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【市況一覧】
日経平均株価
37,934.76 +306.28 04/26
TOPIX
2,686.48 +22.95 04/26
マザーズ
644.61 +4.49 04/26
NYダウ平均
38,239.66 +153.86 04/27
ナスダック総合
15,927.90 +316.14 04/27


03月01日 マーケットコメント

03月02日 マーケットコメント

03月03日 マーケットコメント


     
     
    日経平均はあっさり節目の4万0000円を上回った。高く始まった後は伸び悩んだものの、TOPIXが下げに転じる中でもプラス圏をキープしたどころか、安値でも4万0000円を下回らなかった。上昇基調を崩すことなく利益確定売りもこなしており、中期的にはまだ上があることへの期待を高める動きだった。
     
    きょうはプライムで値下がり銘柄数がかなり多かっただけに、あす以降は半導体株以外にも物色の広がりが見られるかが注目される。今週はメジャーSQ週で指数の動きは荒くなりやすいが、半導体しか注目されないような状況が続いてしまうと、無駄に振れ幅が大きくなる。きょう日経平均に連れ高できなかったTOPIXが仕切り直しで買われるのか、それとも頭打ち感が出てくるのかを注視しておきたい。
     
    ちょうど2カ月前の大発会には3万2693円という安値をつけており、わずかの間に日経平均は7600円(23%)も急騰したことになる。米国の半導体人気が収まらないうちはこちらも上げ続けるだろうが、そうは言っても相場は相場なので、今月はどこかで調整に入ることも想定して動いた方が無難だろうと考える。
     
    今週は、米国で5日にスーパーチューズデー(大統領選挙の集会集中日)、6・7日にはパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言、8日には雇用統計、国内では、8日にメジャーSQが予定されており、短期的な相場調整のきっかけとなってもおかしくないイベントが目白押しだ。これらイベントを見極めながら、目先は4万円を固める展開か。
     
     
    ■上値・下値テクニカル・ポイント(4日現在)
     
    42333.22  ボリンジャー:+3σ(26週)
    41863.58  ボリンジャー:+3σ(25日)
    41152.20  ボリンジャー:+2σ(13週)
    40469.99  ボリンジャー:+2σ(25日)
     
    40109.23  ★日経平均株価4日終値
     
    39654.93  ボリンジャー:+2σ(26週)
    39477.92  6日移動平均線
    39233.71   新値三本足陰転値
    39204.90  均衡表転換線(日足)
    39076.40  ボリンジャー:+1σ(25日)
    38688.95  ボリンジャー:+1σ(13週)
    38001.11  均衡表基準線(日足)
    37682.81  25日移動平均線
    36976.64  ボリンジャー:+1σ(26週)
    36957.48  均衡表転換線(週足)
    36289.22  ボリンジャー:-1σ(25日)
    36225.70  13週移動平均線
    35470.38  均衡表雲上限(日足)
    35401.16  均衡表基準線(週足)
    35104.85  75日移動平均線
    34895.64  ボリンジャー:-2σ(25日)
     
     
    ローソク足は小陰線を引いたが、マドを空けて上昇して5日移動平均線を上放れ、高値と安値も先週末水準を上回った。一方、25日移動平均線との上方乖離率は日経平均で6.44%(先週末6.53%)、TOPIXで4.03%(4.43%)といずれもやや縮小。東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は98.84%と2月9日から15営業日連続で中立ゾーンの90-110%に収まっており、高値追いの相場にあって短期急騰によるスピード調整圧力は限定的とみられる。
     
     

    【大引け概況】


    4日の日経平均株価は続伸し、終値は前週末比198円41銭(0.50%)高の4万0109円23銭だった。
     
    本日のマーケット動画
    時間:00:01:31 容量:18.47M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

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    初めて心理的な節目の4万円台に乗せ、1日に付けた史上最高値(3万9910円)を連日で更新した。
     
    前週末の欧州株が全面高となり、その流れを引き継いで米国株市場でも主要株価3指数が揃って上昇した。米長期金利が低下基調となったことで半導体を中心とするハイテク株が買われ、この流れが東京株式市場にも波及した。日経平均寄与度の高い半導体製造装置関連に資金が流入し全体相場を牽引した。一方、景気敏感株やバリュー株には値を下げる銘柄も目立つ。買い一巡後は日経平均の上値も重くなり、後場終盤には4万円を割り込む寸前まで伸び悩んだが、大引けにかけて持ち直した。
    個別ではプライム上場銘柄の7割以上が下落する展開で、半導体関連やAI関連株が買われた以外は、値を下げる銘柄も少なくなかった。なお、TOPIXは小幅ながらマイナス圏で引けている。
     
    1日発表の米景気指標が市場予想を下回り、景気減速から米連邦準備理事会(FRB)の利下げへの期待が再び強まった。同日の米株式市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が最高値を更新したほか、半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4%以上上昇した。東京市場でも半導体関連株への買いが集まり、東エレクとアドテストの2銘柄で150円ほど日経平均を押し上げた。
     
    今週は8日に株価指数先物とオプション3月物の特別清算指数(SQ)の算出を控えている。日経平均が取引時間中に4万円台を付けたことをきっかけに売り方が損失回避(デルタヘッジ)の先物買いを入れたことで騰勢を強めた面があるとの指摘もあった。
     
    市場では「プライム市場では値下がり銘柄のほうが多くあり、日経平均は一部の銘柄がけん引する状況にある。今週末のSQ(特別清算指数)値の算出を控え、ひずみの解消で値動きが粗くなる可能性もある」との声も聞かれた。


     


    東証プライムの値上がり銘柄数は全体の25%ほどにあたる425銘柄にとどまった。1195銘柄は値下がりし、37が横ばいだった。銀行や海運、空運など景気敏感株の一角には売りが目立った。
     
    東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は3.14ポイント(0.12%)安の2706.28だった。JPXプライム150指数は続伸し、1.47ポイント(0.12%)高の1196.67で終えた。東証プライムの売買代金は概算で5兆3879億円、売買高は18億5955万株だった。
     
    業種別株価指数(33業種)はパルプ・紙、鉱業などが上昇した。下落は海運業、空運業、ゴム製品、食料品など。
     
    個別では、東エレク、ルネサスエレクトロニクス、アドバンテスト、レーザーテックなど半導体株の上げが目立った。また、ファナック、ダイキン、安川電、リクルート、三越伊勢丹HD、オリンパス、SUMCO、キーエンスが上昇した。AI関連のさくらインターネットがストップ高となったほか、半導体関連の野村マイクロ・サイエンスも大幅高で7連騰となった。
     
    一方、先週急騰したディー・エヌ・エーが反落したほか、川崎汽船、ヤマトホールディングス、OLC、JAL、トヨタの下げが目立った。また、あおぞら銀行、千葉銀行、ふくおかフィナンシャルGなど銀行株がさえなかったほか、ソニーグループがじりじりと下落した。
     

     


     
    東証スタンダード市場は、全体には利益確定の売りに押される銘柄が多かった。スタンダードTOP20は小幅安。出来高5億1449万株。
    値上がり銘柄数609、値下がり銘柄数856と、値下がりが優勢だった。
    プライム市場は、人工知能(AI)の利用拡大による需要増を期待して半導体関連株を買う動きが続き、日経平均は初めて4万円台に乗せた。
     
    個別では、住石ホールディングス、ピクセルカンパニーズ、サイオス、ユビキタスAI、アズジェントなど7銘柄がストップ高。ヒップ、クオンタムソリューションズ、倉元製作所は一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、セーラー広告、日本ケアサプライ、DNAチップ研究所、旭松食品など59銘柄は昨年来高値を更新。山大、アースインフィニティ、日本ラッド、enish、ピクセラが買われた。
     
     一方、フォーサイドがストップ安。Robot Home、リニカル、パレモ・ホールディングス、ランドネット、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスなど10銘柄は昨年来安値を更新。大和コンピューター、テーオーホールディングス、リーダー電子、エヌリンクス、やまみが売られた。
     


     
    東証グロース市場は時価総額の大きい銘柄を中心に買いが先行したが、利益確定売りも出て上値が重かった。市場関係者は「個人の投資資金が流入しているが、短期売買が多く持続性がない」、「特定の銘柄に買いが集まっている」と指摘していた。
    グロースCoreは続落。東証グロース市場250指数は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比3.09ポイント(0.40%)高の766.69だった。
    値上がり銘柄数221、値下がり銘柄数313と、値下がりが優勢だった。
     
    個別では、テックファームホールディングス、データセクション、シルバーエッグ・テクノロジー、ヘッドウォータース、セカンドサイトアナリティカなど12銘柄がストップ高。ベガコーポレーション、ジェイドグループ、FFRIセキュリティ、rakumo、フレクトなど19銘柄は昨年来高値を更新。Laboro.AI、ブリッジコンサルティンググループ、AVILEN、Fusic、売れるネット広告社が買われた。
     
     一方、勤次郎、サスメド、セーフィー、マーソ、タカヨシなど6銘柄が昨年来安値を更新。コパ・コーポレーション、サイフューズ、W TOKYO、NexTone、AHCグループが売られた。
     
     


     
    4日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前週末比316円01銭(0.79%)高の4万0226円83銭だった。上げ幅は400円を超える場面があった。初めて4万円台に乗せ、1日に付けた最高値(3万9910円)を上回った。史上最高値圏を走る展開となっている。
     
    前週末の欧州株市場が文字通りの全面高に買われたほか、米国株市場でもハイテク株中心に強気優勢の地合いとなり、エヌビディア<NVDA>をはじめAI・半導体関連株に人気化する銘柄が相次いだ。東京市場でもこの流れを引き継ぐ格好で同関連株に物色の矛先が向いている。前週末に日経平均は740円あまりの急騰を見せていたことで、目先高値警戒感からの利食いも観測されるが、それらを完全にのみ込む形で買いの勢いの強さが目立っている。ただ、個別銘柄ベースでは値下がり銘柄が1100を超え、値上がり銘柄数の2倍以上となるなど偏りがみられる。
     
    前週末に発表の米国の景気指標が市場予想を下回ったことを背景に、景気減速懸念が強まった。米連邦準備理事会(FRB)による利下げへの期待が再び強まり、米株式市場ではハイテク株が買われた。東京株式市場でも値がさの半導体株が買われた。前引け時点では東エレクとアドテストの2銘柄で日経平均の指数を170円ほど押し上げた。
     
    今週末8日には株価指数先物とオプション3月物の特別清算指数(SQ)の算出を控える。市場では「日経平均が心理的な節目の4万円を上回ったことをきっかけに売り方が損失回避(デルタヘッジ)の先物買いを入れ、相場を押し上げている面もありそうだ」(国内運用会社)との声が聞かれた。
     
    値がさの大型株が買われる一方、中小型株や銀行や商社などのバリュー(割安)株には売りも目立った。前引け時点の東証プライムの値上がり銘柄数は506と、3割にとどまり、1120銘柄が値下がりした。横ばいは31銘柄だった。
     
    東証プライム市場の6割超の銘柄が下落しており、前場の終値時点でのNT倍率は14.82倍まで拡大。1月以降よく見られた日経平均優勢の地合いとなっている。前場終値時点の25日移動平均線との乖離率は+6.74%と短期的な過熱感を示す+7%には届いていない。一方、200日移動平均線との乖離率は+20.98%と既に+20%を超えていることから、日経平均の上昇一服はそろそろと見ておいた方が良さそうだ。後場は、東エレクなど半導体株が上げ幅を維持できるか注目したい。
     
     
     

     

     
    東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは4.37ポイント(0.16%)高の2713.79だった。JPXプライム150指数は続伸し、5.78ポイント(0.48%)高の1200.98で前場を終えた。前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆430億円、売買高は10億342万株だった。
     
    業種別株価指数(33業種)はパルプ・紙、鉱業、電気機器などが上昇した。下落は海運業、空運業、ゴム製品など。


    個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテックが大きく上値を伸ばしたほか、東京エレクトロン、アドバンテスト、ディスコなどへの買いも目立つ。野村マイクロ・サイエンスも値を飛ばした。ルネサスエレクトロニクス、ソシオネクスト、三越伊勢丹、キーエンス、サイバーも高い。クロスキャットがストップ高を演じ、さくらインターネットも商いを伴い急騰、ニーズウェルも大幅高。
     
    半面、川崎汽船が大きく利食われ、トヨタ自動車、ソニーグループも冴えない。任天堂も売りに押された。NXHD、あおぞら銀が下げた。KeePer技研が急落、伊藤園も下げている。
     

     


     
    東証スタンダード市場は前週末の米国市場の展開を映して大型の半導体関連株中心に買われ、日経平均は初めて4万円台に乗せた。利益確定売りも出て東証株価指数(TOPIX)は一時マイナス圏に沈んだが、押し目買い意欲は強く、下値は堅かった。スタンダード市場にも買いが波及した。ただ利益確定売りもでた。スタンダードTOP20は小幅高。出来高3億3675万株。
     
    値上がり銘柄数662、値下がり銘柄数776と、値下がりが優勢だった。
     
    個別ではピクセルカンパニーズ、ユビキタスAI、アズジェント、日本ラッドがストップ高。ヒップ、クオンタムソリューションズ、倉元製作所、山大は一時ストップ高と値を飛ばした。住石ホールディングス、セーラー広告、日本ケアサプライ、DNAチップ研究所、旭松食品など52銘柄は昨年来高値を更新。ニレコ、ピクセラ、ジーデップ・アドバンス、オートサーバー、イフジ産業が買われた。
     
    一方、Robot Home、リニカル、パレモ・ホールディングス、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス、ウイルプラスホールディングスなど8銘柄が昨年来安値を更新。大和コンピューター、やまみ、リーダー電子、テーオーホールディングス、イーソルが売られた。
     


     
    東証グロース市場は、東京株式市場で日経平均株価が史上初めて、心理的節目の4万円を上回って推移している。投資家心理が一段と強気に傾くなか、新興株にも買いが波及した。前週末の米ハイテク株高を受け、人工知能(AI)関連銘柄などの上昇が目立つ。
    グロースCoreは反発。東証グロース市場250指数は3営業日ぶりに反発した。前引けは前週末比7.13ポイント(0.93%)高の770.73だった。
     
    グロース市場ではヘッドウォやウェルスナビ、AIinsが上昇した。一方、フリーやヴレインSは下落した。
    値上がり銘柄数248、値下がり銘柄数278と、売り買いが拮抗した。
     
     個別ではデータセクション、ヘッドウォータース、Fusic、Laboro.AI、AVILENがストップ高。ベガコーポレーション、ジェイドグループ、FFRIセキュリティ、フレクト、Finatextホールディングスなど18銘柄は昨年来高値を更新。セカンドサイトアナリティカ、EduLab、売れるネット広告社、ハウテレビジョン、トリプルアイズが買われた。
     
     一方、勤次郎、サスメド、マーソ、タカヨシ、ブティックスが昨年来安値を更新。リビングプラットフォーム、BBDイニシアティブ、エフ・コード、クックビズ、ステムセル研究所が売られた。
     
     
     

    【寄り付き概況】
     
    4日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前週末比290円94銭高の4万0201円76銭と、取引時間中として初めて4万円台に乗せ、1日に付けた過去最高値(3万9910円)を上回った。
     
    リスクオンの地合いが続いている。日経平均は寄り付き段階で初の4万円大台に乗せた。前週末の欧州株市場が全面高様相となったほか、米国株市場では、米10年債利回りの低下を受けて半導体関連や人工知能(AI)関連などハイテクセクターに投資資金が流入し、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上値を追う形となった。最高値を更新したナスダック指数は上昇率がダウと比べ大きくなり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4%を超える急伸を演じた。
     
    これを引き継いで東京株式市場でもハイテク株を中心に広範囲に買いが広がっている。
    アドテストや東エレクなど半導体関連株に買いが先行している。
     
    東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
     
    個別では、キーエンスが昨年来高値を更新した。ソフトバンクグループ(SBG)が高い。オリンパスの上昇も目立つ。一方、ディーエヌエが売られている。あおぞら銀が安い。川崎汽の下げも目立っている。



    《マーケットストラテジーメモ一覧へ》


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    《マーケットストラテジーメモ》3月 第1週

    26日(月):
    週末のNY株式市場で主要3指数は小動き。S&P500とNYダウは連日で終値ベースの最高値を更新。週間ベースで主要3指数はそろって上昇。エヌビディアは0.4%高。取引時間中に時価総額が初めて2兆ドルを突破した。「FRBの利下げ観測の後ずれへの懸念はある。しかしエヌビディアを中心とするハイテク大手に極めて強い集中」という解釈だ。
     
    日経平均株価は135円高の39233円と続伸。連日の史上最高値更新。上昇幅は一時300円近くになった場面もあったが一方的な上値追いとはならなかった。東証プライムの売買代金は5兆1119億円。信越化、ファナックが上昇。ソニー、OLCが下落。
     
    27日(火):
    週明けのNY株式市場で主要3指数は小幅安。「個人消費支出(PCE)価格指数、耐久財受注、消費者信頼感待ち」との解釈。もっともS&P500は過去17週のうち15週上昇。ドイツ銀行によると、これは過去50年間で1989年の一度しか起きていないという。マイクロン・テクノロジーが4.02%上昇。フィラデルフィア半導体指数(SOX)は1.05%上昇。一方グーグル親会社アルファベットは4.44%下落。バークシャー・ハザウェイは1.94%安。
     
    日経平均株価は5円高の39239円と3日続伸。東証プライムの売買代金4兆9907億円。日立造船、哲が上昇。住友不動産、資生堂が下落。信用残は4兆円台乗せ。
     
    28日(水):
    火曜のNY株式市場で主要3指数は小動き。過去最高値水準をキープしながら1月の個人消費支出(PCE)価格指数待ちの展開。市場が織り込む6月の0.25%利下げ確率は59.1%。利下げがほぼ確実視されていた1月末時点から低下している。1月の耐久財受注は前月比6.1%減と2020年4月以来最大の落ち込みとなった。市場予想は4.5%減だった。
     
    日経平均株価は31円安の39208円と反落。バリュー株や出遅れ株を物色する流れは続き下値を支えた格好。投資家心理は楽観に傾いているなかで売り圧力は限られ、引けにかけて下落幅を縮める展開。TOPIXは反落。東証プライムの売買代金は4兆7762億円。リクルート、ファナックが上昇。オムロン、信越化が下落。信用評価損率は▲4.77%(前週▲5.57%)。
     
    29日(木):
    水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って下落。「個人消費支出(PCE)価格指数発表を控え失速」との解釈。目印がないと動けない人たちの相場観に過ぎない。医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループが4.93%下落。半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズが2.62%下落。一方、植物由来の代替肉を製造・販売するビヨンド・ミートbは30.72%急伸。日経平均株価は41円安の39166円と続落。前日の米株安を受けて価指数先物に売り物優勢の展開。
     
    日経平均の下落幅は一時300円を超えた。日銀による早期の金融政策正常化への思惑も相場の重荷となった。もっとも後場は下落幅を縮小し一時プラスに転じた場面もあった。東証プライブの売買代金は6兆403億円。セブンアイ東エレ、が上昇。リクルート、ファナックが下落。
     
    30日(金):
    木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。株高の日に登場するのは「利下げへの期待が高まった」というお決まりの文句だ。エヌビディアやAMD、デル・テクノロジーズが上昇。ナスダックは2021年11月19日に付けた過去最高値の1万6057.44ポイントを上回った。S&Pは前週に更新していた最高値の5088.80を上回った。月間ではS&Pは5.17%高、ナスダックは6.12%高、ダウは2.22%高。主要3指数はいずれも4カ月連続の上昇。小型株で構成されるラッセル2000は2月に5.45%上昇。
     
    日経平均株価は744円高の39110円と3日ぶりに反発。3日ぶりに最高値を更新。大引け間際には心理的節目の4万円にあと10円程度まで迫る場面があった。東証プライムの売買代金は5兆1146億円。中外薬、トヨタが上昇。イオン、サッポロが下落。今年の金曜は7勝1敗。
     
    (2)欧米動向
     
    1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比2.4%上昇。
    伸びは前月の2.6%から縮小。
    2021年2月以来の低さとなった。
    前月比では、サービス価格の上昇を背景に0.3%上昇。
    昨年12月は0.1%上昇と、従来の0.2%上昇から下方修正。
    1月は前年同月比と前月比が共に市場予想と一致した。
    変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年同月比2.8%上昇。
    伸びは12月の2.9%から縮小。
    21年3月以来の低さとなった。
    前月比では0.4%上昇。
    昨年2月以来の大幅な伸びとなった。
     
    (3)新興国動向
     
    中国で5日から全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開かれる。
    成長を安定させる緩やかな景気刺激策を発表する見通し。
    李強首相は今年の経済目標を発表し、政府活動報告を行う。
     
    【展望】
     
    【3月】(5勝5敗:勝率50%)
    買い方針のとき。銘柄を選別し、長期戦の構えで進め。
     
     
     4日(月)法人企業統計、マネタリーベース、米トランプ元大統領初公判、株高の日、変化日
     5日(火)ISM非製造業景況感、製造業受注、スーパーチューズデー、中国全人代開幕、株高の日L
     6日(水)米ADP雇用レポート、JOLTS求人件数、パウエルFRB議長下院証言
     7日(木)都心オフイス空室率、米ベージュブック、貿易収支、ECB理事会、中国貿易収支、株安の日L
     8日(金)景気ウオッチャー調査、家計調査、メジャーSQ、米雇用統計、
          カルチャーテクノロジーの「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト米オースティン→16日)
          メジャーSQ、株高の日L
     9日(土)中国生産者消費者物価
    10日(日)米国夏時間(→11月8日)、アカデミー賞授賞式
    11日(月)マネーストック、実質GDP(二次速報)、ラマダン入り(→4月11日) 株高の日
    12日(火)国内企業物価指数、法人企業統計、米消費者物価指数、財政収支
    13日(水)株安の日、変化日
    14日(木)米小売売上高、生産者物価、
    15日(金)第三次産業活動指数北陸新幹線延伸、NY連銀製造業景況感、鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感速報値
          ジブリパーク「魔女の谷」オープン、FTSE日本株パッシブ売買インパクト、
          3月最強の日、天赦日、株高の日
    16日(土)北陸新幹線金沢-敦賀開業
    17日(日)自民党大会、ロシア大統領選挙
    18日(月)日銀金融政策決定会合(→19日)、機械受注、米NY連銀ビジネスリーダースサーベイ、NAHB住宅指数、CERAウイーク(米ヒューストン→22日)
    19日(火)FOMC(→20日)、独ZEW景況感、変化日
    20日(水)春分の日で休場 上げの特異日
    21日(木)貿易統計、首都圏マンション発売、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、経常収支、S&Pグローバル米製造業PMI、株高の日
    22日(金)消費者物価、独IFO景況感、株高の日L
    24日(日)日本維新の会党大会
    25日(月)米耐久財受注、新築住宅販売、CB消費者信頼感、株高の日、変化日
    26日(火)企業向けサービス価格指数、米ケース・シラー米住宅価格指数、耐久財受注、CB消費者信頼感、株高の日、満月(ウルフムーン、ワームムーン)
    27日(水)ニューヨーク国際自動車ショー(→4月4日)3月末権利付き最終日
    28日(木)米シカゴ購買部協会景気指数
    29日(金)東京都区部消費者物価、失業率、鉱工業生産、米個人所得、聖金曜日、日経平均定期入れ替えパッシブ売買インパクト、プロ野球開幕、株安の日L
    30日(土)フォーミュラE世界選手権、第7戦東京 E-Prix(東京大会)
     

    (兜町カタリスト 櫻井英明)


     
    4日の東京株式市場は、続伸後も堅調な展開か。
    日経平均株価の予想レンジは、3万9800円-4万300円を想定。(1日終値3万9910円82銭)
    先週末の米国株は上昇。ダウ平均は90ドル高の39087ドルで取引を終えた。
     
    前週末1日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同1日の大阪取引所清算値比220円高の4万220円だった。現地1日の米国株高も追い風に、朝方から同清算値にサヤ寄せする動きが強まり、心理的なフシ目の4万円の突破が見込まれる。
    4万円突破による投資家心理の良化で、しっかした値動きが続きそうだ。
    史上最高値を更新した後も強い基調が続いており、売りを出しづらい地合いが醸成されるだろう。
     
    為替相場は、ドル・円が1ドル=150円前後(前週末1日は150円49-50銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の半ば(同162円70-74銭)と小動き。
     
     
     
     
    【好材料銘柄】 
     
    ■日本基礎技術 <1914> 
    発行済み株式数(自社株を除く)の5.0%にあたる100万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月15日から25年2月28日まで。
     
    ■QPS研究所 <5595> 
    防衛省から宇宙領域の活用に必要な共通キー技術の先行実証に向けた衛星の試作を受注。受注金額は56.4億円、納期は28年5月期中。
     
    ■ホッカンホールディングス <5902> 
    今期経常を40%上方修正。また、インドネシア子会社における生産ラインを増設。投資予定額は74.1億円。
     
    ■ゼネラルパッカー <6267> 
    上期経常は77%増益で上振れ着地。
     
    ■グローム・ホールディングス <8938> 
    新規事業としてホスピス住宅事業を開始。
     
    ■東部ネットワーク <9036> 
    日本エア・リキードの子会社で産業用ガスの輸送を手掛けるテーエス運輸の全株式を取得し子会社化する。
     
    ■ブリッジコンサルティンググループ <9225> 
    GENDA <9166> と業務提携。M&A戦略を通じた相互事業の発展を目指す。
     
    ■サクシード <9256> 
    今期は初配当14円を実施へ。
     
     
    【主な経済指標・スケジュール】

    4(月)
    【国内】
    2月マネタリーベース(8:50)
    10-12月期法人企業統計(8:50)
    《決算発表》
    内田洋、泉州電

    【海外】
    予定はありません

     

    ※株式スケジュールは予定の為、変更される場合がありま

    [株価材料]
     
     
    ■NEC<6701>
    と住友商事<8053> AIで豊作に 天候・土壌から水・肥料調節
     
    ■ゆうちょ銀行<7182>
    笠間新社長「リアルの強み生かす」 郵便網活用
     
    ■おいしく減塩、「うま味」活用 高齢者、完食で活力維持に
     
    ■グッドスピード<7676>
    宇佐美鉱油がTOBへ 完全子会社化めざす
     
    ■ルネサス<6723> 
    インドに工場 26年にも稼働、財閥系と合弁
     
    ■村田製作所<6981>
    中島社長 供給網「複線化を徹底」
     
    ■スカパーJSAT<9412>
    宇宙で稼ぐ 株価1年で7割高 ROEに改善余地
     
    ■三井不動産<8801>
    株式3分割 優待制度新設 個人株主拡大狙う
     
    ■日野自動車<7205>
    など NXHD<9147>株を売却 持ち合い解消へ
     
    ■レンゴー<3941>
    段ボール製品10%以上値上げ 来月から
     
    ■日産自動車<7201>
    米新興EVフィスカーへの出資を協議 4億ドル超か
     
    ■格安店の出店加速 パンパシHD<7532>はドンキ5割増 強まる選別消費
     
    ■ミニストップ<9946>
    地域絞って出店 首都圏・近畿の住宅地で年60店
     
    ■ソニーG<6758>
    アニメ世界配信、柱に成長 米子会社の有料会員急増
     
    ■公取委 日産自動車<7201>
    に勧告へ 下請け数十社に納入代金引き下げ
     
    ■JIC、月内にJSR<4185>
    にTOB 中国当局と交渉めど
     
     
     

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