日経平均株価 | 39,894.54 | -386.62 | 12/30 |
TOPIX | 2,784.92 | -16.76 | 12/30 |
マザーズ | 644.18 | -0.64 | 12/30 |
NYダウ平均 | 42,544.22 | -29.51 | 01/01 |
ナスダック総合 | 19,310.79 | -175.99 | 01/01 |
14日のNYダウ工業株30種平均は6日続伸し、前日比158ドル11セント(0.42%)高の3万7248ドル35セントで終えた。連日で過去最高値を更新した。
米連邦準備制度理事会(FRB)が前日、金利の引き下げに前向きな姿勢を示したことを受け、市場では来年早期の利下げ開始観測が広がった。金利上昇に圧迫されてきた銀行株は、利下げで経営環境が改善するとの見方から大幅に値上がりした。景気動向に敏感な資本財銘柄なども上昇した。
併せて発表した参加者の政策金利見通しは24年に現在の水準から0.25%の利下げ3回を見込んでいることを示し、パウエルFRB議長は記者会見で利下げ開始時期についての議論を始めたことを明らかにした。金融引き締めの長期化が米景気を冷やすとの懸念が後退し、買い安心感につながった。
朝方発表の11月の米小売売上高が市場予想に反して増加したのも、米景気に対する楽観につながった。11月の小売売上高は前月比0.3%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.1%減)を上回った。年末商戦が好調な滑り出しとなり、米消費の底堅さを示したと受け止められた。
24年の米利下げ観測を背景に米長期金利は一時前日比0.14%低い(価格は高い)3.88%と7月以来の水準に下がった。米国債利回りの低下が続き、株式の相対的な割高感が薄れているのも相場の支えだった。
ダウ平均は一時200ドル近く上昇したが、午後には下げに転じる場面もあった。上昇基調が続き、前日もFOMCを受けて大幅高となっていた。高値警戒感や相場の過熱感が意識され、利益確定や持ち高調整の売りが出た。
景気敏感株への買いが目立ち、ダウ平均では建機のキャタピラーや金融のゴールドマン・サックスが大幅上昇した。化学のダウや石油のシェブロンも上げた。一方、医療保険のユナイテッドヘルス・グループや日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)といったディフェンシブ株が売られた。ソフトウエアのマイクロソフトなどハイテク株も安かった。
ナスダック総合株価指数は6日続伸した。前日比27.595ポイント(0.18%)高の1万4761.559と、22年1月以来の高値で終えた。電気自動車のテスラが買われた。一方、動画配信のネットフリックスなどを筆頭にハイテク大手には売られる銘柄が多かった。
S&P500種株価指数も6日続伸し、前日比12.46ポイント(0.26%)高の4719.55と22年1月以来の高値で終えた。
14日のシカゴ日経平均先物は下落した。2024年3月物は前日比235円安の3万2605円で終えた。
NYダウは、来年の米利下げ見通しを背景に銀行株などに買いが入り、6営業日続伸した。同日は米株式相場が上昇したが影響は限られた。
外国為替市場で円高・ドル安が進んだことで国内輸出企業の収益性が懸念され、シカゴ市場で先物売りを促した面もあった。
14日のFTSE100種総合株価指数は続伸し、前日に比べ100.54ポイント(1.33%)高の7648.98と10月中旬以来、約2カ月ぶりの高水準で終えた。13日の米連邦準備理事会(FRB)の結果発表を受けて米欧の主要な中央銀行による利上げ局面が終わったとの見方が広がり、投資家心理を支えた。
原油や銅など商品先物の相場上昇を背景に、スイスのグレンコアや英シェルなど資源・エネルギー株が買われた。建機・産業機器レンタルのアシュテッド・グループなど資本財の一角もあげた。
英イングランド銀行(中央銀行)は14日、政策金利を5.25%に据え置くと発表した。ただ、声明ではインフレの動向次第で「さらなる金融引き締めが必要になる」などと慎重な姿勢を残した。英中銀の発表後に外国為替市場でポンド高・ドル安が進むと、売上高に占める海外比率が高い一部銘柄が伸び悩み、FTSE100種指数の上値を抑えた。
FTSEの構成銘柄では、オンライン食品販売大手のオカド・グループが11.62%高と上昇率トップ。建機レンタルのアシュテッド・グループが10.16%高、賭け屋大手エンテインが8.67%高と続いた。一方、情報サービス大手レレックスは3.3%安、自動車保険のアドミラル・グループが3.05%安だった。
14日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に3日続落し、前日比13.82ポイント(0.08%)安の1万6752.23で終えた。欧州中央銀行(ECB)が早期に利下げに動くとの期待が後退し、投資家心理の重荷となった。欧米の主要な中央銀行による利上げ局面は終わったとの見方を支えにDAXは前日終値を上回って推移する場面も目立ち、取引時間中には一時1万7000台と、11日につけた過去最高値(終値で1万6794)を上回った。
ECBは14日午後、政策金利を据え置くと発表した。政策金利の据え置きは市場予想に沿った結果だったものの、声明文やラガルドECB総裁の発言に、市場の早期利下げ期待をけん制する内容があったと受け止められた。ラガルド氏は会見で、今回の理事会では「利下げを議論しなかった」などと話した。
個別では、ハノーバー再保険が5.72%安、ミュンヘン再保険が5.71%安、通信大手ドイツテレコムが3.61%安と売られた半面、エネルギー大手シーメンス・エナジーが9.39%高、通販大手ザランドが9.35%高、不動産大手ボノビアが7.83%とそれぞれ大幅に買われた。
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