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[2222]寿スピリッツ

[06月26日更新]

寿スピリッツは上場来高値更新の展開、インバウンド関連も好感
 寿スピリッツ<2222>(東1)は「お菓子の総合プロデューサー」を掲げて地域限定ブランド菓子の製造・販売を展開している。株価は6月上旬に動意付いて25日には上場来高値となる3515円まで急伸した。16年3月期増収増益予想、インバウンド消費関連、伊勢志摩サミット関連などを好感したようだ。目先的な過熱感を強めているが上昇トレンドに変化はなく、過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を追う展開だろう。

 地域事業会社を傘下に置き、地域限定ブランド菓子の製造・販売を主力としている。駅・空港・高速道路SAなど交通機関チャネルでの販売比率が高いことも特徴だ。

 主要子会社は、山陰地区中心に「お菓子の壽城」「ラングドシャ」ブランドなどを展開する寿製菓、北海道中心に「ルタオ」ブランドを展開するケイシイシイ、首都圏中心に「東京ミルクチーズ工場」「ザ・メープルマニア」など洋菓子を展開するシュクレイ、九州中心に「赤い風船」ブランドを展開する九十九島グループ、関西中心に「遊月亭」ブランドを展開する但馬寿、そして販売子会社(東海地区3社、中国・九州地区4社、関西地区2社)である。

 全国各地のお菓子のオリジナルブランドとショップブランドを創造する「お菓子の総合プロデューサー」を企業ビジョンに掲げ、製造卸から製造小売に事業モデルを転換して高収益化を推進している。

さらに「ワールド サプライジング リゾート(WSR)宣言」を経営スローガンとして掲げて、中期経営目標の指標を売上高経常利益率20%としている。

 重点施策として、プレミアム・スイーツブランドの創出と育成(地域・チャンネル特性にマッチした商品開発推進、主力商品のリニューアルによるバージョンアップと価格改定、販路開拓やリアル店舗と通販の融合、新業態店事業の拡大)、インバウンド対策の強化(国内主要国際空港における免税売店等への販売強化、直営店舗での免税対応強化)、首都圏でのWSR化展開の推進(シュクレイのブランド力向上、フレンチトースト専門店「Ivorish(アイボリッシュ)」など新ブランドの確立)、海外展開、生産性向上による製造採算改善などを推進する方針だ。

 健康食品事業については再構築に向けて、藍染めで知られる「タデ藍」を使用した機能性食品の企画販売を行う新会社の純藍を14年9月設立した。第一弾製品として「藍の青汁」を開発し、50代〜70代女性をメインターゲットに、野菜不足を補うアンチエイジング飲料として15年1月販売開始した。一方で通販基幹業務システムサービス事業のジュテックスについては、事業中止に伴って14年12月解散した。

 なお6月22日には、寿製菓がJR鳥取駅構内の鳥取シャミネに「KAnoZA」「うさぎ座」「お菓子の壽城」を併設した店舗をリニューアルオープンしたと発表している。

 15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)50億01百万円、第2四半期(7月〜9月)58億89百万円、第3四半期(10月〜12月)62億75百万円、第4四半期(1月〜3月)58億02百万円、営業利益は第1四半期2億02百万円、第2四半期5億10百万円、第3四半期8億66百万円、第4四半期4億55百万円だった。クリスマス・年末年始需要などで第3四半期の構成比が高い収益構造だ。

 15年3月期の配当性向は31.8%、ROEは14年3月期比1.6ポイント低下して15.3%、自己資本比率は同5.8ポイント上昇して61.1%となった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)は売上高が前期比3.2%増の237億円、営業利益が同5.7%増の21億50百万円、経常利益が同3.9%増の21億50百万円、純利益が同6.5%増の13億90百万円としている。売上高は5期連続、純利益は4期連続で過去最高を更新する見込みだ。配当予想は前期と同額の年間40円(期末一括)で、予想配当性向は29.9%となる。

 出雲大社・伊勢神宮の遷宮特需反動影響の一巡、天候不順の影響一巡に加えて、首都圏でのブランド展開強化策の成果、インバウンド需要への対応強化など、事業施策の積極展開の効果で増収増益見込みだ。首都圏中心に洋菓子を展開するシュクレイが好調に推移する。売上面では台湾の子会社を新規連結することも寄与する。

 セグメント別売上高(内部取引調整前)の計画はケイシイシイが2.0%増の85億円、寿製菓が1.0%増の75億60百万円、販売子会社が1.5%増の45億円、九十九島グループが2.7%増の35億円、但馬寿が0.2%増の10億円、シュクレイが10.9%増の31億円、その他(台湾北壽心股分有限公司を連結化)が9.6倍の2億50百万円としている。

 中期的には首都圏を中心とする新業態店の知名度・ブランド力向上、新商品の開発・投入の推進、販促・接客強化による消費者への訴求力向上、製造採算改善などの効果が期待され、訪日外国人旅行客のインバウンド消費増加や、アベノミクス重点戦略の「地方創生」も追い風となって収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については、毎年3月末現在で100株以上所有の全ての株主に対して2000円相当の自社グループ製品、200株以上所有の全ての株主に対して4000円相当の自社グループ製品を贈呈し、さらに1000株以上所有株主に対して3000円分のグループ直営店舗優待券(優待券の代わりに指定商品への交換も可)を贈呈している。

 株価の動きを見ると、6月上旬に動意付いて4月高値2793円を一気に突破した。さらに6月25日の上場来高値となる3515円まで急伸した。16年3月期増収増益予想に加えて、インバウンド消費関連、さらに伊勢志摩サミット関連などを好感したようだ。

 6月25日の終値3510円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS134円00銭で算出)は26〜27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS865円60銭で算出)は4.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が20%を超えて目先的な過熱感を強めているが、2700円近辺のフシを突破して上げ足を速めた形であり、上昇トレンドに変化はないだろう。過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を追う展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月25日更新]

寿スピリッツは利益確定売り一巡、16年3月期増収増益予想を評価

 寿スピリッツ[2222](東1)は地域限定ブランド菓子の製造・販売を主力としている。株価は4月の年初来高値2793円から反落し、15年3月期の営業減益も嫌気する形となったが、2400円台で下げ渋り目先的な利益確定売り一巡感を強めている。16年3月期の増収増益予想を評価して反発展開だろう。

 地域事業会社を傘下に置き、地域限定ブランド菓子の製造・販売を主力としている。駅・空港・高速道路SAなど交通機関チャネルでの販売比率が高いことも特徴だ。

 主要子会社は、山陰地区中心に「お菓子の壽城」「ラングドシャ」ブランドなどを展開する寿製菓、北海道中心に「ルタオ」ブランドを展開するケイシイシイ、首都圏中心に「東京ミルクチーズ工場」「ザ・メープルマニア」など洋菓子を展開するシュクレイ、九州中心に「赤い風船」ブランドを展開する九十九島グループ、関西中心に「遊月亭」ブランドを展開する但馬寿、そして販売子会社(東海地区3社、中国・九州地区4社、関西地区2社)である。

 全国各地のお菓子のオリジナルブランドとショップブランドを創造する「お菓子の総合プロデューサー」を企業ビジョンに掲げ、製造卸から製造小売に事業モデルを転換して高収益化を推進している。

 さらに「ワールド サプライジング リゾート宣言」を経営スローガンとして掲げ、ローカル・プレミアムブランドの創出と育成(地域・チャンネル特性にマッチした商品開発推進、販路開拓やリアル店舗と通販の融合、新業態店事業の拡大)、インバウンド対策の強化(国内主要国際空港における販売強化)、海外展開、生産性向上による製造採算改善を推進する方針だ。中期経営目標の指標は売上高経常利益率20%としている。

 なお健康食品事業の再構築に向けて、藍染めで知られる「タデ藍」を使用した機能性食品の企画販売を行う新会社の純藍を14年9月設立した。そして第一弾製品として「藍の青汁」を開発し、50代〜70代女性をメインターゲットに野菜不足を補うアンチエイジング飲料として15年1月販売開始した。一方で通販基幹業務システムサービス事業のジュテックスについては、事業中止に伴って14年12月解散した。

 5月13日に発表した前期(15年3月期)の連結業績は売上高が前々期比0.1%増の229億66百万円、営業利益が同13.2%減の20億33百万円、経常利益が同12.4%減の20億69百万円、純利益が同2.1%増の13億04百万円だった。

 配当予想は記念配当を普通配当に変えて前々期と同額の年間40円(期末一括)とした。配当性向は31.8%となる。なおROEは同1.6ポイント低下して15.3%、自己資本比率は同5.8ポイント上昇して61.1%となった。

 消費マインド低迷の長期化、夏場の天候不順、出雲大社・伊勢神宮の遷宮効果の反動減、健康食品事業の見直しなどで売上高が伸び悩み、人件費増加なども影響して営業減益だった。ただし売上高、各利益とも2月2日の減額修正値を上回った。そして微増ながら売上高は4期連続、純利益は税金費用減少も寄与して3期連続で過去最高を更新した。

 セグメント別売上高(内部取引調整前)は、ケイシイシイが同0.8%増の83億31百万円、寿製菓が同5.0%減の74億82百万円、販売子会社が同4.0%減の44億34百万円、九十九島グループが同9.8%増の34億09百万円、但馬寿が同11.2%減の9億98百万円、シュクレイが同19.7%増の27億95百万円、その他が同86.7%減の26百万円だった。

 首都圏中心に洋菓子を展開するシュクレイや、東京に人気のフレンチトースト専門店「Ivorish(アイボリッシュ)」を出店した九十九島グループが好調だった。首都圏でのブランド展開強化策が着実に成果に結びついている。

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)50億01百万円、第2四半期(7月〜9月)58億89百万円、第3四半期(10月〜12月)62億75百万円、第4四半期(1月〜3月)58億02百万円、営業利益は第1四半期2億02百万円、第2四半期5億10百万円、第3四半期8億66百万円、第4四半期4億55百万円だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(5月13日公表)は売上高が前期比3.2%増の237億円、営業利益が同5.7%増の21億50百万円、経常利益が同3.9%増の21億50百万円、純利益が同6.5%増の13億90百万円、配当予想が前期と同額の年間40円(期末一括)としている。

 出雲大社・伊勢神宮の遷宮特需反動影響の一巡、天候不順の影響一巡に加えて、首都圏でのブランド展開強化策の成果、インバウンド需要への対応強化などで増収増益見込みだ。

 セグメント別売上高(内部取引調整前)の計画はケイシイシイが同2.0%増の85億円、寿製菓が同1.0%増の75億60百万円、販売子会社が同1.5%増の45億円、九十九島グループが同2.7%増の35億円、但馬寿が同0.2%増の10億円、シュクレイが同10.9%増の31億円、その他(台湾北壽心股分有限公司を連結化)が同9.6倍の2億50百万円としている。

 中期的には首都圏を中心とする新業態店の知名度・ブランド力向上、新商品の開発・投入の推進、販促・接客強化による消費者への訴求力向上、製造採算改善などの効果が期待され、訪日外国人旅行客のインバウンド消費増加や、アベノミクス重点戦略の「地方創生」も追い風となって収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については、毎年3月末現在で100株以上所有の全ての株主に対して2000円相当の自社グループ製品、200株以上所有の全ての株主に対して4000円相当の自社グループ製品を贈呈し、さらに1000株以上所有株主に対して3000円分のグループ直営店舗優待券(優待券の代わりに指定商品への交換も可)を贈呈している。

 株価の動きを見ると、4月の年初来高値2793円から反落し、15年3月期の営業減益も嫌気する形となったが、2400円台で下げ渋り目先的な利益確定売り一巡感を強めている。

 5月22日の終値2477円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS134円00銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS865円60銭で算出)は2.9倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋りの動きを強めている。目先的な利益確定売りが一巡し、16年3月期の増収増益予想を評価して反発展開だろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月09日更新]

寿スピリッツは2月高値に接近、16年3月期の収益回復期待で上値試す

 菓子製造・販売の寿スピリッツ[2222](東1)の株価は、3月期末の配当権利落ちで2600円近辺のモミ合いから一旦下放れたが、素早く切り返して2月高値2752円に接近している。利益確定売りが一巡し、16年3月期の収益回復期待で上値を試す展開だろう。

 山陰地区中心に「因幡の白うさぎ」ブランドなどを展開する寿製菓、北海道中心に「ルタオ」ブランドを展開するケイシイシイ、首都圏中心に洋菓子を展開するシュクレイ、九州中心に「赤い風船」ブランドを展開する九十九島グループ、関西中心に「遊月亭」ブランドを展開する但馬寿、そして販売子会社(東海地区3社、中国・九州地区4社、関西地区2社)などの地域事業会社を傘下に置き、地域限定ブランド菓子の製造・販売を主力としている。駅・空港・高速道路SAなど交通機関チャネルでの販売比率が高いことも特徴だ。

 全国各地のお菓子のオリジナルブランドとショップブランドを創造する「お菓子の総合プロデューサー」を企業ビジョンに掲げ、製造卸から製造小売に事業モデルを転換して高収益化を推進している。さらに「ニューコンセプトメーカー」として、ローカル・プレミアムブランドの創出と育成を目指し、地域やチャンネル特性にマッチした商品開発、販路拡大やリアル店舗と通販の融合、独自の販売スタイル構築、新ビジネス開発、海外展開を推進する方針だ。中期経営目標の指標は売上高経常利益率20%としている。

 健康食品事業の再構築に向けて、藍染めで知られる「タデ藍」を使用した機能性食品の企画販売を行う新会社の純藍を14年9月設立した。そして第一弾製品として「藍の青汁」を開発し、50代〜70代女性をメインターゲットに野菜不足を補うアンチエイジング飲料として15年1月販売開始した。一方で通販基幹業務システムサービス事業のジュテックスについては、事業中止に伴って14年12月解散した。

 なお3月9日には、寿製菓と島根大学生物資源科学部横田一成教授との共同研究成果として、タデ藍の新規フラボノイドを発見し、薬学分野学術誌に掲載予定と発表している。

 前期(15年3月期)の連結業績見通し(2月2日に減額修正)は売上高が前々期比0.6%減の228億円、営業利益が同17.2%減の19億40百万円、経常利益が同17.0%減の19億60百万円、純利益が同10.0%減の11億50百万円、配当予想(5月13日公表)が記念配当を普通配当に変えて前々期と同額の年間40円(期末一括)としている。

 第3四半期累計(4月〜12月)は前年同期比0.2%増収、同15.2%営業減益、同14.8%経常減益、同8.0%最終減益だった。出雲・伊勢の遷宮特需の一巡、消費マインド低迷の長期化、夏場の天候不順などが影響して売上高が微増にとどまり、人件費増加なども影響して減益だった。

 ただし首都圏中心に洋菓子を展開するシュクレイは大幅増収増益だった。首都圏でのブランド展開強化策が着実に成果に結びついているようだ。そして通期見通しに対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.3%、営業利益が81.3%、経常利益が81.5%、純利益が81.9%と高水準だった。

 四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)50億01百万円、第2四半期(7月〜9月)58億89百万円、第3四半期(10月〜12月)62億75百万円で、営業利益は第1四半期2億02百万円、第2四半期5億10百万円、第3四半期8億66百万円である。収益は第1四半期をボトムとして改善基調だ。

 そして来期(16年3月期)は、出雲・伊勢遷宮特需の反動影響の一巡、天候不順の影響一巡、首都圏でのブランド展開強化策の成果などで収益回復が期待される。

 中期的には首都圏を中心とする新業態店の知名度・ブランド力向上、新商品の開発・投入の推進、販促・接客強化による消費者への訴求力向上、製造採算改善などの効果が期待され、訪日外国人旅行客のインバウンド消費増加や、アベノミクス重点戦略の「地方創生」も追い風となって収益拡大基調だろう。

 株主優待制度については、毎年3月末現在で100株以上所有の全ての株主に対して2000円相当の自社グループ製品、200株以上所有の全ての株主に対して4000円相当の自社グループ製品を贈呈し、さらに1000株以上所有株主に対して3000円分のグループ直営店舗優待券(優待券の代わりに指定商品への交換も可)を贈呈している。

 株価の動きを見ると、利益確定売りや3月期末の配当権利落ちで2600円近辺のモミ合いから一旦下放れたが、4月1日の2440円から切り返す動きとなった。そして4月8日は2695円まで上伸して2月高値2752円に接近した。

 4月8日の終値2663円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS110円86銭で算出)は24倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.5%近辺、前々期実績PBR(前々期実績の連結BPS775円95銭で算出)は3.4倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。目先的な利益確定売りが一巡し、16年3月期の収益回復期待で上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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