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【市況一覧】
日経平均株価
37,934.76 +306.28 04/26
TOPIX
2,686.48 +22.95 04/26
マザーズ
644.61 +4.49 04/26
NYダウ平均
38,085.80 -375.12 04/26
ナスダック総合
15,611.76 -100.99 04/26


06月01日 マーケットコメント

06月02日 マーケットコメント

06月03日 マーケットコメント

06月04日 マーケットコメント


    明日(6日)の東京株式市場は、きょうの日経平均の6日ぶり大幅反発の好調地合いをそのまま引き継ぐ可能性は少ないものとみられ、米中貿易摩擦の動向をにらみながらの神経質な展開となりそうだ。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
     
    21741.68  ボリンジャー:+1σ(26週)
    21456.18  75日移動平均線
    21425.88  13週移動平均線
    21330.25  均衡表雲下限(日足)
    21326.28  均衡表転換線(週足)
    21326.28  均衡表基準線(日足)
    21260.44  25日移動平均線
    21083.95  26週移動平均線
    20942.53  新値三本足陽転値
    20935.82  ボリンジャー:-1σ(13週)
    20823.69  均衡表基準線(週足)
    20793.67  均衡表転換線(日足)
     
    20776.10  ★日経平均株価5日終値
     
    20771.72  ボリンジャー:-1σ(25日)
    20690.44  6日移動平均線
    20445.75  ボリンジャー:-2σ(13週)
    20426.21  ボリンジャー:-1σ(26週)
    20283.00  ボリンジャー:-2σ(25日)
    19955.69  ボリンジャー:-3σ(13週)
    19794.28  ボリンジャー:-3σ(25日)
    19768.47  ボリンジャー:-2σ(26週)
    19110.73  ボリンジャー:-3σ(26週)
     
    ローソク足はマドを空けて5日移動平均線上に復帰しており、上ヒゲの短い陽線を引いて買いの勢いを残した格好で引けた。日足の一目均衡表では、下降していた基準線と転換線が横ばいとなって売り圧力の後退を示唆した。ボリンジャーバンドでは、日々線が-1σを上回って終了し、3日ザラ場の-2σ割れを底とする反転トレンド形成の可能性が意識されるところだろう。
     

    [概況]

    5日の東京外国為替市場は、リスク回避の流れが一服した。
     
    本日は、中国が貿易関係で対立する米国をけん制するためレアアースの輸出規制案を精査するという報道や、トランプ米大統領による対メキシコ関税政策の強硬発言が伝わるが、影響は限定的だった。
    理由は、このところ為替市場は急速にリスク回避姿勢を強めていたため、さすがに売られすぎ感が意識されたのだろう。
     
    さて、欧州時間ではユーロ円の上昇が顕著だ。
    きっかけは、発表されたユーロ圏と独国の非製造業PMIが予想を上回ったことで、高値を122.200円まで伸ばしている。
    ユーロ円はこの後も上昇が続くようであれば、20日移動平均線122.485円が上値の目標として意識されそうだ。
     

    [提供:カネツFX証券株式会社]
     

    【大引け概況】
    5日の日経平均株価は6日ぶり反発した。前日比367円56銭高の2万0776円10銭で取引を終了した。
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:37 容量:14.67M

    過去のマーケット動画はこちら
     
    きょう日経平均はリスクオフの巻き戻しが一気に進む展開となり、上げ幅は3月26日以来の大きさとなった。
     
    パウエルFRB議長が4日、貿易摩擦の激化に懸念を示したうえで「景気拡大を持続させるために適切な行動をとる」と述べ、米利下げの可能性が強まった。また、米共和党議員が米政権によるメキシコ製品への追加関税を阻止するために動いているとも伝わったことから、米国が発端となる通商問題への懸念が和らいだ。
    4日の米株式相場が大きく上昇。投資家心理が改善し、半導体や電子部品関連など景気敏感株を中心に買いが入った。

    この流れを受けて、東京株式市場では東エレクやアドテストといった半導体関連のほか、村田製や京セラなど電子部品株の上げが目立った。

    中国商務省が米国との貿易摩擦に関して対話を続ける意向を示したことで、安川電やファナックなど中国関連株に買い戻しが入り、相場を押し上げた。

     一方、米FRB議長が金融緩和的な発言をしているため円相場は高止まりしたまま。これが買い一巡後の相場の上値を重くさせたようである。

    市場では「現在はリスク許容度の高まりを受けた買いと、円高を嫌った売りの綱引き状態だ。日経平均の上昇には円安のサポートが必要」との声が聞かれた。

    JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比267.53ポイント高の1万3608.16だった。東証株価指数(TOPIX)は30.99ポイント高の1530.08だった。
     
    東証1部の売買代金は概算で2兆2402億円、売買高は12億8095万株だった。値上がり銘柄数は1988銘柄、値下がり126銘柄、変わらず27銘柄だった。
    業種別株価指数(33業種)はすべて上昇した。ガラス・土石製品、精密機器、金属製品の上昇が目立った。
     
    個別では、ソフトバンクグループが買われ、任天堂も大きく上値を伸ばした。トヨタ自動車が上昇、ソニーが値を上げ、キーエンス、ファナック、安川電機なども高い。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが堅調、リクルートホールディングスも買いを集めた。双信電機がストップ高、サンリオ、東邦チタニウムも物色人気となった。ダイキンやテルモが上昇したほか、第一三共は上場来高値を更新した。
     
    半面、ファーストリテイリングが大きく値を下げ、花王も軟調だった。アインホールディングスが売られ、アダストリアも大幅安となった。レオパレス21、イーレックスも大幅下落した。コロプラ、バリューコマースやヤマハ、コナミHD、SUBARUも安い。
     
    東証2部株価指数は6日ぶり反発した。前日比54.91ポイント高の6571.73ポイントだった。
    出来高4786万株。値上がり銘柄数は317、値下がり銘柄数は110となった。
     
    個別では、ダイヤモンドエレクトリックホールディングスがストップ高となり、大和重工は一時ストップ高となった。ベルテクスコーポレーション、東京ラヂエーター製造は年初来高値を更新した。ウイルコホールディングス、YE DIGITAL、サイバーステップ、日本パワーファスニング、キーウェアソリューションズが買われた。
     
    一方、三井金属エンジニアリング、アップルインターナショナル、ユタカフーズ、クロスプラス、ダイトーケミックスなど10銘柄が年初来安値を更新した。ウインテスト、花月園観光、TONE、高砂鐵工、アクロディアが売られた。
     

    日経ジャスダック平均は続伸した。前日比27円14銭高い3332円57銭だった。
    米利下げ観測を背景にした米国株高や日経平均の大幅上昇など外部環境の持ち直しを映して、個人投資家のマインドも改善し、ジャスダック市場にも買いが波及した。
    このところ下げのきつかった銘柄や個別に材料のある銘柄を中心に幅広く物色を集める展開となった。
    個別に材料の出た銘柄を中心に幅広く買われた。米中貿易摩擦の警戒感が後退し、精密減速機のハーモニックや半導体製造装置のニューフレアも上げた。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で323億円、売買高は5031万株。
    値上がり銘柄数は457、値下がり銘柄数は146となった。
     
    個別では、中国政府がレアアース(希土類)新輸出管理システム設けることを検討しているとの報道が伝わりアサカ理研がストップ高となった。シンクレイヤ、日本ライトン、マリオン、医学生物学研究所、ユニバーサル園芸社など9銘柄は年初来高値を更新した。小田原機器、SEMITEC、幸和製作所、ルーデン・ホールディングス、AKIBAホールディングスが買われた。
     
    一方、柿安本店、セリア、ゲームカード・ジョイコホールディングス、NKKスイッチズ、デイトナなど11銘柄が年初来安値を更新した。ナトコ、ソレキア、石垣食品、オリコン、ウッドフレンズが売られた。
     

    東証マザーズ指数は6日ぶり反発した。前日比21.16ポイント高の893.52ポイントだった。
    前日の米株式市場で、利下げ期待や貿易摩擦への過度な警戒感が後退し、主要3指数が大幅高となった流れを受け、本日のマザーズ市場にも朝方から買いが先行した。外部環境好転を背景に、個人投資家のセンチメントも改善し、直近IPO銘柄や指数インパクトの大きい銘柄中心に買い戻しの動きが優勢になった。買い一巡後は高値圏でのこう着となった。
     
    売買代金は概算で853.84億円。騰落数は、値上がり228銘柄、値下がり48銘柄、変わらず8銘柄となった。
     
    個別では、トビラシステムズがストップ高、フルッタフルッタ、ソケッツは一時ストップ高となった。FFRI、JIG−SAW、HEROZ、EduLab、ギフトなど6銘柄は年初来高値を更新した。カオナビ、インターネットインフィニティー、ロジザード、イーソル、ロゼッタが買われた。
     
    一方、ベガコーポレーション、シェアリングテクノロジーが年初来安値を更新した。ナレッジスイート、リボミック、AmidAホールディングス、アイリックコーポレーション、インパクトホールディングスが売られた。
     

    【後場寄り付き概況】


    後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比364円08銭高の2万0772円62銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、28.80ポイント高の1527.89で始まった。
    米国株の大幅高を受けて急反発した午前の地合いを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに高値圏で推移している。ただ、円高傾向に大きな変化が見られないため、積極的に上値を追う勢いは感じられない。
     
    外国為替市場では、1ドル=108円10銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。
     
    個別では、ソフトバンクGが高く、任天堂はしっかり。ソニー、東エレク、キーエンスが値を上げ、トヨタは堅調。三菱UFJ、三井住友が締まり、野村、第一生命も買い優勢。第一三共が大幅高で、ZOZOもにぎわっている。
     
    半面、ファーストリテが安く、花王、伊藤忠が値を下げ、東海カはさえない。楽天が下落している。
     
    前日までの5日間で850円あまり下落していた日経平均だが、本日は米株高を手掛かりに急反発する展開となった。世界経済の減速懸念が強まるなか、FRBによる金融緩和への期待が高まっている。
    日経平均が一段の戻りを見せるかについてはなお懐疑的な見方が多い。
    米中摩擦に関して懸念が払拭されたとは言えない状況だ。
    また、米利下げ観測の拡大からドル・円は108円近辺と反発が鈍く、輸出企業の採算悪化懸念は拭えない。
    日経平均の目先の戻りに乗るかは慎重に判断する必要があるだろう。
     
    ランチバスケットは26件、311.92億円、売り買いほぼ同金額。
     
     
     

    5日前引けの日経平均株価は6日ぶり反発した。前日比392円10銭高の2万0800円64銭とこの日の高値で前場を終えた。
     
    4日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が「景気拡大を持続させるために適切な行動をとる」と話し、利下げ期待が強まったことから、米ダウ工業株30種平均は前日から512ドル上昇、この流れを受けて、東京株式市場でも株価指数先物に目先の戻りを見込んだ海外勢の買いが入った。
    米ハイテク株高につれて東エレクやアドテストといった半導体関連や京セラなど電子部品株が買われた。
     
    中国商務省が米国との貿易摩擦に関し対話を続ける意向を示したほか、米共和党議員が米政権によるメキシコ製品への追加関税を阻止するために動いているとも伝わった。
    米国を発端にした通商問題への懸念が後退したとして、安川電やファナックなど中国関連株も買われた。
     
     市場からは「米利下げ期待から米国株が大きく上昇したことで買い戻しが入った。自律反発への期待もあり、とりあえず3月安水準の2万900円台や心理的なフシ目となる2万1000円への戻りが想定される」との声が聞かれた。
     
    東証株価指数(TOPIX)は30.27ポイント高の1529.36だった。JPX日経インデックス400も上昇した。
     
    東証1部の売買代金は概算で1兆1184億円、売買高は6億4248万株だった。値上がり銘柄数は1909、値下がり184銘柄、変わらず48銘柄だった。
    業種別株価指数(33業種)はすべて上昇した。非鉄金属、海運業、金属製品の上昇率が特に高かった。
     
    個別では、ソフトバンクグループが大商いで高く、任天堂も買われた。第一三共は年初来高値を更新した。トヨタ自動車、ソニーなども買われた。東京エレクトロン、キーエンスが上昇し、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも堅調だった。
    ダイキン、テルモ、双信電機、サンリオが上昇、東邦チタニウム、大阪チタニウムテクノロジーズも大幅高となった。
     
    半面、ファーストリテイリングが値を下げ、花王も軟調だった。アインホールディングス、アダストリアなどが大幅下落、コナミHD、スクウェア・エニックス・ホールディングスやオリンパス、東海カも安い。
     
    東証2部株価指数は6日ぶり反発した。前日比53.34ポイント高の6570.16ポイントだった。
    出来高2920万株。値上がり銘柄数は307、値下がり銘柄数は90となった。
     
    個別では、ダイヤモンドエレクトリックホールディングスがストップ高、大和重工は一時ストップ高となった。ベルテクスコーポレーションは年初来高値を更新した。ウイルコホールディングス、YE DIGITAL、日本パワーファスニング、アイケイ、弘電社が買われた。
     
    一方、三井金属エンジニアリング、アップルインターナショナル、クロスプラス、理研コランダム、カネミツなど7銘柄が年初来安値を更新した。花月園観光、ユタカフーズ、阪神内燃機工業、ぷらっとホーム、トリニティ工業が売られた。


     

    日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比25円16銭高い3330円59銭だった。米株高を好感し日経平均株価が大幅高となったことで、個人投資家の心理が改善。好材料の出た銘柄を中心に幅広く物色された。
     
    ジャスダック市場の売買代金は概算で193億円、売買高は3188万株。
    米中貿易摩擦に対する警戒感が後退したことで、ハーモニックやニューフレアが買われた。値上がり銘柄数は449、値下がり銘柄数は128となった。
     
    個別では、アサカ理研がストップ高。シンクレイヤ、日本ライトン、医学生物学研究所、ユニバーサル園芸社、多摩川ホールディングスなど7銘柄は年初来高値を更新。幸和製作所、小田原機器、SEMITEC、フジタコーポレーション、ウルトラファブリックス・ホールディングスが買われた。
     
    一方、セリア、ゲームカード・ジョイコホールディングス、NKKスイッチズ、デイトナ、ソノコムなど9銘柄が年初来安値を更新。ナトコ、五洋インテックス、ソレキア、ウッドフレンズ、東北化学薬品が売られた。


     東証マザーズ指数は前日比17.33ポイント高の889.69ポイントと6日ぶり反発。
    4日の米株式相場が大幅高となったことで外部環境の好転を改善に投資家心理が持ち直し、買い戻しの動きが強まっている。
    値上がり銘柄数は226、値下がり銘柄数は46となった。
     
    個別では、ソケッツがストップ高。フルッタフルッタ、FFRI、HEROZ、ギフトは年初来高値を更新。インターネットインフィニティー、サイジニア、トビラシステムズ、カオナビ、イーソルが買われた。
     
    一方、シェアリングテクノロジーが年初来安値を更新。Amazia、ナレッジスイート、レアジョブ、アイリックコーポレーション、串カツ田中ホールディングスが売られた。

     
     
     
    「逆息切れ?」
     
     
    日経平均は寄り付き258円高、前引け392円高と高値引けで20800円台乗せ。
    パウエルプットとメキシコのゴロニャン、中国のポーズを受けて7週連続安を忌避したNYに連動した展開。
    前場段階での日足は陽線だ。
    TOPIXも同様に高値引けで続伸し1500ポイント台復活。
    一方、10年国債利回りはマイナス0.120%とマイナス幅を拡大。
    2016年8月以来の水準だ。
    「円を割安な水準で借りられる海外勢の買いだろう」という面白い解釈だ。
    日銀は昨日まで5日連続でETFを705億円購入。
    さすがに今日は6日ぶりのお休みだ。
    昨日は「日に日に株式相場の大幅反発を描きにくくなっている」というコメントが見られたが今日はどうなのだろう。
    ラマダン明けの株高サプライズが本物になるには明日の値動きが重要だ。
    日経平均は392円10銭高の20800円64銭。
    東証1部の売買代金は1兆1184億円。
    値上がり1909銘柄で全体の89.1%。
    値下がり184銘柄で全体の8.5%。
    新高値24銘柄。
    新安値9銘柄。
    ソフトバンク、任天堂が上昇。
    ファーストリテ、花王が下落。
     
    老練な市場関係者さんのコメント。

    金融庁が「人生100年時代、老後のために夫婦で2000万円貯めましょう。
    そのためには資産運用が大切です」と余計なお世話(笑)。
    でも、運用の重要性を打ち出したことはありがたいこと。
    日銀、年金が「日本株式会社」の大株主。
    「世界経済大戦」が続いている以上、短期的には別にしても、中長期的に株安放置政策は取れない。
    そんな国策が見えるなら、市場関係者の皆さん、トランプさんや習さんの動きに一喜一憂したり、ちょっと下げた程度で「大変だ」と右往左往せず、
    株高を信じたくないなら、信じなくてもいいですから、
    少なくとも株高にするためにどうしたらいいのだろうくらいお知恵をお貸し下さい。
     
    世界銀行は4日改定した世界経済見通しで2019年の世界全体の成長率を2.6%と1月時点から0.3ポイント下方修正。
    見通しの引き下げ幅は3年ぶりの大きさ。
    貿易戦争の激化で、先行きについても「リスクは明確に下振れ方向にある」と指摘した。
    19年の世界の貿易量は前年比2.6%増と1月時点から1.0ポイント引き下げ。
    背景は米中貿易摩擦の激化や資本財の需要鈍化が想定以上に強く進んだため。
    18年(4.1%)から大幅に減速。
    リーマンショック以降でもっとも弱い伸び率となる。
    中国は大型の経済対策による押し上げ効果で相殺された面もあるとの解釈。
    19年の成長率は6.2%と1月時点から据え置き。
    米国も2.5%で横ばい。
    低下が目立ったのはユーロ圏で従来の2.2%から1.8%に引き下げた。
    日本は同0.1ポイント低い0.8%。
    20年の世界全体の成長率は2.7%と小幅な改善見通し。
     
    しかし・・・。
    裁定売り残と信用売り残高を東証1部の時価総額で割った値(週次ベース、26週平均)。
    アベノミクス相場以降のピークに近づいている。
    「そろそろ息切れしても不思議でない」という声もある。



    (櫻井)

    【寄り付き概況】

    5日の日経平均株価は、前日比259円35銭高の2万667円89銭と大幅に反発してスタート。
    一時2万0700円台に乗せ、前日から上げ幅は320円を超えた。
      
    現地4日のNYダウ工業株30種平均が2万5332ドルで終え、上げ幅は512ドルと今年2番目の大きさとなった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演をきっかけに、金融緩和期待が高まり、NYダウが大幅続伸し、ナスダック総合指数も3日ぶりに急反発。きのう4日に下げ渋る動きをみせていたこともあり、買い先行となった。
     
    中国商務省が米国との貿易摩擦に関し対話を続ける意向を示したほか、米共和党議員が米政権によるメキシコ製品への追加関税を阻止するために動いているとの報道を受け、米国を発端にした通商問題への懸念が後退した。中国関連株への買いも相場を押し上げている。
     
    米市場では主な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.2%高となるなど、ハイテク株の上昇が目立った。東京株式市場でも東エレクやアドテストといった半導体関連株が大きく上昇。このところ下げが目立っていたTDKや京セラといった電子部品株に押し目買いが入り、相場上昇をけん引している。
     
    JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇している。
     
    寄り付き時点で業種別では33業種全面高で、値上がり上位に海運、機械、その他金融、非鉄、ガラス土石など。
     
    個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が高い。ファナックや安川電、日立建機など中国関連株の上げも目立つ。トヨタ、ホンダが買われ、任天堂、ソニー、日立、ァナック、東エレクが値を上げている。第一三共、武田は堅調。三菱UFJ、三井住友も高い。
     
    一方、ファストリは朝高後に下げに転じた。花王やコナミHD、キリンHD、スクエニHDが下落している。

    225先物は、大和・アムロ・バークレイズ・ナティクス・日興が買い越し。
    野村・クレディ・UBS・ソジェン・JP・メリルが売り越し。
    TOPIX先物はメリル・JP・三菱・大和・アムロが買い越し。
    ソジェン・GS・シティ・みずほが売り越し。

    テクニカル的には、高松(1762)、ユーグレナ(2931)、トレファク(3093)、enish(3667)、チタン工(4098)、TOYOTIRE(5105)、前澤給(6485)、日新電(6641)、リオン(6823)、Gセブン(7508)、共同印(7914)、ツツミ(7937)、カナデン(8081)、イワキ(8095)、新生銀(8303)、ブックオフ(9278)、日本通信(9424)が動兆。


     


    「水無月反騰」


    米国株式市場は急反発。
    主要株価3指数はそろって5カ月ぶりの大幅高となった。
    理由は2つ。
    一つはパウエルFRB議長の利下げの可能性への言及。
    FRBが世界的な貿易戦争などに起因するリスクに適切に対応する」からの類推だ。
    もう一つは、中国商務省の「通商問題を巡る米国との見解の違いは対話と交渉で解決すべき」というコメント。
    対話相手の米国側の反応はないが、市場心理は改善した。
    加えればメキシコのロペスオブラドール大統領。
    米国との移民問題について「6月10日より前に米国と合意が得られる」という見通しを示したことも好材料。
    結局、このタイミングでの下落継続を嫌った市場心理が綾なした好意的解釈の積み重ねでの大幅高ということになる。
    前日に調整局面入りが確認されたはずのNASDAQはアップルとマイクロソフトを中心に反発した。
    2017年9月以来の低水準利回りの2.06%台だった10年国債利回りは2.12%台に上昇(価格は下落)。
    ドル円は108円台前半と小動き。
    イスラム圏でラマダン明け→FRBが金融政策運営の見直しに向けての会議(→5日シカゴ)プラス天安門事件から30周年通過。
    このスケジュールの消化が株安株高の流れだったというのは後講釈。
    恐怖と欲望指数は26ポイント。
    ダウ輸送株指数は1万ポイント台復活。
    SOX指数は4%超の上昇。


    火曜の日経平均はターンオーバーの反復。
    日経平均は寄り付き25円高、一時100円以上下落して終値は2円安。
    日足は陰線で5日続落。
    対してTOPIXは0.13ポイント高。
    「東証1部の騰落状況(上昇70.7%、下落26.9%)から見る限りTOPIXが実態。
    3日ぶりの反発市況」という声もある。
    日経平均の5日続落の理由はソフトバンクの今年初の5日続落。
    1銘柄で日経平均のマイナス寄与度は35円だった。
    昨年12月18日→29日の6日続落以来の記録。
    この時は6日間で18.9%の下落。(今回は5日間で11.7%下落)。
    「日経平均は5日線(20673円)を早々に上回ることができるかが焦点」という声もある。
    値上がり1515銘柄、値下がり576銘柄。
    新高値16銘柄、新安値193銘柄。
    騰落レシオは75.84。
    NT倍率は13.61倍。
    25日線からは4.3%、200日線からは6.2%のマイナスかい離。
    サイコロは4勝8敗で33.3%。
    松井証券信用評価損益率速報で売り方▲5.230%。
    買い方▲15.007%。
    マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲3.836%。
    買い方▲22.804%。
    5月31日時点の信用買残は453億円増の2兆2849億円。
    同信用売残は151億円減の8479億円。
    空売り比率は47.3%で57日連続の40%超。
    もう連続40%超の記録は話題にもならない。
    日経平均採用銘柄のPERは11.56倍でEPSは1765円。
    PBRは1.03倍。
    シカゴ225先物終値は大証日中比370円高の20730円と高値引け。
    安値は20285円だった。
    日足も週足も移動平均線はまだまだはるか上。
    一目均衡の雲も同様だ。
    勝手雲の下限でさえ21203円と21000円台。
    昨日サポートとなったボリンジャーのマイナス2σが20288円。
    マイナス1σ20804円だ。
    水曜は「案外高き日なり。逆に安き時は翌日高し」。
    木曜は「弱日柄にして、じり安を見せること多し」。
    金曜は「初め安いと後高く、初め高いと反落する」。
    上昇期待をSBGやファーストリテなど高指数寄与度銘柄が打ち消して欲しくない。
    値上がり銘柄の方が多いのに指数はマイナスという歪な展開でなく素直な反応が求められている。
    今年10勝10敗と5分の水曜日。
    5勝14敗と唯一負け越し且つ令和で4連敗の木曜の上昇につながる動きが欲しい。

    今年に入っての日経平均の曜日別勝敗(6月4日まで)。
    月曜13勝5敗◯。
    火曜11勝10敗◯。
    水曜10勝10敗△。
    木曜5勝14敗●。
    金曜12勝9敗◯。

    2019年上期ヒット番付。
    東の横綱が「令和」。西の横綱が「スマホペイ還元」。
    以下、「10連休」、「任天堂、大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」。
    「東京五輪チケット」。「ダイナミックプライシング」、
    「樹木希林」、「跳んで埼玉」、
    「ライオン、ルックプラスバスタブクレンジング」、「花王、アタックZERO」、
    「ローソン、バスチー」、「トヨタ新型RV4」、
    「無印良品銀座」、「スタバリザーブロースタリー東京」、
    「ムーミンバレーパーク」、「うんこミュージアム」。
    なんか違うような気もするが・・・。


    NYダウは512ドル高の25332ドルと反発。
    NASDAQは194ポイント高の7527ポイント。
    S&P500は58ポイント高の2803ポイント。
    ダウ輸送株指数は323ポイント高の10083ポイントと1万ポイント台復活。
    SOX指数は4.21%上昇。
    VIX指数は17.04。
    3市場の売買高は75.3億株。
    225先物CME円建ては大証日比370円高の20730円。
    ドル建ては大証比365ポイント高の20765ポイント。
    ドル建ての方が珍しく下だ。
    大証夜間取引終値は日中比370円高の20730円。
    ドル円は108.14円。
    10年国債利回りは2.121%。


    ◇━━━ カタリスト━━━◇

    ヤマ発(7272)・・・動兆

    ヤマハ発動機に注目する。
    同社は2輪で世界大手。
    マリン関連、産業ロボットも拡大。
    半導体後工程製造装置の一貫生産目指した3社事業統合に期待。
    インドの二輪車電動化も追い風。
    研究開発型ファブレス半導体企業DMP(3652)との資本・業務提携。
    AI関連に軸足移行という解釈だ。
    リバウンド期待。 

    (兜町カタリスト櫻井)


    5日の東京株式市場は反発後、堅調な展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、2万500円−2万800円。
    日経平均は戻り局面で抵抗となりそうであった2万500円を、寄り付きから上回る展開が想定される。
    ドル円はそれほど円安には振れていないことや、日本株はこのところ下げ続きであったことなどから、高寄りした後の動きは鈍る可能性はあるが、ダウ平均の上げ度合いからは米国株の底打ちも期待できるだけに、大きく失速することは考えづらい。直近で売り込まれた銘柄を中心に押し目買いが入り、終日堅調を予想する。
     
    ただ、日経平均株価の5日線(4日時点で2万673円)近辺では、戻り待ちの売りが控えているとみられ、上値が重くなることも想定される。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の前半(4日終値は108円04−06銭)、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の半ば(同121円68−72銭)と小動き、為替動向には神経質な展開が続くとみられ、注意したい。
     
    シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比370円高の2万730円だった
     
     
    【好材料銘柄】
     
    ■幸和製作所 <7807>
    韓国からシルバーカー3万台の大口受注を獲得。受注納期は7月末まで。
     
    ■泉州電業 <9824>
    今期経常を3%上方修正、配当も10円増額。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.53%にあたる15万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。
     
    ■アダストリア <2685>
    5月既存店売上高は前年同月比10.7%増と4ヵ月連続で前年実績を上回った。
     
    ■テリロジー <3356>
    AWSなど各種クラウドサービスに対応したリアルタイムマシン分析プラットフォームを提供する米Sumo Logic社と代理店契約を締結。世界1600社以上に導入するSaaSソリューションの国内販売を開始する。
     
    ■ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765>
    スマートフォン向けオンラインRPG「ラグナロク マスターズ」の国内サービスを5日から開始。
     
    ■アクロディア <3823>
    日本クリケット協会の協力を得て、センサー内蔵クリケットボールの開発を進める。
     
    ■トビラシステムズ <4441>
    KDDI <9433> が同社の迷惑電話番号データベースを使用したアプリ「迷惑メッセージ・電話ブロック」を提供開始。
     
    ■エービーシー・マート <2670>
    5月既存店売上高は前年同月比3.9%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
     
    ■カルラ <2789>
    5月既存店売上高は前年同月比4.4%増とプラスに転じた。
     
    ■エー・ディー・ワークス <3250>
    今期配当を1.65円増額修正。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】

    【国内】
    5(水)
    スマートファクトリーJapan2019(東京ビッグサイト、〜6/7)
    《決算発表》
    巴工業、アルチザ、エイケン工業、フジコーポ、楽天地
     
    【海外】
    米5月ADP雇用統計(21:15)
    米5月ISM非製造業景況指数(23:00)
    ベージュブック
    《米決算発表》
    キャンベル・スープ

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

     

    [株価材料]
     
     
    ■楽天(4755)とNEC(6701)
    5G基地局を共同開発 国産技術で低価格インフラ
     
    ■東海カーボン(5301)
    黒鉛電極値下げへ 7-12月納入分で1割強
     
    ■日本金銭機械(6418)
    紙幣識別機の生産を中国から一部移管へ 生産割合9割から5割以下に引き下げ
     
    ■日立製作所(6501)
    エレベーターの稼働状況を見える化 スマホで一元的に把握
     
    ■セブン銀行(8410)
    今秋にも新世代ATM導入 安定稼働へAI実装検討
     
    ■東京センチュリー(8439)
    出資の新興企業 カメラ映像を網膜に直接投影 視覚障害者の視力補うウェアラブル端末開発へ
     
    ■日本郵船(9101)
    電子決済ビジネスに参入 フィリピンに新会社設立し貨物船船員にQRコード決済など提供
     
    ■NTTドコモ(9437)
    全国の携帯通信網を強じん化へ 大規模災害にそなえて光ファイバー網を多経路化
     
    ■KDDI(9433)
    ナビタイムと共同でMaaS事業に参入 自治体や民間企業にシステムやデータを提供
     


     

     
    4日のNYダウ工業株30種平均は続伸した。前日比512ドル40セント高の2万5332ドル18セントで終えた。
    上げ幅は今年2番目の大きさ。
     
    中国政府高官の米中交渉に前向きな発言などを受け、貿易摩擦への懸念が後退した。
    中国商務省が4日、貿易摩擦は「対話によって解決すべきだ」との声明を出し、米中協議再開への期待が高まった。中国への制裁関税の影響を受けるとの懸念から売られていたナイキが買われ、アップルや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)も大幅高となった。
     
    また、FRBのパウエル議長はシカゴで講演し、米中貿易摩擦などの動向を注視していると強調。その上で「成長を持続するため適切に行動する」と語り、景気減速の兆候が表れれば、利下げを含めた金融緩和に踏み切る考えを示唆した。前日にはセントルイス連銀のブラード総裁も利下げが「近く」必要になる可能性があると述べていたことから、市場ではFRBによる利下げ期待が一段と強まり、ダウは取引序盤から大きく買われた。
     
    メキシコ経済相がワシントンに入り、米政権幹部に追加関税の悪影響を説明して回っていると伝わった。米共和党議員が米政権によるメキシコ製品への追加関税を阻止すべく動いているとの報道もあり、両国の貿易摩擦について何らかの解決につながるとの観測が広がった。
     
    市場では「規制強化への懸念から前日売り込まれたハイテク株が反発したことで、投資家のマインドが改善した」との指摘も出ていた。
     
    ナスダック総合株価指数は前日比194.098ポイント高の7527.117で終えた。
    反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで米政府が調査するとの報道を受け、前日に大きく下げたアルファベットやフェイスブック、アマゾン・ドット・コムなど大手ネット株が反発した。
    「米政府の調査を懸念した前日の売りは過剰反応」との見方が出て、買い直された。
     
     
    NYダウ工業株30種(ドル)
    25,332.18+512.40
    S&P500種
    2,803.27+58.82
    ナスダック
    7,527.117+194.098
    NY金(ドル/トロイオンス)
    1,328.70+0.80
    NY原油(ドル/バレル)
    53.09−0.39
    円・ドル
    108.23 - 108.24+0.19


     

    【シカゴ日本株先物概況】

    シカゴ日経平均先物は続伸した。
    6月物は前日比265円高の2万0730円で引け、4日の大取終値を370円上回った。
    パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を手掛かりに米利下げ観測が広がり、日経平均先物は米株とともに買われた。同議長は4日、「景気拡大の持続のため適切な行動を取る」と述べた。前日にはセントルイス連銀のブラード総裁が早期利下げの可能性を示唆しており、市場関係者はこの日のパウエル議長の発言に注目していた
     
     
    シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
    20730 ( +370 )
    シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
    20725 ( +365 )
    ( )は大阪取引所終値比
     



    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数
    FTSE100 7214.29(+29.49)
    FTSE100種総合株価指数は続伸した。前日の終値に比べ29.49ポイント高の7214.29で引けた。
    米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げへの期待感から、株価は底堅く推移した。アジア株安を背景に安値でのスタートとなったが、米国株の寄り付きでの上昇などを眺めて切り返した。指数構成銘柄全体の約6割が上昇。たばこと金融株の値上がりが株価指数を押し上げた。
     
    個別銘柄では、資産運用のスタンダード・ライフ・アバディーンが5.4%と大幅高となった。保険のアヴィヴァ3.6%高、同プルーデンシャル3.0%高など他の保険株も買われた。たばこのインペリアル・ブランズの値上がりも目立った。銅価格の上昇を背景に、鉱業株も上がった。最近下落傾向にあった航空のイージージェットはこの日買い戻された。
     
    半面、ネット専業スーパーのオカド・グループは前日に引き続きこの日も売られ、5%安。金融サービスのハーグリーブス・ランズダウンは、同社が扱う投資信託の一部の取引が中止されたことが響いて、4%超下落した。ソフトウエア開発のセージ・グループの下げも目立った。
     
     
    ■ドイツ・フランクフルト株価指数
    DAX 11971.17(+178.36)
    ドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前日と比べて178.36ポイント高の11971.17だった。欧州各国株式相場は下がって始まった後、そろって上昇に転じた。
     
    個別では、アナリストが買い推奨を始めた自動車のダイムラーとフォルクスワーゲンが上昇した。英ヘルスケア企業との戦略的提携を発表した化学のBASFも買われた。素材メーカーのコベストロも大幅高だった。下落したのは、全30銘柄中4銘柄だけだった。日用品のバイヤースドルフの下げが目立った。
     
     
    ■フランス・パリ株価指数
    CAC40 5268.26(+26.80)
     

     

06月05日 毎日コラム
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