大幅反落、米株急落を受け電機や情報通信など主力業種を中心に下落。

 28日前場の日経平均株価は前日比377円73銭安の2万939円59銭と3日ぶりに大幅反落。東証株価指数(TOPIX)は28.90ポイント安の1688.23と、ともに下落して取引を終えた。
前日の米国市場でハイテク株が中心のナスダック総合指数が3%近く下落し、東京株式市場も電機や情報通信など主力業種を中心に下落した。
朝方から幅広い銘柄が値下がりし、前場中盤にかけて売りが続いた。
日経平均株価は午前10時前に前日比540円50銭安の2万0776円82銭まで下落した。
為替がやや円高・ドル安となったことも株価下落の要因となった。
 
ただ、3月期末配当の権利落ちの影響が158円33銭あるため、実質的な下げ幅は最大382円ほどにとどまった。
 
市場では、「米中貿易問題はくすぶったままであり、一筋縄ではいかない。200日線に戻ればヤレヤレ売りが出やすく、しばらく調整から脱し切れないのではないか」との声が聞かれた
 
東証1部の出来高は、6億3417万株、売買代金は1兆1738億円。騰落銘柄数は値上がり420銘柄、値下がり1586銘柄、変わらず46銘柄。
 
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、情報・通信業、輸送用機器、銀行業などが下落し、電気・ガス業だけが上昇した。

 
個別では、世界の景気に業績が敏感に反応する「非鉄金属」の下げが目立つ。住友鉱、三井金が大幅安だった。ダイキンやSMCなど機械株も安い。三井物や三菱商が売られた。
任天堂が値を下げ、ソフトバンクグループも売られた。ソニー、東京エレクトロンなど電機セクターの下げも目立つ。
三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが売られ、キーエンス、日本電産も安い。トランザクション、イーブックイニシアティブジャパンが大幅安となった。
 
半面、2019年2月期の業績予想に上振れ期待が高まったニトリHDが上昇した。JT、資生堂がしっかり、京セラも頑強。リニカル、メディカル・データ・ビジョンが値を飛ばした。エスケイジャパンも高い。
 
 
東証2部株価指数は前日比103.92ポイント安の7110.77ポイントと3日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は144、値下がり銘柄数は291となった。
 
個別では、工藤建設、ボーソー油脂、バナーズ、日本製麻、信和など10銘柄が昨年来安値を更新。価値開発、ランドコンピュータ、福留ハム、トーソーが売られた。
 
一方、SYSKEN、日本リーテック、ファステップス、キクカワエンタープライズ、野崎印刷紙業など7銘柄が昨年来高値を更新。セーラー万年筆、省電舎ホールディングス、サイオス、グッドコムアセットが買われた。

 

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