日経平均株価 | 38,701.90 | -111.68 | 12/20 |
TOPIX | 2,701.99 | -11.84 | 12/20 |
マザーズ | 624.89 | -5.96 | 12/20 |
NYダウ平均 | 42,342.24 | +15.37 | 12/20 |
ナスダック総合 | 19,372.77 | -19.92 | 12/20 |
29日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前日比458ドル13セント(1.5%)安の2万9225ドル61セントで終えた。取引時間中には2万9000ドルを割り込み、年初来安値を下回る場面もあった。前日に急低下した米長期金利が再び上昇し、ハイテク株を中心に売りが広がった。世界的な金融引き締めが景気を冷やし、企業業績が悪化するとの懸念も相場の重荷となった。
この日は、債券買いの動きが一巡し、米長期金利が再び上昇。米利上げによる景気後退懸念が強まり、売りが先行した。特に、金利上昇局面で割高感が増し、売られやすいハイテク株が大幅下落。米投資銀行が投資判断を引き下げたアップルが4.9%安と急落し、相場を押し下げた。
29日の米長期金利は3.7%台後半と前日終値(3.73%)を上回って推移した。前日は英イングランド銀行(中央銀行)が一時的に長期債を買い入れるとの発表を受け、米国でも長期金利が低下したが、1日で流れが反転した。米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を大幅に引き上げるとの見方は強く、金利低下は続かなかった。
朝方発表された新規の週間失業保険申請件数は、前週比1万6000件減少。「金利が上昇し、景気の不確実性が高まる中でも、強い労働需要が続いている」(米銀エコノミスト)ことを示した。市場では、FRBによる急速な利上げが継続するとの見方が強まり、景気敏感株への売りも広がった。
29日発表のドイツの9月消費者物価指数(CPI)の伸び率が加速し、欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げ観測が強まったのも米株相場の重荷だった。
長期金利が上昇すると相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株が相場の下げを主導した。ドル高も海外売上高比率が高いハイテク企業の売りを誘った。アナリストが投資判断を引き下げたスマートフォンのアップルは5%安で終えた。ソフトウエアのマイクロソフトも安い。
市場では「FRBによるインフレ抑制に向けた仕事はまだ多く残っており、長期金利とドルの先高観が強い。米株相場を支えてきたアップルの連日の下げで市場心理が悪化し、ハイテク株売りが勢いづいた」(LPLファイナンシャルのクインシー・クロスビー氏)との声が聞かれた。
景気敏感株が売られ、航空機のボーイングが6%安、機械のハネウェル・インターナショナルや化学のダウも安い。スポーツ用品のナイキや映画・娯楽のウォルト・ディズニーなど消費関連株も軟調だった。
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに大幅に反落し、前日比314.130ポイント(2.8%)安の1万0737.506で終えた。6月16日に付けた年初来安値(1万0646.099)を下回る場面があった。アップルなど主力ハイテク株に加え、電気自動車のテスラが7%安、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が6%安と下げが目立った。
S&P500種株価指数は前日比78.57ポイント(2.1)安の3640.47で終え、年初来安値を更新した。
FTSEでは、住宅大手バラット・デベロップメンツが12.8%安と下落率トップ。衣類小売ネクスト(12.2%安)やオンライン食品販売オカド・グループ(10.2%安)も売られた。一方でグレンコア(1.3%高)やアングロ・アメリカン(1.2%高)など資源関連株は堅調だった。
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