NYダウ反発、145ドル高、ナスダック最高値

 
23日のNYダウ工業株30種平均は反発した。前日比145ドル34セント高の2万6656ドル39セントで終えた。
 
米主要企業の2019年1~3月期決算シーズンが佳境を迎える中、この日は総合電機大手ユナイテッド・テクノロジーズや防衛大手ロッキード・マーチンなどが良好な決算を発表。インターネット短文投稿サイトを運営するツイッターや玩具大手ハズブロも市場予想を大幅に上回る利益を確保した。ツイッターは一時、17%高と急騰した。
各社の好決算や楽観的な業績見通しを受け、市場では景気減速懸念が後退、幅広い銘柄に買いが入った。
 
また、米商務省が午前中に発表した3月の新築一戸建て住宅販売件数は、季節調整済みで前月比4.5%増の69万2000戸(年換算)となった。プラスは3カ月連続で市場予想も上回り、住宅市場に対する過度の懸念が後退したことも、投資家に買い安心感を与えた。
 
「内需型や外需型に関係なく予想より良い決算が目立った」との声が聞かれた。今週に決算発表を控えるフェイスブック、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなど大型ハイテク株も決算を先回りした買いで上げた。
 
ヘルスケア株が幅広く上昇し、相場を支えた。米民主党の「国民皆保険案」導入への過度の懸念から直近まで売られていたが、市場で「法案成立の可能性は低い」との見方が広がったようだ。
 
ナスダック総合株価指数は105.556ポイント高の8120.822、S&P500種株価指数は25.71ポイント高の2933.68で終えた。ナスダックは8カ月ぶり、S&P500は7カ月ぶりに過去最高値を更新した。ダウ平均も昨年10月に付けた過去最高値にあと172ドルに迫った。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,656.39+145.34
S&P500種
2,933.68+25.71
ナスダック
8,120.822+105.556
NY金(ドル/トロイオンス)
1,273.20-4.40   
NY原油(ドル/バレル)
66.10-0.20
円・ドル
111.85 – 111.86    +0.01

 


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は上昇した。
6月物は前日比95円高の2万2335円で引け、23日の大取終値を95円上回った。
企業の好決算を背景に米株高が進み、日経平均先物は買われた。
23日の米株式市場でハイテク株を中心にするナスダック総合株価指数や、S&P500種株価指数が過去最高値を更新した。
この日の6月物高値は2万2355円、安値は2万2115円。
 

シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
22335 ( +95 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
22355 ( +115 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7523.07(+63.19)
FTSE100種総合株価指数は。前営業日18日の終値に比べ63.19ポイント高の7523.07と、終値ベースで2018年9月下旬以来、ほぼ7カ月ぶりの高値で引けた。構成銘柄の約6割が上昇した。
原油高を背景に石油株が株価上昇をけん引。1~3月期の企業業績も比較的好調で、買い安心感につながった。米国株の堅調な推移も相場を後押しした。
午後に入り、多国籍企業の医薬品関連株やたばこ株、酒類のディアジオが値上げ幅を拡大した。
 
個別銘柄では、石油大手BPが2.6%高、同ロイヤル・ダッチ・シェルのA株が2.2%高、B株が2.3高と買われた。総合ヘルスケアのNMCヘルスと自動車売買ウェブサイトのオート・トレーダー・グループが大幅高で引けた。
 
半面、航空株が大幅に下落した。原油高による燃料費高騰の思惑が売り材料視された。
格安航空大手イージージェットが3.9%の大幅安。航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)も3.3%安と売られた。金属相場の下落を背景にフレスニージョなど鉱業株は売りが先行した。銀行株も軟調だった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12235.51(+13.12)
ドイツ株式指数(DAX)は8日続伸した。終値は前営業日の18日と比べて13.12ポイント高の12235.51だった。
午前は売りが先行していたが、上昇に転じた。
個別では、医療機器のフレゼニウスとオンライン決済サービスのワイヤーカードの上げが目立った。一方で鉄鋼のティッセン・クルップが大幅安だった。

 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5591.69(+11.31)

 

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