[概況]
欧州市場で中国が米国の関税政策に対し報復措置を計画していると報道されてドルは一段安となり、ユーロは当日安値130.200円まで下落した。
其の後ドルは下げ止まりから揉み合いとなり、NY市場に入り発表された米経済指標はマチマチで為替市場には影響薄だったが、終盤に出されたFOMC声明でNY株式市場が大きく上昇するとドルも買われて当日高値106.650円まで急騰した。
しかし金利見通しは年3回とこれまで通りで、其の後行われたパウエルFRB議長の会見で、議長が「貿易問題が見通しにリスクを与えている」などと貿易摩擦の行方に対する不透明感を表明した為にドルは売られて106円を割れ、引け近くに当日安値105.870円まで下落した。
最後は前日比-50.5銭の106.045円と106円を回復したが、ドル高は再び出直しといった感じで、まだしばらく上値は重い展開か。
[提供:カネツFX証券株式会社]
