FOMCを待とう。

[概況]

19日の欧米為替市場は、米ドル円が上下に乱高下した。詳しい値動きは、まずNY時間序盤に買いが優勢となり、高値108.675円まで上昇する。
 
しかし、その後は売りが優勢で、急速に108.20円近辺まで水準を切り下げた。終値は下値から若干戻し108.445円だ。こうした動きになった理由は次の2つが挙げられる。
まずはじめの上昇は、米中の貿易対立のリスクが後退したからだ。詳しくは、トランプ米大統領が習主席と電話会談をしたという報道で、これによりG20での米中首脳会談の実現期待が急速に高まった。次に下落の理由は、米政府がパウエル議長の降格を模索している報道である。
仮に報道されたことが実現してしまうと、中央銀行の独立性と金融政策の信頼性が損なわれるため、市場はリスク回避の反応となったわけだ。
 
さて、以上のことを受けた本日の東京外国為替市場は落ち着いたスタートで、米ドル円の水準は昨日の終値とほとんど変わらない。もちろん理由はFOMCが控えているからで、明日の日本時間未明の結果発表まで、この後も値動きは限られそうだ。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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