日経平均株価 | 39,380.89 | +102.93 | 10/10 |
TOPIX | 2,712.67 | +5.43 | 10/10 |
マザーズ | 639.94 | -7.30 | 10/10 |
NYダウ平均 | 42,512.00 | +431.63 | 10/10 |
ナスダック総合 | 18,291.62 | +108.70 | 10/10 |
22日のNYダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比107ドル10セント(0.4%)安の3万0076ドル68セントで終えた。
米連邦準備理事会(FRB)や欧州の中央銀行が大幅な利上げを継続し、世界景気を冷やすとの懸念が広がった。景気敏感株や生活必需品以外の消費関連株の下げが目立った。米長期金利が大幅に上昇し、相対的に割高感が増した高PER(株価収益率)のハイテク株も売られた。
FRBは前日まで開いていた金融政策会合で、0.75%の大幅利上げを3会合連続で決定。会合参加者による政策金利見通しも上方修正した。パウエルFRB議長は「痛みのないインフレ対策があれば良いが、そうしたものはない」と述べ、急速な金融引き締めが景気悪化を招いたとしても、インフレ抑制を優先させる考えを改めて強調した。
22日は英国やスイスの中央銀行も利上げを発表。金融引き締めに伴う世界的な景気後退懸念が意識され、株価の重しとなった。
欧州の中銀の利上げも急ピッチだ。22日は英イングランド銀行が0.5%、スイス国立銀行が0.75%の利上げを決めた。9月8日には欧州中央銀行(ECB)も0.75%の利上げを決定しており、世界的に「利上げドミノ」が起きている。
高インフレと景気懸念が相まって、消費者が不要不急の消費を抑えるとの見方が広がった。空運やホテル、旅行予約サイトなど旅行レジャー株が軒並み大幅安となり、ダウ平均の構成銘柄ではクレジットカードのアメリカン・エキスプレス、娯楽・映画のウォルト・ディズニーの下げが目立った。
景気敏感の機械など資本財株も売られ、航空機のボーイングが大幅安。同じく景気敏感株に位置付けられるJPモルガン・チェースなど金融株も軒並み下げた。
FRBが再来年の24年も高い政策金利を維持するとの予想を反映し、22日の米債券市場では長期金利が大幅に上昇。一時は3.7%を超え、11年ぶりの高水準を記録した。長期金利が上昇すると売られやすいハイテク株の下げにつながった。ハイテク株の中でも景気の影響を比較的受けやすい半導体株への売りが目立ち、エヌビディアは5%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は7%安と大幅に下落した。
もっとも、ダウ平均は下げ渋る場面もあった。製薬を中心に業績が景気に左右されにくいデフェンシブ株が買われ、指数を下支えした。ダウ平均の構成銘柄では製薬のメルクが4%近く上げ、製薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンも買われた。
ナスダック総合株価指数は3日続落した。前日比153.387ポイント(1.4%)安の1万1066.805で終えた。
「なぜ、あの人とは話が通じない!」イラッとくる |