20日のNYダウ工業株30種平均は続落し、前日比90ドル22セント(0.3%)安の3万0333ドル59セントで終えた。米長期金利が連日で14年ぶりの水準に上昇し、株式の割高感が意識された。ただ、市場予想を上回る決算を発表した銘柄が買われ、ダウ平均は上げる場面もあった。
【シカゴ日本株先物概況】
20日のシカゴ日経平均先物は続落した。12月物は前日比15円安の2万7020円で引けた。
利上げ観測がさらに強まると、長期金利の上昇を警戒した売りに押され、下落に転じ、主要株式指数は結局、下落で終了。
同日の米株式相場が下落し、日経平均先物に売りが波及した。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
27020 ( +20 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
27005 ( +5 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6943.91(+18.92)
20日のFTSE100種総合株価指数は反発した。前日に比べ18.92ポイント(0.27%)高の6943.91で引けた。商品相場の持ち直しを背景に、資源株やエネルギー株が買われた。英トラス首相が20日に辞任を表明し、政治混乱が長引くことへの警戒感が後退した。
FTSEでは、構成銘柄の約6割が上昇。産金大手フレスニロが4.0%高で上昇率トップとなったほか、同業エンデバー・マイニングと金融大手ロイズ・バンキング・グループが3.5%高と買われた。一方で通信株が売られ、ボーダフォンは2.4%安、BTグループは1.8%安だった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12767.41(+26.00)
20日のドイツ株価指数(DAX)は反発した。前日に比べ26.00ポイント(0.20%)高の1万2767.41で終えた。20日の米株式相場が上昇して始まったことが買い安心感につながった。英国のトラス首相が20日に辞任を表明し、英国の政治混乱が長引くことへの警戒感が後退したのも、投資家心理を支えた。
DAXでは、医療機器大手シーメンス・ヘルシニアーズが4.1%高、製薬会社サルトリアスが3.7%高、不動産大手ボノビアが3.1%高となった。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6086.90(+46.18)
フランスCAC40種指数は0.76%高だった。
財源の裏付けのない大型減税策を発表して金融市場の動揺を招いたトラス英首相の辞任表明を受け、投資家の間で混乱収束への期待が高まった。
