[概況]
NY市場で発表された3月ISM製造業景況指数と2月建設支出は共に予想を下回ったが、発表後ドル(106.465円)やユーロ(131.315円)は当日高値まで上昇した。
しかしNY株式市場が序盤以降下げ幅を拡げた為に為替市場もリスク回避の円買いが優勢となってドルは序盤のうちに東京時間の安値を下抜き、序盤過ぎには106円も割り込んだ。
そして株価の下げ幅拡大に円買いが進むと終盤には当日安値105.650円まで下落し、ユーロも130円丁度の当日安値まで値下がりした。
其の後はNY株式市場が下げ止まりから値を戻した事などにドルも買い戻され、最後は前週末比-37.5銭の105.895円と105円台に落ちて引けた。NY株式市場の大幅反落によるリスク回避の円買いにドル以外の主要通貨も値下がりして引けた。
トランプ大統領はアマゾンが州政府に税金を払っていないなどと批判を繰り返し、また中国が対米報復関税を発表するなど、貿易摩擦にNY株式市場が上値を抑えられるとドルも上値の重い展開が予想される。
[提供:カネツFX証券株式会社]
