連休明け7日午前の日経平均株価は続落した。
前営業日の2日終値に比べ100円64銭安い2万2372円14銭で前場を終えた。
朝方は、前週末4日の米国株高を受けて小高く始まったが、買い一巡後はドル安・円高が重しとなり、下げに転じた。株価指数先物売りに押され、一時2万2350円91銭(前営業日比121円87銭安)まで下落する場面があった。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で推移した。
外国為替市場で円相場が一時1ドル=108円台後半と2日に比べ1円程度、上昇した。
輸出採算の改善期待が後退し、自動車などの輸出関連株に売りが優勢だった。米中の貿易摩擦を巡る先行き不透明感からコマツなど景気敏感株にも売りが出た。
4日発表の4月の米雇用統計などをきっかけに、米国の利上げ加速への懸念が薄れた。このため、同日の米株市場でハイテク株が買われ、東京市場でもアドテストなどの半導体関連や一部の電子部品株に買いが先行した。
ただ、日米金利差縮小への思惑から外国為替市場では円高が進行。日本株相場の重荷になるとみたヘッジファンドなどからは株価指数先物に売りが出て、日経平均を押し下げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1254億円、売買高は7億2711万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1114、値上がりは884、変わらずは85銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、保険業、精密機器、非鉄金属などが下落。石油・石炭製品、電気・ガス業などが上昇。
個別では、2018年1~3月期の純利益が減益だったと発表したJUKIが大幅安。証券会社による投資判断の引き下げがあった野村の下げが目立った。T&Dや第一生命HDなど保険株も売られた。
村田製作所、キーエンスなどが軟調、トヨタ自動車もやや売りに押された。コマツも値を下げた。日本ライフラインも大幅安。アイスタイルの下げも目立つ。
半面、双日や第一三共は上昇した。東エレクなど半導体関連も買われた。日本時間7日午前の米原油先物相場が時間外取引で、約3年5カ月ぶりに1バレル70ドル台に上昇したことから、国際石開帝石が買われた。
愛眼、ハウスドゥ、アイティフォーが揃ってストップ高に買われたほか、淺沼組、アトラ、オプトホールディングなども大幅高だった。
東証2部株価指数は前営業日比33.94ポイント高の7117.77ポイントと3日続伸した。値上がり銘柄数は260、値下がり銘柄数は161となった。
個別では、TTK、ジャパンミート、フォーシーズホールディングス、リミックスポイント、東亜石油など10銘柄が年初来高値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、ヤマシナ、岡本工作機械製作所、ぷらっとホーム、アートスパークホールディングスが買われた。
一方、本州化学工業、ピーエイ、RVH、ニッチツ、フジオーゼックスなど6銘柄が年初来安値を更新。アイケイ、ジーエルサイエンス、アサガミ、エムジーホーム、カワサキが売られた。
