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[2708]久世

[09月25日更新]

久世は売り一巡感、18年3月期増益予想で低PBRも見直し
 
 久世<2708>(JQ)は外食・中食産業向け業務用食材卸売事業を首都圏中心に展開している。18年3月期第1四半期は営業赤字だが、通期は増益予想である。株価は水準を切り下げたが売り一巡感を強めている。低PBRも見直し材料だろう。
 
■業務用食材卸売事業を首都圏中心に展開
 
 首都圏中心に外食・中食産業向け業務用食材の卸売事業を展開し、子会社キスコフーズは国内とニュージーランドで業務用高級ソース・高級スープの製造、久世フレッシュ・ワンは東京都内を中心に生鮮野菜など農産品の卸売を展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、食材卸売事業92%、食材製造事業7%、不動産賃貸事業0%だった。
 
 食材卸売事業の販売チャネル別売上高構成比は、ファーストフード・ファミリーレストラン・カフェ41%、ディナーレストラン・ホテル・専門店25%、デリカ・惣菜・ケータリング・娯楽施設・その他19%、居酒屋・パブ15%だった。低採算だった大口取引先(居酒屋業態)との取引を16年1月解消したため、居酒屋・パブの構成比が低下している。
 
■連結売上高1000億円を中長期目標としてチェーン戦略推進
 
 中長期目標に連結売上高1000億円を掲げ、基本戦略(5つの柱)として、チェーン戦略(KZN=久世全国ネットワーク)=効率的な全国物流ネットワークの構築と機能の強化、エリア戦略=3大都市圏のエリア特性にあった戦略、フルライン戦略=ワンストップショッピングを可能とするフルライン機能の強化、商品開発・加工・製造戦略=マーチャンダイズ機能の強化、海外事業戦略=新しいマーケットの開拓を推進している。
 
■販路拡大戦略を推進
 
 中期成長に向けた重点戦略として、首都圏・関西圏・中部圏での販路拡大、全国物流ネットワークの強化、中食市場や高齢者施設給食市場の開拓強化、PB商品の拡販や製造利益の拡大、海外事業の基盤確立などを推進している。
 
 販路拡大に向けたM&A・アライアンス戦略では、12年6月中部圏の酒類販売大手サカツコーポレーションと業務提携、14年4月高級飲食店向けに強みを持つ水産物中卸会社の旭水産を子会社化した。
 
 子会社の久世フレッシュ・ワンは15年9月横浜中央市場の青果仲卸会社である丸ユ商店と業務提携した。また横浜事業所の開設、大田市場と横浜市場での買参権取得など、営業エリア拡大戦略を推進している。
 
 効率性を意識した営業推進、高付加価値商品の拡販、競争力のある商品提案、物流改善の効果に加えて、低採算だった大口取引先(居酒屋業態)との取引を16年1月解消した効果で、営業損益は改善基調である。
 
■18年3月期増収増益予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比3.1%増の635億円、営業利益が5.5%増の6億円、経常利益が1.0%増の6億70百万円、純利益が0.5%増の4億90百万円としている。配当予想は前期と同額の年間12円(期末一括)で予想配当性向は9.3%となる。
 
 第1四半期(4〜6月)は売上高が前年同期比3.6%増収だが、営業利益が36百万円の赤字(前年同期は72百万円の黒字)で、経常利益が89.3%減益、純利益が88.1%減益だった。新規得意先開拓などで増収だったが、売上総利益率の低下や販管費の増加で営業赤字だった。
 
 ただし通期ベースでは、大口取引先との取引解消の影響が一巡し、新規取引先の開拓や既存取引先のインストアシェアアップで増収基調となり、高付加価値商品の拡販などによる売上総利益率の改善、一段の物流業務効率化による物流費の削減などで増益予想としている。
 
■株主優待制度は毎年3月末に実施
 
 株主優待制度は、毎年3月31日現在1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株数に応じて当社ブランド特選無洗米(山形県天童産はえぬき・新米)を贈呈する。
 
■株価は売り一巡感、低PBRも見直し
 
 株価は8月9日の戻り高値1014円から反落し、9月21日には873円まで調整した。ただし9月21日は安値更新後に909円まで上伸する場面もあり、売り一巡感を強めている。
 
 9月22日の終値879円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS129円14銭で算出)は6〜7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.4%近辺で、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1423円89銭で算出)は0.6倍近辺である。時価総額は約34億円である。
 
 週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込んだが、低PBRも見直し材料だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
 [08月25日更新]

久世は18年3月期1Q減益だが通期増益予想、低PBRも見直し  
 久世<2708>(JQ)は外食・中食産業向け業務用食材卸売事業を首都圏中心に展開している。18年3月期第1四半期は減益で営業赤字だったが、通期は増益予想である。なお9月12日〜13日に「フードサービスソリューション2017〜Autumn&Winter」を開催する。株価は戻り高値圏から反落したが、調整一巡し、低PBRも見直して反発が期待される。
 
■業務用食材卸売事業を首都圏中心に展開
 
 首都圏中心に外食・中食産業向け業務用食材の卸売事業を展開し、子会社キスコフーズは国内とニュージーランドで業務用高級ソース・高級スープの製造、久世フレッシュ・ワンは東京都内を中心に生鮮野菜など農産品の卸売を展開している。17年3月期セグメント別売上高構成比は、食材卸売事業92%、食材製造事業7%、不動産賃貸事業0%だった。
 
 食材卸売事業の販売チャネル別売上高構成比は、ファーストフード・ファミリーレストラン・カフェ41%、ディナーレストラン・ホテル・専門店25%、デリカ・惣菜・ケータリング・娯楽施設・その他19%、居酒屋・パブ15%だった。低採算だった大口取引先(居酒屋業態)との取引を16年1月解消したため、居酒屋・パブの構成比が低下している。
 
■連結売上高1000億円を中長期目標としてチェーン戦略推進
 
 中長期目標に連結売上高1000億円を掲げ、基本戦略(5つの柱)として、チェーン戦略(KZN=久世全国ネットワーク)=効率的な全国物流ネットワークの構築と機能の強化、エリア戦略=3大都市圏のエリア特性にあった戦略、フルライン戦略=ワンストップショッピングを可能とするフルライン機能の強化、商品開発・加工・製造戦略=マーチャンダイズ機能の強化、海外事業戦略=新しいマーケットの開拓を推進している。
 
■販路拡大戦略を推進
 
 中期成長に向けた重点戦略として、首都圏・関西圏・中部圏での販路拡大、全国物流ネットワークの強化、中食市場や高齢者施設給食市場の開拓強化、PB商品の拡販や製造利益の拡大、海外事業の基盤確立などを推進している。
 
 販路拡大に向けたM&A・アライアンス戦略では、12年6月中部圏の酒類販売大手サカツコーポレーションと業務提携、14年4月高級飲食店向けに強みを持つ水産物中卸会社の旭水産を子会社化した。
 
 子会社の久世フレッシュ・ワンは15年9月横浜中央市場の青果仲卸会社である丸ユ商店と業務提携した。また横浜事業所の開設、大田市場と横浜市場での買参権取得など、営業エリア拡大戦略を推進している。
 
■物流改善効果や低採算取引解消などで営業損益改善
 
 効率性を意識した営業推進、高付加価値商品の拡販、競争力のある商品提案、物流改善の効果に加えて、低採算だった大口取引先(居酒屋業態)との取引を16年1月解消した効果で、営業損益は改善基調である。
 
 利益配分については、中長期視点で健全な株主資本を構成していくことと、業績動向および財務体質の強化を考慮しつつ、安定配当の維持を基本におきながら、弾力的に株主還元を図っていくことの二点を最重点に利益配分の提案を行っていくとしている。
 
■18年3月期1Qは営業赤字
 
 今期(18年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.6%増の153億41百万円、営業利益が36百万円の赤字(前年同期は72百万円の黒字)、経常利益が89.3%減の12百万円、純利益が88.1%減の10百万円だった。
 
 新規得意先開拓などで増収だったが、売上総利益率低下や販管費増加で減益、営業赤字だった。売上総利益は2.5%増加したが、売上総利益率は18.7%で0.2ポイント低下した。販管費は6.5%増加し、販管費比率は19.0%で0.5ポイント上昇した。
 
 セグメント別(連結調整前)動向を見ると、食材卸売事業は売上高が4.2%増の143億23百万円で営業利益が43.6%減の1億07百万円、食材製造事業は売上高が4.3%減の10億22百万円で営業利益が27.6%減の81百万円、不動産賃貸事業は売上高が1.3%増の36百万円で営業利益が8.6%減の25百万円だった。
 
■18年3月期通期は増収増益予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比3.1%増の635億円、営業利益が5.5%増の6億円、経常利益が1.0%増の6億70百万円、純利益が0.5%増の4億90百万円としている。配当予想は前期と同額の年間12円(期末一括)で予想配当性向は9.3%となる。
 
 大口取引先との取引解消の影響が一巡し、新規取引先の開拓や既存取引先のインストアシェアアップで増収基調となり、高付加価値商品拡販などによる売上総利益率改善、一段の物流業務効率化による物流費削減などで増益予想である。
 
■株主優待制度は毎年3月末に実施
 
 株主優待制度は、毎年3月31日現在1単元(100株)以上保有株主を対象として、保有株数に応じて当社ブランド特選無洗米(山形県天童産はえぬき・新米)を贈呈する。100株以上〜1000株未満保有株主には2.5kg、1000株以上〜3000株未満保有株主には5kg、そして3000株以上保有株主には10kg贈呈する。
 
■株価は調整一巡して反発期待、低PBRも見直し
 
 株価は8月9日の戻り高値1014円から反落し、第1四半期業績を嫌気する形で水準を切り下げた。8月24日には924円まで調整した。
 
 8月24日の終値927円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS129円14銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.3%近辺で、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1423円89銭で算出)は0.7倍近辺である。時価総額は約36億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、52週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。調整が一巡し、0.7倍近辺の低PBRも見直して反発が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
[07月14日更新]

久世は戻り歩調、18年3月期増収増益予想で低PBRも見直し

 久世<2708>(JQ)は外食・中食産業向け業務用食材卸売事業を首都圏中心に展開している。売上総利益率改善などで18年3月期増収増益予想である。上振れ余地もありそうだ。株価は6月の直近安値圏から切り返して戻り歩調だ。0.7倍近辺の低PBRも見直し材料だ。

■業務用食材卸売事業を首都圏中心に展開

 首都圏中心に外食・中食産業向け業務用食材の卸売事業を展開し、子会社キスコフーズは国内とニュージーランドで業務用高級ソース・高級スープの製造、久世フレッシュ・ワンは東京都内を中心に生鮮野菜など農産品の卸売を展開している。

 効率性を意識した営業推進、高付加価値商品の拡販、競争力のある商品提案、物流改善の効果に加えて、低採算だった大口取引先(居酒屋業態)との取引を16年1月解消した効果で、営業損益は改善基調である。

 中長期目標には連結売上高1000億円を掲げている。基本戦略としてチェーン戦略(KZN=久世全国ネットワーク)=効率的な全国物流ネットワークの構築と機能の強化、エリア戦略=3大都市圏のエリア特性にあった戦略、フルライン戦略=ワンストップショッピングを可能とするフルライン機能の強化、商品開発・加工・製造戦略=マーチャンダイズ機能の強化、海外事業戦略=新しいマーケットの開拓を推進している。

■18年3月期増収増益予想

 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月12日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比3.1%増の635億円、営業利益が同5.5%増の6億円、経常利益が同1.0%増の6億70百万円、純利益が同0.5%増の4億90百万円としている。配当予想は前期と同額の年間12円(期末一括)で予想配当性向は9.3%となる。

 大口取引先との取引解消の影響が一巡し、新規取引先の開拓や既存取引先のインストアシェアアップで増収基調となり、高付加価値商品拡販などによる売上総利益率改善、一段の物流業務効率化による物流費削減などで増益予想である。会社予想は保守的な印象が強く、上振れ余地があるだろう。

■株価は戻り歩調、低PBRも見直し

 株価の動きを見ると、6月13日の直近安値900円から切り返して戻り歩調だ。7月10日には997円まで上伸した。

 7月13日の終値961円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS129円14銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.2%近辺で、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1423円89銭で算出)は0.7倍近辺である。時価総額は約37億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。0.7倍近辺の低PBRも見直し材料として、戻りを試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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