NYダウ173ドル高、CPIを好感

 
NYダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比173ドル01セント高の3万6577ドル94セントで終えた。年初来高値を連日で更新した。2022年1月以来の高値水準。
 
この日発表された11月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.1%上昇と市場予想通りだった。市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が翌日に政策金利の据え置きを決めるとの見方が固まり、幅広い銘柄が買われた。
 
翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え投資家の様子見姿勢から下げる場面もあった。好調な30年物国債入札結果を受けて長期金利が低下すると、ハイテク株を中心に堅調に推移した。セールスフォース、アメリカン・エキスプレスが買われた。JPモルガン・チェースやマイクロソフトも上げた。一方、原油先物相場の下落を受け、シェブロンが売られた。ウォルト・ディズニー、インテルも安かった。
 
ナスダック総合株価指数は4日続伸し100.911ポイント(0.69%)高の1万4533.397で終え、22年3月以来の高値となった。半導体のエヌビディア、交流サイトのメタプラットフォームズなどが上昇した。S&P500種株価指数も4日続伸し21.26ポイント(0.46%)高の4643.70と、22年1月以来の高値で終えた。
 
 

【為替】

ニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル=145円半ばで推移している。朝方発表された11月の米消費者物価指数(CPI)でインフレ圧力の根強さが意識され、米金利が一時上昇すると、145円80銭台まで下落する場面があった。

 

 


【シカゴ日本株先物概況】

 
12日のシカゴ日経平均先物は下落した。2024年3月物は前日比180円安の3万2865円で終えた。
米利上げの見送りが確実視される中で安心感が広がり、4営業日続伸した。
同日は日米株式相場がともに上昇したが影響は限られ、シカゴ市場の先物には売りが優勢となった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
32865 ( +155 )


シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
32930 ( +220 )

 
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】
 

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7542.77(-2.12)
 
12日のFTSE100種総合株価指数は小幅に続落した。前日に比べ2.12ポイント(0.02%)安の7542.77で終えた。英国通信情報庁(Ofcom)が12日、多くの通信事業者が顧客向けに導入しているインフレ率に連動した値上げを禁止するよう提案したのを受け、通信大手のBTグループとボーダフォンの株に売りが膨らんだ。資源株に売りが続いたのも、重荷だった。

半面、呼吸器系疾患向けなどのワクチン開発を手掛ける米企業を買収すると発表したアストラゼネカなど製薬・ヘルスケア関連株が上昇した。12日発表の英雇用統計では、8~10月期の週賃金(3カ月平均)の伸びが鈍化した。英中銀が一段の利上げをする必要がなさそうだとの見方は投資家心理の支えとなり、FTSE100種指数も前日終値を上回って推移する場面が目立った。

FTSTの構成銘柄では、投資会社ハーグリーブス・ランズタウンが6.66%安と下落率トップ。鉱業大手アングロアメリカンが5.20%安、通信大手BTが3.92%安と続いた。上昇したのは、航空機エンジン大手ロールス・ロイスの2.63%高、不動産サイト大手ライトムーブの2.27%高だった。

 

 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 16791.74(-2.69)

12日のドイツ株価指数(DAX)は3営業日ぶりに小幅に反落し、前日比2.69ポイント(0.01%)安の1万6791.74で終えた。前日まで連日で過去最高値を更新していたうえ、13日以降には米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)が金融政策を発表することもあって、持ち高調整や利益確定の売りが出た。

DAXは前日終値を上回って推移する場面もあるなど、下値は限られた。

個別では、通販大手ザランドが4.74%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーが4.19%安、医療大手メルクが2.52%安だった。一方、ハノーバー再保険は2.13%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが1.63%高だった。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7543.55(-7.98)
 
フランスCAC40種指数は0.11%安だった。
フランス株は7582.47ポイントを一時付け、過去最高値を更新。

 

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