[概況]
NY市場で発表された米MBA住宅ローン申請指数はプラスで、ドルはNY市場朝方に再度113円台に乗せ、其の後発表された8月新築住宅販売件数は予想を若干下回ったが市場には影響薄となり、ドルは113円を挟んだ揉み合いが続いた。
注目のFOMCでは予想通り0.25%の利上げが発表され、其の後のメンバーによる来年の利上げ予想は3回が中心となる一方、インフレに関しては低位安定とし、タカ派でもハト派でもない中立的な姿勢だった事から、発表後当日高値113.150円まで上昇したドルは買いが続かず直ぐに売られた。
そして米国債利回りの低下に下げ幅を拡大して引け近くに当日安値112.620円まで下げたあと、最後は前日比-22.5銭の112.750円と反落して引けた。ドルの下げに他の主要通貨も売られたが、トルコリラや南アランド、メキシコペソといった新興国通貨は上昇して引けた。
FOMCでドルは7月19日以来の高値を付けたが、株価の下げや米国債利回りの低下にドルも売られて直ぐに大台を割り込んだ。但し天井を付けた感じでもなく、大きな流れはまだ上ではないかと見ている。
[提供:カネツFX証券株式会社]
