[株価材料]
■サイバー防御に最強技術 総務省 量子暗号の確立支援 NEC<6701>など候補
■首相 金融課税強化検討せず 日銀との声明 見直し否定
■日本郵政<6178>
下請け物流3000社を一元管理 赤字脱却へ合理化
■NEC<6701>
宇宙・防衛に照準 専門人材 通信からシフト
■NTT<9432>
傘下 分散型データセンターで生成AI処理成功
■ライフコーポ<8194>
3-8月最終4%増益 自社株買い130億円
■ネクステージ<3186>
今期純利益26%減
■壱番屋<7630>
3-8月営業益3%減 原材料高騰響く
■ウエルシアHD<3141>
一転減益 市場予想届かず
■オリンパス<7733>
「M&A必須」 26年3月期までに1000億円超も
■ミスミG<9962>とパンチ工業<6165> 資本業務提携 部品供給で協業
■冷蔵食品の輸送効率化へ 明治HD<2269>などメーカー9社が研究会設置
■みずほFG<8411>
傘下のみずほ銀 広告ビジネス開始
■積水化学工業<4204>
台湾で半導体関連拡大 R&D拠点テコに
8日の日経平均株価は反落か。
日経平均株価の予想レンジは3万8800円-3万9300円を想定。
米国株は下落。ダウ平均は398ドル安の41954ドルで取引を終えた。10年債利回りが4%を上回ったことで、長期金利上昇に対する警戒が強まった。500ドル超下げる場面もあり、終盤にかけての動きが弱かった。
シカゴ日経225先物は3万9000円近辺からのスタートを示唆している。
日経平均も7日まで3日続伸する中で1500円近く水準を切り上げており、きょうはクールダウンの1日になるだろう。ただし、節目の3万9000円より下では押し目買いが期待できること、米国ではエヌビディアが2%超上昇するなど半導体株には買いが入っていることなどから、売り一巡後は比較的早い時間に値動きが落ち着くと予想する。
【好材料銘柄】
■イメージ情報開発 <3803>
ラック <3857> 、オールワークスと共同で参画していたスマートシティ・スーパーシティ向けsmart town事業の実証・準備フェーズにおけるシステム開発について、北海道旭川市の「積雪情報監視・通報システム構築運用業務」で年度内にシステムのサービス提供を開始する。
■サイエンスアーツ <4412>
前期経常を赤字縮小に上方修正。
■yutori <5892>
伊藤忠商事 <8001> と「MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD」ブランドに関する販売特約店契約を締結。9月売上高は前年同月比27.1%増と増収基調が続いた。
■パンチ工業 <6165>
ミスミグループ本社 <9962> と資本業務提携。ミスミGを割当先とする300万株の第三者割当増資を実施する。発行価格は423円。
■東天紅 <8181>
今期経常を一転16%増益に上方修正。
■売れるネット広告社 <9235>
堀江貴文氏が会長を務めるCROSS FMと業務提携。
【主な経済指標・スケジュール】
8(火)
【国内】
8月家計調査(8:30)
8月毎月勤労統計(8:30)
9月景気ウォッチャー調査(14:00)
30年国債入札
《決算発表》
イオンモール、Jフロント、イオンFS、イオンディライ、U.S.M.H、キャンドゥ、わらべや、三協立山、イートアンドH、Fブラザース、WACUL
【海外】
ノーベル賞受賞者発表(物理学賞)
米8月貿易収支(21:30)
米3年国債入札
《米決算発表》
ペプシコ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
7日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前週末比398ドル51セント(0.9%)安の4万1954ドル24セントで終えた。
堅調な雇用情勢に加え、中東情勢の緊迫化やハリケーン発生による原油先物相場が上昇したことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が11月の金融政策会合で大幅な利下げを見送るとの観測が強まった。米長期金利が約2カ月ぶりに4%台を付けたことで、ハイテク株など幅広い銘柄に売りが出た。
原油相場上昇でインフレ再燃リスクも浮上する中、引けに掛けては「米経済の底堅さ」(市場参加者)が意識され、ダウの下げ幅は縮まった。
前週末発表の9月の米雇用統計が市場予想を上回る内容となり、労働市場の底堅さを示した。FRBが次回11月会合での利下げ幅を前回の0.5%から0.25%に縮小するとの観測が急速に広がっている。
市場では、金利の上昇について「FRBの前回の利下げが積極的すぎたという警告かもしれない」との指摘があった。
イスラエルがイランのミサイル攻撃に対する報復に動くとの観測は根強く、中東情勢が一段と緊迫するとの見方も主力株への売りを促した。周辺地域からの原油供給に悪影響が生じかねないとの観測から米原油先物相場は7日に大幅高となった。幅広い製品の原燃料になる原油の値上がりが米国のインフレ圧力を強めるとの懸念も相場の重荷だった。
大型のハリケーンが米南部フロリダ州に接近しており、被害が警戒されている。保険のトラベラーズのほか、同州でテーマパークを運営するウォルト・ディズニーが売られ、ダウ平均を下押した。
個別ではそのほか、アナリストが投資判断を引き下げたアマゾン・ドット・コムとアップルが売られた。ナイキやウォルマートも下落した。半面、ボーイングとIBMは上昇した。
ナスダック総合株価指数は反落した。前週末比213.945ポイント(1.17%)安の1万7923.904で終えた。テスラやアルファベットが下落した。一方、エヌビディアは上昇した。
NYダウ 41954.24 ( -398.51 )
S&P500 5695.94 ( -55.13 )
NASDAQ 17923.90 ( -213.95 )
米10年債利回り 4.027 ( +0.061 )
NY(WTI)原油 77.14 ( +2.76 )
NY金 2666.0 ( -1.8 )
VIX指数 22.64 ( +3.43 )
【シカゴ日本株先物概況】
7日のシカゴ日経平均先物は下落した。12月物は前週末比710円安の3万8915円で終えた。
NYダウ平均は、米長期金利の上昇が圧迫要因となり、反落した。
この日は米長期金利の上昇で相対的な割高感が意識されて米株式相場が下げ、シカゴ市場の日経平均先物にも売りが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
38915 ( -455 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
39085 ( -285 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
7日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前週末比22.99ポイント(0.27%)高の8303.62で終えた。中東情勢が一段と悪化すれば原油の供給にも悪影響が及びかねないとの警戒感が根強い。原油先物価格が上昇し、英シェルやBPといったエネルギー株が買われた。
国際指標のひとつである北海ブレント原油先物(12月物)は7日に一時1バレル80ドル台と、8月下旬以来の高値を付けた。
FTSEの構成銘柄では、金融大手ナットウエストが3.45%高、石油大手シェルが2.35%高、医療機器のコンバテックが2.08%高と相場をけん引。一方、産金大手エンデバー・マイニングは5.63%安、住宅大手バラット・デベロップメンツは3.30%安、医療機器のスミス・アンド・ネフューは3.17%安と売られた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
7日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に反落し、前週末比16.83ポイント(0.08%)安の1万9104.10で終えた。中東情勢の悪化懸念は投資家心理の重荷となる半面、中国が国慶節(建国記念日)に伴う連休明けに追加の景気刺激策を発表するとの観測が支えとなった。
個別では、コメルツ銀行が2.04%高、高級車メーカーのポルシェが1.31%高、ドイツ銀行が1.20%高と買われた半面、ミュンヘン再保険は2.69%安、防衛大手ラインメタルは2.65%安、ハノーバー再保険は2.63%安で取引を終えた。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は続伸し、前週末比0.45%高で終えた。高級ブランド「グッチ」を抱える仏ケリングの上昇が目立つなど消費関連が買われた。
銀行や、石油大手トタルエナジーズが上げた。一方でコンサルティング会社のキャップジェミニ、不動産投資信託(REIT)が下落した。