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[1430]ファーストコーポレーション

[09月27日更新]

ファーストコーポレーションは下値固め完了、再開発事業への参画と超高層建築への取り組み強化で中期収益拡大期待

 ファーストコーポレーション<1430>(東1)は造注方式を特徴として、分譲マンション建設に特化したゼネコンである。20年5月期減益予想だが、再開発事業への参画と超高層建築への取り組みを強化する方針としている。中期的に収益拡大を期待したい。株価は年初来安値圏だが下値固め完了して反発を期待したい。

■分譲マンション建設に特化したゼネコン、造注方式が特徴

 東京圏(1都3県)を中心に、分譲マンション建設に特化したゼネコンである。造注方式による大手マンション・デベロッパーからの特命受注と高利益率、品質へのこだわりによる安心・安全なマンション供給を特徴としている。

 造注方式というのは、当社がマンション用地を開発し、マンション・デベロッパーに対して土地・建物を一体とする事業プランを提案し、マンション・デベロッパーから特命で建築を請け負うという受注方式である。入札方式に比べて好条件での請負が可能となる。

 品質に関しては「安全と品質の最優先」を掲げて、施工品質管理標準・マニュアル類の整備、階層別研修会の実施、施工検討会による安全で堅実な施工計画の策定、巡回検査による正確性の担保など、良質で均一な品質を維持するための取り組みを推進している。また第三者機関による検査導入については、施主が第三者機関による検査を実施しない場合でも、建造物の安全性を確保するために重要な杭工事、配筋工事、レディーミクストコンクリートを対象として、当社が自前で第三者機関による検査を導入するなど、安心・安全なマンション供給に向けた体制を整備している。

 請負先は飯田グループ、タカラレーベン、NTT都市開発、三井不動産レジデンシャル、阪急不動産など、大手を中心とする優良なマンション・デベロッパーである。

 収益面では受注高・受注残高の動向がポイントとなる。また完成工事高の収益認識は工事進行基準だが、不動産売上(マンション用地販売)によって四半期業績が変動する可能性がある。

 利益還元方針は19年6月変更した。従来の「当期純利益の30%を配当性向とした業績連動型」から、変更後は「配当性向30%以上で経営成績や内部留保確保等を勘案して決定する」とした。

■20年5月期減益予想

 20年5月期の非連結業績予想は、売上高が19年5月期比5.2%増の200億05百万円、営業利益が31.7%減の12億82百万円、経常利益が32.6%減の12億64百万円、純利益が31.2%減の8億77百万円としている。配当予想は18円減配の年間20円(期末一括)で、予想配当性向は30.5%となる。

 不動産売上の増加で増収だが、期末受注残高の減少に伴う進行工事の減少、造注案件の減少に伴う売上総利益率低下で減益予想としている。

■再開発事業への参画と超高層建築への取り組み強化

 新たに策定した中期経営計画「Innovation2019」では目標数値を、22年5月期売上高247億84百万円、営業利益17億54百万円、経常利益17億10百万円、純利益11億86百万円、受注高220億円、期末受注残高338億47百万円とした。

 19年5月期が創業以来初の減収減益となった反省を踏まえ、重点戦略としては東京圏での用地確保への注力と造注方式のシェア回復、アクティブ・シニア向けマンションの推進、九州エリアにおける事業活動の推進、リノベーション事業の推進、再開発事業への参画と超高速建築への取り組みを掲げた。

 18年4月には九州支店を開設した。19年2月にはJR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業に関する基本協定書を締結した。共同施工者として参画する。そして19年8月施行が認可された。また19年6月には横浜エリアの再開発予定用地の一部を取得している。他の再開発案件にも積極的に参画していく方針だ。

 なお中期的な定量目標は完成工事総利益率12%超、売上高営業利益率7%超、自己資本比率50%超維持、総資産経常利益率(ROA)15%超、自己資本純利益率(ROE)20%回復としている。

■株主優待制度は毎年11月末の株主対象

 株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてクオカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は下値固め完了

 株価は年初来安値圏だが下値固め完了して反発を期待したい。9月26日の終値は622円、今期予想PER(会社予想EPS65円66銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.2%、前期実績PBR(前期実績BPS441円59銭で算出)は約1.4倍、時価総額は約83億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[08月27日更新]

ファーストコーポレーションは売り一巡、再開発事業への参画と超高層建築への取り組み強化で中期収益拡大期待

 ファーストコーポレーション<1430>(東1)は造注方式を特徴として、分譲マンション建設に特化したゼネコンである。20年5月期減益予想だが、再開発事業への参画と超高層建築への取り組みを強化する方針としている。共同施工者として参画するJR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業は19年8月施工認可された。中期的に収益拡大を期待したい。株価は年初来安値圏だが売り一巡感を強めている。反発を期待したい。なおJPX日経中小型株指数2019年度構成銘柄に選定された。

■分譲マンション建設に特化したゼネコン、造注方式が特徴

 東京圏(1都3県)を中心に、分譲マンション建設に特化したゼネコンである。造注方式による大手マンション・デベロッパーからの特命受注と高利益率、品質へのこだわりによる安心・安全なマンション供給を特徴としている。

 造注方式というのは、当社がマンション用地を開発し、マンション・デベロッパーに対して土地・建物を一体とする事業プランを提案し、マンション・デベロッパーから特命で建築を請け負うという受注方式である。入札方式に比べて好条件での請負が可能となる。

 品質に関しては「安全と品質の最優先」を掲げて、施工品質管理標準・マニュアル類の整備、階層別研修会の実施、施工検討会による安全で堅実な施工計画の策定、巡回検査による正確性の担保など、良質で均一な品質を維持するための取り組みを推進している。また第三者機関による検査導入については、施主が第三者機関による検査を実施しない場合でも、建造物の安全性を確保するために重要な杭工事、配筋工事、レディーミクストコンクリートを対象として、当社が自前で第三者機関による検査を導入するなど、安心・安全なマンション供給に向けた体制を整備している。

 請負先は飯田グループ、タカラレーベン、NTT都市開発、三井不動産レジデンシャル、阪急不動産など、大手を中心とする優良なマンション・デベロッパーである。

 収益面では受注高・受注残高の動向がポイントとなる。また完成工事高の収益認識は工事進行基準だが、不動産売上(マンション用地販売)によって四半期業績が変動する可能性がある。

 利益還元方針は19年6月変更した。従来の「当期純利益の30%を配当性向とした業績連動型」から、変更後は「配当性向30%以上で経営成績や内部留保確保等を勘案して決定する」とした。

■20年5月期減益予想

 20年5月期の非連結業績予想は、売上高が19年5月期比5.2%増の200億05百万円、営業利益が31.7%減の12億82百万円、経常利益が32.6%減の12億64百万円、純利益が31.2%減の8億77百万円としている。配当予想は18円減配の年間20円(期末一括)で、予想配当性向は30.5%となる。

 不動産売上の増加で増収だが、期末受注残高の減少に伴う進行工事の減少、造注案件の減少に伴う売上総利益率低下で減益予想としている。

■再開発事業への参画と超高層建築への取り組み強化

 新たに策定した中期経営計画「Innovation2019」では目標数値を、22年5月期売上高247億84百万円、営業利益17億54百万円、経常利益17億10百万円、純利益11億86百万円、受注高220億円、期末受注残高338億47百万円とした。

 19年5月期が創業以来初の減収減益となった反省を踏まえ、重点戦略としては東京圏での用地確保への注力と造注方式のシェア回復、アクティブ・シニア向けマンションの推進、九州エリアにおける事業活動の推進、リノベーション事業の推進、再開発事業への参画と超高速建築への取り組みを掲げた。

 18年4月には九州支店を開設した。19年2月にはJR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業に関する基本協定書を締結した。共同施工者として参画する。そして19年8月施行が認可された。また19年6月には横浜エリアの再開発予定用地の一部を取得している。他の再開発案件にも積極的に参画していく方針だ。

 なお中期的な定量目標は完成工事総利益率12%超、売上高営業利益率7%超、自己資本比率50%超維持、総資産経常利益率(ROA)15%超、自己資本純利益率(ROE)20%回復としている。

■株主優待制度は毎年11月末の株主対象

 株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてクオカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売り一巡

 株価は年初来安値圏だが売り一巡感を強めている。反発を期待したい。8月26日の終値は595円、今期予想PER(会社予想のEPS65円66銭で算出)は約9倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.4%、前期実績PBR(前期実績のBPS441円59銭で算出)は約1.3倍、時価総額は約79億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月26日更新]

ファーストコーポレーションは売り一巡、再開発事業への参画と超高層建築への取り組み強化で中期収益拡大期待

 ファーストコーポレーション<1430>(東1)は造注方式を特徴として、分譲マンション建設に特化したゼネコンである。19年5月期は減益だった。20年5月期も減益予想としているが、再開発事業への参画と超高層建築への取り組みを強化する方針としている。中期的に収益拡大を期待したい。株価は年初来安値圏だが、売り一巡して反発を期待したい。

■分譲マンション建設に特化したゼネコン、造注方式が特徴

 東京圏(1都3県)を中心に、分譲マンション建設に特化したゼネコンである。造注方式による大手マンション・デベロッパーからの特命受注と高利益率、品質へのこだわりによる安心・安全なマンション供給を特徴としている。

 造注方式というのは、当社がマンション用地を開発し、マンション・デベロッパーに対して土地・建物を一体とする事業プランを提案し、マンション・デベロッパーから特命で建築を請け負うという受注方式である。入札方式に比べて好条件での請負が可能となる。

 品質に関しては「安全と品質の最優先」を掲げて、施工品質管理標準・マニュアル類の整備、階層別研修会の実施、施工検討会による安全で堅実な施工計画の策定、巡回検査による正確性の担保など、良質で均一な品質を維持するための取り組みを推進している。また第三者機関による検査導入については、施主が第三者機関による検査を実施しない場合でも、建造物の安全性を確保するために重要な杭工事、配筋工事、レディーミクストコンクリートを対象として、当社が自前で第三者機関による検査を導入するなど、安心・安全なマンション供給に向けた体制を整備している。

 請負先は飯田グループ、タカラレーベン、NTT都市開発、三井不動産レジデンシャル、阪急不動産など、大手を中心とする優良なマンション・デベロッパーである。

 収益面では受注高・受注残高の動向がポイントとなる。また完成工事高の収益認識は工事進行基準だが、不動産売上(マンション用地販売)によって四半期業績が変動する可能性がある。

 利益還元方針は19年6月変更した。従来の「当期純利益の30%を配当性向とした業績連動型」から、変更後は「配当性向30%以上で経営成績や内部留保確保等を勘案して決定する」とした。

■20年5月期減益予想

 19年5月期の非連結業績(18年12月27日に下方修正、19年6月28日に下方修正)は、売上高が18年5月期比8.7%減の190億15百万円、営業利益が16.4%減の18億77百万円、経常利益が16.1%減の18億74百万円、純利益が18.7%減の12億75百万円だった。配当は18年5月期と同額の年間38円(期末一括)とした。配当性向は39.7%となる。

 受注高、売上高が計画を下回り、各利益とも減益だった。完成工事高は着工遅れや受注ズレ込みで9.6%減少、不動産売上は交渉長期化や競争激化で48.1%減少した。なお受注高は37.8%減の130億32百万円(7件合計)だった。用地交渉長期化で造注案件の一部、行政手続長期化で請負案件の一部が次期にズレ込んだ。期末受注残高は13.5%減の178億05百万円となった。

 20年5月期の非連結業績予想は、売上高が19年5月期比5.2%増の200億05百万円、営業利益が31.7%減の12億82百万円、経常利益が32.6%減の12億64百万円、純利益が31.2%減の8億77百万円としている。配当予想は18円減配の年間20円(期末一括)で、予想配当性向は30.5%となる。

 不動産売上の増加で増収だが、期末受注残高の減少に伴う進行工事の減少、造注案件の減少に伴う売上総利益率低下で減益予想としている。

■再開発事業への参画と超高層建築への取り組み強化

 新たに策定した中期経営計画「Innovation2019」では目標数値を、22年5月期売上高247億84百万円、営業利益17億54百万円、経常利益17億10百万円、純利益11億86百万円、受注高220億円、期末受注残高338億47百万円とした。

 19年5月期が創業以来初の減収減益となった反省を踏まえ、重点戦略としては東京圏での用地確保への注力と造注方式のシェア回復、アクティブ・シニア向けマンションの推進、九州エリアにおける事業活動の推進、リノベーション事業の推進、再開発事業への参画と超高速建築への取り組みを掲げた。

 18年4月には九州支店を開設した。19年2月にはJR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業に関する基本協定書締結を発表した。事業施工者は東京建物および当社で、19年7月施行認可予定である。19年6月には横浜エリアの再開発予定用地の一部を取得した。他の再開発案件にも積極的に参画していく方針だ。

 なお中期的な定量目標は完成工事総利益率12%超、売上高営業利益率7%超、自己資本比率50%超維持、総資産経常利益率(ROA)15%超、自己資本純利益率(ROE)20%回復としている。

■株主優待制度は毎年11月末の株主対象

 株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてクオカードを贈呈(詳細は会社HP参照)する。

■株価は売り一巡

 株価は20年5月期減益予想を嫌気して年初来安値圏だが、売り一巡して反発を期待したい。7月25日の終値は634円、今期予想PER(会社予想のEPS65円66銭で算出)は約10倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は約3.2%、前期実績PBR(前期実績のBPS441円59銭で算出)は約1.4倍、時価総額は約85億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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