【市況一覧】
日経平均株価
39,380.89 +102.93 10/10
TOPIX
2,712.67 +5.43 10/10
マザーズ
639.94 -7.30 10/10
NYダウ平均
42,512.00 +431.63 10/10
ナスダック総合
18,291.62 +108.70 10/10


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    26日のNYダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反発し、前日比328ドル69セント(1.0%)高の3万3093ドル34セントで終えた。米政府の債務上限問題を巡る協議が進展していることへの期待から、買いが優勢だった。朝発表の経済指標が米経済の底堅さを示したことも、相場を支えた。

    債務上限協議では26日、バイデン米大統領と野党共和党のマッカーシー下院議長が2年間の引き上げで近く合意する見通しだと報じられた。まだ複数の論点で食い違いが残っているとみられるものの、市場では「来週までには合意にこぎ着けるのではないか」と安心感が広がった。

    合意に至った場合は30日に下院、31日に上院それぞれで可決できるとして、市場ではリスク回避の姿勢が和らいだ。

    朝発表の経済指標が米経済の強さを示したことも株買いを誘った。ミシガン大学が発表した5月の消費者態度指数(確報値)は59.2と市場予想(57.7)を上回った。4月の個人消費支出(PCE)物価指数は、変動が大きい食品とエネルギーを除くコアの上昇率が前年同月比4.7%と、市場予想(4.6%)を上回った。前月比も0.4%と、3月(0.3%)から伸びが加速した。

    市場では「金融引き締めが続くなかでも米景気の力強さが意識され、景気が悪化するとの見方が弱まった」との声が聞かれた。

    ダウ平均は前日までの5営業日で770ドルあまり下落していた。3連休を控え、売りに傾いた持ち高を中立にする動きも出やすかった。顧客情報管理のセールスフォースやスマートフォンのアップルが買われた。アナリストが高評価を示したクレジットカードのアメリカン・エキスプレスの上昇も目立った。一方、製薬のメルクや医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンは売られた。

    ナスダック総合株価指数は続伸した。前日比277.594ポイント(2.2%)高の1万2975.688で終えた。前日発表の四半期決算が好調だった半導体のマーベル・テクノロジーは3割超上昇した。同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やブロードコムにも買いが波及した。25日に自動車大手のフォード・モーターとの提携を発表した電気自動車のテスラも買われた。
     

    【シカゴ日本株先物概況】

    26日のシカゴ日経平均先物は続伸した。6月物は前日比400円高の3万1500円で終えた。
    米債務上限を巡る与野党協議が合意に向け進んでいるとの見方を背景に、6営業日ぶりに反発した。
    日経平均先物にも買いが広がった。









    【欧州株式市場】


    ■イギリス・ロンドン株価指数

    26日のFTSE100種総合株価指数は4日ぶりに反発した。前日に比べ56.33ポイント(0.74%)高の7627.20で終えた。アナリストが投資判断を引き上げたと伝わった英豪資源大手のリオ・ティントが大幅高。他の資源銘柄にも買いが波及し、同セクターの上昇が指数を押し上げた。米連邦政府の債務上限を巡り協議が進展することへの期待から、英国時間26日の米株式相場が上昇していることも買い安心感につながった。

    個別では、資源大手リオ・ティントが3.51%上昇。金融大手M&Gが3.28%高、産銅大手アントファガスタが2.93%高と買われた。反対に商業用不動産大手ランド・セキュリティーズは2.51%安、通信大手ボーダフォンは1.96%安、不動産大手ブリティッシュ・ランドは1.93%安とそれぞれ売られた。




    ■ドイツ・フランクフルト株価指数

    26日のドイツ株価指数(DAX)は5営業日ぶりに反発した。前日に比べ190.17ポイント(1.20%)高の1万5983.97で取引を終えた。午前は下落する場面もあったが、26日の米株式相場の堅調推移を受けた投資家心理の改善で、引けにかけて上昇幅を拡大した。前日までの4日続落で3%近く下落していたこともあり、値ごろ感を意識した買いも入りやすかった。自動車やテクノロジー、金融など幅広いセクターが買い直された。

    個別では、自動車部品大手コンチネンタルが4.83%高と上昇率トップ。半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが4.25%高、高級車大手ポルシェは2.74%高と続いた。一方、不動産大手ヴォノヴィアは1.38%安、電力大手RWEは0.46%安だった。




    ■フランス・パリ株価指数

    フランスCAC40種指数は1.24%高だった。
    週を通して米政府の債務不履行を警戒する動きが市場の重しとなった。



     



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    《マーケットストラテジーメモ》5月第4週

    22日(月):
    週末のNY株式市場で主要3指数は揃って3日ぶりに反落。連邦債務上限を巡る協議が一時中断したことで数日中に合意成立するとの見方が後退。イエレン財務長官が「一連の銀行破綻を受け一段の銀行合併が必要になる可能性がある」とコメント。株価が反落となったから悪材料視した格好。
     
    日経平均株価は278円高の31086円と7日続伸。朝方は100円超下落した場面もあったが切り返した。後場、上昇幅を拡大し高値引け。東証プライムの売買代金は3兆45億円。京海上、アドバンテストが上昇。第一三共、HOYAが下落。新高値銘柄数は14日連続で3ケタ。
     
    23日(火):
    週明けのNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長による債務上限問題を巡る協議が不透明材料。アルファベットとメタ・プラットフォームズが上昇。ナスダック総合とS&P500は小幅反発。
     
    日経平均株価は129円安の30957円と9日ぶりに反落。お昼の先物売り決めをきっかけに後場マイナス転換。日経平均は前日までの8日続伸で2000円近く上昇していたこともあり3万1300円台では上値が重かった。東証プライムの売買代金は3兆7601億円。リクルート、ルネサスが上昇。トヨタ、東側エレが下落。
     
    24日(水):
    火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。10年前はバーナンキショックだった。債務上限問題を巡る政権と共和党の協議が進展せず。ただ地銀株は続伸。パックウエスト・バンコープが7.9%高。KBW地銀株指数は0.9%高。ブロードコムは1.2%上昇。
     
    日経平均株価275円安の30682円と続落。前日の米株式市場で主要株価指数がそろって下落。東京市場でも運用リスクを避ける動きが優勢だった。下落幅は一時400円近くまで拡大した場面もあった。TOPIXも続落。東証プライムの売買代金は3兆1884億円。安川、ファナックが上昇。ファストリテ、資生堂が下落。信用倍率は3.23倍(前週3.85倍)。空売り比率は39.9%。日経平均のEPSは2160円(前日2110円)。
     
    25日(木):
    水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続落。「6月1日のXデーが近づくにつれ債務上限問題への警戒感が強まった」との解釈。恐怖(VIX)指数)は20%台に上昇し2週間ぶりの高水準。シティグループが3.1%安。米半導体大手エヌビディアの第2四半期の売上高予想は110億ドルプラスマイナス2%。市場予想の71億5000万ドルを上回った。
    株価は引け後の時間外取引で一時30%超の上昇。債券利回りは上昇。6月1日償還のTビル利回りは一時7.3710%と前日の5.992%から急上昇。6月FOMCでの利上げ確率は35.3%。
     
    日経平均株価は118円高の30801円と3日ぶりに反発。エヌビディアの決算を好感し翌日のNY株に期待した格好。東証プライム市場の売買代金は3兆4686億円。エーザイ、キャノンが上昇。川船、第一三共が下落。
     
     
    26日(金):
    木曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。NYダウは5日続落。一方NASDAQ総合指数は急上昇。
    好調な業績見通しを発表した半導体大手エヌビディアが24%上昇。過去最高値を更新し時価総額1兆ドルに迫った。売買代金は約600億ドル。この日のS&P500構成銘柄全体の5分の1を占めた。「エヌビディアは正式にFANGに代わって市場の中心的存在となった。投資家はAIに注目している」との見方だ。
    フィラデルフィア半導体(SOX)指数は6.8%上昇。1年以上ぶりの高値水準。1日の上昇率としては昨年11月以来の大きさ。バイデン大統領とマッーシー下院議長の債務交渉は見の相違がわずか700億ドル。「合意に近づいている」という解釈だ。
     
    日経平均株価は115円の30918円と続伸。前日の米ハイテク株高を受け、国内の半導体関連株を中心に買い物優勢。140円台での円安・ドル高傾向も追い風となった。ただ後場は上昇幅を縮小。TOPIXは0.31ポイント安と続落。東証プライムの売買代金は3兆4058億円。アドテスト、レーザーテックが上昇。楽天、ダイキンが下落。
     
    (2) 欧米動向
     
    バンク・オブ・アメリカ(BofA)による今年の米マネーマーケットファンド(MMF)への資金流入額。
    高利回りや銀行不安を背景に7560億ドルに達した。
    24日までの1週間も231億ドルが流入している。
    ハイテク株ファンドにも5億ドルが流入。
    6週連続の資金流入となった。
    MMFへの20年の流入額は9170億ドルだった。
     
     
    (3)新興国動向
     
    週間では、CSI300指数と香港株式市場のハンセン指数はそれぞれ2.4%、3.6%下落。
    この10週間で最も大きい下落率となった。
    週末は半導体の好調が目立ち、上海証券取引所の「科創板」半導体指数は2.9%上昇。
    約1カ月ぶりの大幅上昇を記録した。
       
    【展望】
     
    【5月】(7勝3敗:勝率70%)
     
    押し目買いに徹すべし。前途に高値出現を期待せよ。
     
    29日(月)メモリアルデー(戦没者記念日)でNY休場、バンクホリデーでロンドン休場、強い株高の日L
    30日(火)失業率、米S&P住宅指数、FHFA住宅価格、CB消費者信頼感、「台北国際電脳展」(→6月2日)、変化日
    31日(水)鉱工業生産、諸費動向調査、米JOLT求人件数、中国コンポジットOMI、製造業非製造業PMI、株高の日L、MSCI日本指数パッシブ売買インパクト
     
    【6月】(5勝5敗:勝率50%)
     
    上旬は買い方針。中旬から買い警戒。夏至節を目途に売りに転ずべし。
     
     1日(木)1−3月法人企業統計、米ADP雇用レポート、ISM製造業景況感
     2日(金)マネタリーベース、米雇用統計、アジア安全保障会議(シンガポール→4日)、変化日
     4日(日)堺市長投開票、OPECプラス閣僚会合
     5日(月)米ISM非製造業景況感、JPモルガングローバルコンポジットPMI、天赦日
     6日(火)家計調査、株安の日、6月最弱の日
     8日(木)景気動向指数、米貿易収支、消費者信用残高、中国貿易収支、変化日
     9日(金)マネーストック メジャーSQ、中国消費者・生産者物価、株安の日L
    12日(月)国内企業物価指数、米財政収支
    13日(火)4−6月法人企業景気予測調査、米FOMC(→14日)、消費者物価、独ZEW景況感、ゲーム見本市「E3](ロスアンゼルス→16日)
    14日(水)米パウエルFRB議長会見、生産者物価、「サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム」(ロシア→17日)、変化日
    15日(木)日銀金融政策決定会合(→16日)、機械受注、貿易統計、第三次産業活動指数、米輸出入物価、NY連銀製造業景況感、フィラデルフィア連銀製造業景況感、鉱工業生産、対米証券投資、ECB理事会、中国各種経済指標、ゴルフ全米オープン(→18日)
    16日(金)植田日銀総裁会見、NY連銀ビジネスリーダーズサーベイ、ミシガン大学消費者信頼感、クアドラプル・ウィッチング、G7交通相会合(志摩→18日)、株安の日L、FTSE日本指数パッシブ売買インパクト
    19日(月)首都圏マンション発売件数、米NAHB住宅市場指数、奴隷解放記念日でNY休場
    20日(火)米住宅着工件数、建設許可件数
    21日(水)通常国会会期末、日銀金融政策決定会合議事要旨 上げの特異日
    22日(木)米1−3月経常収支、中古住宅販売、英金融政策委員会、ゴルフ全米女子プロ(→25日)、端午節(→6月23日)
    23日(金)消費者物価、au自分銀行製造業PMI、米S&Pグローバル製造業PMI
    24日(土)G7男女共同参画・女性活躍相会合(日光→25日)
    27日(月)米耐久財受注、S&P住宅価格指数、 FHFA住宅価格指数、CB消費者信頼感
    28日(水) e スポーツビジネス EXPO(→30日東京ビッグサイト)
          国内最大級のスタートアップイベント「IVS」(京都→30日)、大幅高の特異日
    29日(木)消費動向調査、米1−3月GDP確定値、EU首脳会議(ブリュッセル→30日)、
          上げの特異日、変化日、東証REITCore指数パッシブ売買インパクト
    30日(金)失業率、東京都区部消費者物価、米個人所得、中国コンポジットPMI、製造業PMI、6月最強の日


    (兜町カタリスト 櫻井英明)

05月27日 毎日コラム
移動平均線からのかい離
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