FRB当局筋のタカ派発言にドルは確り

[概況]

26日、欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は一時110.240円まで上昇した。27日のみの1日間の日程でテレビ会議に変更されたジャクソンホール会合に先立ち、FRB当局筋のテーパリングを巡るタカ派的な発言がドルの地合いを押し上げた。セントルイス連銀のブラード総裁がテレビインタビューでインフレ率鈍化への疑念を示しテーパリング開始の必要性を強調したほか、複数の連銀総裁から年内開始を含む資産購入調整に関する同様の意見が明らかとなっていた。
 
注目のパウエルFRB議長の講演は日本時間今夜23時スタートの予定。市場では、テーパリング開始に傾倒するかのような複数の地区連銀総裁発言を受けながらも、パウエル議長は資産購入ペース縮小の計画が進行中であることを示唆はするものの、実施には慎重姿勢を滲ませる可能性が高い、との見方が大勢となっているようだ。
 
テクニカル面で米ドル円は、一目均衡表の雲上限(110.110円)付近での推移となっていることから、同水準をしっかりと上抜け切れるか注目したい。
 

[提供:AIゴールド証券株式会社]

 

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