が終値では続伸となったものの、取引時間中に一時600ドル以上下落する場面があるなど不安定な推移となったことから、売りが優勢となっている。午前9時時点の東京外国為替市場では、1ドル=110円80銭台での推移となっている。
    トランプ米大統領が、「米企業の中国通信機器の利用禁止を検討」との報道が伝わったことなども警戒され一時、600ドル超の下落となる場面があったが、引けにかけ急速に値を上げた。
     
    取引開始前に経済産業省が発表した11月鉱工業生産(速報)は、前月比1.1%減と2カ月ぶりに低下したが、市場予想平均の同1.5%減よりも小さかった。
     
    寄り付き時点で業種別では、値下がり上位に石油・石炭、銀行、証券商品先物、電機、情報・通信、輸送用機器、鉱業など。値上がりで目立つのはパルプ・紙、海運、水産・農林、鉄鋼などとなっている。
     
    個別では、ソニー、キーエンスがさえない。トヨタが甘い。武田も売りが優勢。任天堂は小幅安。ソフトバンクGが値を下げている。三井住友、三菱UFJが軟調。リクルートHDの下げがきつい。
    半面、ファーストリテが小幅高。アドバンテスがしっかり。昭和電工、東海カが高い
     
    225先物は。野村・GS・みずほ・大和・三菱・アムロが買い越し。
    JP・バークレイズ・ソジェン・モルスタ・クレディ・SBI・UBSが売り越し。
    TOPIX先物はモルスタ・ソジェン・パリバ・日興・三菱が買い越し。
    クレディ・大和・メリル・ドイツ・バークレイズ・GSが売り越し。
     
    テクニカル的には。NIPPO(1881)、チェンジ(3962)、多木化学(4025)、関ペ(4613)、幸楽苑(7554)、東宝(9602)が動兆。
     

    「裁定残逆転」
     
     
    NYダウは続伸。
    一時600ドル安から上昇に転じ全面高となった。
    取引終了前の1時間に幅広い銘柄に買いが入ったとの見方だ。
    「短期的には売り尽くされた印象。
    前日の上昇からやや押し戻されただけで終盤に買いが戻った。
    短期的な底が形成された感がある」という声が聞こえる。
    S&P500はこの2日間の上昇率が5.9%。
    中国の景気減速懸念から市場が下落していた2015年8月下旬以来の大きさとなった。
    ただ主要3指数は12月に9%超の下落。
    S&P500は2008年以来の大幅な年間下落率を記録する見通しだ。
    株式相場が一時急反落したことで安全資産としての国債に対する需要が再び高まり、国債利回りは低下。
    CB消費者信頼感指数が128.1と、前月から大幅に落ち込み7月以来の低水準。
    市場予想の1 33.7も下回った。
    低下幅は2015年7月以降で最大となったことも材料となった。
    政府機関の一部閉鎖が続いていることも債券市場では先行き不透明感につながっている。
    円は対ドルで一時110円台半ばに上昇。
    その後は111円付近で推移。
    連休明けの欧州株式市場は続落。
    NY株式相場が大幅反発した影響は長続きしなかった。
    「世界経済鈍化や米中貿易摩擦への懸念が相場の重荷」という見方だ。
    VIX(恐怖)指数は29.76に低下。
     
     
    木曜の日経平均は寄り付き374円高、大引け750円高と今年最大の上昇幅。
    NYダウの過去最高の上昇を受けて買い物一辺倒の動きとなった。
    市場心理も少し改善した格好だ。
    2日遅れでクリスマスプレゼントを貰ったようなもの。
    火曜に空けたマド(20006円→19785円)は埋めた。
    日経平均の上昇率3.88%に対しTOPIXは4.9%だった。
    日経平均は2日続伸で921円高。
    過去5日間の下落幅2350円に対して戻り率39.1%。
    NYダウは4日間で1883ドル下落で1086ドルの戻しだから戻り率は57.7%。
    「深刻な状況下でも、なんとか掉尾の一振に期待が出てきた」との声も聞こえる。
    19785円を上回って引ければ週足は長い下ヒゲをつけた陽線。
    「底打ちのサインが点灯する」という見方だ。
    東証1部の売買代金は2兆6918億円。
    昨年と違って株価の大変動があっただけに年末の薄商いにはならなかった。
    値上がり2112銘柄と今年最大。
    値下がり11銘柄。
    新高値9銘柄、新安値5銘柄とようやく逆転。
    騰落レシオは76.17まで上昇した。
    NT倍率は13.37倍と低下。
    25日線(21332円)からは5.9%、200日線(22248円)からは9.8%のマイナスかい離。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲5.258%。買い方▲20.156%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方△2.695%。買い方▲28.137%。
    空売り比率は46.4%と高水準を維持。
    18日連続の40%超だ。
    Quick調査の12月21日時点の信用評価損率は▲19.21%と3週連続の悪化。
    12月21日裁定買い残は1699億円減の5578億円。
    東日本大震災の時に外資系が徹底した時の約2500億円以来の低水準。
    裁定解消で悪さのしようはない。
    裁定売り残は670億円増の7033億円。
    売り残と買い残の逆転は2016年10月以来。
    底打ちサインと見ても良いだろう。
    日経VIは31.9.日経VIは27.51。
    日経平均採用銘柄のPERは11.27倍でEPSは1781円。
    シカゴ225先物終値は大証日中比55円高の20075円。
    高値20180円。安値19495円。
    欧州株式市場の下落は気がかりだ。
    日足陽線が2日連続。
    木曜は大陽線だからこれも底打ちサイン。
    5日線(19823円)を上抜けたのも好サインだ。
    一目均衡の転換線は20349円。
    13日に跳ね返された勝手雲の下限は21738円とまだ相当上に位置している。
    ボリンジャのマイナス2σは19587円。マイナス1σが20460円だ。
    「平成最後の大納会。平成最初の大納会が日経平均の高値だった」という声が聞こえる。
    気学では「前場安いと後場引き返す日」。
    大発会は「押し目にある時は急伸することあり」となっている。
     
     
    NYダウは260ドル高の23138ドルと続伸。
    NASDAQは25ポイント高の6579ポイント。
    S&P500は21ポイント高の2488ポイント。
    ダウ輸送株指数は52ポイント高の9154ポイント。
    SOX指数は0.74%の上昇。
    CME円建ては大証比15円高の20035円。
    ドル建ては大証比55ポイントト高の20075ポイント。
    225先物大証夜間取引は日中比200円安の19820円。
    ドル円は110.98円。
    10年国債利回りは2.773%。
     
     
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    グレイステクノロジー(6541)・・・動兆
     
    グレイステクノロジーに注目する。
    同社は操作・修理マニュアルが中核。
    外国人労働者向けに多言語マニュアルへの要望は拡大。
    MRを使った新マニュアルグレイスビジョンも拡大期待。
    米国シカゴへの進出は一歩前進になろう。
     

    (兜町カタリスト櫻井)

     

    [概況]

    NY市場で発表された新規失業保険申請件数は予想通りで、ドルには影響薄だったが、NY株式市場が反落して始まり、続いて発表された12月コンファレンスボード消費者信頼感指数も予想を大きく下回り、株価の下げ幅拡大と共にドル売りも進んだ。
     
    そしてダウが終盤に611ドル安まで下げ幅を拡げるとドルも当日安値110.445円まで下落したが、其の後引けに掛けて株価が上昇に転じ、急速に上値を伸ばすとドルも買い戻されて、引け近くに111円を回復した。
     
    しかし111円は維持出来ず、最後は前日比-39.5銭の110.980円と111円を割れて引け、対ドルで買われたユーロは対円でも上昇し(+47.5銭高)、ユーロやスイスフラン(+56銭)以外の主要通貨は値下がりして引けた。
    NY株式市場は大幅続伸してドルも買われ、111円に乗せたが維持は出来ず、まだしばらくドルは上値の重い展開を予想している。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

     
    28日大納会の東京株式市場は、もみ合い展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、1万9800円-2万200円。
     
    米国株がすんなり上昇していれば、きのうの大幅高の勢いのまま上げ拡大の展開も期待できたが、場中売られ度合いが大きかったため、波乱相場は終わっていないとの警戒も残る。大納会でもあり、積極的な売買は限られそうだ。
    昨日27日の日経平均株価は大幅続伸したものの、ボラティリティー(価格変動性)は高い状況が続く。上値を追う材料に欠けるなか、時間外取引での米株価指数先物の動きに左右される場面もありそう。
    取引時間の後半には、年末年始の休場中のリスクを回避するため、手仕舞い売りが優勢となる場面もありそう。振れ幅はあっても最終的には2万円に収れんする展開を予想する。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の後半(27日終値は110円93-94銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の後半(同126円25-29銭)と円安方向にある。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所終値比15円高の2万35円だった。
     
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■スター精密 <7718>
    今期経常を12%上方修正。
     
    ■レーザーテック <6920>
    上期経常を36%上方修正・最高益予想を上乗せ。
     
    ■キョーリン製薬ホールディングス <4569>
    ヘブライ大学と戦略的パートナーシップを結び、呼吸器疾患治療薬の開発を目指す。
     
    ■宝印刷 <7921>
    9-11月期(2Q)経常は黒字浮上。
     
    ■ニトリホールディングス<9843>
    3-11月期(3Q累計)経常は11%増益で着地。
     
    ■ブロードバンドタワー<3776>
    今期最終を9.5倍上方修正。
     
    ■KeyHolder<4712>
    アイドルグループSKE48事業を譲受し、新たに子会社を設立。
     
    ■ジェイテックコーポレーション<3446>
    東証が28日付で貸借銘柄に選定。株式流動性の向上による売買活性化が期待される。
     
    ■アプリックス<3727>
    水処理システムをIoT化するパッケージ「HARPS(ハープス)」が携帯電話回線に対応。場所を選ばず手軽に水の使用量や汚れ具合のモニタリングを実現する。
     
    ■デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>
    今期最終を赤字縮小に上方修正。
     
    ■岡谷鋼機<7485>
    3-11月期(3Q累計)経常が12%増益で着地・9-11月期も11%増益。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    28(金)
    《決算発表》
    11月完全失業率(8:30)
    11月有効求人倍率(8:30)
    12月都区部消費者物価指数(8:30)
    11月鉱工業生産(8:50)
    11月商業動態統計(8:50)
    12/19・20開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」
    大納会
    《決算発表》
    ソーバル、シベール、アダストリア、ハローズ、トシンG、テクノアルファ、パイプドH、ERI HD、ライトオン、高島屋、日プロセス、北恵
     
    【海外】
    米11月NAR仮契約住宅販売指数(12/29 0:00)


    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

    [株価材料]
     
    ■サイバエージ<4751>
    ライブ動画配信者支援行う子会社設立
     
    ■山洋電気<6516>
    リチウムイオン電池搭載した無停電電源装置発売
     
    ■パナソニック<6752>
    本社主導で来春に中期経営計画策定へ
     
    ■TDK<6762>
    産業機器用電源分野の生産性向上に3年で30億円投資へ
     
    ■ユニチャーム<8113>
    紙おむつ再生パルプ使用の紙製品を20年発売へ
     
    ■セコム<9735>
    農林中金と共同で異物混入防ぐ「食品防御」支援
     
     


    27日のNYダウ工業株30種平均は前日比260ドル37セント高の2万3138ドル82セントは続伸で終えた。
     
    政府機関閉鎖や原油安を受けて、売りが先行した。
    12月消費者信頼感指数が予想を下振れたほか、昨日はダウが過去最大の上げ幅となるなど、株価上昇を受けた利益確定の動きも広がった。
    閑散取引が続くなか、トランプ政権が中国通信機器メーカーである華為技術(ファーウェイ)や中興通訊(ZTE)などの機器使用を企業に禁じる大統領令を検討していることが嫌気され、ダウは一時600ドルを超す下落となったものの、引けにかけて急速に下げ幅を縮小し上昇に転じた。
     
    年末特有の薄商いで相場変動が大きくなりやすくなっている。ダウ・デュポンなど素材株、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など生活必需品株、マイクロソフトなどハイテク株が値を戻した。一時は5%前後の大幅安になっていたアップルやアマゾン・ドット・コムも急速に下げ渋った。
     
    米株の変動性指数(VIX)は、30を超えた水準で推移する時間帯が多かった。20を超えると不安心理が高まったとされる。市場では「引けにかけて上昇に転じても投資家心理が改善したとは言い切れず、荒い値動きは当面続く」との指摘があった。
     
    セクター別では小売を除いて全面高となり、特に素材や家庭用品・パーソナル用品の上昇が目立った。
     
    ナスダック総合株価指数は続伸、前日比25.137ポイント高の6579.492で終えた。
     
    個別では、商品相場の回復を受け資源のフリーポート・マクモラン(FCX)が上昇。大手行のJPモルガン・チェース(JPM)は、不適切なADR(米国預託証券)の取扱いを巡り、SEC(米証券取引委員会)と1.35億ドルの支払いで合意し堅調推移した。
     
    一方で、原油相場の下落で、深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)が軟調推移。米中関係の悪化が懸念され、ネット小売のアマゾン(AMZN)、携帯端末のアップル(AAPL)など主要ハイテク株が売られた。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    23,138.82+260.37
    S&P500種
    2,488.83+21.13
    ナスダック
    6,579.492+25.137
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,281.10+8.10   
    NY原油(ドル/バレル)
    45.41−0.81
    円・ドル
    110.90 - 110.91−0.03
     


     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は小幅続伸。3月物は前日比10円高の2万0035円で取引を終えた。大阪取引所の終値を15円上回った。
    前日に急騰した米株式相場がこの日は軟調になったのを受け、日経平均先物もいったんは2万円を下回って下落した。米株が乱高下の後に大きく上昇すると、小幅ながら日本株も上げに転じた。
     
    シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
    20035 ( +15 )
    シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
    20075 ( +55 )
    ( )は大阪取引所終値比
     



    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 6584.68(-101.31)
    FTSE100種総合株価指数は大幅に続落した。前営業日24日の終値に比べ101.31ポイント安の6584.68と、18日に付けた年初来安値(終値べース)を更新し、2016年7月上旬以来の安値水準で引けた。幅広い銘柄が売られ、構成銘柄の約8割が下落した。
     
    この日はリスク回避ムードが強かったほか、原油相場の下落も圧迫要因となった。
    27日早朝に発表になった中国の経済指標が悪化したことに加え、トランプ米大統領が安全保障上の重大な脅威となる外国メーカーの通信機器の使用を禁じる大統領令を出す検討に入ったと伝わった。中国の通信機器大手が対象になるとの思惑から米国株が大幅安で始まると、英株も下げ幅を広げた。英通貨ポンド安による下支え効果は限定的だった。
     
    個別銘柄では、ソフトウエア開発のマイクロフォーカスが5.2%安と大幅に下落した。英エネルギー大手SSEは4.4%安、通信のBTグループは4.1%安と安かった。
    原油安を背景に石油株は全面安。電力・ガス供給ナショナル・グリッドは3.8%安などの公益株にも売りが広がった。鉱業株は中国の需要減速などが意識され、軒並み下落した。
     
    半面、金相場の上昇を受けて関連のフレスニージョは3.9%高とランドゴールド・リソーシズは2.9%高と高くなった。ソフトウエア開発のセージ・グループと投資信託のスコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラストの上げも目立った。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 10381.51(-252.31)
    ドイツ株式指数(DAX)は大幅に反落した。終値は前営業日21日と比べて252.31ポイント安の10381.51だった。
    20日に付けた年初来安値(終値ベース)を更新し、2016年11月以来の安値水準となった。
    中国をはじめ世界の景気の先行きが警戒されるなか、午後に入り米株安を嫌気した売りも出て下げ幅を広げた。全面安で引けた。
    個別では、医薬・化学大手のメルク、不動産のボノビア、ドイツ銀行などが大幅に下落した。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 4598.61(-27.78)
     
     

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