NYダウは94ドル高、ハイテクセクターがけん引

7日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、前週末比94ドル81セント高の2万4357ドル32セントで終えた。
 
投資会社バークシャー・ハサウェイ(BRKB)を率いるバフェット氏が、週末に開催された株主総会や前後のメディアへのインタビューで、大量追加取得したアップル(AAPL)のほか、アマゾン(AMZN)やグーグル(GOOGL)などハイテク大手企業を賞賛する発言を行い、ハイテクセクターを中心に買いが先行した。
 
NY原油先物相場は米国によるイラン制裁の再開を巡る思惑から、約3年5カ月ぶりに1バレル70ドル台に上昇した。原油高による収益拡大への期待から石油関連株の一部が買われ、相場を押し上げた。
 
アナリストが強気な見方を示した建機のキャタピラーが上昇。同社株や航空機のボーイングなど値がさ株が押し上げ、ダウ平均の上げ幅は一時216ドルに達した。
 
午後にトランプ米大統領が「イラン合意に関する判断をあす午後2時に発表する」とツイッターに投稿。これを受けて原油相場が伸び悩むと、ダウ平均は前週末終値近くまで急速に上げ幅を縮める場面があった。原油高が収益を圧迫するとの見方から、ウォルマートやアメリカン航空など小売株や航空株などが売られたことも相場の重荷となった。
 
ナスダック総合株価指数は続伸し、同55.595ポイント高の7265.213で終えた。
 
セクター別では、半導体・半導体製造装置や資本財が上昇する一方で食品・生活必需品小売や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
 
個別では、医療サービス会社のアテナヘルス(ATHN)は、ポール・シンガー氏率いるエリオット・マネジメントが64.6億ドルの買収案を提示し大幅上昇。10日の決算発表を前にアナリストが前向きな見通しを示したと伝わった画像処理半導体(GPU)のエヌビディアが高い。輸送費などの上昇が重荷となり、四半期決算が減益となった食品のタイソン・フーズは売り先行後、小幅高で終えた。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は、イーロン・マスクCEOが1000万ドル相当の自社株を買い増し上昇した。
 
一方、コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は、スイスの飲料会社ネスレとの提携を発表したものの、軟調推移となった。ディスカウントストアのウォルマートや通信のベライゾン・コミュニケーションズ、医療保険のユナイテッドヘルス・グループが下げた。
 
VIX指数は14.75と低下(前営業日14.77)。米株は、先週末の地合いを引き継いで続伸して寄り付くも、ほどなく上昇幅を縮小。VIX指数は小幅な振幅で、わずかに水準を下げて引けた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
24,357.32+94.81
S&P500種
2,672.63+9.21
ナスダック
7,265.213+55.595
NY金(ドル/トロイオンス)
1,314.10-0.60
NY原油(ドル/バレル)
70.14-0.59
円・ドル
109.06 – 109.07   -0.13   
 
米10年債利回り(%)
2.9497 +0.006
米2年債利回り(%)
2.5011 +0.002

 


【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は横ばい。
6月物は前週末比変わらずの2万2470円で引け、同日の大取終値を20円上回った。米株高を好感した買いが先行したが、米株が伸び悩むにつれ値を消した。円高進行への警戒感も上値を抑えた。こ
の日の6月物高値は2万2545円、安値は2万2345円。
 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
22470 ( +20 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
22475 ( +25 )
( )は大阪取引所終値比

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
 休場
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12948.14(+128.54)
ドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前週末に比べ128.54ポイント高の12948.14だった。
個別では、工業ガスのリンデが5%近く上昇し、半導体のインフィニオン・テクノロジー、素材メーカーのコベストロも買われた。
一方、化学のBASFが売られ、ハイデルベルクセメント、ドイツ取引所も下げた。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5531.42(+15.37)

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