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日経平均株価
37,934.76 +306.28 04/26
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マザーズ
644.61 +4.49 04/26
NYダウ平均
38,085.80 -375.12 04/26
ナスダック総合
15,611.76 -100.99 04/26


12月01日 マーケットコメント

12月02日 マーケットコメント

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12月13日 マーケットコメント


    14日の日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比441円安の2万1374円だった。前日まで急反発した反動やSQ通過、週末要因で手じまい売りが優勢に。押し目買いも少なく指数は終日下げ幅を広げる展開となった。中国の11月の鉱工業生産が低調だったことも先行き不透明感を強めた模様。日銀短観は悪くなかったがこの日は材料にならなかった。
    東京株式市場は米株高にはほとんど反応せず、この日は短期的な手じまい売りに押される展開となった。中国の経済指標の弱さから上海株、香港株が下げ、日経平均は一段と下げ幅を広げてしまった。
     
    メジャーSQ通過で先物関連の売り方の踏みが一巡したことも影響。夜間取引の米株先物が下げていたことで押し目買いも入りにくかった。
     
    テクニカル的には上値25日移動平均線(2万1825円)がレジスタンスライン(抵抗線)となっており、短期トレンド上でもまだ下向きの流れから脱していない。
     
    今週を振り返ると、荒い動きが続いた。
    先週末の米国株の大幅安を受けて週初から日経平均は400円を超える大幅安となり、その後の下げでTOPIXは年初来安値を更新した。
    しかし、米中貿易交渉の進展を期待させる材料もいくつか出てきたことから、押し目では強い買いが入り、日経平均は12日、13日と連日で大幅上昇した。
    これで反転に向かうと思われたが、週末にかけてはリスク回避の売りに押されて大きく値を崩した。日経平均は週間では約303円の下落となったが、週初の発射台が低く、週足では陽線を形成した。
     
    月足ベースで見ると、24カ月線が14日時点で2万1339円に位置しており、14日の終値(2万1374円)と近い。10月と11月は同水準にタッチしたところで切り返しており、しっかりサポートとなった。来週、ここを明確に割り込んでしまうと、12月最終週は長期のトレンド悪化と年またぎのリスクを警戒して売り圧力が強まる可能性があり要警戒。年末株高「掉尾の一振」への期待をつなぎとどめることができるかどうか、来週は正念場である。
     
    来週はイベントが結構多く、中でもFOMCが大きな注目点となる。
    12月の利上げは濃厚で、焦点は来年以降の利上げペースとなる。ただ、利上げペースが鈍化するであろうことは織り込み済みでもあり、ハト派色が強くなりすぎると、それはそれで景気後退懸念が強まる可能性もある。

    FOMCの後には日銀会合結果発表および黒田日銀総裁会見が控えており、FOMC後にポジティブな流れとなればそれをサポートし、ネガティブな流れとなれば一定の下支え要因になると予想する。
    注目のソフトバンクを含めてIPOはラッシュの週となる。波乱含みではあるものの、悲観一辺倒にはならないと考える。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
     
    22173.36  ボリンジャー:+1σ(25日)
    21965.67  均衡表転換線(週足)
    21880.55  均衡表基準線(日足)
    21825.85  25日移動平均線
    21819.47  均衡表転換線(日足)
    21763.97  ボリンジャー:-1σ(26週)
    21684.43  均衡表雲下限(週足)
    21483.11  ボリンジャー:-1σ(13週)
    21478.34  ボリンジャー:-1σ(25日)
    21473.33  6日移動平均線
     
    21374.83  ★日経平均株価14日終値
     
    21130.83  ボリンジャー:-2σ(25日)
    21066.77  ボリンジャー:-2σ(26週)
    20783.32  ボリンジャー:-3σ(25日)
    20550.04  ボリンジャー:-2σ(13週)
    20369.58  ボリンジャー:-3σ(26週)
    19616.97  ボリンジャー:-3σ(13週)
     
     
     

    [概況]

    14日の東京外国為替市場は、豪ドル円の下落が目立った。豪ドル円が売られた理由は、豪州と貿易関連で結びつきが強い、中国の景気減速懸念が挙げられる。本日、中国の11月の小売売上高と鉱工業生産が発表され、どちらも予想を下回る結果だった。豪ドル円はこの結果を受け、水準を82円台から81円台半ばへ切り下げる。
     
    東京時間終盤にかけて下げ渋ったが、欧州時間が始まると売り圧力は再び強まり、下値を81.375円まで伸ばしている。この後は、米小売売上高の結果に注目したい。予想を下回る結果であれば、リスク回避姿勢が強まり、豪ドル円の水準は一層切り下がりそうだ。下値の目処は、節目である81.00円を予想する。


    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    【大引け概況】
    日経平均株価は前日比441円36銭安の2万1374円83銭と大幅反落、東証株価指数(TOPIX)も24.49ポイント安の1592.16と反落した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:00:47 容量:6.69M


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    米国と中国の貿易摩擦が解消されず、両国を中心に世界的な景気減速の不安が台頭する中で、幅広い業種が利益確定売りなどに押された。

    朝方は、前日連騰(合計668円上昇)の反動や週末要因などから利益確定売りが先行した。その後いったん持ち直したが、戻りは限定的で再び軟化。時間外取引で米株価指数先物が下げ基調を強めるとともに下げ幅を拡大し、前場終盤には2万1353円94銭(前日比462円25銭安)まで下落した。中国・上海総合指数の反落も重しなった。
     
    一巡後は、日銀のETF(上場投資信託)買い期待もあって後場前半に向けて下げ渋ったが、買いは続かず、大引けにかけて安値圏で推移した。
     
    同日発表された中国の経済指標が予想を下回ったことも、世界的な景気減速への懸念を強めた。中国製の通信機器を締め出す米国の動きが日本の上場企業にもマイナス影響を及ぼし始めており、株式市場はしばらく下値不安を抱えながらの展開が続きそうだ。
     
    市場では株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数(SQ)算出に向けた思惑的な買いで、先物主導で上昇していたとの見方が多い。14日の下落は「この上昇分がはげ落ちたにすぎない」との声も聞かれた。
     
    JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比220.25ポイント安の1万4102.17だった。
     
    東証1部の売買代金はで3兆1637億円、売買高は18億7153万株だった。寄り付き時点でSQ算出に絡んだ売買が膨らんだ。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割強となる1826、値上がりは252、変わらずは50銘柄だった。
     

    業種別株価指数(33業種)は、鉱業、精密機器、機械、証券・商品先物取引業、建設業などの下落率が大きかった。上昇は電気・ガス業のみ。
     
    個別では、ソフトバンクGが4%超、東エレクが5%超の下落となり、2銘柄で日経平均を約74円押し下げた。他にファナックやファストリといった値がさ株が相場の下げを主導した。任天堂、トヨタなど全般さえない。テルモやエーザイも安い。また、ヤーマンやくらといった決算発表銘柄が急落し、今期減益見通しのオハラや監理銘柄指定のホシザキなどはストップ安水準で取引を終えた。
     
    一方、菱地所や三越伊勢丹が堅調だった。富士フイルムや大日本住友も高い。昭電工や東海カも上昇した。武田薬も小幅ながらプラスとなった。好決算のクスリのアオキは買い先行。また、中国企業との支援交渉が伝わったJDIが東証1部上昇率トップとなり、業績計画が報じられたツナグSや業績上方修正の鎌倉新書も上位に顔を出した。

     
    東証2部株価指数は前日比99.78ポイント安の6784.87ポイントと3日ぶり反落した。
    出来高1億2362万株。値上がり銘柄数は144、値下がり銘柄数は303となった。
     
    個別では、技研ホールディングス、中央ビルト工業、フルスピード、魚喜、アイケイなど56銘柄が年初来安値を更新。ファーマフーズ、石井表記、NCS&A、フュートレック、リミックスポイントが売られた。
     
    一方、西菱電機、キクカワエンタープライズ、オーウエルが一時ストップ高と値を飛ばした。JFEシステムズなど2銘柄は年初来高値を更新。イクヨ、スリーエフ、やまみ、アジア航測、JESCOホールディングスが買われた。
     

    日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反落した。終値は前日比26円71銭安の3472円27銭だった。前日までの続伸を受け、目先の利益を確定する売りや戻り待ちの売りが出た。日経平均株価の大幅安も投資家心理を悪化させた。翌週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなかで利益確定売りが優勢となった。米株価指数先物の下落や、中国の経済統計の低調さも重荷となった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で431億円、売買高は6834万株だった
    値上がり銘柄数は187、値下がり銘柄数は453となった。

    個別では、ミサワホーム中国、常磐開発、高橋カーテンウォール工業、nms ホールディングス、シベールなど72銘柄が年初来安値を更新。ジェイテック、エムティジェネックス、秋川牧園、ソフィアホールディングス、アクセスグループ・ホールディングスが売られた。
     
    一方、日本サード・パーティ、ナトコがストップ高。菊池製作所、日本エマージェンシーアシスタンス、精工技研、セキ、ディーエムエスは年初来高値を更新。前田製作所、ネクストジェン、アール・エス・シー、アミタホールディングス、植松商会が買われた。
     

    東証マザーズ指数は前日比18.65ポイント安の942.01ポイントと3日ぶり反落。

    前日の上昇の反動と週末要因に加え、東京株式市場全般も大きく下落したことで売りが先行した。下値を模索する軟弱な相場が続く東証1部市場に引きずられる形で、新興企業市場もさえない値動きとなった。世界的に株式市場が「不安定な状態から抜け出せていない」ことで、投資家心理も冷え込みがちだ。

    日経平均の軟調推移で投資家のリスク許容度が下がったため、PER(株価収益率)が高めで相対的に投資リスクが高いマザーズ銘柄の下げがきつくなった。
    米国と中国の貿易問題など海外情勢が不透明な中で迎えた週末ということもあり、「買いの持ち高を増やすことはできない」との声が上がっていた。
    値上がり銘柄数は64、値下がり銘柄数は198となった。

     個別では、ITbookホールディングス、ユナイテッド、ファンデリー、G−FACTORY、霞ヶ関キャピタルなど23銘柄が年初来安値を更新。イーソル、エヌ・ピー・シー、ユーザベース、はてな、バリューデザインが売られた。
     
    一方、SKIYAKI、テックポイント・インクがストップ高。農業総合研究所、リンクバル、ログリー、ピアラは年初来高値を更新。ギフト、マーケットエンタープライズ、イーエムネットジャパン、チームスピリット、ソーシャルワイヤーが買われた。
     

    【後場寄り付き概況】

    14日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比374円35銭安の2万1441円84銭で始まった。
    東証株価指数(TOPIX)は、20.69ポイント安の1595.96で始まった。
     
    中国の経済統計が予想を下回ったことで投資家心理が冷え込み、主力株を中心に売りが広がっている。日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに大幅安。
     
    外国為替市場では、1ドル=113円50銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
    SQ(先物・オプション特別清算指数)算出を前に週半ばから大きくリバウンドしていた日経平均だが、本日のSQ通過で急反落する格好となった。
     
    SQ値は概算で2万1618.88円となり、朝方こそこれを上回って推移していたものの、買いは続かず下げ足を速めた。
    外部環境の不透明感を考慮するとSQ前のリバウンドは一時的なものとの見方が市場では多かった。今後はクリスマス休暇入りする海外投資家が多いとみられ、市場参加者の減少により日経平均の本格的な戻りは当面期待しにくい。
     
    ソフトバンクG、任天堂、リクルートHDが下押し、ファーストリテ、ユニー・ファミマは軟調。三菱UFJが売られ、資生堂、花王はさえない。ファナック、ソニーが値を下げ、東エレクは大幅安。トヨタが緩み、ダイキンは安い。
     
    半面、武田、キッコーマンが買われ、関西電、大日住薬はしっかり。ミツコシイセタンが値を上げ、菱地所は堅調。昭和電工が上伸し、日産自は強含みとなっている。
     
     
    ランチバスケットは13件、206.23億円、差し引き10億円の売り越しとの観測。


    14日午前の日経平均株価は反落した。午前終値は前日比377円03銭安の2万1439円16銭だった。下げ幅は400円を超える場面もあった。東証株価指数(TOPIX)も22.51ポイント安の1594.14と反落となった。
     
    朝方は、前日連騰(合計668円上昇)の反動や週末要因などから利益確定売りが先行した。その後いったん下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的で再び軟化。
    時間外取引で米株価指数先物が下げ基調を強めるとともに下げ幅を拡大し、前場終盤には2万1353円94銭(前日比462円25銭安)まで下落した。中国・上海総合指数の反落も重しなった。きょう算出の日経平均ミニ先物・オプション12月限のSQ(特別清算指数)推定値は2万1618円88銭。
     
    下げ幅が大きくなった最大の要因は「前日までの上げ足が速かったことだろう」と言う。
    さらに、華為技術(ファーウェイ)など中国企業の通信機器を締め出す動きが米国以外にも広がり、「中国向けに生産機械を販売しているメーカーなど、日本企業のビジネスへ影響も懸念され始めている」との指摘もある。
     
    この日発表された日銀短観でも先行きの見通しを示す指数は市場関係者の予想より弱く、「米中貿易戦争への不安が反映されている」という。買い意欲は高まりにくい状況で、後場も大きく持ち直す展開は期待しにくいだろう。
     
    前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆9299億円、売買高は11億1782万株だった。寄り付き時点で株価指数先物・オプション12月物の特別清算指数(SQ)算出に絡む売買が膨らんだ。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割強となる1802、値上がりは269、変わらずは57銘柄だった。
     
    業種別株価指数(33業種)は、鉱業、精密機器、非鉄金属、機械、証券・商品先物取引業などの下落率が大きかった。上昇は電気・ガス業のみ。
     
    個別では、ソフトバンクグループやファストリなど値がさ株が売られたほか、任天堂、ソニー、東京エレクトロンなども安い。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも軟調。テルモやエーザイなども水準を切り下げた。京セラやトレンドなども軟調だ。オハラが急落、ヤーマン、KLabなども大きく値を下げた。
     
    半面、キッコーマン、大日本住友製薬三越伊勢丹や京王などが堅調、低位のジャパンディスプレイが値を飛ばした。関西電や菱地所は朝方と比べ上げ幅を広げた。鎌倉新書、ミマキエンジニアリングなどが上昇、ネオスも高い。
     
     
    東証2部株価指数は前日比82.27ポイント安の6802.38ポイントと3日ぶり反落した。
    出来高8270万株。値上がり銘柄数は125、値下がり銘柄数は299となった。
     
    個別では、技研ホールディングス、中央ビルト工業、フルスピード、魚喜、アイケイなど43銘柄が年初来安値を更新した。
    ファーマフーズ、フジオーゼックス、エルナー、石井表記、リミックスポイントが売られた。
     
    一方、オーウエルがストップ高。キクカワエンタープライズは一時ストップ高と値を飛ばした。JFEシステムズなど2銘柄は年初来高値を更新した。 サンコーテクノ、やまみ、イクヨ、バナーズ、浜井産業が買われた。
     


    日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比18円54銭安の3480円44銭。
    前日まで2日間で40円以上上げており、時価総額の大きい銘柄を中心に利益確定の売りに押された。日経平均株価が下げ幅を広げていることも投資家心理の重荷となった。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で245億円、売買高は3634万株。値上がり銘柄数は172、値下がり銘柄数は437となった。
     
    個別では、ミサワホーム中国、常磐開発、高橋カーテンウォール工業、nms ホールディングス、シベールなど54銘柄が年初来安値を更新した。 ジェイテック、秋川牧園、アクセスグループ・ホールディングス、エムティジェネックス、ジャストプランニングが売られた。
     
    一方、日本サード・パーティがストップ高。日本エマージェンシーアシスタンス、精工技研、セキ、ディーエムエスは年初来高値を更新した。 日本テレホン、前田製作所、アトミクス、アール・エス・シー、幸和製作所が買われた。

    東証マザーズ指数も反落した。前引けは前日比17.88ポイント安い942.78だった。
    上値の重い展開となっている。本日のメジャーSQを通過後は、海外ファンドなどはクリスマス休暇入りになり、商いの先細りが見込まれるなか、来週に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)では、トランプ大統領FOMCでの利上げ牽制発言なども伝わっており、相場全体の地合いとしては模様眺めムードが強まっている。そんななか、個人投資家の物色としては、マザーズ銘柄へと向かいやすいが、週末要因からも短期筋の利食いがでている。
    値上がり銘柄数は61、値下がり銘柄数は200となった。
     
    個別では、ITbookホールディングス、ユナイテッド、ファンデリー、G−FACTORY、霞ヶ関キャピタルなど19銘柄が年初来安値を更新した。
    エヌ・ピー・シー、バリューデザイン、ユーザベース、ベストワンドットコム、イーソルが売られた。
     
    一方、農業総合研究所、リンクバル、ログリー、ピアラが年初来高値を更新した。
    SKIYAKI、イーエムネットジャパン、チームスピリット、シェアリングテクノロジー、ソーシャルワイヤーが買われた。
     


    【寄り付き概況】

    14日の日経平均株価は、前日比177円23銭安の2万1638円96銭と3日ぶりに反落してスタート。直近2日間で650円強の値上がりとなっていたことや、週末要因などから、売りが先行したようだ。
     
    前日の米国株市場では主要指数が高安まちまちの展開でNYダウは小幅続伸したものの、ナスダック指数はマイナスだった。貿易摩擦の影響による世界景気減速への懸念が根強く、ECB理事会後にドラギ総裁がユーロ圏の経済見通しについて下方リスクを示唆したこともマーケットのセンチメントを悪化させている。
     
    朝方発表された日銀短観は市場コンセンサスを若干上回ったが、影響は限定的となっている。なお、きょうはメジャーSQ算出に伴い全体売買代金は通常よりも膨らむ見通し。
     
    日経平均先物・オプション12月限SQ(特別清算指数)の市場推定値は2万1618円88銭。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種中、卸売、証券、保険を除き安い。値下がりで目立つのは、精密機器、銀行、海運、空運など。
     
    個別では、ファーストリテが軟調で、ソフトバンクGは続落。三菱UFJ、三井住友といった大手銀行株や、野村、オリックスはさえない。新日鉄住、住友鉱は反落。ファナック、東エレクも売られている。
    半面、トヨタ、ソニーが小高く、ダイキンはしっかり。三井物、郵船は小幅続伸。ユニー・ファミマが続伸し、KDDI、花王は堅調。アステラス薬も上昇している。
     
    テクニカル的には、ライト工(1926)、ユアテック(1934)、日清粉(2002)、昭和産(2004)、SBS(2384)、ABC(2670)、ヨコレイ(2874)、ラクーン(3031)、タキロン(4215)、インテージ(4326)、日本新薬(4516)、UACJ(5741)、ライドオン(6082)、巴工業(6309)、アイホン(6718)、いすゞ(7202)、エイベクス(7860、ランビジ(8944)、ファーストリテ(9983)が動兆。
     

     

    「進んでいる」
     
    NY株式市場は値動きの荒い展開で終値は小幅にマチマチ。
    NYダウは200ドル以上上昇した場面とマイナス場面が同居し結局小幅上昇。
    NSADAQとS&P500は小幅安。
    ディフェンシブセクターが買われ金融株・一般消費財セクターが軟調展開。
    材料の中心は米中貿易摩擦で「午前は楽観。午後は楽観後退」という声が聞こえる。
    3市場の売買高は75億株と減少。
    輸入物価は前月比1.6%下落と、2015年8月以来3年カ月ぶりの大幅なマイナス。
    石油製品が大幅安となったほか、ドル高が輸入物価を押し下げた。
    ECBは主要政策金利を据え置いた。
    2兆6000億ユーロ規模の量的緩和(QE)を終了させることも正式に決定した。
    2018年の成長率予想は9月時点の2.0%から1.9%に。
    19年も1.8%から1.7%にそれぞれ引き下げ。
    10年国債利回りは2.9%台。
    ドル円は113台半ば付近水準。
     
    木曜の日経平均は続伸。寄り付き153円高、終値213円高。
    今月初の2日続伸で上昇幅は567円。
    その前の下落幅は1203円だったから半値戻し(21880円)にまだ届いていない。
    「半値戻しに挑戦したが押し戻された」という声も聞こえる。
    終値(211816円は25日線(21870円)に届かなかった。
    しかし5日線(21493円)は上向きに転じてきた。
    日足陽線も2日連続。
    米中貿易摩擦懸念の後退。
    「中国製造2025」の見直し方向という報道が効いた格好だ。
    値上がり1583銘柄、値下がり482銘柄。
    新高値9銘柄、新安値47銘柄と前日の131銘柄から減少。
    騰落レシオは92.22。
    25日線からは0.3%、200日線からは2.2%のマイナスかい離。
    NT倍率は13.49と今年最大。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲7.180%。
    買い方▲14.185%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲3.68%。買い方▲20.08%。
    空売り比率は42.6%と低下。それでも9日連続の40%超。
    日経HVは18.2。日経VIは19.59。
    日経平均採用銘柄のPERは12.16倍。
    EPSは1794.09円と過去最大を更新した。
    シカゴ225先物終値は大証日中比145円安の21635円。
    高値21845円、安値21575円。
    一目均衡の雲の下限は22209円。
    勝手雲の下限は21971円、上限は22218円。
    ボリンジャーのプラス1σは22228円。マイナス1σは21512円。
    気になるのは日銀短観。
    メジャーSQ後の落ち着きに期待したい週末。
    気学では「戻り売りの日なれど下寄り突っ込みは見送れ」。
    解釈は難しい。
     
    昨日「シン・投資知識研究所」に出演していただいたアステリア(3853)の平野社長。
    「テックビューロへの出資の財務的影響はない。
    世界的航空機製造会社からの受注は獲得」。
    興味深かったのはIoT機器を無償配布して普及を促進している活動。
    「ソフトバンクがヤフーBBのモデムを配った発想だ。
    そして日経1面では「郵政、米アフラックンに出資」。
    今年の株価は低迷基調だが、企業はアチラもコチラも間違いなく進んでいる印象だ。
    PCI(3918)は2007年にPCIに社名変更。
    調べてみたらイノシシ年に社名変更。
    来年の干支銘柄でもあった。
     
    日銀短観は通過。
    企業の景況感を示す業況判断指数(DII)は大企業・製造業がプラス19
    9月調査のプラス19から横ばいだった。
    市場予想の中央値はプラス17だった。
    3カ月後の先行きについては、大企業・製造業がプラス15と悪化する見通し。
    市場予想の中央値はプラス16だった。
    12月メジャーSQ値は21618.88円。
    ザラバ段階での「幻」は脱却。
     
     
    NYダウは70ドル高の24597ドルと続伸。
    NASDAQは27ポイント安の7070ポイントと4日ぶりの反落。
    S&P500は0.53ポイント安の2650ポイントと反落。
    ダウ輸送株指数は161ポイント安の9672ポイント。
    SOX指数は0.36%下落。
    3市場の売買高は75.5億株と減少。
    CME円建ては大証比145円安の21635円。
    ドル建ては大証比95ポイント安の21685ポイント。
    225先物大証夜間取引は日中比130円安の21650円。
    ドル円は113.62円。
    10年国債利回りは2.913%。

     
    スケジュールを見てみると・・・
     
    17日(月):首都圏マンション販売、NY連銀製造業景況感、NAHB住宅価格指数、対米証券投資
    18日(火):米FOMC、住宅着工件数、独Ifo景況感
    19日(水):日銀金融政策決定会合、貿易統計、訪日外客数、ソフトバンク通信子会社(9434)上昇、米パウエルFRB議長会見、中古住宅販売、経常収支
    20日(木):黒田日銀総裁会見、全産業活動指数、米CB景気先行指数、フィラデルフィア連銀製造業景況感
    21日(金):消費者物価指数、米GDP改定値、耐久財受注、個人所得
     
    【12月】 
     
     
    18日(火)米FOMC(〜19日)
    19日(水)日銀金融政策決定会合(〜20日)、ソフトバンク通信小会社上場、変化日
    23日(日)満月、東京タワー開業60周年
    24日(月)天皇誕生日の振り替え休日で休場
    25日(火)クリスマスでNYロンドン休場、年内受け渡し最終日、変化日
    26日(水)ボクシングデーでロンドン休場、上げの特異日
    27日(木)株高の日
    28日(金)失業率、大納会
    30日(日)「TPP11」が発効
    31日(月)ニューイヤーズイブでロンドン市場短縮取引
     
     
     
    ◇━━━ カタリスト━━━◇
     
    セグエ(3968)・・・動兆
     
    セグエグループに注目する。
    同社はセキュリティ製品の輸入販売とソリューション関連が両輪。
    SE派遣に強みがある。
    自社開発品育成に期待感。
    業績は好調。
    サイバーテロ防止関連。
     

    (兜町カタリスト櫻井)

     

    [概況]

    NY市場に入り発表された新規失業保険申請件数は予想より減少し、11月輸入物価指数は予想を下回るなどマチマチだったが、ECB理事会後のドラギ総裁会見で、総裁はユーロ圏経済に慎重な姿勢を示し、ECBスタッフによる成長見通しも引き下げられた為にユーロは急落し、NY市場序盤に当日安値128.705円まで下落した。
     
    一方対ユーロで買われたドルは対円でも上昇し、其の後NY株式市場が続伸で始まり、ダウが序盤に+213ドル以上も上昇するとドルも買われて中盤に当日高値113.720円まで上昇した。
     
    しかし序盤以降株価が上げ幅を縮小した為にドルも上値を抑えられて113円半ば付近まで下げたが、最後は前日比+32銭高の113.590円と113円後半を維持して引けた。ドル高に連れて南アランド(-1銭)以外の主要通貨も上昇したが、ドルは下値は堅い反面、114円も付けに行く動きは出にくい様で、まだ揉み合いが続きそうだ。
     

    [提供:カネツFX証券株式会社]

     

    14日の東京株式市場は売り先行後、もみ合いか。
    日経平均株価の予想レンジは、2万1600円-2万1900円。
     
    今日は直近の上昇に対する利益確定売りが優勢になると考える。あくまで調整の一環で下値も堅いと考えるが、来週にFOMCを控えていることもあり、積極的な売買は期待しづらい。場中は方向感に乏しい展開が続くと予想する。
     
    週末を控え、リスク回避の売り圧力が強まることも想定され、軟調な展開も考えられる。
    12月限の株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出に関しては、「ロールオーバーが進んでいるもようで波乱はなさそう」との声が聞かれた。
    手掛かり材料難のなか、SQ値の市場推定値が意識する場面もありそう。
    為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(13日終値は113円39-40銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同129円06-10銭)で推移する。
    シカゴ日経平均先物19年3月限の円建て清算値は、13日の大阪取引所終値比145円安の2万1635円だった。
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■丸善CHIホールディングス <3159>
    2-10月期(3Q累計)経常は36%増益、未定だった今期配当は19期ぶり2円で復配。
     
    ■ファーストロジック<6037>
    8-10月期(1Q)経常は3倍増益で着地。
     
    ■ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>
    19年2月28日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。最低投資金額は現在の4分の1に低下する。
     
    ■JR九州<9142>
    上期経常が3%増益で着地・7-9月期も6%増益。
     
    ■ナトコ <4627>
    今期経常は10%増益、前期配当を4円増額・今期は4円増配へ。
     
    ■銚子丸<3075>
    上期経常は3.4倍増益で上振れ着地。
     
    ■SKIYAKI<3995>
    8-10月期(3Q)経常は59%増益。
     
    ■そーせいグループ<4565>
    精神・神経障害の治療薬として開発中の「HTL0014242」の第1相臨床試験を開始。
     
    ■FRONTEO <2158>
    特許調査・分析システム「Patent Explorer」の導入社数が50社を突破。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】
    【国内】
    14(金)
    日銀短観(8:50)
    メジャーSQ
    《決算発表》
    ベルグアース、土屋HD、日ハウスHD、フルスピード、アイ・ケイ・ケイ、ブラス、新都HD、神戸物産、ジェネパ、クロスプラス、リーガル不、バロック、モルフォ、エニグモ、フリービット、バリュゴルフ、ジャストプラ、ロングライフ、Mマート、サンバイオ、クミアイ化、HyAS&Co.、ウインテスト、MSOL、ハイレックス、フジコーポ、プリントネット、クロスフォー、オービス、ウイルコHD、総合商研、MICS化学、原弘産、ファースト住、アルデプロ、明豊エンター、ギフト、OS映、理研グリン
     
    【海外】
    中国11月鉱工業生産(11:00)
    中国11月小売売上高(11:00)
    中国11月固定資産投資(11:00)
    米11月小売売上高(22:30)
    米11月鉱工業生産(23:15)
    米11月設備稼働率(23:15)
    米10月企業在庫(12/15 0:00)
     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

    [株価材料]
     
     
    ■TIS<3626>
    系列がAI活用工場向け異常検知システム開発
     
    ■シャープ<6753>
    家電などでベンチャー支援 出資も計画
     
    ■クラリオン<6796>
    商用車用運転支援システムの製品群拡充へ
     
    ■加賀電<8154>
    IoT規格「Sigfox」使うランナー救護システム開発


     


    13日のNYダウ工業株30種平均は続伸した。前日比70ドル11セント高の2万4597ドル38セントで終えた。
     
    英国のメイ首相が党内の信任投票に勝利し、同国の欧州連合(EU)離脱交渉を巡る先行き不透明感がやや払拭されたほか、週間新規失業保険申請件数が予想よりも減少し、米景気減速懸念が後退したことから買いが先行。
    日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など景気動向に影響を受けにくいとされる銘柄が上げた。
     
    また、中国政府が米国産大豆の輸入を再開したと伝わった。米国から輸入する自動車・部品の関税も大幅に引き下げると伝わっており、貿易交渉が進展しているとの期待が続いた。朝方は建機のキャタピラーなど中国の売上高比率が高い銘柄の一角に買いが優勢になった。ダウ平均の上げ幅は一時210ドルを超えた。
    原油先物相場が上昇し、エクソンモービルやシェブロンなど石油株が買われ指数を支えた面もあった。テキサス州に新社屋を設けると発表したアップルも上昇した。
     
    一方、世界景気の減速懸念などを背景にダウ平均は50ドルあまり下げる場面があった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が13日の定例理事会後の記者会見で、ユーロ圏の経済見通しについて「リスクは下振れ方向に傾きつつある」との見方を示した。英国の欧州連合(EU)離脱交渉の不透明感やフランスの政情不安などが欧州の景気に与える影響が改めて警戒され、投資家心理を冷やした。
     
    中国外務省が13日に2人のカナダ人を拘束したことを確認した。カナダ政府による中国の華為技術(ファーウェイ)幹部逮捕への報復とみられている。米中関係の悪化につながる可能性が意識されたのも相場の重荷だった。
     
    S&P500種株価指数は横ばい圏ながら、小幅に反落した。
     
    セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や公益事業が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品が下落した。
     
    ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比27.978ポイント安の7070.334で終了した。アマゾン・ドット・コムなど主力株の一部が下げたほか、マイクロン・テクノロジーなど半導体株の一角が売られた。
     
    個別では、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、JPモルガン・チェースによる投資判断引き上げを受け上昇した。保険のアフラック(AFL)は、日本郵政の少数株取得を巡る出資交渉が報じられ堅調推移。
    一方で、栄養ドリンクメーカーのモンスター・ビバレッジ(MNST)は、UBSの売り推奨を受けて下落。ネット小売のアマゾン(AMZN)は、食料品スーパーのホールフーズと食品配送のインスタカートの関係解消をすすめていることが報じられ売られた。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    24,597.38+70.11
    S&P500種
    2,650.54−0.53
    ナスダック
    7,070.334−27.978
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,247.40−2.60   
    NY原油(ドル/バレル)
    52.85+1.70
    円・ドル
    113.62 - 113.63+0.23
     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は小幅に続伸した。
    12月物は前日比70円高の2万1715円で終え、大阪取引所の終値を135円下回った。米中通商交渉の進展期待が相場を支えた。
    一方で世界景気の先行き警戒感が広がり、上値は重かった。欧州中央銀行(ECB)が13日の定例理事会でユーロ圏の経済見通しを引き下げたほか、ドラギ総裁の発言を受け欧州景気の減速懸念が強まった。
    12月物の高値は2万1920円、安値は2万1645円だった。
     
    シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
    21635 ( -145 )
    シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
    21685 ( -95 )
    ( )は大阪取引所終値比
     


    【欧州株式市場】

     
    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 6877.50(-2.69)
    FTSE100種総合株価指数は3日ぶりに小反落した。前日の終値に比べ2.69ポイント安の6877.50で引けた。構成銘柄の半数以上は下落した。
    前日夜にメイ英首相が与党・保守党の不信任投票で信任を得たが、株式市場の反応は限定的だった。英国の欧州連合(EU)離脱の先行きにはなお慎重な見方が広がっている。
     
    石油株とたばこ株の値下がりが株価指数を押し下げる一方で、鉱業株と医薬品株の値上がりが下値を支えた。
     
    個別では、製紙のモンディと小売りのマークス・アンド・スペンサー(M&S)は3.8%安と値下がりが大きくなった。ベンチャー・キャピタルの3iグループと、衣料小売りと食品事業のアソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズはともに配当権利落ちで売られた。
     
    半面、旅行のTUIは通期利益が予想を上回ったほか、2019年も良好な業績の伸びが期待できるとの見通しを示し、4%超上昇した。資産運用のスタンダード・ライフ・アバディーンも4.7%高と大幅高となった。旅行代理店大手トゥイは4.5%高、格安航空大手イージージェットも2.2%高と堅調だった。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 10924.70(-4.73)
    ドイツ株式指数(DAX)は3日ぶりに小反落した。終値は前日と比べて4.73ポイント安の10924.70だった。
     
    個別では、素材メーカーのコベストロの値下がりが目立った。医療機器のフレゼニウスは、アナリストによる株価目標の引き下げが響いて売られた。
    一方で、11月のグループ販売台数が増加したと発表した自動車のBMWは買われた。電力のRWEとエーオンの値上がりも目立った。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 4896.92(-12.53)
    フランスの株価指数CAC40の終値が前日に比べて下落した。
     
     



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