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[3176]三洋貿易

[06月08日更新]

三洋貿易は高値更新の展開、依然として指標面に割安感
 三洋貿易<3176>(東1)は自動車関連向けのゴム・化学関連商品などを扱う専門商社である。株価は高値更新の展開だ。2%台後半の予想配当利回りなど指標面に依然として割安感があり、15年9月期業績2回目の増額修正の可能性も評価して上値追いの展開だろう。

 ゴム関連商品、化学品関連商品、産業資材関連商品、科学機器関連商品、機械・資材関連商品の5分野に事業展開する専門商社である。メーカー並みの技術サポート力に加えて、財務面で実質無借金経営であることも特徴だ。海外は米国、メキシコ、タイ、中国(上海、香港)、インド、ベトナム、インドネシアに展開している。

 主力の自動車関連向けは、各種合成ゴム・添加剤、タイヤ用特殊クレー、防振ゴム・ホース原料、自動車用シート部品(レザーシート、シートヒーター、ランバーサポート、シートセンサーなど)といった高付加価値品を中心に展開している。シートヒーターはカーボンファイバー仕様の市場を独占し、ランバーサポートは世界市場6割を占有している。

 飼料・エネルギー・リサイクル関連では飼料や固定燃料などを製造するペレットミルが高シェアだ。国内子会社のコスモス商事は地熱・海洋資源開発関連分野で掘削用機材の輸入販売・レンタルを手掛けている。なお15年3月エレクトロニクス関連商品卸売の連結子会社アロマンの株式をタクミ商事に譲渡した。グループとして重点志向する事業領域へ経営資源集中を進める方針だ。

 5月11日発表の第2四半期累計(10月〜3月)連結業績(4月27日に利益を増額修正)は、売上高が前年同期比3.4%増の310億02百万円、営業利益が同15.6%増の20億36百万円、経常利益が同13.9%増の21億95百万円、純利益が同36.6%増の15億14百万円だった。

 ゴム関連商材や自動車用部品が好調に推移して期初計画を上回る増益となった。売上総利益率は15.8%で同1.1ポイント上昇した。純利益についてはアロマンの株式譲渡に伴う法人税負担額の減少も寄与した。

 セグメント別動向を見ると、ゴム・化学品は売上高が同1.2%減の121億72百万円、営業利益(全社費用等調整前)が同13.1%増の6億37百万円だった。円安影響で輸入商材がやや低調だったが、自動車・家電・情報機器向け合成ゴム、輸出商材が好調だった。機械資材は売上高が同9.7%増の91億30百万円、営業利益が同25.8%増の10億77百万円だった。自動車用各種部品が好調に推移し、大型木質バイオマス関連機器も寄与した。

 海外現地法人は売上高が同5.8%増の63億25百万円で、営業利益が同50.3%増の2億59百万円だった。中国の自動車用各種部品が低調だったが、米国とタイのゴム関連が好調だった。国内子会社は売上高が同0.9%増の32億58百万円、営業利益が同15.6%減の2億83百万円だった。コスモス商事は掘削用機器、ケムインターは化学品が好調だった。なおアロマンの株式を15年3月に譲渡した。その他は売上高が同1.7%減の1億15百万円、営業利益が同2.5%減の77百万円だった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(10月〜12月)153億86百万円、第2四半期(1月〜3月)156億16百万円、営業利益は第1四半期9億82百万円、第2四半期10億54百万円だった。なお当社の第2四半期は3月期決算企業の期末にあたるため、設備投資関連の売上構成比が高まる傾向がある。

 通期の連結業績予想(4月27日に利益を増額修正)については、売上高が前期比5.8%増の620億円、営業利益が同16.4%増の37億円、経常利益が同10.9%増の39億円、純利益が同38.7%増の27億50百万円、配当予想(4月27日に増額修正)は連結配当性向25%を下限の目途として、同14円増配の年間48円(第2四半期末24円、期末24円)としている。

 ゴム関連や自動車用部品が引き続き好調に推移し、環境関連機械の伸長も期待される。セグメント別売上高の計画はゴム・化学品が同4.5%増の252億円、機械資材が同7.4%増の169億円、海外現地法人が同8.3%増の136億50百万円、国内子会社が同1.7%増の60億50百万円、その他が同14.5%減の2億円である。なお売上総利益率は同0.5ポイント上昇の15.3%の計画としている。

 自動車関連の合成ゴム商材や自動車シート用部品など、高付加価値の主力商材が国内外で好調に推移している。円安による輸入コスト上昇に対応した国内市場における輸入材料の価格見直しを進める一方で、円安を利用して化学品の輸出を促進する方針だ。通期会社予想は再増額の可能性があるだろう。

 中期成長に向けた戦略として、新規ビジネスのグリーンイノベーション領域(地熱発電・海洋資源開発・CO2地中貯留、木質バイオマス加工・ガス化熱電併給装置、太陽電池部材などの環境・資源エネルギー関連分野)の強化、ライフイノベーション領域(医薬中間体・原体、食品・バイオ関連向け各種分析機器、医療関連原材料などの生活関連分野)の強化、ASEAN地域や北中米地域などグローバル展開の強化、そしてM&A・アライアンス戦略の推進を掲げている。

 中期目標数値として掲げていた15年9月期の売上高610億円、営業利益30億円のうち、営業利益目標は14年9月期に前倒しで達成している。中期的にも収益は拡大基調だろう。なお15年秋に次期中期経営計画を発表予定としている。

 株価の動きを見ると高値更新の展開だ。15年9月期の利益および配当予想の増額修正を好感して14年8月高値1579円を突破し、さらに5月28日と6月4日の1785円まで上伸した。

 6月5日の終値1765円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS192円26銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間48円で算出)は2.7%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1148円88銭で算出)は1.5倍近辺である。

 週足チャートで見ると短期モミ合いから上放れ、13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。2%台後半の予想配当利回りなど指標面には依然として割安感があり、15年9月期業績2回目の増額修正の可能性も評価して上値追いの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[5月08日更新]

三洋貿易は15年9月期利益・配当予想の増額を好感、依然として指標面に割安感

 三洋貿易[3176](東1)は自動車関連向けのゴム・化学関連商品などを扱う専門商社である。4月27日に15年9月期第2四半期累計および通期の利益予想の増額修正、そして配当予想の増額修正を発表した。株価は急伸して14年8月高値に接近している。指標面には依然として割安感が強く、好業績を評価して上値を試す展開だろう。なお5月11日に第2四半期累計の業績発表を予定している。

 ゴム関連商品、化学品関連商品、産業資材関連商品、科学機器関連商品、機械・資材関連商品の5分野に事業展開する専門商社である。メーカー並みの技術サポート力に加えて、財務面で実質無借金経営であることも特徴だ。海外は米国、メキシコ、タイ、中国(上海、香港)、インド、ベトナム、インドネシアに展開している。

 主力の自動車関連向けは、各種合成ゴム・添加剤、タイヤ用特殊クレー、防振ゴム・ホース原料、自動車用シート部品(レザーシート、シートヒーター、ランバーサポート、シートセンサーなど)といった高付加価値品を中心に展開している。

 飼料・エネルギー・リサイクル関連では飼料や固定燃料などを製造するペレットミルが高シェアだ。国内子会社のコスモス商事は地熱・海洋資源開発関連分野で掘削用機材の輸入販売・レンタルを手掛けている。

 なお15年3月には、エレクトロニクス関連商品卸売の連結子会社アロマンの全株式をタクミ商事に譲渡した。グループとして重点志向する事業領域への経営資源集中を進める方針だ。

 4月27日に今期(15年9月期)連結業績の利益予想および配当予想の増額修正を発表した。

 第2四半期累計(10月〜3月)の連結業績については前回予想(11月6日公表)に対して、売上高は据え置いて前年同期比3.4%増の310億円、営業利益は2億円増額して同13.6%増の20億円、経常利益は2億90百万円増額して同13.6%増の21億90百万円、純利益は4億円増額して同35.3%増の15億円とした。

 通期の連結業績見通しについては前回予想(11月6日公表)に対して、売上高は据え置いて前期比5.8%増の620億円、営業利益は4億円増額して同16.4%増の37億円、経常利益は3億円増額して同10.9%増の39億円、純利益は6億50百万円増額して同38.7%増の27億50百万円とした。

 配当予想は連結配当性向25%を下限の目途として、前回予想(11月6日公表)に11円増額して年間48円(第2四半期末24円、期末24円)とした。前期との比較では14円増配となる。

 第2四半期累計はゴム関連商材や自動車用部品が好調に推移し、純利益はアロマンの株式譲渡(15年3月)に伴って法人税負担額が減少することも寄与したようだ。また下半期についても堅調に推移する見込みとして、通期利益予想も増額修正した。

 なお期初時点における通期ベースのセグメント別売上高の計画は、ゴム・化学品が同4.5%増の252億円、機械資材が同7.4%増の169億円、海外現地法人が同8.3%増の136億50百万円、国内子会社が同1.7%増の60億50百万円、その他が同14.5%減の2億円である。

 自動車関連の合成ゴム商材や自動車シート用部品など、高付加価値の主力商材が国内外で好調に推移しているため、通期見通しは再増額の可能性もあるだろう。

 中期成長に向けた戦略として、新規ビジネスのグリーンイノベーション領域(地熱発電・海洋資源開発・CO2地中貯留、木質バイオマス加工・ガス化熱電併給装置、太陽電池部材などの環境・資源エネルギー関連分野)の強化、ライフイノベーション領域(医薬中間体・原体、食品・バイオ関連向け各種分析機器、医療関連原材料などの生活関連分野)の強化、ASEAN地域や北中米地域などグローバル展開の強化、そしてM&A・アライアンス戦略の推進を掲げている。

 中期目標数値として掲げていた15年9月期の売上高610億円、営業利益30億円のうち、営業利益目標は14年9月期に達成している。中期的にも収益は拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、15年9月期の利益および配当予想の増額修正を好感し、4月24日終値1362円から4月30日の1545円まで急伸した。その後も1500円近辺で推移して14年8月高値1579円に接近している。

 5月7日の終値1508円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS192円26銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間48円で算出)は3.2%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1148円88銭で算出)は1.3倍近辺である。

 日足チャートで見ると窓を空けて急伸したため目先的にはやや過熱感もあるが、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返して強基調を確認した形だ。指標面には依然として割安感が強く、14年8月高値1579円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[4月16日更新]

三洋貿易は戻り高値圏で堅調、15年9月期増額の可能性を評価して上値試す

 三洋貿易[3176](東1)は自動車関連向けのゴム・化学関連商品などを扱う専門商社である。株価は戻り高値圏1400円近辺で堅調に推移している。指標面に割安感があり、15年9月期業績増額の可能性を評価して3月の戻り高値1473円、そして14年8月高値1579円を試す展開だろう。

 ゴム関連商品、化学品関連商品、産業資材関連商品、科学機器関連商品、機械・資材関連商品の5分野に事業展開する専門商社である。メーカー並みの技術サポート力に加えて、財務面で実質無借金経営であることも特徴だ。海外は米国、メキシコ、タイ、中国(上海、香港)、インド、ベトナム、インドネシアに展開している。

 主力の自動車関連向けは、各種合成ゴム・添加剤、タイヤ用特殊クレー、防振ゴム・ホース原料、自動車用シート部品(レザーシート、シートヒーター、ランバーサポート、シートセンサーなど)といった高付加価値品を中心に展開している。

 飼料・エネルギー・リサイクル関連では飼料や固定燃料などを製造するペレットミルが高シェアだ。国内子会社のコスモス商事は地熱・海洋資源開発関連分野で掘削用機材の輸入販売・レンタルを手掛けている。

 今期(15年9月期)の連結業績見通し(11月6日公表)は売上高が前期比5.8%増の620億円、営業利益が同3.8%増の33億円、経常利益が同2.4%増の36億円、純利益が同5.9%増の21億円で、配当予想が配当性向下限の目途を25%として同3円増配の年間37円(第2四半期末18円、期末19円)としている。

 セグメント別売上高の計画は、ゴム・化学品が同4.5%増の252億円、機械資材が同7.4%増の169億円、海外現地法人が同8.3%増の136億50百万円、国内子会社が同1.7%増の60億50百万円で、その他が同14.5%減の2億円だ。

 今期は新規案件の基盤固めの時期として小幅増益見通しだが、売上面では自動車関連の合成ゴム商材や自動車シート用部品など、高付加価値の主力商材が国内外で好調に推移する。新規商材の拡販、韓国向け液晶関連の回復、国内子会社の資源関連掘削機械の好調なども寄与する。

 第1四半期(10月〜12月)は前年同期比6.2%増収、同30.4%営業増益、同26.4%経常増益、同26.2%最終増益で、通期見通しに対する進捗率は売上高24.8%、営業利益29.8%、経常利益31.9%、純利益29.9%と高水準だった。

 自動車向けや家電・情報機器関連向けの合成ゴムが好調に推移し、利益面では増収効果に加えて製品構成比変化も寄与したようだ。期初時点では保守的な見通しを公表する傾向が強く、通期見通しは増額の可能性が高いだろう。

 なお15年2月に、エレクトロニクス関連商品卸売の連結子会社アロマンの全株式をタクミ商事に譲渡すると発表している。グループとして重点志向する事業領域へ経営資源の集中を進める方針だ。15年9月期連結業績に対する影響は軽微としている。

 中期成長に向けた戦略として、新規ビジネスのグリーンイノベーション領域(地熱発電・海洋資源開発・CO2地中貯留、木質バイオマス加工・ガス化熱電併給装置、太陽電池部材などの環境・資源エネルギー関連分野)の強化、ライフイノベーション領域(医薬中間体・原体、食品・バイオ関連向け各種分析機器、医療関連原材料などの生活関連分野)の強化、ASEAN地域や北中米地域などグローバル展開の強化、そしてM&A・アライアンス戦略の推進を掲げている。

 中期目標数値として掲げていた15年9月期の売上高610億円、営業利益30億円のうち、営業利益目標は14年9月期に達成した。そして15年9月期利益見通しは増額の可能性が高く、中期的にも収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、戻り高値圏1400円近辺で堅調に推移している。3月中間期末の配当権利落ちなどで1400円を割り込む場面もあったが、素早く切り返している。15年9月期業績増額の可能性を評価する動きだろう。

 4月15日の終値1416円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS146円82銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間37円で算出)は2.6%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS1148円88銭で算出)は1.2倍近辺である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返す動きだ。サポートラインを確認した形だろう。指標面に割安感があり、15年9月期業績見通し増額の可能性を評価して、3月の戻り高値1473円、そして14年8月高値1579円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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