NYダウ38ドル高と3日続伸、好決算企業に買い

 
4月30日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比38ドル52セント高の2万6592ドル91セントで終えた。
 
製薬大手ファイザーと同業メルクが朝方発表した2019年1~3月期決算は、いずれもがん治療薬などの販売が伸び、特殊要因を除いた1株当たり利益が市場予想を上回った。
シェブロンの上昇もダウ平均を支えた。
石油会社のオキシデンタル・ペトロリアムが同業アナダルコの買収に向け、バークシャー・ハザウェイから資金支援を受けると発表した。アナダルコに買収を提案しているシェブロンが買収を断念し、財務負担がなくなるとの思惑が出た。
 
一方、5月1日にはFOMCの結果、3日には4月の雇用統計が発表される。重要イベントの結果を見極めたいムードが強く、相場の上値は重かった。
 
前日夕に発表した低調な決算が嫌気され、アルファベット(グーグル)が7.5%安と大幅に下げた。これを受け、30日の引け後に決算を発表するアップルにも売りが広がった。米医療保険制度を巡る不透明感からユナイテッドヘルス・グループなどヘルスケア株の一部が売られたのも相場の重荷だった。ダウ平均は一時134ドル安まで下げる場面があった。
 
セクター別では、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方でメディアやテクノロジー・ハード・機器が下落した。
 
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、同66.465ポイント安の8095.388で終えた。一方、S&P500種株価指数は小幅に3日続伸し、3日連続で過去最高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,592.91+38.52
S&P500種
2,945.83+2.80
ナスダック
8,095.388-66.465
NY金(ドル/トロイオンス)
1,285.70+4.20   
NY原油(ドル/バレル)
63.45-0.46
円・ドル
111.43 – 111.44    ±0.00

 


【シカゴ日本株先物概況】

 
シカゴ日経平均先物は小幅反落した。
6月物は前日比30円安の2万2360円で引け、26日の大取終値を110円上回った。
円相場の上昇が重荷となったほか、米株の下げ局面で売られた。
週内の米連邦公開市場委員会(FOMC)や、米雇用統計を見極めたいとの向きが多い。
 
この日の6月物高値は2万2415円、安値は2万2265円だった。

シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
22390 ( +140 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
22405 ( +155 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100種総合株価指数は反落した。前日の終値に比べ22.44ポイント安の7418.22で引けた。
この日のFTSE100種総合株価指数FTはジリ安。終盤に7400の大台を一時割り込み、7394.07まで下落したが、引けにかけて安値拾いが入り、下げ幅を縮小した。
鉱業と医薬品株の値下がりが株価指数を押し下げた。構成銘柄の約7割が下落した。
 
個別銘柄では、レジャー・外食のウィットブレッドは午後に売り圧力が強まり、6%超下落した。傘下の英ホテルについて、今年の客室売上高の伸びが低調との見通しを示したことが嫌気された。包装のDSスミスも下げが大きくなった。同社は4月30日までの通期の業績が会社予想の水準だったと明らかにした。
資源商社のグレンコアは2.6%安と値下がりも目立った。オーストラリアでの洪水を理由に、2019年の銅の生産目標を引き下げたことが売り材料となった。梱包材メーカーのスマーフィット・カッパ・グループは4.3%安と大幅安だった。
 
半面、石油株は買われた。BPは、石油とガスの価格安などで第1四半期の利益が減少したものの、市場予想をやや上回ったことが好感された。スタンダードチャータード銀行は4%超上昇した。第1四半期が増益だったほか、自社株買い戻しプログラムを発表したことが買いにつながった。

■ドイツ・フランクフルト株価指数
ドイツ株式指数(DAX)は3日続伸した。終値は前日と比べて16.06ポイント高の12344.08と、連日の7カ月ぶり高値(終値ベース)で引けた。ただ、日中を通して、前日の終値前後で推移した。
 
個別では、日用品のバイヤースドルフは、第1四半期の売上高が増加したことが好感され、3%超上昇した。ドイツ取引所の値上がりも目立った。航空のルフトハンザが3%超下落した。燃料コストの増加などが響いて、第1四半期に赤字額が拡大したことが嫌気された。素材メーカーのコベストロも大幅安だった。

■フランス・パリ株価指数
CAC40 5586.41 +5.44

 

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