NYの主要指数は揃って反落。
NYダウは9日ぶり、S&P500は6日ぶりの反落となった。
10年国債利回りは前日に3%台に乗せていたが改めて7年ぶりの水準を警戒した格好。
4月の小売売上高はコア売上高が前月比0.4%増。
第1四半期に減速した消費支出の回復。
FRBの追加利上げ観測が高まったとの解釈。
日によって解釈が変わるからややこしい。
米中通商会議も警戒材料視された。
10年債利回りは3.095%と2011年7月以来の水準に上昇。
終盤の取引では3.076%と前日終盤から8ベーシスポイント高い水準。
利回りの上昇は1日としては2017年3月以来の大きさとなった。
2年債利回りは一時2.589%と2008年8月以来の水準まで上昇。
FRBが年内あと3回の利上げを実施する確率は50%を超えてきた。
ドルは全面高。
ユーロ/ドルは1.1821ドルと年初来安値を更新。
ドイツの第1四半期GDP速報値が前期比0.3%増で着地。
前期の0.6%増から鈍化したことが背景となった。
ドル円は110円台。
「10年債利回りが3%を再び超えた。
高リスク・高利回り資産と比較してドル資産の投資妙味が増した」。
そんな奇妙な解説も聞こえる。
4日ぶりの反落で今年の火曜は12勝7敗。
高値が9時1分で安値が14時53分。
終日冴えない動きだったが救いは47円安と大きく崩れなかったことだろう。
新高値は123(前日146)と3日連続3ケタをキープ。
新安値は42(前日62)と減少した。
5月SQ値22621円に対しては3勝で負けはなくなった。
25日線からは2.8%のプラスかい離。
騰落レシオは118.88%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.341%。
買い方▲7.451%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲18.49%と結構キツイ。
買い方▲15.68%。
どちらも▲15%というのは異例だ。
売っても買っても儲からないというのは自然の摂理に反している。
空売り比率は39.6%と7日連続40%割れ。
信用買残は303億円減の3兆3630億円。
4週連続の減少だ。
信用売残は497億円増の8135億円。
日経VIは14.40。
日経平均のEPSは1660円でPERは13.74倍だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比75円安の22745円。
ドル円の110円台との綱引きになろうか。
寄り前発表予定の1~3月期GDPの通過が課題となる。
気学では「後場にかけてよく動く日。前日の足取りに付け」と微妙。
今年4勝13敗と分の悪い水曜日。
「5月17日が株高の特異日。
そして今年の木曜は12勝6敗。
ならば水曜は買い場」という声もある。
日経朝刊マーケット面の見出し。
「中小型株投信申し込み停止相次ぐ、人気過熱、新興市場に影響」。
良いパフォーマンスと中小型投信人気を背景にマネーが集まりすぎているという理由。
痛し痒しといったところでもある。
池の中のクジラほどではない。
しかし「資金流入に投信の運用規模拡大が追いつかない現状」だ。
もっとも・・・。
投信の申込み停止が新興株の上値の重さの背景という解釈はやや我田引水チックだ。
ファンドの規模が大きくなると運良効率が低下しやすいとも言われる。
加えてリサーチが追いつかないという面もあろう。
「中小型株投信の人気は国内に成長力の高い大型株が少ないことの裏返し」。
これは正論だ。
気になる一言は「中小型投信の販売停止はITバブルの直前にも起きた」。
販売停止は特定市場への資金集中のサインと言われれれば確かにそうだろうが・・・。
警戒感は免罪符でもある。
全体の98.6%が通過した3月期決算。
今期売上高は8.0%増、経常利益は17.0%増、純利益は34.7%増。
今期売上高は2.7%増、経常利益は1.0%増、純利益は2.1%減。
2.1%くらいならアッという間に取り返せそうだが・・・。
内閣府が発表した2018年1~3月期国民所得統計1次速報。
実質国内総生産(GDP)は前期比マイナス0.2%。
年率換算でマイナス0.6%。
9四半期ぶりのマイナス成長。
市場予想は前期比マイナス0.0%、 年率マイナス0.2%。
やや下振れしての着地だ。
2017年度の成長率は実質前年度比プラス1.5%、名目同1.6%。
昨日のナノキャリアの発表は「NC-6004 頭頸部がんを対象とした国際共同開発に関する基本合意」。
↓
当社は、アジア地域を対象としたNC-6004 のライセンスアウト先であるOrient
Europharma (台湾、以下「OEP 社」)と、各々が実施しておりましたNC-6004 の頭頸部
がんに対する臨床開発(OEP:台湾、ナノキャリア:欧米)を統合し、国際共同治験として
推進することで合意しました。これにより、当社はOEP 社と、NC-6004 の欧米を含む地
域の追加ライセンスおよび共同開発の基本契約を締結することにしましたのでお知らせい
たします。
本試験は、NC-6004 と免疫チェックポイント阻害剤との併用でPhase I/II 試験を実施
いたします。近年の世界的な抗がん剤の研究開発状況を分析し、免疫チェックポイント阻
害剤とシスプラチンの併用による有用性が多く報告されており、開発の成功確度やスピー
ド、市場性等で有効と判断いたしました。
尚、本日開示しております平成31 年3月期の業績への影響については、本件を織り込ん
でおりませんが、条件が決定しだい精査し、修正が必要になる場合には速やかに業績予想
修正として開示いたします。
NYダウは193ドル安の247061ドルと9日ぶりの反落。
NASDAQは59ポイント安の7351ポイントと反落。
S&P500は18ポイント安の2711ポイントと5日ぶりの反落。
ダウ輸送株指数は47ポイント安の10615ポイント。
3市場の売買高は66億株。
CME円建ては大証比75円安の22745円。
ドル建ては大証比65ポイント安の22755ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比30円安の22700円。
ドル円は110.33円。
10年国債利回りは3.080%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
モブキャスト(3664)・・・動兆。
モブキャストに注目する。
同社はブラウザゲームとスマホゲームが中核。
「キングダム乱」に期待感。
中国など海外展開は拡大基調。
自動車レースのトムスのM&Aなど異業種連携も積極的。
エンタメ系ITの進展は成長の糧になろう。
株価は下値で煮詰まった印象。
新生モブキャストだ。
(兜町カタリスト櫻井)
