【市況一覧】
日経平均株価
38,701.90 -111.68 12/20
TOPIX
2,701.99 -11.84 12/20
マザーズ
624.89 -5.96 12/20
NYダウ平均
42,342.24 +15.37 12/20
ナスダック総合
19,372.77 -19.92 12/20


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    25日のNYダウ工業株30種平均は5日続落し、前日比259ドル96セント(0.61%)安の4万2114ドル40セントで終えた。週間では1161ドル安と、7週間ぶりに下落した。
    この日の朝方は米長期金利の指標である10年債利回りの低下を追い風に、ダウ平均は一時220ドル超上昇。ただ、その後ミシガン大学が発表した10月の景況感指数(確報値)が市場予想を上回るなど、景気の堅調さが改めて認識される中で金利が上昇、ダウ平均はマイナス圏に沈んだ。
    金融株などが軟調だったものの、来週発表されるアルファベットやマイクロソフト、アップルなどの巨大ハイテク企業の決算への期待感からIT株は堅調だった。
     
    市場関係者は「来週の米雇用統計の発表や、大統領選を前に積極的な商いは手控えられている」と指摘した。

    25日の米債券市場では、長期金利が4.2%台半ばまで上昇する場面があった。金利の上昇で、株式の相対的な割高感を意識した売りが出やすかった。ダウ平均の構成銘柄では、マクドナルドが2.9%安で終え、指数を押し下げた。同社の商品による大腸菌の集団感染を巡り、米疾病対策センター(CDC)は24日までに75人の感染が報告されたと25日に発表。感染者の増加を嫌気した売りが出た。

    そのほかの個別では、ディフェンシブ株や消費関連株の一角が下落。ダウやトラベラーズ、メルクやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などが下げた。

    ただ、買いが優勢となる場面もあった。朝発表の9月の米耐久財受注額は前月比0.8%減と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(1.0%減)ほど減らなかった。変動の大きい輸送関連を除くと0.4%増だった。

    ミシガン大学が同日公表した10月の米消費者態度指数(確報値)は70.5と市場予想(69.0)や9月(70.1)を上回った。市場では、「米経済の底堅さが改めて意識され、株買いにつながった」(インガルズ・アンド・スナイダーのティモシー・グリスキー氏)との声が聞かれた。

    来週に四半期決算を発表する大型ハイテク株には、好決算を期待した先回りの買いが入った。ダウ平均の構成銘柄ではマイクロソフトやアップル、アマゾン・ドット・コムが上昇した。インテルやセールスフォース、アムジェンも買われた。

    ナスダック総合株価指数は続伸した。前日比103.120ポイント(0.55%)高の1万8518.606で終えた。取引時間中には7月10日に付けた最高値(1万8647)を上回る場面があったが、金利上昇が重荷となって伸び悩んだ。週間では0.15%上昇し、7週連続で上がった。

    前日に大幅高となったテスラには買いが続き、3.3%高で終えた。メタプラットフォームズやアルファベットも上げた。
     
     
    NYダウ    42114.40 ( -259.96 )
    S&P500    5808.12 ( -1.74 )
    NASDAQ  18518.61 ( +103.12 )
    米10年債利回り  4.243 ( +0.024 )

    NY(WTI)原油   71.78 ( +1.59 )
    NY金      2754.6 ( +5.7 )
    VIX指数    20.33 ( +1.25 )


     



    【シカゴ日本株先物概況】
     
    25日のシカゴ日経平均先物は小幅に上昇した。12月物は前日比5円高の3万8095円で終えた。
    米長期金利の上昇が圧迫要因となり、5日続落した。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は103.12ポイント高の1万8518.61で引けた。一時は270ポイント超上昇し、取引時間中の最高値を更新した。
    同日の米株式市場でハイテク株に買いが向かい、日経平均先物の追い風になった。一方、日本では27日投開票の衆院選を前に積極的な買いがみられなかった。
     
     
    シカゴ日経225先物 (円建て)
    38095 ( +85 )

    シカゴ日経225先物 (ドル建て)
    38200 ( +190 )

    ( )は大阪取引所終値比








    【欧州株式市場】

    ■イギリス・ロンドン株価指数

    25日のFTSE100種総合株価指数は反落し、前日比20.54ポイント(0.24%)安の8248.84で終えた。英銀大手ロイズ・バンキング・グループが大幅安となったほか英バークレイズも下落し、指数を下押しした。資源株やエネルギー株には買いが優勢で、相場を下支えした。

    ロイズとバークレイズに売りが膨らんだのは、自動車ローンを借りる際にかかる手数料を巡り、英国の裁判所が借り手側の主張を支持したと伝わったのがきっかけだ。金融機関で賠償金などの負担が増す可能性が意識され、個人向け自動車ローンを手掛けるロイズとバークレイズ株の売りを促した。

    英銀ナットウエスト・グループは前日比約0.6%高で終えた。25日公表した増益決算と2024年12月通期の見通し引き上げが好感されたものの、ロイズなどの株価下落につれる形でナットウエスト株も上げ幅を縮小した。

    FTSEの構成銘柄では、金融大手ロイズ・バンキング・グループが7.30%安と急落。通信大手エアテル・アフリカが5.73%安、医療機器のスミス・アンド・ネフューが3.03%安で続いた。一方、包装資材大手モンディは2.25%高、鉱業大手アングロ・アメリカンは1.84%高、資源大手リオティントは1.77%高と買われた。

     



    ■ドイツ・フランクフルト株価指数

    25日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に続伸し、前日比20.59ポイント(0.10%)高の1万9463.59で終えた。ドイツのIfo経済研究所が25日発表した10月の企業景況感指数が前月から改善し、過度な景気懸念が和らいだ。

    半面、25日公表した2024年7〜9月期決算で売上高が市場予想を下回った自動車のメルセデス・ベンツグループには売りが膨らむなど、DAXは明確な方向感を欠いた。

    個別では、商用車大手ダイムラー・トラックが4.45%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.65%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが2.21%高と上げを主導。半面、防衛大手ラインメタルは3.50%安、医療機器のザルトリウスは2.00%安、自動車部品大手コンチネンタルは1.28%安で取引を終えた。



    ■フランス・パリ株価指数

    フランスの株価指数CAC40は小幅に反落し、前日比0.07%安で終えた。主要企業による四半期決算などの公表が相次ぐなか個別の材料を踏まえた売買が交錯し、CAC40は前日終値を挟んで推移した。

     

10月26日 毎日コラム
「明日上がる」は重要か
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