様子見姿勢が強いか

日経平均株価は前営業日比127円77銭高の2万1159円08銭と反発。
買い先行後はこう着感の強い相場展開だったが、5日線処での踏ん張りをみせて2万1000円をキープした。
 
期末要因からインデックスに絡んだ売買のため方向感が掴みづらいほか、週末は海外市場が休場になるため、引き続きトレンドは出難く、200日線辺りの抵抗も引き続き意識されやすいところ。ただし、名実ともに新年度相場入りとなる来週からの需給改善も期待されるなか、押し目買い意欲は強そうだ。
 
30日の東京株式市場は、年度末、月末、週末が重なり様子見ムードが広がりそうだ。

30日の米国市場が休場(Good Friday)となるため、今晩の米国株の方向性は非常に重要だろう。
落ち着いた動きとなれば、足元の戻り基調が続くであろうが、大きく崩れてしまうようだと、来週の月曜も買い材料に乏しいとの見方から、値幅を伴った下げとなる可能性がある。

海外投資家からの売買が減少することが見込まれ、「中小型株に短期の値幅を狙った資金が向かう可能性もある」(中堅証券)との見方があった。

 
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
 
22539.75  均衡表雲上限(日足)
22454.23  75日移動平均線
22364.59  ボリンジャー:+2σ(25日)
22250.54  26週移動平均線
22244.83  13週移動平均線
22238.42  均衡表基準線(週足)
22153.63  新値三本足陽転値
22067.36  均衡表転換線(週足)
22045.62  均衡表雲下限(日足)
21944.14  ボリンジャー:+1σ(25日)
21523.69  25日移動平均線
21424.77  均衡表基準線(日足)
21322.29  200日移動平均線
21315.81  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
21159.08  ★日経平均株価29日終値
 
21114.94  ボリンジャー:-1σ(13週)
21113.39  均衡表転換線(日足)
21103.24  ボリンジャー:-1σ(25日)
21080.61  6日移動平均線
20682.80  ボリンジャー:-2σ(25日)
20381.08  ボリンジャー:-2σ(26週)
20262.35  ボリンジャー:-3σ(25日)
19985.04  ボリンジャー:-2σ(13週)
19726.63  均衡表雲上限(週足)
 
 
きょうは終値(2万1159円)で5日線(2万0978円、3/29)を上回っており、明日は、5日線がサポートになるかに注目したい。また、今日は上を試したものの高値は2万1298円までで、200日線(2万1322円、3/29)には届かなかった。27日も大幅高ではあったものの200日線が壁になった格好となっており、同水準を早めにブレークできるかどうかが、4月相場を左右すると考える。
 
 
【投資部門別売買動向】 (3月第3週)
 
■海外投資家が11週連続の売り越し、個人は2週ぶりに買い越し
 
東京証券取引所が29日に発表した3月第3週(19~23日)の投資部門別株式売買動向(東京・名古屋2市場、1部、2部と新興企業向け市場の合計)によると、海外投資家(外国人)は11週連続で売り越した。売越額は4541億円だった。
前の週は1728億円の売り越しだった。
一方、個人は2週ぶりに買い越した。買越額は4478億円だった。信託銀行も2週ぶりに買い越した。買越額は99億円だった。
 
 
【信用規制・解除】
 (29日大引け後 発表分)
○イナリサーチ <2176> [JQ]
東証と日証金が30日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
 

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