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[4421]ディ・アイ・システム

[11月30日更新]

ディ・アイ・システムは上値試す、23年9月期も増収増益で連続増配予想

 ディ・アイ・システム<4421>(東証スタンダード)は独立系のシステムインテグレーターである。大手SIerと長期取引関係を構築し、ワンストップサービスによる高い生産性などを強みとしている。さらなる成長に向けて顧客企業のDX推進を支援するためのサービスの強化・拡充を推進している。IT教育サービスでは12月19日からメタバース空間構築技術を学べる「メタバース技術研修Hubs&Spoke」を提供開始する。そして23年9月期もシステムインテグレーション事業が好調に推移して増収増益予想・連続増配予想としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は小動きだが着実に下値を切り上げている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■独立系のシステムインテグレーター

 独立系のシステムインテグレーターである。連結子会社はアスリーブレインズ、ステップコム、ウイーズ・システムズである。

 システムインテグレーション事業(業務用アプリケーション設計開発業務、インフラシステム設計構築業務、運用・保守)を主力として、教育サービス・セキュリティーソリューション事業(新入社員・中堅技術者向けIT研修サービス、セキュリティーソリューションのウイーズ・システムズを子会社化したことに伴って名称を従来の教育サービス事業から変更)も展開している。

 NTTコミュニケーションズなど大手SIerと長期取引関係を構築し、ワンストップサービスによる高い生産性、新卒者継続採用と教育サービスのシナジー効果などを特徴・強みとしている。21年10月には、福岡エリアの案件増加に伴うオフィス環境整備、および福岡エリアにおける採用拠点としての活用を目的として、福岡サテライトオフィス(福岡県福岡市)を開設した。

 22年9月期のセグメント別売上高と利益(全社費用等調整前営業利益)は、システムインテグレーション事業は売上高が21年9月期比15.7%増の51億02百万円(内訳は業務用アプリケーション設計開発業務が14.1%増の21億69百万円、インフラシステム設計構築業務が22.0%増の21億49百万円、運用・保守が5.2%増の7億83百万円)で、利益が16.1%増の9億95百万円だった。

 教育サービス・セキュリティーソリューション事業は売上高が3億95百万円(内訳は新卒向け研修サービスが26.6%増の2億58百万円、中堅向け研修サービスが19.2%減の35百万円、セキュリティーソリューションが1億01百万円)で、利益が1億85百万円だった。なお21年9月期は売上高が2億47百万円で利益が82百万円だった。

 なお四半期変動の季節要因として、システムインテグレーション事業は、顧客の検収が多い第2四半期(1月〜3月)および第4四半期(7月〜9月)の売上と利益の構成比が高くなる傾向がある。ただし22年9月期から収益認識会計基準を適用しているため、これまでの売上高の四半期変動傾向に若干の影響(主に原価回収基準の影響)が生じる可能性があるとしている。教育サービス・セキュリティーソリューション事業は毎年4〜6月に新入社員向け研修の受注が増加するため、第3四半期(4月〜6月)の売上高が拡大する傾向がある。

■DX推進に向けて人材育成・サービス拡充

 中期経営計画(21年9月期〜23年9月期)の目標数値(22年11月14日付で修正)は、23年9月期の売上高64億07百万円、売上総利益13億39百万円、営業利益3億18百万円、経常利益3億17百万円、親会社株主帰属当期純利益2億13百万円としている。23年9月期は23年10月にスタートする新中期経営計画の基盤づくりの年と位置付け、さらに中長期目標として売上高100億円、営業利益10億円(営業利益率10%)を目指すとしている。

 経営方針には、人材の確保・育成およびビジネスパートナー拡大、企業のデジタル化やリモート化などキーワードに応じたIT技術の提供、DX推進を背景とするサービス拡充に向けた研究開発・新製品開発、新基幹システム導入による内部管理体制強化、ガバナンス・コンプライアンスの徹底、配当性向25%〜30%目標とする株主還元を掲げている。

 システムインテグレーション事業では、元請け案件獲得加速(元請け比率20%目標)に向けたビジネスパートナーの拡大とワンストップ体制の確立、大手プレイヤーが希薄な中小規模案件への積極取り組みなどを推進する。なお21年9月期の元請け比率は20年9月期比8.3ポイント上昇して24.6%となった。

 教育サービス・セキュリティーソリューション事業ではリモート研修サービスの体制強化などを推進する。22年8月には「メタバース体験研修」の提供を開始した。さらに22年12月19日から、IT教育サービスにおいてメタバース空間構築技術を学べる「メタバース技術研修Hubs&Spoke」を提供開始する。

■22年9月期大幅増収増益、23年9月期も増収増益で連続増配予想

 22年9月期の連結業績(9月16日付で上方修正、収益認識会計基準適用のため前年比増減率は非記載、損益への影響軽微)は、売上高が54億98百万円、営業利益が2億86百万円、経常利益が2億85百万円、親会社株主帰属当期純利益が1億94百万円だった。配当は22年9月期比2円50銭増配の15円(期末一括)とした。

 収益認識会計基準適用の影響額として従来方法に比べて売上高が21百万円増加、売上原価が21百万円増加しているが、営業利益、経常利益、税金等調整前当期純利益への影響はなかった。影響は軽微である。収益認識会計基準適用前の22年9月期(売上高46億56百万円、営業利益2億04百万円、経常利益2億07百万円、親会社株主帰属当期純利益1億49百万円)との比較で、売上高は18.1%増収、営業利益は39.9%増益、経常利益は37.6%増益、親会社株主帰属当期純利益は30.6%増益となる。

 前回予想を上回る大幅増収増益で、売上高・利益とも過去最高だった。主力のシステムインテグレーション事業が新規顧客獲得、既存顧客との取引拡大、エンジニア工数の効率的な稼働などで好調に推移した。教育サービス・セキュリティーソリューション事業は22年7月に子会社化したウイーズ・システムズの新規連結も寄与した。

 システムインテグレーション事業は売上高が15.7%増の51億02百万円(業務用アプリケーション設計開発業務が14.1%増の21億69百万円、インフラシステム設計構築業務が22.0%増の21億49百万円、運用・保守が5.2%増の7億83百万円)で、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が16.1%増の9億95百万円だった。

 教育サービス・セキュリティーソリューション事業(セキュリティーソリューションのウイーズ・システムズを子会社化したことに伴って名称を従来の教育サービス事業から変更)は、売上高が3億95百万円(新卒向け研修サービスが26.6%増の2億58百万円、中堅向け研修サービスが19.2%減の35百万円、セキュリティーソリューションが1億01百万円)で、利益が1億85百万円だった。なお21年9月期は売上高が2億47百万円で利益が82百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が12億07百万円で営業利益が33百万円、第2四半期は売上高が13億40百万円で営業利益が1億54百万円、第3四半期は売上高が14億50百万円で営業利益が20百万円、第4四半期は売上高が15億01百万円で営業利益が79百万円だった。

 23年9月期連結業績予想は、売上高が22年9月期比16.5%増の64億07百万円、営業利益が11.2%増の3億18百万円、経常利益が11.1%増の3億17百万円、親会社株主帰属当期純利益が9.5%増の2億13百万円としている。配当予想は22年9月期比5円増配の20円(期末一括)としている。連続増配予想である。

 セグメント別計画は、システムインテグレーション事業の売上高が14.6%増の58億48百万円で利益(全社費用等調整前営業利益)が14.3%増の11億37百万円、教育サービス・セキュリティーソリューション事業の売上高が41.2%増の5億58百万円で利益が8.8%増の2億01百万円としている。

 DX関連の需要が高水準であり、主力のシステムインテグレーション事業の好調が牽引して増収増益予想としている。元請け案件の獲得増加によって利益率の向上も目指すとしている。教育サービス・セキュリティーソリューション事業ではメタバース関連研修の提供を強化し、ウイーズ・システムズの通期連結も寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は上値試す

 株価は小動きだが着実に下値を切り上げている。週足チャートで見ると13週移動平均線が支持線の形となり、26週移動平均線も上向きに転じている。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。11月29日の終値は782円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円46銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約2.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS363円34銭で算出)は約2.2倍、時価総額は約24億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
[11月17日更新]

ディ・アイ・システムは22年9月期大幅増収増益、23年9月期も増収増益で連続増配予想

 ディ・アイ・システム<4421>(東証スタンダード)は11月14日に22年9月期連結業績を発表した。収益認識会計基準適用のため増減率は非記載(損益への影響軽微)だが、新規顧客獲得、既存顧客との取引拡大などで大幅増収増益だった。そして23年9月期もシステムインテグレーション事業が好調に推移して増収増益予想・連続増配予想としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は徐々に下値を切り上げている。23年9月期予想に対してもポジティブ反応だった。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。

■22年9月期大幅増収増益、23年9月期も増収増益で連続増配予想

 22年9月期の連結業績(9月16日付で上方修正、収益認識会計基準適用のため前年比増減率は非記載、損益への影響軽微)は、売上高が54億98百万円、営業利益が2億86百万円、経常利益が2億85百万円、親会社株主帰属当期純利益が1億94百万円だった。配当は22年9月期比2円50銭増配の15円(期末一括)とした。

 なお収益認識会計基準適用の影響額として、従来方法に比べて売上高が21百万円増加、売上原価が21百万円増加しているが、営業利益、経常利益、税金等調整前当期純利益への影響はなかった。影響は軽微である。収益認識会計基準適用前の22年9月期(売上高46億56百万円、営業利益2億04百万円、経常利益2億07百万円、親会社株主帰属当期純利益1億49百万円)との比較で、売上高は18.1%増収、営業利益は39.9%増益、経常利益は37.6%増益、親会社株主帰属当期純利益は30.6%増益となる。

 前回予想を上回る大幅増収増益で、売上高・利益とも過去最高だった。主力のシステムインテグレーション事業が新規顧客獲得、既存顧客との取引拡大、エンジニア工数の効率的な稼働などで好調に推移した。教育サービス・セキュリティーソリューション事業は22年7月に子会社化したウイーズ・システムズの新規連結も寄与した。

 システムインテグレーション事業は売上高が15.7%増の51億02百万円(業務用アプリケーション設計開発業務が14.1%増の21億69百万円、インフラシステム設計構築業務が22.0%増の21億49百万円、運用・保守が5.2%増の7億83百万円)で、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が16.1%増の9億95百万円だった。

 教育サービス・セキュリティーソリューション事業(セキュリティーソリューションのウイーズ・システムズを子会社化したことに伴って名称を従来の教育サービス事業から変更)は、売上高が3億95百万円(新卒向け研修サービスが26.6%増の2億58百万円、中堅向け研修サービスが19.2%減の35百万円、セキュリティーソリューションが1億01百万円)で、利益が1億85百万円だった。なお21年9月期は売上高が2億47百万円で利益が82百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が12億07百万円で営業利益が33百万円、第2四半期は売上高が13億40百万円で営業利益が1億54百万円、第3四半期は売上高が14億50百万円で営業利益が20百万円、第4四半期は売上高が15億01百万円で営業利益が79百万円だった。四半期変動の季節要因として、システムインテグレーション事業は顧客企業の決算月となる第2四半期(1月〜3月)および第4四半期(7月〜9月)の構成比が高くなる傾向がある。教育サービス事業は新入社員向け研修で第3四半期(4月〜6月)の売上高が増加する傾向がある。

 23年9月期連結業績予想は、売上高が22年9月期比16.5%増の64億07百万円、営業利益が11.2%増の3億18百万円、経常利益が11.1%増の3億17百万円、親会社株主帰属当期純利益が9.5%増の2億13百万円としている。配当予想は22年9月期比5円増配の20円(期末一括)としている。連続増配予想である。

 セグメント別計画は、システムインテグレーション事業の売上高が14.6%増の58億48百万円で利益(全社費用等調整前営業利益)が14.3%増の11億37百万円、教育サービス・セキュリティーソリューション事業の売上高が41.2%増の5億58百万円で利益が8.8%増の2億01百万円としている。

 DX関連の需要が高水準であり、主力のシステムインテグレーション事業の好調が牽引して増収増益予想としている。元請け案件の獲得増加によって利益率の向上も目指すとしている。教育サービス・セキュリティーソリューション事業では、前期スタートしたメタバース関連研修の提供を強化し、ウイーズ・システムズの通期連結も寄与する見込みだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は下値切り上げ

 株価は徐々に下値を切り上げている。23年9月期増収増益・増配予想に対してもポジティブ反応だった。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。11月16日の終値は771円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円46銭で算出)は約10倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約2.6%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS363円34銭で算出)は約2.1倍、そして時価総額は約24億円である。 (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR
[11月10日更新]

ディ・アイ・システムは下値切り上げ、23年9月期も収益拡大基調

 ディ・アイ・システム<4421>(東証スタンダード)は独立系のシステムインテグレーターである。大手SIerと長期取引関係を構築し、ワンストップサービスによる高い生産性などを強みとしている。さらなる成長に向けて顧客企業のDX推進を支援するためのサービスの強化・拡充を推進している。11月7日には、IT教育サービスにおいてメタバース空間構築技術を学べる「メタバース技術研修Hubs&Spoke」を12月19日から提供開始すると発表している。22年9月期は増収増益・増配予想としている。DX関連の受注が好調に推移しており、23年9月期も積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は小動きだが着実に下値を切り上げている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。なお11月14日に22年9月期決算発表を予定している。

■独立系のシステムインテグレーター

 独立系のシステムインテグレーターである。システムインテグレーション事業(業務用アプリケーション設計開発業務、インフラシステム設計構築業務、運用・保守)を主力として、教育サービス事業(新入社員・中堅技術者向けIT研修サービス)も展開している。連結子会社はアスリーブレインズ、ステップコム(21年10月に子会社化)、ウイーズ・システムズ(22年7月に子会社化)である。

 NTTコミュニケーションズなど大手SIerと長期取引関係を構築し、ワンストップサービスによる高い生産性、新卒者継続採用と教育サービスのシナジー効果などを特徴・強みとしている。21年10月には、福岡エリアの案件増加に伴うオフィス環境整備、および福岡エリアにおける採用拠点としての活用を目的として、福岡サテライトオフィス(福岡県福岡市)を開設した。

 21年9月期のセグメント別売上高構成比は、システムインテグレーション事業が95%(業務用アプリケーション設計開発業務が41%、インフラシステム設計構築業務が38%、運用・保守が16%)、教育サービス事業が5%(新卒向け研修サービスが4%、中堅向け研修サービスが1%)だった。セグメント別利益(全社費用等調整前営業利益)構成比は、システムインテグレーション事業が88%、教育サービス事業が12%だった。

 システムインテグレーション事業は、顧客の検収が多い第2四半期(1月〜3月)および第4四半期(7月〜9月)の売上と利益の構成比が高くなる傾向がある。ただし22年9月期から収益認識会計基準を適用しているため、これまでの売上高の四半期変動傾向に若干の影響(主に原価回収基準の影響)が生じる可能性があるとしている。教育サービス事業は毎年4〜6月に新入社員向け研修の受注が増加するため、第3四半期(4月〜6月)の売上高が拡大する傾向がある。

■DX推進に向けて人材育成・サービス拡充

 中期経営計画(21年9月期〜23年9月期)の目標数値は、23年9月期の売上高64億07百万円、売上総利益12億93百万円、営業利益3億28百万円、経常利益3億26百万円、親会社株主帰属当期純利益2億19百万円を掲げている。さらに中長期目標として売上高100億円、営業利益10億円(営業利益率10%)を目指すとしている。

 経営方針には、人材の確保・育成およびビジネスパートナー拡大、企業のデジタル化やリモート化などキーワードに応じたIT技術の提供、DX推進を背景とするサービス拡充に向けた研究開発・新製品開発、新基幹システム導入による内部管理体制強化、ガバナンス・コンプライアンスの徹底、配当性向25%〜30%目標とする株主還元を掲げている。

 システムインテグレーション事業では、元請け案件獲得加速(元請け比率20%目標)に向けたビジネスパートナーの拡大とワンストップ体制の確立、大手プレイヤーが希薄な中小規模案件への積極取り組みなどを推進する。なお21年9月期の元請け比率は20年9月期比8.3ポイント上昇して24.6%となった。

 教育サービス事業ではリモート研修サービスの体制強化などを推進する。22年8月には「メタバース体験研修」の提供を開始した。さらに11月7日には、IT教育サービスにおいてメタバース空間構築技術を学べる「メタバース技術研修Hubs&Spoke」を12月19日から提供開始すると発表している。

■22年9月期増収増益予想、23年9月期も収益拡大基調

 22年9月期連結業績予想(収益認識会計基準適用のため前期比増減率は非記載、損益への影響軽微、9月16日付で上方修正)は、売上高が54億50百万円、営業利益が2億64百万円、経常利益が2億63百万円、親会社株主帰属当期純利益が1億76百万円としている。配当予想(5月13日付で期末1円50銭上方修正、9月16日付で期末1円上方修正)は、21年9月期比2円50銭増配の15円(期末一括)としている。

 前回予想に対して売上高を26百万円、営業利益を23百万円、経常利益を23百万円、親会社株主帰属当期純利益を15百万円それぞれ上方修正した。ウイーズ・システムズの子会社化(22年7月)に加えて、機器納品遅れで先送りとなっていた一部案件の検収、教育サービスにおいて22年8月に開始したメタバース体験研修も寄与するなど、グループ全体でDX関連の受注が好調に推移している。収益認識会計基準適用前の21年9月期実績との単純比較で増減率を算出すると売上高は17.1%増収、営業利益は29.4%増益、経常利益は27.1%増益、親会社株主帰属当期純利益は18.1%増益となる。

 なお第3四半期累計連は売上高が39億97百万円、営業利益が2億07百万円、経常利益が2億06百万円、親会社株主帰属四半期純利益が1億30百万円だった。主力のシステムインテグレーション事業が顧客獲得や既存顧客との取引拡大、さらにエンジニア工数の効率的な稼働などで概ね順調に推移した。

 収益認識会計基準適用の影響額としては、従来方法に比べて売上高が53百万円増加、売上原価が50百万円増加、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ3百万円増加しているが、影響は軽微である。収益認識会計基準適用前の前年同期(売上高34億78百万円、営業利益2億26百万円、経常利益2億28百万円、親会社株主帰属四半期純利益1億55百万円)との単純比較では、一部案件の第4四半期への先送り、人件費の増加、コロナ禍緩和に伴う出張費・会議費の増加、M&Aに伴う支払手数料の発生などの影響で減益だった。

 システムインテグレーション事業は、売上高が14.8%増の37億440百万円(業務用アプリケーション設計開発業務が0.5%増の15億46百万円、インフラシステム設計構築業務が16.0%増の15億64百万円、運用・保守が69.5%増の6億28百万円)で、セグメント利益(全社費用等調整前営業利益)が10.7%増の7億38百万円だった。教育サービス事業は売上高が17.5%増の2億57百万円(新卒向け研修サービスが22.3%増の2億38百万円、中堅向け研修サービスが20.1%減の19百万円)で、セグメント利益が26.6%増の98百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が12億07百万円で営業利益が33百万円、第2四半期は売上高が13億40百万円で営業利益が1億54百万円、第3四半期は売上高が14億50百万円で営業利益が20百万円だった。なお四半期変動の季節要因として、システムインテグレーション事業は顧客企業の決算月となる第2四半期(1月〜3月)および第4四半期(7月〜9月)の構成比が高くなる傾向がある。教育サービス事業は新入社員向け研修の受注で、第3四半期(4月〜6月)の売上高が増加する傾向がある。

 DX関連の受注が好調に推移しており、23年9月期も積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は下値切り上げ

 株価は小動きだが着実に下値を切り上げている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。11月9日の終値は750円、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS60円21銭で算出)は約12倍、前期推定配当利回り(会社予想の15円で算出)は約2.0%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS347円71銭で算出)は約2.2倍、そして時価総額は約23億円である。(情報提供:日 本インタビュ新聞社=Media−IR)
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