11日の日経平均は大幅反落。868円45銭安の3万8820円49銭(出来高概算20億2000万株)と2月21日約半月ぶりに3万9000円台を割り込んで取引を終えた。下げ幅は今年最大となった。
前週末の米国市場でハイテク関連株が売られた流れや、1ドル=146円台に突入した円高が嫌気された。日経平均は前場半ばに節目の39000円を割り込むと、その後も下落幅を広げ、後場中盤にかけて3万8496円66銭まで下押しした。海外の短期筋による先物売りが加わったことも、投資マインドを萎縮させたようだ。ただ、大引けにかけては押し目狙いの買いも入り下げ渋りを見せた。
日経平均はスピード調整と見る向きが多いものの、来週には日銀の金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているだけに、日米ともに政策修正への思惑が強まるなかでは、目先は円高が進む可能性が高いだけに、手掛けづらさはありそうだ。
本日の米国株の反応が注目されるだろう。8日の米3指数は下落したが、大きく崩れたのはエヌビディアなど半導体株で、アップルやアルファベットなどはプラスで終えた。
エヌビディアが一段安となって米国株全体が崩れるようだと厳しくなるが、エヌビディアが下げても3指数が落ち着いた動きを見せるようなら、
あすの東京株式市場では押し目買いが入りやすくなる。過熱感が削がれた今が、日本株の真の実力を問われる局面だろう。
テクニカル面では日経平均は一気に25日線(3万8408円、11日時点)近辺まで調整しており、ここで踏みとどまって切り返すことができるかが注目される。
日本株を取り巻く環境は依然として良好といえる。また、3月末にかけては配当再投資もあり、需給関係は次第に好転していくと想定されるだけに、押し目買いスタンスで望みたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
42304.71 ボリンジャー:+3σ(25日)
41273.04 ボリンジャー:+2σ(13週)
41006.14 ボリンジャー:+2σ(25日)
40109.23 新値三本足陽転値
40042.93 ボリンジャー:+2σ(26週)
39734.30 6日移動平均線
39707.57 ボリンジャー:+1σ(25日)
39484.39 均衡表転換線(日足)
38958.20 ボリンジャー:+1σ(13週)
38820.49 ★日経平均株価11日終値
38408.99 25日移動平均線
38163.37 均衡表基準線(日足)
37921.68 均衡表転換線(週足)
37264.23 ボリンジャー:+1σ(26週)
37110.42 ボリンジャー:-1σ(25日)
36643.36 13週移動平均線
35811.85 ボリンジャー:-2σ(25日)
35587.45 均衡表雲上限(日足)
35551.56 75日移動平均線
35479.89 均衡表基準線(週足)
34594.95 均衡表雲下限(日足)
34513.27 ボリンジャー:-3σ(25日)
34485.54 26週移動平均線
34328.52 ボリンジャー:-1σ(13週)
33494.43 200日移動平均線
【大引け概況】
11日の日経平均株価は急反落し、終値は前週末比868円45銭(2.19%)安の3万8820円49銭だった。
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2月21日以来の安値水準。下げ幅は2021年6月21日(953円)以来の大きさだった。
きょうはリスクオフ一色の地合いを余儀なくされた。前週末の米国株市場でハイテク株中心に売り込まれた流れを引き継ぎ、半導体関連をはじめ売買代金上位の主力銘柄は全面安商状となった。東エレクやアドテストといった値がさの半導体関連株が大幅安となった。
日銀の金融政策正常化に向けた動きが前倒しされるとの思惑が浮上し、長期金利上昇を背景に外国為替市場で一時1ドル=146円台半ばまでドル安・円高が進んだことも輸出セクター中心に嫌気された。トヨタやホンダなど輸出関連株が広く売られた。
先物を絡めたインデックス売りが加速し、日経平均は一時1100円を超える急落に見舞われる場面もあったが、大引けにかけ買い戻しが入りやや下げ渋った。なお、個別株もプライム市場全体の84%の銘柄が下落する売り圧力の強い地合いだった。一方、売買代金は5兆円台をキープしており、これで8営業日連続、5兆円以上をこなす日が続いている。
日経平均は午後に下げ幅を一段と拡大し、3万8400円台後半まで下落する場面があった。海外短期筋とみられる株価指数先物の売りも膨らみ、相場を下押しした。日銀が3月にもマイナス金利政策を解除するとの見方が引き続き株式相場の重荷となった。相場が午後に入っても下げ渋る様子を見せない中、市場では「海外勢を中心に売りが売りを呼ぶ展開となった」との見方があった。
日経平均はスピード調整と見る向きが多いものの、来週には日銀の金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているだけに、日米ともに政策修正への思惑が強まるなかでは、目先は円高が進む可能性が高いだけに、手掛けづらさはありそうだ。ただ、日本株を取り巻く環境は依然として良好といえる。また、3月末にかけては配当再投資もあり、需給関係は次第に好転していくと想定されるだけに、押し目買いスタンスで望みたいところ。
東証株価指数(TOPIX)は大幅に反落した。終値は59.97ポイント(2.20%)安の2666.83だった。JPXプライム150指数も反落し、22.13ポイント(1.86%)安の1170.36だった。
東証プライムの売買代金は概算で5兆2687億円、売買高は20億2854万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1397。値上がりは232、横ばいは27だった。
業種別株価指数(33業種)は鉱業、銀行業、証券・商品先物取引業、鉄鋼の下落率が大きかった。パルプ・紙、その他製品は上昇。
個別では、売買代金首位のレーザーテックをはじめ、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコ、SCREENホールディングスなど半導体製造装置の主力銘柄が軒並み大きく下押した。また、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクの下げも目立つ。トヨタ自動車が下落、三菱重工業も売られた。三井金や豊田通商、INPEXが下げた。三井E&S、さくらインターネットがストップ安、チェンジホールディングス、シーイーシーも急落した。
半面、任天堂、リクルートホールディングスなどが頑強な値動き。エーザイも逆行高。住友ファーマも上昇。ソースネクストがストップ高に買われ、インフォコムも値幅制限いっぱいまで上値を伸ばした。丹青社が値を飛ばし、gumiも大幅高。大日本印刷、ツムラ、帝人なども買いが優勢だった。
東証スタンダード市場は、日経平均株価が一時1100円を超える大幅安となったことで投資家心理が悪化し、利益確定売りが優勢となった。スタンダードTOP20は続落。出来高4億6565万株。値上がり銘柄数268、値下がり銘柄数1244と、値下がりが優勢だった。
個別では倉元製作所、アドバネクスがストップ高。トミタ電機、サンネクスタグループは一時ストップ高と値を飛ばした。イチケン、日東富士製粉、焼肉坂井ホールディングス、石光商事、セリアなど34銘柄は昨年来高値を更新。児玉化学工業、KTC、ディー・エル・イー、ビーアンドピー、今村証券が買われた。
一方、住石ホールディングス、サイオス、阿波製紙、HEROZ、マツモトがストップ安。シリウスビジョン、山大は一時ストップ安と急落した。リニカル、エコミック、三和油化工業、ソルクシーズ、NEXYZ.Groupなど11銘柄は昨年来安値を更新。サノヤスホールディングス、ジャパンエンジンコーポレーション、ダイトーケミックス、日本電子材料、ダイハツディーゼルが売られた。
東証グロース市場は11日に日経平均株価が1100円を超える下げとなって投資家心理が悪化し、新興株も売りに押された。8日の米株式市場で半導体大手のエヌビディア株が下落し、人工知能(AI)関連銘柄に売りが波及したのも重荷となった。
東証グロース市場250指数は3日続落した。終値は前週末比17.67ポイント(2.34%)安の737.29だった。取引時間中には下落率が3%を超える場面もあった。
グロースCoreは下落。東証グロース市場250指数は、チャート分析上で下値支持線となっていた25日移動平均線(745近辺)を割り込んだ。市場では「チャートからも一段安が警戒される水準となり、売りに拍車がかかった」との声が聞かれた。
グロース市場ではラボロAIが制限値幅の下限(ストップ安水準)で配分されたほか、ヘッドウォが下落した。一方、フリーやファーストAは上昇した。
値上がり銘柄数77、値下がり銘柄数468と、値下がりが優勢だった。
個別では地域新聞社、坪田ラボがストップ高。WASHハウスは一時ストップ高と値を飛ばした。ジェネレーションパス、sMedio、Kudan、パワーソリューションズ、SBIリーシングサービスなど6銘柄は昨年来高値を更新。ネットスターズ、HYUGA PRIMARY CARE、トゥエンティーフォーセブン、フリー、アルファポリスが買われた。
一方、Laboro.AIがストップ安。エッジテクノロジー、Kudan、ABEJA、アイリックコーポレーションは一時ストップ安と急落した。ASJ、CRI・ミドルウェア、ウォンテッドリー、クラスターテクノロジー、サスメドなど19銘柄は昨年来安値を更新。メディア総研、ライトワークス、TORICO、イトクロ、ピアズが売られた。
11日午前の日経平均株価は大幅に反落し、午前終値は前週末比984円84銭(2.48%)安の3万8704円10銭だった。取引時間中として3万9000円を下回ったのは2月29日以来。
きょう前場は一気にリスクオフの流れが強まり、日経平均は急反落となった。前週末の米国株市場で半導体関連株が大きく利食われた
エヌビディアなどの半導体株が大幅に下落した流れを引き継ぎ、東京株式市場でも値がさの東エレクやアドテストといった半導体関連株に売りが波及した。半導体関連株はエヌビディアと連動し、年初から急ピッチの上昇が続いてきたとあって、利益確定目的の売りも重荷となった。
日銀の大規模緩和政策の修正に対する観測も重荷となった。
外国為替市場で1ドル=147円台を割り込むなど一段とドル安・円高に振れていることも、輸出セクター中心に嫌気された。先物への売りがかさみ、それに引きずられて日経平均は1000円近い下げ。朝方一瞬下げ渋る場面もあったが、その後は売り直され、前場は安値圏で着地している。個別株も前引け時点で全体の86%の銘柄が下落している。
トヨタなど自動車株の下げも目立った。
前週末に発表された2月の米雇用統計がインフレ鈍化を示す内容と受け止められ、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げが意識された。日銀が3月にもマイナス金利政策を解除するとの見方も根強く、株式の売りを促した。
本日は売り一巡後、押し目を狙う買いが入って、プライム市場の主力銘柄は下げ渋るかと思いきや、日経平均、TOPIXともにほぼ前場安値引けとなった。
18-19日に開催される日本銀行の金融政策決定会合での「マイナス金利の解除」に対する警戒感が高まっており、13日の春闘集中回答の結果までは神経質な地合いが続く可能性はある。
後場、日経平均が少しでも下げ幅を縮小し39000円台を回復するような展開を期待したいところだが、様子見姿勢が強まっていることから後場一段安も頭に入れておきたい。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは61.43ポイント(2.25%)安の2665.37だった。JPXプライム150指数は反落し、24.17ポイント(2.03%)安の1168.32で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆5774億円、売買高は10億61万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1415。値上がりは225、横ばいは15だった。
セクターでは、鉱業、銀行業、輸送用機器、機械、証券・商品先物取引業の下落が目立った一方、パルプ・紙、その他製品の2セクターのみ上昇した。
個別では、アドバンテスト、東エレクのほか、スクリーンHD、ルネサスエレクトロニクス、ソフトバンクグループ(SBG)など半導体株がきつい下げとなったほか、コンコルディア、みずほなど銀行株も下落した。このほか、川崎重、三井金、大平洋金属、三菱重の下げが目立った。
一方、大規模な自己株式の取得実施を発表した大日本印刷が大幅高となったほか、国内証券会社のレポートがポジティブ視されて住友大阪セメントが買われた。このほか、帝人、エーザイ、ニトリホールディングス、資生堂がしっかりだった。
東証スタンダード市場はスタンダードTOP20は続落。出来高2億9406万株。
値上がり銘柄数288、値下がり銘柄数1156と、値下がりが優勢だった。
前週末の米ハイテク株安を映して半導体や情報技術関連銘柄の一角が大きく下落し、指数の重しになった。為替の円高も輸出関連業種の嫌気売りを誘った。
個別では、アドバネクスがストップ高。トミタ電機、サンネクスタグループは一時ストップ高と値を飛ばした。イチケン、日東富士製粉、焼肉坂井ホールディングス、セリア、サイボーなど29銘柄は昨年来高値を更新。倉元製作所、児玉化学工業、KTC、テクノマセマティカル、わかもと製薬が買われた。
一方、HEROZがストップ安。サイオス、山大は一時ストップ安と急落した。エコミック、マックハウス、ヨネックスは昨年来安値を更新。日本ラッド、日本電子材料、DNAチップ研究所、放電精密加工研究所、ダイトーケミックスが売られた。
東証グロース市場は、11日に日経平均株価が900円を超えて下落するなかで投資家心理が弱気に傾き、新興銘柄にも売りが及んだ。8日に米半導体大手のエヌビディア株が下落したことで人工知能(AI)関連の売りも目立った。
東証グロース市場250指数は続落した。前引けは前週末比19.00ポイント(2.52%)安の735.96だった。
グロース市場ではエッジテクノやヘッドウォが下落した。一方、フリーやジェネパは上昇した。
値上がり銘柄数93、値下がり銘柄数443と、値下がりが優勢だった。
個別では、WASHハウスがストップ高。地域新聞社は一時ストップ高と値を飛ばした。ジェネレーションパス、sMedio、パワーソリューションズ、SBIリーシングサービスなど5銘柄は昨年来高値を更新。ブランディングテクノロジー、ネットスターズ、HYUGA PRIMARY CARE、ファーストアカウンティング、アルファポリスが買われた。
一方、エッジテクノロジー、Kudan、アイリックコーポレーションが一時ストップ安と急落した。サスメド、セーフィー、カオナビ、オープンワーク、くすりの窓口など12銘柄は昨年来安値を更新。ABEJA、メディア総研、ライトワークス、AVILEN、イトクロが売られた。
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《マーケットストラテジーメモ》03月第2週
4日(月):
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。S&P500とナスダック総合は前日に続き終値ベースで過去最高値を更新。ナスダック総合はザラ場ベースでも過去最高値を更新した。背景は「人工知能(AI)への期待からテクノロジー株への買いの継続」。国債利回りの低下も好感した格好。日経平均株価は198円高の4万0109円23銭と続伸。上昇幅は400円を超えた場面があった。終始4万円台をキープし大引けベースでも史上初の4万円台に乗せ。東証プライムの売買代金は5兆3879億円。ルネサス、三井E&Sが上昇。川崎汽、東電が下落。日経平均採用銘柄のEPSは2387円と過去最高を更新。
5日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反落。もっともAI関連製品への需要拡大期待からエヌビディアなど半導体銘柄が買われた。S&P500は取引時間中の最高値を更新。ただ、全体的には経済指標発表を控えて慎重ムードが強かった。「株価が最高値を更新する中で、機関投資家も個人投資家も乗り遅れの恐怖を幾分感じている」。そんな声もある。
日経平均株価は11円安の4万97円と反落。前日のNY株式相場が下落した流れで日本株も利益確定売りに押された。一時270円ほど下げる場面があったが一時プラスに転じ120円ほど上昇した場面もあった。東証プライムの売買代金は5兆1039億円。デンソー、ニトリが上昇。ダイキン、アステラスが下落。
6日(水):
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って1%超の続落。アップルが2.8%下落。今年第1─6週の中国でのiPhone販売が前年比24%減少したとの調査リポートを嫌気した。ィラデルフィア半導体指数(SOX)は約2%安。テスラが3.9%安。一方、小売大手ターゲットは通期の既存店売上高見通しを好感して12%急伸。
日経平均株価は6円安の4万90円と続落。ただ、後場はブラスに転じた時間帯が多かった。TOPIXは続伸。東証プライムの売買代金は5兆1232億円。トヨタ、東エレが上昇。ファストリ、TDKが下落。
7日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は反発。2月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数の増加数が14万人。市場予想(15万人)を下回った。 1月雇用動態調査(JOLTS)の求人件数は2万6000件減の886万3000件。
日経平均株価は492円安の3万9598円と続落。4日ぶりに終値で4万円を下回った。下落幅は一時500円を超え今年最大。米国株高を受けて寄り付きは反発。一時終値ベースの史上最高値の40109円を上抜けた場面もあった。ただ日銀の金融政策への警戒感から売り物優勢の展開となった。1ドル148円台も逆風。東証プライムの売買代金は5兆9212億円。川重、安川が上昇。スクリン、レゾナックが下落。
8日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は大幅反発。1月の貿易収支の赤字額は前月比5.1%増の674億ドル。財(モノ)の輸入増が赤字幅拡大につながった。週間新規失業保険申請件数(季節調整済み)は横ばいの21万7000件。市場予想は21万5000件だった。
日経平均株価は90円高の3万9688円と4日ぶりに反発。一時下げるなど方向感に欠く展開。午後に日経平均の上げ幅は400円に迫った。 東証プライムの売買代金は概算で6兆3949億円と2月16日以来の高水準。売買高は22億3578万株。メジャーSQで膨らんだ。SBG、信越化が上昇。ダイキン、トヨタはが下落。
(2)欧米動向
2月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比27万5000人増加。
市場予想(20万人増)を上回った。
ただ、過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万7000人下方修正。
失業率は約2年ぶりの水準に上昇。
(3)新興国動向
中国の2月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.7%上昇。
CPIの前年比上昇率は市場予想の0.3%を上回り、11カ月ぶり高水準を記録。
豚肉、生鮮野菜など主要な食料品のほか、春節前後の需要増に伴い旅行の価格が上昇した。
一方、生産者物価指数(PPI)は前年比2.7%下落。
下落率は1月(2.5%)から拡大した。
PPIの下落は1年半以上続いている。
(兜町カタリスト 櫻井英明)
【寄り付き概況】
11日の日経平均株価は大幅に反落して始まった。始値は前週末比456円80銭安の3万9232円14銭。
東京株式市場は先物主導の売りで、主力ハイテク株を中心に大きく下値を探る展開で始まった。前週末の米国株市場では半導体セクターに売りがかさむなどハイテク株への利益確定売りが目立ち、NYダウをはじめ主要株価3指数が揃って3日ぶりに反落する展開となった。
この日の取引開始前に発表された2月の米雇用統計は強弱入り交じる内容だったが、米株市場は嫌気することなく朝方は総じて買い優勢、しかしその後は利食い急ぎの動きが表面化した。ナスダック総合株価指数の下げが相対的に大きくなっており、東京株式市場でもハイテクセクターに向かい風が強い。外国為替市場でドル安・円高が進んでいることもネガティブに作用している。
東証株価指数(TOPIX)は反落している。
個別では、荏原やフジクラ、三井金が下落している。一方、住友ファーマやエーザイ、大日印が上昇している。
「ラマダン入り(→4月11日)」
「雇用統計通過」
週末のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。
S&P500とナスダックは取引時間中の最高値を更新した。
ただ前場後半から失速した。
フィラデルフィア半導体指数(SOX)も一時最高値を更新したが終値は4%安。
エヌビディアが5.6%安と7日ぶりに反落。
一時5%超上昇する場面があった。
ブロードコムも7%安。
マーベル・テクノロジーが11.4%下落。
週間ではS&P500が0.26%安、ナスダックが1.17%安、
NYダウが0.93%安。
2月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比27万5000人増加。
市場予想(20万人増)を上回った。
ただ、過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万7000人下方修正。
失業率は約2年ぶりの水準に上昇。
市場からは「きょうは単なる利益確定売り」という声も聞こえる。
雇用統計を受け6月までの利下げ確率は80%に上昇。
ただその後は73%に戻した。 もっと見る
10年国債利回りは4.076%。
5年国債利回りは4.050%。
2年国債利回りは4.477%。
ドル円は147円水準。
WTI原油先物4月物は前日比0.92ドル(1.17%)安の1バレル=78.01ドル。
週間では2.45%下落。
ビットコインは一時7万0175ドルと過去最高を更新。
その後2.77%高の6万9207ドル。
SKEW指数は144.90→142.94→141.78。
恐怖と欲望指数は74→71。
(昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。
週末のNYダウは68ドル(0.18%)安の38722ドルと3日ぶりに反落。
高値389071ドル、安値38705ドル。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは101.62%(前日106.93%)。
NASDAQは188ポイント(1.16%)安の16085ポイントと3日ぶりに反落。
高値16499ポイント、安値16059ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは104.55%(前日107.26%)。
S&P500は33ポイント(0.65%)安の5123ポイントと3日ぶりに反落。
高値5189ポイント、安値5117ポイント。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは126.22%(前日132.29%)。
ダウ輸送株指数は129ポイント(0.82%)安の15718ポイントと反落。
SOX指数は208ポイント(4.03%)安の4957ポイントと反落。
VIX指数は14.74(前日14.44)。
NYSEの売買高は10.21億株(前日9.98億株)。
3市場の合算売買高は122.9億株(前日111.9億株、過去20日平均は120.8億株)。
週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比725円安の38785円。
ドル建ては635円安の38875円。
ドル円は147.07円。
10年国債利回りは4.076%。
2年国債利回りは4.477%。
「3月メジャーSQ値39863円に対して0勝1敗」
週末の日経平均は寄り付き211円高。
終値は90円(△0.23%)高の39688円と4日ぶりに反発。
高値39989円。
安値39552円。
日足は2日連続で陰線。
3月メジャーSQ値39863円に対して0勝1敗。
日経平均は週間で221円安。
6週ぶりに反落し週足は6週ぶりに陰線。
TOPIXは8.26ポイント(△0.30%)高の2726ポイントと反発。
過去最高値は1989年12月18日の2884,80ポイント。
TOPIXコア30指数は反発。
プライム市場指数は4.30ポイント(△0.31%)高の1403.32と反発。
東証スタンダード指数は続落。
東証グロース250指数は10.82ポイント(△1.41%)安の754.96と続落。
25日移動平均線からの乖離は△1.50%(前日△3.19%)。
プライム市場の売買代金は6兆3949億円(前日5兆9212億円)。
7日連続で5兆円超。
25日連続で4兆円超。
売買高は22.35億株。
値上がり1118銘柄(前675銘柄)。
値下がり489銘柄(前日928銘柄)。
新高値193銘柄(前日226銘柄)。
11日連続で3ケタ。
新安値26銘柄(前日19銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは103.80(前日104.90)。
東証グロース市場の騰落レシオは86.47(前日86.84)。
NTレシオは14.56倍(前日14.57倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
TOPIX8勝4敗で66.66%。
東証グロース市場指数は6勝6敗で50.00%。
上向きの25日線(38296円)からは△3.64%(前日△3.77%)。
49日連続で上回った。
上向きの75日線は35479円。
58日連続で上回った。
上向きの200日線(33453円)からは△18.64%(前日△18.54%)。
233日連続で上回った。
下向きの5日線は39917円。
2日連続で下回った。
13週線は36193円。
26週線は34282円。
いずれも上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲20.560%(前日▲20.842%)。
買い方▲0.758%(前日▲0.500%)。
東証グロース250指数ネットストック信用評価損益率で売り方▲16.085%(前日▲16.838%)。
買い方▲12.31%(前日▲10.102%)。
空売り比率は39.4%(前日40.3%、2日ぶりに40%割れ)。
10月30日が54.3%。
22年10月28日54.7%、21年10月28日54.2%。
23年3月10日52.7%。
空売り規制なしの銘柄の比率は11.3%(前日6.5%)。
ココはアンバランス。
8月18日が8.9%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
日経VIは21.95(前日21.65)。
昨年2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄のPERは16.86倍(前日16.82倍)。
19日連続で16倍台。
9月19日は16.26倍だった。
前期基準では18.85倍。
EPSは2354円(前日2354円)。
直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは3月4日2387円。
225のPBRは1.52倍(前日1.52倍)。
BPSは26111円(前日26051円)。
日経平均の予想益回りは5.93%。
予想配当り利回りは1.71%。
指数ベースではPERは23.45倍(前日23.41倍)。
EPSは1692円(前日16910円)。
PBRは2.14倍。
BPSは18546円(前日18504円)。
10年国債利回りは0.730%(前日0.730%)。
プライム市場の予想PERは16.83倍。
前期基準では18.98倍。
PBRは1.46倍。
プライム市場の予想益回りは5.93%。
配当利回り加重平均は2.01%。
プライム市場の単純平均は13円高の3091円(前日は3078円)。
プライム市場の売買単価は2860円(前日2787円)。
プライム市場の時価総額は965兆円(前日962兆円)。
ドル建て日経平均は268.24(前日266.42)と反発。
週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比725円安の38785円。
高値39765円。安値38745円。
大証夜間取引終値は日中比720円安の38790円。
気学では月曜が「売り警戒。買い狙い」。
火曜が「初め高いと後安の日。戻り売り方針で駆け引きせよ」。
水曜が「変化日にして後場にかけてよく動く日」。
木曜が「気味の急変を見せる日」。
金曜が「押し目買い方針の日。居所が安いと急伸する」。
ボリンジャーのプラス1σが39673円。
プラス2σが41051円。
プラス3σが42428円。
週足のプラス1σが38607円。
プラス2σが41022円。
プラス3σが43436円。
イスラム圏では「ラマダン入り(→4月11日)」。
アノマリー的には「株高の日」。
《今日のポイント3月11日》
(1)週末のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。
10年国債利回りは4.076%。
5年国債利回りは4.050%。
2年国債利回りは4.477%。
ドル円は147円水準。
SKEW指数は144.90→142.94→141.78。
恐怖と欲望指数は74→71。
(昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。
(2)週末のダウ輸送株指数は129ポイント(0.82%)安の15718ポイントと反落。
SOX指数は208ポイント(4.03%)安の4957ポイントと反落。
VIX指数は14.74(前日14.44)。
NYSEの売買高は10.21億株(前日9.98億株)。
3市場の合算売買高は122.9億株(前日111.9億株、過去20日平均は120.8億株)。
週末のシカゴ225先物円建ては大証日中比725円安の38785円。
(3)プライム市場の売買代金は6兆3949億円(前日5兆9212億円)。
7日連続で5兆円超。
25日連続で4兆円超。
売買高は22.35億株。
値上がり1118銘柄(前675銘柄)。
値下がり489銘柄(前日928銘柄)。
新高値193銘柄(前日226銘柄)。
11日連続で3ケタ。
新安値26銘柄(前日19銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは103.80(前日104.90)。
東証グロース市場の騰落レシオは86.47(前日86.84)。
NTレシオは14.56倍(前日14.57倍)。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
(4)上向きの25日線(38296円)からは△3.64%(前日△3.77%)。
49日連続で上回った。
上向きの75日線は35479円。
58日連続で上回った。
上向きの200日線(33453円)からは△18.64%(前日△18.54%)。
233日連続で上回った。
下向きの5日線は39917円。
2日連続で下回った。
13週線は36193円。
26週線は34282円。
いずれも上回った。
(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲20.560%(前日▲20.842%)。
買い方▲0.758%(前日▲0.500%)。
東証グロース250指数ネットストック信用評価損益率で売り方▲16.085%(前日▲16.838%)。
買い方▲12.31%(前日▲10.102%)。
(6)空売り比率は39.4%(前日40.3%、2日ぶりに40%割れ)。
空売り規制なしの銘柄の比率は11.3%(前日6.5%)。
ココはアンバランス。
日経VIは21.95(前日21.65)。
(7)日経平均採用銘柄のPERは16.86倍(前日16.82倍)。
EPSは2354円(前日2354円)。
225のPBRは1.52倍(前日1.52倍)。
BPSは26111円(前日26051円)。
日経平均の予想益回りは5.93%。
予想配当り利回りは1.71%。
10年国債利回りは0.730%(前日0.730%)。
(8)プライム市場の単純平均は13円高の3091円(前日は3078円)。
プライム市場の時価総額は965兆円(前日962兆円)。
ドル建て日経平均は268.24(前日266.42)と反発。
(9)ボリンジャーのプラス1σが39673円。
プラス2σが41051円。
プラス3σが42428円。
週足のプラス1σが38607円。
プラス2σが41022円。
プラス3σが43436円。
イスラム圏では「ラマダン入り(→4月11日)」。
アノマリー的には「株高の日」。
今年の曜日別勝敗(3月8日まで)
↓
月曜6勝1敗
火曜4勝5敗
水曜2勝7敗
木曜5勝7敗
金曜8勝1敗
3月1日時点のQuick調査の信用評価損率は▲3.60%(前週▲4.77%)。
6週連続で好転。
3月1日時点の信用売り残は1130億円減の9484億円。
5週ぶりに減少。
同信用買い残は948億円増の4兆999億円。
2週連続で増加。
信用倍率は4.32倍(前週3.77倍)。
3週ぶり4倍台。
3月1日時点の裁定売り残は39億円減の340億円。
2週ぶりに減少。
裁定買い残は927億円増の2兆525億円。
5週連続で増加。
当限は売り残が39億円減340億円。
買い残が927億円増の2兆525億円。
翌限以降は売り残が0億円。
買い残が0億円。
2月第4週(2月26日─3月1日)の週間海外投資家動向。
現物3834億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
先物3173億円売り越し(2週ぶりに売り越し)。
合計661億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
個人は現物905億円売り越し(3週連続で売り越し)。
先物464億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計411億円売り越し(3週連続で売り越し)。
信託銀行は現物2589億円売り越し(8週連続で売り越し)。
先物1565億円買い越し(3週連続で買い越し)。
合計1024億円売り越し(8週連続で売り越し)。
2月第3週(2月19日─2月22日)の週間海外投資家動向。
現物786億円売り越し(8週ぶりに売り越し)。
先物719億円買い越し(2週ぶりに買い越し)。
合計66億円売り越し(3週ぶりに売り越し)。
個人は現物918億円売り越し(2週連続で売り越し)。
先物150億円売り越し(2週連続で売り越し)。
合計1069億円売り越し(2週連続で売り越し)。
信託銀行は現物2235億円売り越し(7週連続で売り越し)。
先物1146億円買い越し(2週連続で買い越し)。
合計1089億円売り越し(7週連続で売り越し)。
◇━━━ カタリスト━━━◇
ダイワボウ(3107)・・・動兆
ダイワボウ情報システム(DIS)が中核。
大和紡績譲渡で繊維切り離し
サブスク取扱高が2桁増。
好業績。
(兜町カタリスト櫻井)
11日の東京株式市場は反落後、もみ合い展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、3万8900円-3万9400円を想定。(8日終値3万9688円94銭)
先週末の米国株は下落。ダウ平均は68ドル安の38722ドルで取引を終えた。
日経平均株価は、前週末8日に上値の重い展開だったことや、現地8日の米国株式が下落したことから、売り先行スタートとなろう。SOX(フィラデルフィア半導体株)指数も大きく下げており、半導体株関連銘柄は軟調な展開を強いられそうだ。
為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の前半(前週末8日は147円87-89銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円台の後半(同161円67-71銭)と、円高方向に振れていることから、輸出関連銘柄には重しになるとみられる。
安く始まった後の戻りは鈍いと予想する。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同8日の大阪取引所清算値比725円安の3万8785円だった。
【好材料銘柄】
■ホクト <1379>
今期経常を85%上方修正、未定だった配当は10円増配。
■オートウェーブ <2666>
今期配当を1円増額修正。
■鳥貴族ホールディングス <3193>
今期経常を63%上方修正・2期ぶり最高益、配当も2円増額。
■わかもと製薬 <4512>
今期最終を一転黒字に上方修正。
■Ridge-i <5572>
上期経常を66%上方修正。
■yutori <5892>
3月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施。
■トミタ電機 <6898>
前期経常を赤字縮小に上方修正。
■今村証券 <7175>
配当方針を変更し、配当性向35%を目安に実施する。
■ビーアンドピー <7804>
11-1月期(1Q)経常は2.8倍増益で着地。
■大日本印刷 <7912>
発行済み株式数(自社株を除く)の8.31%にあたる2000万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月11日から9月30日まで。また、3月19日付で1500万株の自社株を消却する。
■サンネクスタグループ <8945>
今期最終を一転4倍増益に上方修正。
■丹青社 <9743>
前期経常を23%上方修正。
【主な経済指標・スケジュール】
11(月)
【国内】
10-12月期GDP改定値(8:50)
2月マネーストック(8:50)
《決算発表》
GENDA、GA TECH、トーホー、学情、セルソース、ファーマフーズ
【海外】
米3年国債入札
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
[株価材料]
■三井物産<8031>
出資の米新興 植物由来の航空燃料量産
■IHI<7013>
系 米3Dプリンターに出資 ロケットに活用
■東芝テック<6588>
生成AIで販促クーポン
■エムスリー<2413>
系 産業医の紹介確約 法令順守促す
■防衛装備品をインドへ輸出 NEC<6701>など開発の軍艦用アンテナ
■日銀ETF含み益、過去最高34兆円 1カ月4兆円増 水面下で活用策議論
■送電ロスなし「超電導」鉄道営業路線に導入 世界初、伊豆箱根鉄道で
■GPIF、外国株貸し付け再開へ 議決権行使と収益を両立
■新型車開発に生成AI マツダ<7261>は設計部門など研修
■パナソニックHD<6752>
パナコネクト トラック荷待ち時間半減 AI管理
■楽天G<4755>
楽天モバイル、法人契約1万社 プラチナバンド6月開始へ
■航空貨物輸出量、反動増で2年ぶりプラス 1月、半導体など回復鈍く
■アマゾン、ふるさと納税に来春にも参入へ
■シャープ<6753>
ダイナブック、AIサーバーに参入 台湾製販売
■三菱重工<7011>
タイ石油公社とアンモニア専焼タービン発電実用化
■積水ハウス<1928>
150億円投資 国内4工場、賃貸住宅の部材増産
■任天堂<7974>
「マリオ」新作アニメ映画制作発表 26年4月3日公開予定
03月11日 毎日コラム
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無意識に使う「口癖」の本音や心理 |
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