[概況]
NY市場に入り発表された12月NY連銀製造業景気指数は予想を下回り、2017年5月以来の低水準となった為にドルはそれまでの安値を下抜き、更にトランプ大統領が「FRBが利上げを検討している事すら信じがたい」と発言した事などにドル売りは更に進んで、NY市場序盤に113円を割り込んだ。
其の後もナバロ国家経済会議委員長がインタビューで、1年に3度も利上げを実施するのはクレイジーなどと発言した事やNY株式市場の下げ幅拡大にリスク回避の円買いは進み、NY市場引け近くにドルは当日安値112.670円まで下げ、ユーロも127.850円(当日安値)まで下落した。
最後は若干買い戻されてドルは-54.5銭の112.835円と113円を割れて引ける一方、ユーロは-11.5銭の128.045円と128円を回復して引けた。FOMCでは利上げが行われるとの見方が大勢だが、市場は来年の利上げ回数が9月時点での予測(3回)から減少するのかどうかに注目しており、それまでは様子見した方が無難ではないか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
