[概況]
25日の東京外国為替市場は、NZドル円が急上昇する場面があった。
きっかけはNZ中銀の金融政策理事会である。
理事会は、政策金利が現行の1.00%に据え置かれたが、声明で「必要があればさらなる記入刺激の余地がある」と追加緩和が言及され、ややハト派的な内容であった。
ところが、これを受けたNZドル円は買いが活発で、高値が68.20円と50銭近く急上昇する展開に。
この上昇の背景は、警戒感への反動が挙げられる。というのも、今回は0.50%の大幅利下げを決定した後の理事会であったため、市場では追加緩和への警戒感がをいつも以上に広がっていた。
しかし、結果は予想していたほどハト派的でなかったため、その反動も大きかったというわけだ。
さて、現在のNZドル円は上昇が一服し67.80円近辺を推移している。
この後のポイントとしては、このところ上値が抑えられている20日移動平均線(68.10円近辺)を、しっかり上抜けることができるかだろう。
NY時間では、日米首脳会談が予定されているが、何かサプライズ的な報道が伝わると為替市場も影響が及びそうだ。
会談では両首脳が日米の新たな貿易交渉が最終合意に達したことを確認し、共同声明に著名する予定である。
[提供:カネツFX証券株式会社]
