今週は、政治情勢から経済統計に投資家の関心が移り、下値を固める展開となりそうだ。日経平均株価は2万1000台前半での値動きが想定される。
米国市場と為替をにらみながらも底堅さを増す展開が予想される。名実ともに新年度相場入りとなり、海外投資家が買いに転じてくる可能性や国内機関投資家も3月末にかけて株式を売却する反動で、4月は買いに転じるとみられる。
4月2日発表の日銀の全国企業短期経済観測調査(短観)が注目材料。
新年度入り直後の発表となるため、市場関係者は「2018年度の収益計画や想定為替レートなどで今後の企業業績を占いたい」と関心を高めている。
2日の東京株式市場は、堅調も上値が重い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万1300円-2万1600円を想定する。
日経平均株価は前週末にかけて続伸し、一時2万1500円台を回復する場面もみられた。
25日線(前週末3月30日時点で2万1512円)を視界に捉えるが、戻り待ちの売りが控え上値は重そう。
取引開始前に公表される3月の日銀短観(全国企業短期経済観測調査)で、先行きの景況判断や事業計画の前提となっている想定為替レート(大企業・製造業)の水準次第では、相場の重しとなる可能性もありそう。
また、中国は2日付けでアメリカ産の豚肉などに高い関税を課す対抗措置を実施すると発表。貿易摩擦の激化が警戒されるとみられ、時間外取引での米株価指数先物の動向に神経質な動きとなることも想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(前週末3月30日終値106円18-19銭)とやや円安に振れている。3月30日の大阪取引所ナイトセッションでは、30日の通常取引の終値比20円高の2万1460円だった。
【好材料銘柄】
■ミタチ産業 <3321>
6-2月期(3Q累計)経常が2.7倍増益で着地・12-2月期も69%増益。
■ERIホールディングス <6083>
6-2月期(3Q累計)経常が2.1倍増益で着地・12-2月期も3.8倍増益。
■伯東 <7433>
今期経常を6%上方修正、配当も6円増額。
■アルテック <9972>
12-2月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
■三精テクノロジーズ <6357>
遊戯機械メーカー大手、オランダVekoma Ridesの全株式を取得し子会社化する。取得価額は166億円。
【主な経済指標・スケジュール】
2(月)
3月調査日銀短観(8:50)
3月軽自動車新車販売台数(14:00)
3月新車販売台数(14:00)
《決算発表》
しまむら、地域新聞、クリエイトSDH、あさひ、メディカネット、WNIウェザー、日フイルコン、象印、オークワ
【海外】
米2月建設支出(23:00)
米3月ISM製造業景況指数(23:00)
イースターマンデー
休場:英、香港
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
