NYダウ134ドル安、スリーエム決算が影響

25日のNYダウ工業株30種平均は続落し、前日比134ドル97セント安の2万6462ドル08セントで終えた。
 
工業製品・事務用品のスリーエム(3M)が朝方発表した1~3月期決算は、中国などで販売が振るわず、1株当たり利益が市場予想を下回った。同社は2019年通期の業績予想を引き下げたほか、2000人の人員削減を発表。ダウ構成銘柄の3Mが寄り付きから急落したことで、ダウ平均も続落して始まった。株価は13%安と急落し、1銘柄でダウ平均を192ドルあまり押し下げた。決算が市場予想を下回ったユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)などにも売りが出た。
 
ダウ平均は朝方に286ドル安まで下げたが、マイクロソフトのほか、航空機のボーイングなどが買われ下げ幅を縮めた。
マイクロソフトが前日夕に発表した決算は市場予想を上回る増収増益となり、25日は目標株価を引き上げるアナリストが相次いだ。株価は上場来高値を更新し、時価総額は一時1兆ドルを上回った。
 
セクター別では、メディアや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で運輸や自動車・自動車部品が下落した。
 
ナスダック総合株価指数は反発し、同16.667ポイント高の8118.682で終えた。マイクロソフトのほか、前日夕発表の決算を受けてアナリストが目標株価を引き上げたフェイスブックなどが買われ23日に付けた過去最高値(8120.822)を上回る場面があった。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,462.08-134.97
S&P500種
2,926.17-1.08
ナスダック
8,118.682+16.667
NY金(ドル/トロイオンス)
1,279.70+0.30   
NY原油(ドル/バレル)
65.14-0.07
円・ドル
111.57 – 111.58-0.26
 

 


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は小幅に続落した。
6月物は前日比20円安の2万2200円で終え、大阪取引所の終値を150円下回った。25日の米株式市場でダウ工業株30種平均が続落し、相場を下押しした。米東部時間の夜間取引では日銀が金融政策決定会合で金融緩和の継続姿勢を明確にし、買われる場面があった。
安値は2万2150円、高値は2万2355円だった。

 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
22200 ( -150 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
22220 ( -130 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7434.13(-37.62)
FTSE100種総合株価指数は続落した。前日の終値に比べ37.62ポイント安の7434.13で引けた。
1~3月期の企業決算を踏まえ、業績がさえない銘柄を売る動きが中心となった。英通貨ポンドは対ドルで弱含んだが、株式相場の下支えにはならなかった。
指数構成銘柄全体の約7割が下落した。銀行株が総じて軟調だった。
 
個別銘柄では、業績を嫌気された金融大手バークレイズは3.6%安を筆頭に、同ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)2.6%安、同ロイズ・バンキング・グループ1.8%安などの銀行株が売られた。
住宅建設株も売られるなか、テイラー・ウィンピーは5%超下がった。同社は、コスト増を理由に通期の利益率が前年をやや下回るとの見通しを示した。配当権利落ちで保険のリーガル・アンド・ゼネラル(L&G)と鉱業のアントファガスタ、資源商社のグレンコアはそれぞれ大幅安となった。スーパーマーケットのセインズベリーも4%超下落した。英競争当局が25日に、同社と同業アズダの経営統合を阻止すると発表したことが響いた。
 
半面、航空機エンジン製造大手ロールス・ロイスは1.3%高と締まった。製薬大手グラクソ・スミスクラインも1.0%高と堅調だった。包装のDSスミスと日用品のレキットベンキーザーも買われた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12282.60(-30.56)
ドイツ株式指数(DAX)は10営業日ぶりに反落した。終値は前日と比べて30.56ポイント安の12282.60だった。
個別では、オンライン決済サービスのワイヤーカードは、前日に大幅上昇した反動で、3%超下がった。ドイツ銀行の値下がりも目立った。同行とコメルツ銀行が3月から続けていた統合交渉を打ち切る見通しとなった。タイヤのコンチネンタルも売られた。
 
一方で、第1四半期の決算を発表した医薬・農薬大手のバイエルは上昇した。鉄鋼のティッセン・クルップも買われた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5557.67(-18.39)
 

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