69円高 朝安後切り返す、米株高背景に

8日午前の日経平均株価は反発し、前日比69円26銭高の2万2536円42銭で前場を終えた。上昇幅は100円に迫る場面もあった。
 
朝方は円相場が1ドル=108円台に上昇したことが意識され、売りが先行した。トヨタやソニーなど輸出関連株の一角が売られ、指数の重荷となった。
ただ、円高が進む気配もなく買い戻しが入り、日経平均株価はプラス圏に切り返した。
ここ数日の欧米株式相場の上昇を受け、投資余力が増した海外投資家が日本株にも持ち高を増やす目的の買いを入れたとの見方があった。
前場中ごろから時価総額の大きい三菱UFJや三井住友FGなど銀行株の上昇が指数を押し上げた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに上昇した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2580億円、売買高は8億6511万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1503、値下がりは512、変わらずは68だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、水産・農林業、その他金融業、電気・ガス業の上昇が目立った一方、鉱業、パルプ・紙、石油・石炭製品などは下落した。
 
個別では、8日にアイルランドの製薬大手シャイアーに対して正式に買収提案すると伝わった武田薬品工業が反発した。コマツも上昇。任天堂、東京電力ホールディングス、関西電が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループもしっかりOLCは年初来高値を更新した。さが美グループホールディングスが大幅高、コムチュア、図研も値を飛ばした。
 
半面、日本電産が安く、トヨタ自動車も冴えない。スミダコーポレーションが大幅安となったほか、アイスタイル、ケーズホールディングスなどの下げも目立つ。住友不は年初来高値を更新後に利益確定売りが出て下げに転じた。
 
東証2部株価指数は前日比36.04ポイント高の7141.28ポイントと4日続伸した。
値上がり銘柄数は276、値下がり銘柄数は140となった。
 
個別では、ぷらっとホームがストップ高。フライトホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。TTK、北海道コカ・コーラボトリング、ジャパンミート、フォーシーズホールディングス、東亜石油など10銘柄は年初来高値を更新。マークラインズ、アイケイ、黒谷、サンセイ、ピーエイが買われた。
 
一方、省電舎ホールディングス、新内外綿、丸尾カルシウム、トリニティ工業、フジオーゼックスが年初来安値を更新。セキド、ファステップス、ニッキ、倉庫精練、ネポンが売られた。

 

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