軒並み円高、トランプ米大統領のイラン核合意が焦点か。

[概況]

8日海外時間の外国為替市場は、軒並み円高の値動きとなっている。
米ドル円はじりじりと値を下げ一時108.845円まで、他方、クロス円通貨ペアでは豪ドル円が一時81.395円まで、それぞれ本営業日の安値を更新する展開となっている。
この値動きについて一部の市場関係者からは、イラン核合意問題に関するトランプ米大統領の発表を前に警戒感がくすぶっているという。

市場は、北朝鮮のミサイルや核開発など核関連の話題となると敏感に反応しやすい面があり、今回も投資家のリスク許容度に影響していると考えられる。
トランプ米大統領からは、日本時間9日未明に決断の内容が公表されるよていとなっており、ポジション調整は必要かもしれないといった声が聞かれている。

この後の時間については、注目される経済指標の発表が少ないことから、債券利回りや主要な株価指数などを横目に見ながらの取引が主体となりそうか。
テクニカル的には、米ドル円は109.246円付近にかかる5日間単純移動平均線と108.372円付近に控えている20日間単純移動平均線の間に挟まれる格好となっており、この価格帯でのレンジとなりそうか。
豪ドル円については、82.014円付近にかかる5日間単純移動平均線に抑えられながら81.380円まで下落しており、短期的には80.490円まで下値を拡大する可能性もありそうか。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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