[概況]
NY市場で発表されたMBA住宅ローン申請指数は前週比マイナスで、其の後発表された10月消費者物価指数も予想通りの結果だったが、前回値(+0.1%)と比べると上昇(+0.3%)した事から米国債利回りは上昇してドルも買われ、NY市場朝方に当日高値114.025円まで上昇した。
しかし上昇で始まったNY株式市場が下落に転じると序盤のうちにドルはそれまでの安値を下抜き、EU離脱を巡る英国の閣議が長引いている事が不安視されてポンドが売られると、連れてドルやユーロも売られ、終盤にドルは当日安値113.300円まで下落した。
ポンドも146.33円(当日安値)まで下げたが、其の後メイ英首相がEU離脱協定を閣議了承したと報道されるとポンドは148.41円まで2円以上も急反発し、ドルも買い戻された。ドルは最後前日比-17銭の113.660円で引け、ユーロも小幅安(-0.5銭)となる一方、ポンドは+1銭高で引けるなど、主要通貨はマチマチで引けた。
NY株式市場が下げ止まらない中ではドルの上値も重く、目先はNY株価の動きに注目したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
