【寄り付き概況】
27日寄り付きの日経平均株価は、前営業日比192円80銭高の2万0958円90銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、15.87ポイント高の1687.19で始まった。
前日のNYダウが669ドル高と急伸、ナスダック指数は227ポイント高と上昇をみせたことで東京株式市場でも主力株中心に広範囲に買いが優勢となった。
米中貿易摩擦の問題も中国が譲歩する姿勢をみせたことからやや懸念が和らいでおり、足もとは売り方が買い戻しを急ぐ状況となっている。
外国為替市場では1ドル=105円台半ばの推移と円安に振れていることもプラスに働く。「森友学園」の国有地売却に絡む決裁文書改ざん問題で、佐川前国税庁長官の証人喚問の動向は全体相場の重荷として意識されるものの、今日は権利付き最終売買日で配当取り狙いの買いや、機関投資家の配当再投資の買いなども想定され需給面から追い風の強い展開が想定される。
寄り付き時点で業種別では33業種ほぼ全面高で、値上がり上位にガラス土石、機械、精密機器、電機機器、銀行など。
個別では、ソニー、ファナック、東エレクが値を上げ、トヨタ、日産自はしっかり。新日鉄住、三井物、郵船は反発している。三菱UFJ、みずほFG、大和証Gが堅調で、ソフトバンクGは買われている。ファーストリテは小幅続伸、JR西日本、ANAがにぎわい、任天堂も上昇している。
半面、JT、アステラス薬が小安く、ニトリHDは続落。KDDI、NTTドコモはさえない。国際帝石は反落している。
225先物は、野村・みずほ・日興・ドイツ・JP・モルスタが買い越し。
アムロ・GS・三菱・ソジェン・バークレイズ・クレディ・メリルが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・ドイツ・アムロ・みずほが買い越し。
UBS・GS・大和・野村・バークレイズが売り越し。
テクニカル的には残念ながら動兆銘柄なしと珍しい状況。
