[概況]
NY市場に入り発表された新規失業保険申請件数は予想より若干増えたが、第3四半期非農業部門労働生産性指数は予想を上回った。
また其の後発表された9月建設支出は予想通りの一方、10月ISM製造業景気指数は予想を下回ってドルは売られそれまでの安値を下抜いた。しかしNY株式市場は続伸して始まり、トランプ大統領が中国との貿易協議について、習主席との話し合いは順調だとツィートした事などを受けてドルは下げ止まり、其の後は株価の上昇と共にドルも買い戻された。
そして揉み合いの中で終盤に当日安値112.600円まで下げたあと、最後は前日比-26.5銭の112.715円と続落して引けた。
一方対ドルで買われた円以外の通貨は対円でも買われて上昇し、EUが北アイルランド国境問題について妥協を模索しているとの報道にポンドは当日高値まで上昇し、最後は+2.28円高で引け、トランプ大統領の貿易協議についての発言を好感して豪ドルは買われ(+1.300円高)、NZドルも+1.40円の上昇で引けた。この日の主要通貨はドルだけが下げるカタチとなったが、大きな流れはまだドル高だと見ている。
但し本日は夜の雇用統計を控えて、それまでは揉み合いを予想し、更に米中間選挙も控えている事から、本格的な動きは来週以降か。
[提供:カネツFX証券株式会社]
