日経平均株価 | 38,701.90 | -111.68 | 12/20 |
TOPIX | 2,701.99 | -11.84 | 12/20 |
マザーズ | 624.89 | -5.96 | 12/20 |
NYダウ平均 | 42,342.24 | +15.37 | 12/20 |
ナスダック総合 | 19,372.77 | -19.92 | 12/20 |
4月22日以来2週間ぶりに2万7000円台となった。
東証株価指数(TOPIX)は17.56ポイント高の1915.91と、ともに反発した。
朝方は売りが先行した。米国のインフレへの警戒は根強く、米長期金利には先高観がある。日本株市場でも金利上昇で割高感が意識されやすいグロース(成長)株を中心に売られ、日経平均の下げ幅が200円を超える場面があった。
値ごろ感があるとみられたバリュー(割安)株を中心に買いが入った。国内主力企業による好決算発表への期待に加え、外国為替市場で円安基調が続くとの見方も支えとなった。午後には上げ幅が200円を超える場面があった。
これまでに発表された主力企業の決算は市場が想定したほど悪くないとの見方がある。日経平均が2万6500円台半ばに下げる場面では値ごろ感が出たとみられる主力銘柄に長期資金が入るとの観測も相場を支えた。円安が輸出採算の改善につながるとの思惑から、自動車や機械など輸出関連銘柄の一部にも買いが入った。
また、岸田文雄首相は5日の英国での講演で、水際対策の緩和を表明したほか、原子力発電所の再稼働に改めて意欲を示した。この発言を好感して、ANAHDなどのインバウンド関連や電力株などに買いが入った。東電HDは16%超高となり、年初来高値を更新した。
市場からは「こんなに戻すとは思ってもみなかった。バリュー株が強く、週末で売り方の買い戻しも誘ったようだ。ただ、日経平均は2万7000円中心の動きに変わりはない。来週は決算ラッシュに向けて個別株物色が強まることになろう」との声が聞かれた。
国内主要企業の決算発表が本格化し、好決算銘柄に買いが入る場面が目立つ。「これまでのところは市場の想定ほど悪い内容ではなかったうえ、外国為替市場で円安基調が続いていることが日本株の支えとなっている」との指摘があった。日経平均が2万6500円前後に近づく場面では、年金など長期投資家による買いが入りやすいとの観測も相場を支えた。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に反発した。午前終値は前営業日比10.39ポイント(0.55%)高の1908.74だった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6198億円、売買高は6億8459万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1109と、全体の約6割を占めた。値下がりは659、変わらずは70だった。
メルカリやフリー、ビジョナルなど主要銘柄が売られた。一方、ライフネットやマクアケは上昇した。
5日のNYダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに大幅反落し、前日比1063ドル09セント安の3万2997ドル97セントで終えた。下落幅は2020年6月以来ほぼ2年ぶりの大きさ。
前日はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見で、0.75%の利上げについて「積極的に検討していない」と発言。市場で大幅利上げへの過度な懸念が後退し、ダウ平均は終値としては今年最大の上げ幅となる932ドル高で引けた。
5日は一転して急速な金融引き締めに伴う景気悪化リスクが再び意識され、売りが拡大。ダウの下げ幅は一時約1375ドルとなり、前日の上昇分を全て打ち消した。
米国のインフレ懸念が高まり、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの見方が再燃した。米長期金利が3年半ぶりの水準に上昇し、ハイテク株を中心に売りが膨らんだ。
インフレ懸念を強める材料が相次いだ。米原油先物相場は朝方に1バレル=111ドル台と3月以来の水準に上昇。5日朝発表の22年1〜3月期の米労働生産性が前期比年率7.5%低下し、低下率は1947年以来の大きさだった。労働生産性の低下はインフレを加速させる。また、英中央銀行のイングランド銀行は5日、10〜12月期の物価上昇率が10%を超えるとの見通しを示した。
米債券市場では長期金利が一時3.10%と18年11月以来の高水準を付けた。
長期金利が上昇すると相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株が売られた。顧客情報管理のセールスフォースやスマートフォンのアップル、ソフトウエアのマイクロソフトの下げが目立った。
インフレが消費意欲を冷やすとの見方から消費関連株にも売りが膨らんだ。スポーツ用品のナイキやホームセンターのホーム・デポ、クレジットカードのビザが安い。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに急反落した。前日比647.165ポイント安の1万2317.691で終え、年初来安値を更新した。
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