[概況]
NY市場に入り発表された新規失業保険申請件数は予想より減少してドルは買われ、序盤に当日高値111.875円まで上昇したが、ECB理事会でのユーロ圏景気に対する厳しい見方にユーロが大きく売られるとドルも連れ安となった。
更にNY株式市場が下落して始まるとドルはそれまでの安値を下抜き、NY株価の下げ幅拡大にドル売りも進んで、NY市場序盤過ぎに111円半ばを割り込み当日安値111.480円まで下落した。
しかし下値は買われて揉み合いとなり、最後は前日比-17.5銭の111.585円と111円半ばで引け、ECB理事会でのハト派姿勢にユーロは大幅下落(-1.475円)し、ポンドも大きく売られ(-1.26円)、リスク回避の円買いにそれ以外の主要通貨も値下がりして引けた。ECBの予想外のハト派姿勢に世界景気への警戒感が強まってNY株式市場は4日続落し、為替市場もリスク回避の円買いが進んだが、ドルは111円半ばを維持して引けた。
しかし上値が重くなったのは確かで、本日の雇用統計が予想を大きく上回らないと上値の重さは解消出来ないかも知れない。
[提供:カネツFX証券株式会社]
