会員情報作成
ログイン
|<    <   page 14/14   >    >|

[7564]ワークマン

[1月21日更新]
ワークマンは高値圏モミ合いだが煮詰まり感強めて上放れのタイミング、14年9月高値を試す


 作業服店チェーンのワークマン[7564](JQS)の株価は、高値圏の5400円〜5700円近辺でモミ合う展開が続いているが、煮詰まり感を強めており、モミ合い上放れのタイミングが接近しているようだ。中期成長力を評価する流れに変化はなく14年9月高値6000円を試す展開だろう。

 ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に全国展開している。ローコスト経営を特徴とするとともに、他社との差別化戦略としてPB商品「WORKMAN BEST」の開発・拡販、さらに単品管理プロジェクトの推進、地域特性に合わせた売り場づくりなどを強化している。

 14年9月末の店舗数は、1都2府37県下にFC店(加盟店A契約店舗)629店舗、直営店(加盟店B契約店舗およびトレーニング・ストア)108店舗の合計737店舗である。人口10万人に1店舗として、中期的には22年3月期に全国1000店舗、28年3月期に全国1300店舗の展開を目指している。

 14年9月には、来期(16年3月期)から実施する「中期業態改革ビジョン」の中で、アベノミクス法人減税が実現して業績も増収増益が続けば、在籍社員の年収を現在の約600万円(平均年齢36.4歳)から5年を目途に約100万円引き上げる目標を織り込んだと公表している。小売企業の中でトップクラスの待遇や女性社員が第一線で働きやすい環境を作り、社員のモチベーション向上と業績拡大につなげる方針だ。

 今期(15年3月期)の業績(非連結)見通し(4月30日公表)は、チェーン全店売上高が前期比6.0%増の729億円、営業総収入(売上高)が同7.3%増の516億40百万円、営業利益が同7.8%増の90億30百万円、経常利益が同7.0%増の101億70百万円、純利益が同11.0%増の61億90百万円、配当予想が前期と同額の年間83円(期末一括)としている。5期連続の増収増益で最高益更新の見込みだ。

 店舗展開は新規出店25店舗、閉店4店舗、運営形態変更23店舗で、期末店舗数は751店舗の計画である。エリア別には北海道に初出店する。既存店売上高は同4.2%増(客数が同3.2%増、客単価が同1.0%増)を想定し、PB商品売上構成比は同1.7ポイント上昇の12.3%の計画としている。

 第2四半期累計(4月〜9月)はチェーン全店売上高が前年同期比3.4%増、既存店売上高が同1.8%増、営業総収入が同5.3%増、営業利益が同3.8%増、経常利益が同4.5%増、純利益が同9.8%増だった。消費増税や天候不順の影響で既存店がやや伸び悩んだ。また通期見通しに対する進捗率はチェーン全店売上高が44.2%、営業総収入が44.6%、営業利益が38.4%、経常利益が39.5%、純利益が38.0%と低水準だった。

 ただし、期中の新規出店効果に加えて、秋冬防寒新商品投入などの商品力強化、履歴発注システム稼働による発注作業の短縮化と適正在庫の維持などの取り組みを強化している。下期の挽回で好業績が期待されるだろう。

 月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高合計、前年比速報値)を見ると、14年12月は全店106.8%、既存店105.2%だった。12月は全国的に平年よりも気温の低い日が続いたことで防寒商品が好調だった。既存店売上高は4ヶ月ぶりに前年比プラスに転じた。既存店客単価は8ヶ月連続の前年比プラスだった。また14年4月〜12月累計売上高は全店103.1%、既存店101.5%と好調に推移している。なお12月は新規出店2店舗、閉店1店舗で12月末店舗数は743店舗となった。

 テレビCM放映効果による知名度向上、積極的な新規出店と出店エリアの拡大、PB商品売上構成比上昇による粗利益率改善などで中期的にも収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、14年9月高値6000円後は上げ一服となり、高値圏5400円〜5700円近辺でモミ合う展開が続いている。第2四半期累計の低進捗率が嫌気されて上値が重くなったが、一方では大きく下押す動きも見られない。中期成長力を評価する流れに変化はないようだ。上昇トレンドの中段保ち合い局面だろう。

 1月19日の終値5650円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS303円85銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間83円で算出)は1.5%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS1953円29銭で算出)は2.9倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線が下値を支えている。高値圏モミ合いに煮詰まり感を強めており、モミ合いから上放れのタイミングが接近しているようだ。14年9月高値6000円を試す展開だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[12月24日更新]
ワークマンは高値圏モミ合いに煮詰まり感、9月高値を試す

 作業服店チェーンのワークマン<7564>(JQS)の株価は、高値圏の5400円〜5700円近辺でモミ合う展開だ。上昇トレンドの中段保ち合い局面のようだが、高値圏でのモミ合いに煮詰まり感を強めている。中期成長力を評価する流れに変化はなく、モミ合いから上放れて9月高値6000円を試す展開だろう。

 ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に全国展開している。ローコスト経営を特徴とするとともに、他社との差別化戦略としてPB商品「WORKMAN BEST」の開発・拡販、さらに単品管理プロジェクトの推進、地域特性に合わせた売り場づくりなどを強化している。

 14年9月末の店舗数は、1都2府37県下にFC店(加盟店A契約店舗)629店舗、直営店(加盟店B契約店舗およびトレーニング・ストア)108店舗の合計737店舗である。人口10万人に1店舗として、中期的には22年3月期に全国1000店舗、28年3月期に全国1300店舗の展開を目指している。

 14年9月には、来期(16年3月期)から実施する「中期業態改革ビジョン」の中で、アベノミクスの法人減税が実現して業績も増収増益が続けば、在籍社員の年収を現在の約600万円(平均年齢36.4歳)から5年を目途に約100万円引き上げる目標を織り込んだと公表している。女性の活用についても体制整備を進める。小売企業の中でトップクラスの待遇や女性社員が第一線で働きやすい環境を作り、社員のモチベーション向上と業績拡大につなげる方針だ。

 今期(15年3月期)の業績(非連結)見通しは、前回予想(4月30日公表)を据え置いてチェーン全店売上高が前期比6.0%増の729億円、営業総収入(売上高)が同7.3%増の516億40百万円、営業利益が同7.8%増の90億30百万円、経常利益が同7.0%増の101億70百万円、純利益が同11.0%増の61億90百万円、配当予想が前期と同額の年間83円(期末一括)としている。5期連続の増収増益で最高益更新の見込みだ。

 店舗展開は新規出店25店舗、閉店4店舗、運営形態変更23店舗で、期末店舗数は751店舗の計画である。エリア別には北海道に初出店する。既存店売上高は同4.2%増(客数が同3.2%増、客単価が同1.0%増)を想定し、PB商品売上構成比は同1.7ポイント上昇の12.3%の計画としている。

 第2四半期累計(4月〜9月)はチェーン全店売上高が前年同期比3.4%増、既存店売上高が同1.8%増、営業総収入が同5.3%増、営業利益が同3.8%増、経常利益が同4.5%増、純利益が同9.8%増だった。消費増税や天候不順の影響で既存店が伸び悩み、売上高、利益とも期初計画をやや下回ったが、概ね順調な水準だろう。

 また通期の見通しに対する第2四半期累計の進捗率は、チェーン全店売上高が44.2%、営業総収入が44.6%、営業利益が38.4%、経常利益が39.5%、純利益が38.0%とやや低水準である。ただし期中の新規出店効果に加えて、秋冬防寒新商品投入などの商品力強化、履歴発注システム稼働による発注作業の短縮化と適正在庫の維持などの取り組みを強化する方針だ。好業績が期待されるだろう。

 さらにテレビCM放映効果による知名度向上、積極的な新規出店と出店エリア拡大、PB商品売上構成比上昇による粗利益率改善などで中期的に収益拡大基調だろう。

 月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高合計、前年比速報値)を見ると、14年11月は全店100.0%、既存店98.6%だった。11月は平年よりも気温が高めに推移した影響で防寒衣料が伸び悩み、既存店売上高は3ヶ月連続の前年割れだった。ただし客単価は7ヶ月連続の前年比プラスだった。また14年4月〜11月累計の売上高は全店102.5%、既存店100.9%と好調を維持している。なお11月は北海道初出店を含めて新規出店3店舗、閉店0店舗で10月末店舗数は742店舗となった。

 株価の動きを見ると、9月高値6000円後は上げ一服となってモミ合い展開が続いている。ただし下押す動きは見られず高値圏5400円〜5700円近辺で堅調に推移している。中期成長力を評価する流れに変化はなく、上昇トレンドの中段保ち合い局面だろう。

 12月22日の終値5540円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS303円85銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間83円で算出)は1.5%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS1953円29銭で算出)は2.8倍近辺である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインのようだ。高値圏モミ合いに煮詰まり感を強めており、モミ合いから上放れて9月高値6000円を試す展開だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
|<    <   page 14/14   >    >|

戻る
 
サイトTOPへ

株式投資は全て自己責任でお願いします。このサイトの情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。

(C)ilogos / Eimei.tv